2024年12月08日

本邦初! 日本上陸前の貴重なアイテムを交えたシャンパーニュ講座

 講師冥利に尽きる素晴らしいラインナップ

 11月の贅沢な顔ぶれ

 パーペチュアルにこだわるメゾンを選択しました。

 シャンパーニュのメゾンがストックしているリザーヴワインの保管に関して、

 ソレラ表現が近年パーペチュアル (永久的な) という言い方に変化しています。

 ソレラ解説

 何年にもわたるワインが混在

 その部分は的確でも、シャンパーニュのリザーヴワインは樽を積み重ねていません。

 説明するには重宝でしたが、実際には、はて? でした。

 ソレラ→パーペチュアル呼称、メゾン側も変更しつつあります。

        第一フライト

        #1:アルフレッド・グラシアン ブリュットNV ニューラベル

        生産者:アルフレッド・グラシアン(NM) / 1864年創業

        ぶどう品種:CH45% ムニエ35% PN20%、ノン・マロ

        ベースヴィンテージ:2019年

        リザーヴワイン:40%

        1990年から父親がはじめた木樽によるソレラは2000年でストップ

        ジェジェ当主は2002年からステンレスタンクでのソレラに変更 

        デゴルジュマン:2022年11月

        ドザージュ:9g/L

        参考上代:9,460円

        輸入元:Wine to Style

グラス上部から見た泡沫がすこぶる元気、白い花や柑橘系果実、酸味はピュアでキレ感あり。スワリングで熟れた果実やリンゴのコンポート、口中クリーン、中盤以降の酸味の伸びと余韻の長さが好印象


        #2:フィリポナ ロワイヤル・レゼルヴ ノン・ドゼ

        生産者:フィリポナ(NM) / 1910年創業

        ぶどう品種:PN67%、CH31%、ムニエ2%

        ベースヴィンテージ:2019年

        リザーヴワイン:34% 

        1946年から木樽で保管しているソレラ

        2012年から開始した木樽によるソレラ(全体の1/3程度使用)

        デゴルジュマン:2023年2月

        ドザージュ:0g/L

        参考上代:11,550円

        輸入元:アルカン

冷蔵庫温度だと#1より香りは控えめ。グラス内の温度変化でリザーヴワインに由来する複雑味。味わいはドライながら、果実本来の熟度を感じさせる膨らみがあり、溌溂感と旨味が見事に調和。フィリポナ当主お薦めのマリアージュが「このノン・ドゼと烏賊の塩辛」、試して納得できました。和食に精通している当主ならではの組み合わせ、お試しくださいませ!

     ■フィリポナがソレラでリザーヴワインをストックするようになった理由は、

      第二次世界大戦後、物資難を乗り切る方策として先代たちが考案。

     もう1つは当主自らが始めた2012年~のソレラ

     ■フィリポナ当主いわく

     古いワインに新しいワインを加えると、ワインは若返ります

     それは熟成感と新しさを備えたワイン造りに打ってつけです。


 フードルの種類は2500L、1500L、600L

          シャルドネ重視のグラシアンの方が濃いめ


        第二フライトはパーペチュアル100%の3アイテム

        左からローランペリエ、ユレ・フレール、アンリ・ジロー

        #3:ローラン・ペリエ ブリュット ヘリテージ

        日本未入荷 / 英国では2024年6月20日発売

        生産者:ローラン・ペリエ(NM)/ 1812年創業

        ぶどう品種:CH55% PN45%(グラン・シエクルのキュヴェ50%含)

        パーペチュアル:2014年20%、2016年20%、

            2018年30%、2019年30%の4ヴィンテージ

        デゴルジュマン:2023年12月

        ドザージュ:6g/L

        参考上代:16,500円

欧州で今秋リリースされたアイテム(日本での発売は未定)なので、テイスティングを楽しみにしていました。グラン・シエクルのスタイルを継承する妹分的存在。グラン・シエクルは3ヴィンテージのブレンドですが、ヘリテージは4ヴィンテージ。フレッシュネスな2014年、ストラクチャーの2016年、リッチネスの2018年、フィネスの2019年

シャルドネを重視するローラン ペリエならではのエレガンス、白い花や白系果実、柑橘果実の内果皮、ミネラル、余韻に広がる酸味、凜としたスタイル。グラス内の温度によってアロマや味わいに変化があり、できれば大ぶりのグラスで味わいたかった希少アイテム。“オーダーメイドなシャンパンレッスン”を体現させた今月の講座、ヘリテージを提案してくれた優秀な受講生に改めて感謝!

        UKから個人的に搬入したアイテム

        Imported by LaurentーPerrier(UK)Limited


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        #4:ユレ・フレール メモワール エクストラ・ブリュット

        生産者:ユレ・フレール(RM) /1960年創業

        ぶどう品種:PN50%、ムニエ40%、CH10%

 パーペチュアル 1982~2019年100%

 デゴルジュマン:2023年2月

 ドザージュ:2g/L

 参考上代:16,500円

 輸入元:テラヴェール

次世代を担うシャンパーニュの造り手として、私が期待しているフランソワさん。ユレ・フレールの3代目です。メモリーの初リリースは2013年(1982~2009までのパーペチュアル)でした。メゾンのDNAが詰まったリザーヴワインを100%使ったアイテムに講座生から、たくさんの「お気に入り評価」をいただき、第2フライトのテイスティングがより興味深いものになりました。ゆるやかな酸化のニュアンスがあり、石臼で挽いた実山椒、白胡椒、ヘーゼルナッツ、焼き栗、カルダモン、ハーブ、香ばしさ等、層になって広がるアロマ。醤油的なニュアンスがあるので煮物等との組み合わせもお薦め!

       #5:アンリ・ジロー PR(パーペチュアルリザーヴの意味)90-19 

       生産者:アンリ・ジロー(NM) / 1625年創業

       ぶどう品種:PN80%、CH20%

       パーペチュアル1990~2019年100% フュ・ド・シエーヌ

       1950年代からのエスプリ・ナチュールの分も使用(3%)

       瓶詰後、約36ヵ月の瓶内熟成

       ドザージュ:約5g/L

       参考上代:41,800円

       輸入元:アンリ・ジロー ジャパン

10月に90-20リリースされたばかりです。90ー19はその前のボトルになるので、瓶熟期間が長い分、すべてがまろやか、“今飲んで美味しいシャンパーニュ”。1950年代からのリザーヴワインも使った贅沢なパーペチュアル。ゴールドの色調、黒ぶどうPNがメインのメゾンらしい風格。酸味、厚味、旨味、余韻の長さが絶妙!

          ボトルの座標は、はて[ふらふら]

 輸入元アンリ・ジロー・ジャパンからいただいた解説




        アグラフで止めたコルクで熟成

 アグラフを開ける時に使うデグラフェール

 【豆知識】

 11月に来日したアルフレッド・グラシアンのジェジェさんが教えてくれたお話です。



  転載禁止 画像提供:(C)CIVC


 UKで購入した90-19の外箱を連結させると、まぁ、宇宙空間


 開栓後の5アイテム


      [イベント]新・ワインで巡る世界ツアー

       お陰様で満席になりました。

       早々のリアクション、ありがとうございました!

       新・ワインで巡る世界ツアーのキャンセル待登録はお受けしています。

  フェッラーリ・トレントのセラー・マスターは、

  元シャルル・エドシックのシリル・ブランさんです。 

  シャンパーニュでも大活躍した凄腕に、大いに期待しています!

2024年12月01日

ペリエ ジュエ前シェフ・ド・カーヴ エルヴェ・デシャンさんとの自由時間

      ペリエ ジュエの第7代最高醸造責任者だったエルヴェ・デシャンさんが、
      奥様マリー・ロールさんを伴い、プライベートツアーで来日しました。
      リタイアなさった2020年は、コロナ渦中で、対面ならず。
      2019年の来訪が最後だったので、5年ぶりの再会になりました。
      エルヴェさんは26回目、マダムは初来日[飛行機]

 
      11月11日早朝、料理研究家の内坂芳美さんと羽田までお迎え。
      その後、宿泊先の新宿のホテルまでお送りして、ひとまず安堵!


                🍀🍀🍀


      12日はワイン仲間やエルヴェファンが集い、
      メゾン ミュゼでウェルカムディナー
      ベル エポックとのマリアージュを堪能しました半月
 
  平目と帆立貝のムースをヴァプール
  ムール貝とポワヴル・ヴェールのソース
   
  大山鶏のロティ、セップのボルドレーズ
  ジャガイモのピュレとサラダパストラル

  懐かしいメンバーとも再会
  メゾン ミュゼの料理長は旧知の江副大二郎さん、素晴らしいシェフです[わーい(嬉しい顔)]


                 🍀🍀🍀


    [NEW]アントニー&麻由良さんとのワンショット
    画像提供:アントニー&麻由良

    11月14日のエルヴェ&マリー・ロールご夫妻
    2012年からペルノ・リカール・ジャパンでブランドアンバサダーをなさっていた
    アントニーさんと再会。麻由良さんを交えた4人でランチを楽しみました。
    ペリエ ジュエのブラゾン・ロゼのボトル、ありますね。

    いつもながら、着物姿が絵になる麻由良さん
    光る君の高貴な藤色
    私は平等院鳳凰堂の藤棚の藤を思い浮かべました。             
    麻由良さんいわく「エルヴェさんとは初対面になるので、
    昭和初期の5つ紋色留め袖のアンティークの着物にしました」と。
    さすが、素晴らしいご配慮半月


                  🍀🍀🍀


    おふたりは、15日から、福岡、福岡、広島、京都、飛騨高山と移動し、
    富士山観光を愉しんでから東京に戻られました。
    そして・・・
    帰国前日の27日は浅草散策
    ワイン仲間の柳忠之さんと谷宏美さんとアテンドしました。

 photo by Tadayuki Yanagi
 観光客で賑わう大提灯の前で記念ショット


         柳さんのフランス語で名所解説


 マリー・ロールさんも私も吉
 本籍が台東区だった幼少時から、新年には必ず浅草に行っていたので、
 浅草寺のおみくじの変遷を感じています。
 昔より凶の確立は減ったかも
 日本で一番凶が多かった浅草寺

 十五夜が欠けることなく丸くて明らかな月のように、運気も十分でしょう(正好中秋月)
 藤原道長が詠んだ句のような、おみくじで、ハッピー[わーい(嬉しい顔)]


       浅草寺の五重塔


     ランチタイムは江戸料理「一直」さんにお連れしました。


 親方とお目にかかるのも久々でした!


 一直の江原さんは浅草見番の組合長
 お座敷では芸妓さんや幇間さんの芸を見ることができます。
 私もシャンパーニュイベントで何回か江戸の粋な芸を堪能させていただきました!


      お椀の絵柄にも心惹かれます。
      白皮甘鯛 生椎 人参 蓮芋 黄柚子のお椀
      お出汁や野菜の上品な味わいにシャンパーニュの塩味が寄り添い、
      大いに癒やされました半月


      海老芋を手にしたエルヴェさん


 photo by Hiromi Tani
 レジェンドとゆっくりシャンパーニュの話をする時間がなかったので、
 ランチ時、持ち込ませていただいたシャンパーニュをブラインドで供出、ふふ
 エルヴェさんからコメントを伺うことが出来ました。

「コート・デ・ブランの典型的なブラン・ド・ブランで白い花、アカシアや白桃のアロマ
 綺麗な酸味と塩味があり、余韻も長い。自分がシャルドネに求めるエレガントなスタイル
 控えめながらいろいろな料理と合わせて楽しめそう」とエルヴェさん。
 エリアに関しては、
 最初に「シュイィあるいはアヴィーズ」とおっしゃっていました。
 結論として「クラマンほどの強さはないので、アヴィーズだと思う」と。
 アンリオの主要畑シュイィが最初に出てきたのはさすが、でした。


     シャンパーニュはリナタンジュ2016
     アンリオが初めて世に出した単一畑100%のブラン・ド・ブラン
     リナタンジュ(“予期せぬ”の意)の名の通り、使用する畑は毎回異なります。
     ファーストリリースのために選んだ畑はアヴィーズでした!
     シャルドネ主体のメゾン、アンリオとペリエ ジュエの共通項はエレガンス
     日本での扱いはファインズになります。


 浅草の人気スポット「アメシン」
 一直の江原正剛さんからアドバイスを受け、
 アメシンで飴作り体験


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   5名予約で参加
   課外学習の小学生の団体と一緒ににぎかやか体験
   飴細工の飴は固まるのが早いので、即決がポイント


 フランスにはない空間
 おふたりには童心に返ってもらって・・・


     柳さんも見事なハサミの使い手

 シェフ・ド・カーヴの次はキャンディメーカー?!
 手先が器用でした。


         私は雪うさぎに挑戦
         上手に作れるようになったら大きな画像で(爆)


                🍀🍀🍀



 ペリエ ジュエカラー!


 ペリエ ジュエとエルヴェさんのストーリー
 サイン本、しっかり熟読せねば半月半月半月
 [ハート]エルヴェさんとの超10年にわたる記録、たくさんの感謝を込めて!!!

posted by fumiko at 17:23| Comment(0) | シャンパン | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2024年11月28日

募集開始 “ワインで巡る世界ツアー” @NHK文化センター青山教室!!

          新・ワインで巡る世界ツアー 拡大可


  COVID-19でお休みしていた“ワインで巡る世界ツアー”を再開させていただきます!
  “”を付けた分、さらにバージョンアップしてまいります🌓




 イタリア最高峰のスパークリングワイン『フェッラーリ』
 2021年からF1の公式スポンサーとしてスポーツ界で多大なる貢献をしてきました。

      2023年の秋は鈴鹿サーキットでお世話になりました!




    シャンパーニュ地方で学び、
    シャンパーニュに匹敵する発泡性ワインを造ることを目指し、
    起業した創始者のジュリオ・フェッラーリ。
    彼の夢は今や揺るぎないものになっています。

    新・ワインで巡る世界ツアーでは、
    フェッラーリの実力をシャンパーニュと比較試飲しながら深掘りしてまいります。
    [イベント]申し込みはNHK文化センター青山教室の公式サイトから!

               o○.。o○.。o○ .。o○.。o○.。


    今回のセミナーでは、家庭画報シャンパーニュ特集で、タッグを組んだ
    料理研究家の笹島ゆりさんが、泡ものに合うデリメニューを用意してくれます。
    +αの要素をたっぷり込んだ盛り込んだ内容になので、ご期待ください。
    皆さまの参加を、お待ちしております[わーい(嬉しい顔)]
posted by fumiko at 18:23| Comment(0) | NHK文化センター青山教室 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2024年11月23日

パーフェクト・マッチ キャンペーンでヨーロッパ産チーズの特別セミナー

 会場内に展示されていたヨーロッパ産チーズと食材





 プレゼンテーション
 出典:EUROPEAN UNION

 出典:EUROPEAN UNION

 出典:EUROPEAN UNION

駐日欧州連合代表部通商部の小林恵上席通商担当官は、EUの地理的表示、GI保護制度、輸入価値や供給状況について解説。日本のチーズ消費量が増加していることや、欧州の乳製品やチーズの品質の高さについても言及しました。

 パネルディスカッション
 
左からウェスティン都ホテル京都の吉田泰宏総料理長、チーズプロフェッショナル協会(C.P.A)の坂上あき会長、日本マイセラ株式会社 営業部 東日本営業所の和田明典所長によるパネルディスカッション。日本食糧新聞社 月刊「食品新製品トレンド」の武藤麻実子編集長がMCを担当。パネリストの皆さんはEU内の今や国内での販売状況を語りました。
[目]当日の様子はコチラ

で確認できます!

 牛肉の炙りとブルーチーズ、マッシュルームのリゾット

 真鯛のポワレ モッツアレラチーズの重ね焼き 蕪と西京味噌のソース
 EU産チーズを使った二皿
 吉田シェフ流“ワンポイントアドバイス”を実際に試して納得!


                🍀🍀🍀🍀🍀 

          
 ギフトバッグのチーズ

中央手前はブルガリアのホワイトブラインチーズ(シレネPDO)、その後方はキプロスのハルーミ、最左にはイタリアのペコリーノ・ロマーノPDO、三角の箱はリトアニアのジュガス PGI、フランスのミモレットなど、さまざまな種類のチーズが!
可愛いバッグも重宝しそう[わーい(嬉しい顔)]

[目]ヨーロッパと日本食材のパーフェクト・マッチ公式サイト


情報は随時更新されていますのでお立ち寄りください!
posted by fumiko at 23:05| Comment(0) | 食の話題 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2024年11月16日

自然の饗宴 Banquet of Nature ~ペリエ ジュエ Perrier-Jouet × フォルマファンタズマ Formafantasma~

    自然を保護し、尊ぶ活動“コアビターレ”
    フォルマファンタズマが考案したペリエ ジュエのための自然の饗宴
    ドレスコードはSomething Floral
    [NEW]ワイン王国webに記事がアップされたので併せてご笑覧くださいませ🍀

 第一部はアートトーク

左からペリエ ジュエのセヴリーヌ・フレルソン最高醸造責任者、フォルマファンタズマのアンドレア・トレマルキさん&シモーネ・ファレジンさん、マーテル・マム・ペリエ ジュエのカロリン・ビアンコカルチャー&クリエイティブ担当ディレクター

ペリエ ジュエはエミール・ガレが描いたアネモネのボトルによって “シャンパーニュの芸術” を昇華させてきました。2012年からは、アートやデザインの分野で活躍しているアーティストたちにメゾンのための作品を依頼することで、エミール・ガレの精神を継承させています。2024年からフォルマファンタズマのアンドレアさん&シモーネさんとのコラボレーションを展開中。

 フォルマファンタズマ

 (C) Perrier-Jouet、ペルノ・リカール・ジャパン

フランス北東部アンボネイ村に広がるペリエ ジュエの畑にフォルマファンタズマが立ち上げたプロジェクトは、バイオダイバーシティ・アイランド(生物多様性の島)、生き物たちが生活するための家を作ること。ふたりはペリエ ジュエの環境再生型ぶどう栽培の実験に共感し、長期プロジェクトを開始。ペリエ ジュエとフォルマファンタズマは、畑に生息する生き物にとって最適な環境を理解するために、観察・研究・モニタリングをしていきます。

 参考データ

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 画像提供:ペルノ・リカール・ジャパン


 登壇したカロリンさん、アンドレアさん、シモーネさん


      ウェルカムシャンパーニュはブラン・ド・ブラン
      トークセッションを拝聴しながら、じっくりと味わいました。


            o○.。o○.。o○ .。o○.。o○.。



第二部は自然への誘い
 緑に囲まれた空間@リストランテ ASO

  フォルマファンタズマが一脚ごとに異なるデザインを施したロブマイヤーのグラス

    私がディナーのために選んだのは黄色が基調の蝶々の絵柄
    ウォーターグラスのジャパニーズアネモネ(秋明菊)と重なり、美的ハーモニー

 秋明菊からインスピレーションを受けたオマールブルーのマリネ
 雄しべはクワイ、雌しべはキャビアに見立て、
 バジルオイルを加えたシャンパーニュソースで!

 セヴリーヌさんの音頭で乾杯🌓

 沖太一料理長による調理解説
 ギターのように弦がついた容器で仕上げたキタッラ(断面が四角いロングパスタ)

     支柱に見立てた杉板シートのなかに、
     イカ墨のパスタが入っています。
     リボンを解くと、杉の香りが広がる仕掛けでした。
     イカ墨の黒とブラン・ド・ブランの白、視覚的に対極の組み合わせ
     予想外の相性に一同感嘆!

 杉板にも自然との摂理を生かした昆虫の絵を!

      サイフォンを使って仕上げたスープ
      さまざまな野菜やフレッシュハーブに由来するアロマ


 甘鯛の香草蒸し × ベル エポック2015
 料理に使用されたお皿は陶製
 テラコッタの廃材をプレス成型し、底にエナメル加工を施して、
 Banquet of Natureのために仕上げた小鉢 (Les Terres Cuites dr Bourgogne製)

     音の彫刻サウンドスケープ
    木製の共鳴板で構成され、板の振動が周囲に音を広げるオリジナルボックス
    ディナーの中盤、アーティストでサウンドエンジニアのデヴィッド・モナッキ氏が、
    ペリエ ジュエの畑で録音した“音の景色(昆虫の鳴き声を編集・作曲)”が披露されました。
    聴覚による異次元体感で、ペリエ ジュエの畑にタイムスリップ

 ブルターニュ産仔牛ヒレ肉のムニエル × ベル エポック2015
 セヴリーヌさんがベストマリアージュに推していた組み合わせ

      三層のスムージー
      ベル エポック フロレサンス2015 × 巨峰、ラ・フランス、生の柿と人参
      蝶が蜜を吸う姿からインスピレーションを受けた一皿
      サトウキビのストローで3種のスムージーを堪能、蝶になった感じ[わーい(嬉しい顔)]
      私のベストワン!

 紅玉のタルト × ベル エポックフロレサンス2015
 “開花”を意味する特別なキュヴェからインスプレーションを受けた〆の一皿
 紅玉を薄くスライスし何層にも重ねて焼き上げたデザートで、
 山椒とベリーを合せたパウダーと青リンゴのクリームを添えて!

             o○.。o○.。o○ .。o○.。o○.。

             Banquet of Natureの概要 クリックで拡大可

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 ペリエ ジュエ ベル エポック限定パッケージ

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 商品名:ペリエ ジュエ ベル エポック2016 グラス2脚セット 
           エコロジカルボックスbyフォルマファンタズマ
 価格:オープン価格/参考小売価格45,265円(税込)
 品種:シャルドネ50%、ピノ・ノワール45%、ムニエ5%
 熟成期間:最低6年
 [目]販売予定:12月からAmazon公式ストアで販売開始予定


            o○.。o○.。o○ .。o○.。o○.。


     ペリエ ジュエの世界で
    エントランスに設けられたグリーンスペース

      ドレスコードのフローラルで草花と同化🍀 photo by Hiromi Tani

  セヴリーヌさん、フォルマファンタズマ&カロリンさんとの記念ショット


            o○.。o○.。o○ .。o○.。o○.。


 進化するペリエ ジュエ
(C)Perrier-Jouet.jpg
 (C) Perrier-Jouet、ペルノ・リカール・ジャパン  転載禁止

10月現地で、樽の採用に関して公式発表を行ったペリエジュエ。
昨春に来日なさった折、ワイン王国の取材の終盤に、少しだけ樽の話題になり、「今は公表できませんが、いずれ、改めて」とおっしゃっていました。今回、ディナーの合間に、プレスメンバーに要点を語ってくださいました。

画像の樽は2種類あり、シャルドネだけに特化。手前はブルゴーニュ樽228㍑で全部で36樽(新樽20、一空樽10,2~4年使用樽6)。後方にあるのは5,000㍑のフードルで全部9樽。ともに2024年ヴィンテージから使うとのこと。ベル エポックやブラン・ド・ブランのNVに登場する予定です。その昔、ペリエ ジュエでは樽を使っていましたが、メゾンが求めるフレッシュなスタイルを具現化するため、容器を全てステンレスタンクに変えました。21世紀に入り、第8代最高醸造責任者のセヴリーヌ・フレルソンさんは樽の再導入に踏み切りました。

イベント終了後、ご挨拶メールをしたところ、「次回は、セットアップしたシャルドネの樽セラーの話をしましょう」との返信をくださいました。感性鋭いシェフ・ド・カーブの手腕に期待しています!!