2026年05月16日

時をかけるクリュ・デュ・ボジョレー ~ ボジョレー・テイスティング・セッション 2026 @青山 星のなる木~

ヌーヴォーだけじゃないボジョレー
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ボジョレーと聞くと、日本では「ボジョレー・ヌーヴォー」のイメージが強いと思います。
今回は、多くのラインラバーさんがヌーヴォー(新酒)で体験なさった(であろう)「ボージョレ」や「ボジョレー・ヴィラージュ」ではなく、格上の「10のAOP」にご注目いただきたいと思います。


東京で開かれたマスタークラス
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案内役はこのイベントのために来日したボジョレーワイン委員会オリヴィエ・バドゥロー マネージングディレクター(MD)、同日本事務局の伊藤宏和代表が通訳を務めました。


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バドゥローMDの相方を務めたのは東京ソムリエギルドに所属する松永文吾さん
イベントに参加した小売店、レストラン関係者、ソムリエの皆さんに
各アイテムのテロワール、醸造方法や多様性について言及しました。



クリュ・デュ・ボジョレーにCheers!!


🍷🍷🍷


【最新情報】ボジョレー2025年版
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ボジョレーの栽培面積は12,500㌶、85村に及びアぺラシオンは12、生産本数は6,200万本。うち約30%(1,840万本)は海外へ。日本は輸出相手国第3位(1位米国、2位英国)、フランスの産地別でみると輸出トップはボルドー、2位ブルゴーニュ、3位がボジョレーです。
ぶどう品種は95%がガメイ種、5%がシャルドネ。生産量の比率は赤ワイン93%、白ワイン5%、ロゼワイン2%



第1部では6アイテムをテイスティング
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ボジョレー地区にはボジョレー、ボジョレー・ヴィラージュの他に、ワンランク上の10のクリュ・デュ・ボジョレ―/ブルイィ、コート・ド・ブルイィ、レニエ、モルゴン、シルーブル、フルーリー、ムーラン・ナ・ヴァン、シェナス、ジュリエナ&サンタムールがあります。


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ボジョレーで最も標高が高い場所は600m。フランスでは斜度30%以上もしくは標高500m以上のぶどう畑を“héroïque/エロイック”と呼称。ボジョレーには8,900以上あり、ボジョレー全体の30%を占めています。バドゥローMDは「ワインにフレッシュ感や豊かなアロマをもたらす」とコメントしていました。


ボジョレーの地質
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データ:ボジョレーワイン委員会

地図の白い部分は石灰岩でメインのぶどうはシャルドネ、黄色もシャルドネで、ボジョレーブランを生産
緑はピエールブルーと呼ばれる固くて青い土壌、ワインに黒系果実やスパイス風味をもたらす
片麻岩は柔和なスパイスと果実味。フィネス&エレガンス、サンタムールに多い土壌
赤は多くのクリュに関与しているピンク花崗岩。繊細なタンニン、赤系果実やバラのアロマ

[豆知識]
バドゥローMDはマスタークラスで「ピエールブルーは海底にあったので、塩分を含む」と言及していました。その語りの部分は前述していませんが、ピエールブルーの成り立ちについて、以下、簡単に触れておきます。
マグマが火山から噴出し、急に冷えて固まった岩石は火山岩。マグマが地下の深いところでゆっくり冷えて固まった岩石は深成岩と呼称します。
これらのマグマからできた火山岩は玄武岩、安山岩、流紋岩等になり、一方、深成岩は安山岩質マグマからは閃緑岩(せんりょくがん)、流紋岩質マグマからは花崗岩が形作られます。出典:産総研地質調査総合センター

日本ではピエールブルーは閃緑岩(せんりょくがん)と呼ばれています。
ボジョレーの現在の地質は、地殻変動によって大地が隆起し、海底にあった岩石が地表に現れたものなので、パドゥローMDの「塩分を含有」はこれに由来しています。


第1部は6アイテムをテイスティング
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温暖年:2020年、2022年、2023年 / 冷涼年:2021年

左から順に
1:ジュリエナ レ ビュシュラ2022/ドメーヌ シャサーニュ/株式会社稲葉
ピエールブルーの土壌、下層土は風化した青色火山岩、樹齢約50年、3代にわたる家族経営の造り手でビオディナミ農法を導入、自然の生態系を生かしたワイン造り。発酵・醸造はコンクリートタンク。アロマ豊か、赤系果実やスパイス、バランスの取れた味わい

2:フルーリー2021 セレクション・ジョルジュ・デュブッフ/ジョルジュ デュブッフ/サントリー株式会社
ピンク花崗岩土壌、3のムーラン・ア・ヴァンは隣接するクリュで土壌も同じピンク花崗岩。双方の違いはヴィンテージで2は冷涼年、3は温暖年。フルーリーの特徴である赤系果実や花のアロマ、若干スパイス、軽快な口当たり
私的感想ながら・・・2020年1月ボジョレー・ヌーヴォーを世界に知らしめた帝王ジョルジュ・デュブッフ氏が逝去し、時を合わせるかのように世界的にボジョレー・ヌーヴォーへの意識変化も起きているように思います。

3:ムーラン・ア・ヴァン2020/ドメーヌ・デ・ニュグ/WINE TO STYLE株式会社
ピンク花崗岩土壌、温度管理された環境下、セミ・カルボニック(半炭酸ガス)発酵、全体の30%を発酵前に低温浸漬させ最後に ブレンド。ベタンヌ&ドゥソーヴ両氏が「堅固で色もボディもしっかりしたボジョレー・ヴィラージュの造り手。クリュ・デュ・ボジョレーも他を凌いでいる」と評価。深みのあるルビーの色調、芳醇なアロマ、緻密なタンニン、重厚な味わいで酸もきれい

4:ボジョレー ボジョレー・レ・ぺピット シスト2022/ヴィニュロン・デ・ピエール・ドレ/株式会社リカー・マウンテン
ワイン名にある“シスト(片岩)”の土壌、ボジョレー南西部の生産者協同組合、手摘み収穫後、3段階で選果を実施、全房で約15日マセラシオン、シュール・リーで熟成。上品で華やかなアロマ、口中のタンニン、インパクトある酸味、バランスの取れたワインスタイル

5:ボジョレー ロゼ・デュヌ・ニュイ2023/シャトー・ド・コルセル/株式会社オー・トロワ・ソレイユ
異なるテロワールの92㌶の畑を所有し、ボジョレー、ボジョレー・ヴィラージュ、ブルイィのワインを生産。ロゼ・デュヌ・ニュイ(=一夜のロゼ)」は夜間4~6時間内で収穫し、一晩、低温浸漬させて造るワイン。淡いピンクの色調、フルーティー、ミネラル、繊細。暑い日にキンキンに冷やしてお薦めしたいアイテム

6:ボジョレー2021 ボジョレー・ブラン・テラン・ルージュ/ジャン・ポール&チャーリー・デヴネ/テラヴェール株式会社
赤い粘土質が豊富な粘土石灰質土壌「テラン・ルージュ」から産出されたボジョレーブラン。手摘み収穫後、直接圧搾し、自然発酵。50%コンクリ―トタンク、50%は600㍑の大樽で9ヶ月熟成。フレッシュな果実感、酸のキレ感、ドライな口当たり、グラス内の温度変化で凝縮感。冷涼年らしい“凛とした”スタイル


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手前左から#1~#3、奥左から#4~#6


第2部は和食と合わせて
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「青山星のなる木」の石井敬道総料理長がメニューについて解説

ペアリングに関しては、
東京ソムリエギルドの井黒卓代表がを事前チェックしていただけあって、
気配りされたバランスの良い内容になっていたと思います。


温暖年2022年&2023年
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左から順に
7:ボジョレー クロ・ド・ロシュボンヌ2023/シャトー・ティヴァン/株式会社ミルグラン
ジュラ紀の石灰質土壌、クリュ・デュ・ボジョレーの草分け的存在。発酵は小樽(使用樽)、シュール・リーで熟成させ、シャルドネ本来の瑞々しさと滑らかさ、複雑味を表現したワイン

8:ボジョレー・ヴィラージュ ロゼ ラミューズ・ブッシュ2023/ドメーヌ・レ・ロッシュ・ブルー/株式会社ヌーヴェル・セレクション
コート・ド・ブルイィに居を構えるロシュ・ブルー家が所有する畑は約11㌶。すべての畑はビオロジック栽培で一部ビオディナミ農法を導入。天然酵母のみで発酵、セニエ法で手掛けたしっかりした味わいのロゼ、発酵・醸造はステンレスタンク、6ヶ月熟成。果皮由来のタンニンやミネラルが顕著

9:モルゴン2022/ジュリアン・スニエ/株式会社ラック・コーポレーション
花崗岩の土壌、約9㌶をビオロジックで栽培、土着酵母を使用、全房発酵、醸造容器はセメントタンクや木樽、熟成は228㍑のオーク樽、無濾過で瓶詰。ふくよかな味わい、シルキーで洗練されたタンニン

10:ムーラン・ア・ヴァン2022/シャトー・デ・ジャック/日本リカー株式会社
土壌はピンク花崗岩。8つの異なる区画(ロシュグレ、カルクラン等)から造られたワインを調合。それぞれのぶどうの個性に合わせた醸造、発酵の際の果梗の使用率や容器(コンクリートタンクや樫樽等)も異なる。最後の“ブレンド技法”が要の格調あるムーラン・ア・ヴァン


<八寸>
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①翡翠豆腐、湯葉醤油、辛子
②自家製カラスミ
③蛍烏賊、芽キャベツ
④稚鮎の唐揚げ、南蛮野菜
⑤里芋フォアグラ味噌田楽 
⑥鰆の和香草オイル煮
⑦ちまき寿司



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7:ボジョレー2023(白)/シャトー・ティヴァン
8:ボジョレー・ヴィラージュ2023(ロゼ)/ドメーヌ・レ・ロッシュ・ブルー

生姜を効かせた蛍烏賊&玉葱と人参が具の南蛮風野菜添えの稚鮎は7、8ともに良好
7の質感は翡翠豆腐や里芋のクリーミーな食感とバランス良く相乗
鯛の昆布〆寿司(ちまき寿司)は7の旨味&酸味とつり合い美味
和香草(大葉、実山椒、生姜)をブリッジ役にした鰆はロゼと好印象
高価な食材カラスミは若干悩ましさを伴う相性


<造里>
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初鰹藁焼き、千草 with 黄身醤油(右)
赤貝 with 辛子酢味噌(中央)
あおり烏賊 with 烏賊墨醤油(左)

初鰹や赤貝は8のロゼ、色で合わせるペアリング
「烏賊墨」を加えた醤油につけてあおり烏賊を食すと甘味も冴えて7と絶品


<焼物>
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白甘鯛山菜焼き 酢橘
9:モルゴン2022/ジュリアン・スニエ(左)

長熟タイプの風格ある「モルゴン」
複雑味と旨味、肉付きが良くリッチな味わい
酢橘と甘鯛のコンビネーションがワインの酸味と相乗して美味


<強肴/しいざかな>
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松阪サーロイン炙り、ヤングコーン、アスパラ
10:ムーラン・ア・ヴァン2022/シャトー・デ・ジャック(右)

赤系果実のアロマ、口中の脂分を洗い流す緻密なタンニン
重厚な味わいと上質な牛肉の“旨味”バランス絶妙
双方のつなぎ役は清涼感ある山葵


<甘味>
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讃岐和三盆のなめらかプリン


🍷🍷🍷


環境への取り組みに配慮したボジョレーのぶどう畑
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農業におけるエコロジーは、
天然資源を保護しつつ、環境、経済、社会的側面に関する効率的な生産システムを実現する事


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ボジョレーの詳しい情報は上記QRコードからアクセス


【ボジョレーについてのお問い合わせ先】
ボジョレーワイン委員会日本オフィス(株式会社オーダス)
beaujolais_jp@audacejapan.com


posted by fumiko at 23:50| Comment(0) | 来日したワイン生産者&関係者 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2026年05月09日

250年以上にわたりぶどう栽培を手掛けドイツワインを世界的な成功に導いた老舗ワイナリー『デーンホーフ』


緑がきれい!
ドイツの5月のぶどう畑.jpg

かなり昔になりますが、
取材でドイツを訪ねた時期がちょうど5月初旬
ドイツのぶどう畑の緑がホント鮮やかでした!


ホワイトアスパラ.jpg
加えてもうひとつ、大好きなホワイトアスパラも旬、美味美味


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ドイツのワイン産地
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出典:Deutsches Weininstitut


今回フォーカスするのはナーエ(場所は黒の↑)
オーバーハウゼン村を拠点に18世紀後半からワイン造りをしている名門デーンホーフ

創立者の孫ヘルムートさんがリースリングの素晴らしさを世に知らしめました。
現在は4代目コーネリウス・デーンホーフさんが中心となってワインを生産しています。


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2026年2月に初来日したデーンホーフさん。日本未輸入の希少アイテムを含む10種を利き酒しながら産地と品種の魅力について言及しました。
全体の8割を占める主要品種リースリングは、緻密でクリーンなスタイルなのでスキンコンタクトはしない方針。一方で伝統的に栽培されてきたヴァイスブルグンダー(ピノ・ブラン)やピノ・グリはアルコール度数も高めになるので若干スキンコンタクトをしているとのこと

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左から右に①~⑧、⑩、⑨の順で試飲
ディナー会のためのスペシャルワインは④、⑧、⑨、⑩
蔵出し(参考商品)


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料理は六本木「小田島」の小田島大祐さんが担当


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ドイツワインの豆知識
ラベルに記載してある
GG、1Gについて触れておきます。
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データ:ジェロボーム


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デーンホーフMAP
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データ:ジェロボーム


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①ゼクト・ピノ・ブリュット・ハンドゲリュッテルト2015
ピノ・ノワール(独シュぺートブルグンダー)100%
黒ぶどうはピノ・ノワールだけを栽培、全てゼクト用


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プラークに描かれているのはピュピートル(滓下げ台)
台の前で動瓶士が手作業でルミアージュ(動瓶)を実施
ちなみに、ワイン名“ハンドゲリュッテルト”は独語で動瓶の意味


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デーンホーフMAP➎のKLAMM。希少ゼクト、生産本数は約1,600本。1,200㍑の伝統的な大樽1つ分だけ生産。大樽で発酵させ、55~60ヶ月の瓶熟。①は総本数1,492本中9番目で熟成期間は51ヶ月、デゴルジュマンは2020年10月8日。2015年はリッチでパワフルな年だったのでドザージュはゼロ。冷涼年で酸が多い年には若干ドザージュを施す程度。近年、温暖な年が続いているので傾向としてノン・ドゼ。毎年生産しているアイテムで現行ヴィンテージは2021年


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スルメイカ塩辛  海老芋唐揚げ 自家製カラスミのパウダー
小田島流儀の、生の魚介とスパークリングワインの組み合わせ
生臭みが出ないのがポイント
青リンゴや柑橘系果実、ブリオッシュ、約5年の熟成を経た複雑味が魅力


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②ナーエ・リースリング・トロッケン2023 × 百合根茶碗蒸し 蜆餡 生姜 

エントリーレベルのリースリング。ワイナリーの拠点オーバーハウゼン村にある畑で、スレートと火山性の2つの異なる土壌のぶどうをブレンド。スレート土壌はタイトで直線的。火山性土壌はふくよかで滑らか。温暖だった2023年はまるみがあり、こころ惹かれる味わい、残糖は3~4g。茶碗蒸しとは“食感”で合わせるマリアージュ、双方のクリーミーなテクスチュアが相乗。ただ、料理と合わせると酸味を強く感じたので、個人的には“品格あるワインだけ”を味わうほうが好み


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クロイツナッハ・カーレンベルク・リースリング・トロッケン
③エアステ・ラーゲ2023 ④同2015
低温蒸し蛸 佐賀県産ホワイトアスパラ ライムの香り

デーンホーフMAPの➑KAHLENBERG、“裸の山”の意のカーレンベルクはローム土壌。2023年も2015年も温暖な気候なれど、2015年のほうが収穫が遅かったとのこと。2015年は長い熟成を経ていながらフレッシュ。デーンホーフの実力を示す1本だと実感。2023年は白胡椒、塩味、凛としたスタイル。今後のさらなる熟成に期待。リースリングとホワイトアスパラガスのマリアージュは自然体で楽しめる組み合わせ


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豆知識の項に記載した
1Gとエアステ・ラーゲ
おわかりになりますか?


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クロイツナッハ・カーレンベルク・リースリング・トロッケン
③エアステ・ラーゲ2023、④同2015
コラーゲン鯛昆布〆 春菊ピュレ 金柑

「2015年も2023年も酸のレベルは同じであり、熟成によってまるみを帯びてくる」と当主
参加者からは2015年ヴィンテージを絶賛する声多し、私も同意
デーンホーフ当主も2015年ヴィンテージがお気に入り

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⑤ロックスハイマー・ヘレンプファート・リースリング トロッケン
エアステ・ラーゲ2022

デーンホーフMAPの❿HÖLLENPFAD、2022年も2023年も温暖年
2023年と比べると若干涼しく、夏の間は乾燥していて降雨なし


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ヘレンプファートは“地獄への道”の意
酸味のキレ感、飲み口は軽快

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ナーエ川の中間にある南向きで傾斜のきつい銘醸畑
風化した赤い砂岩、酸化鉄が多い土壌でハーブ系要素が特徴


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椀 ズワイ蟹と蓮根しんじょ 菜の花
出汁の旨味と熟成による旨味


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⑥ヴァイスブルグンダー・エス・トロッケン2022

栽培している品種の8割はリースリング、その他の白ぶどうはヴァイスブルグンダー(ピノ・ブラン)、ピノ・グリ、シャルドネで、これらの3品種から「エントリーレベル」と「エス(S)」の2タイプを生産。エスはセレクションを意味するワンランク上のキュヴェで、同じ畑の中のより熟度が高いぶどうを厳選。手摘み収穫後、全房発酵させ、澱とともに6~9ヶ月熟成、1~6年使用した大樽1,200㍑&一部1,200㍑の新樽も使用



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⑥ヴァイスブルグンダー・エス・トロッケン2022
メジマグロ漬け丼 茗荷 大葉刻み 海苔

ボリューム感のあるワインなので、料理もしっかり系
バルサミコとお醤油で漬けにしたメジマグロ
茗荷と大葉のハーブ的要素+海苔のヨード感


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⑦フェルゼンベルク・フェルゼンテュルムヒェン
リースリング グローセス・ゲヴェックス2022

デーンホーフMAPは❶FELSENBERG。フェルゼンテュルムヒェンはラベルに描かれている“塔”。以前の所有者(イタリア人)が建てた遺跡で、畑はその周囲に配置。急斜面で玄武岩の組成に近い斑岩とひん岩が混ざった火山性土壌。ここでは日中の熱を吸収するので日較差は他の場所より少ない。醸造は1,200㍑の大樽とステンレスタンクを使用、発酵6~7ヶ月および熟成9~10ヶ月


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裏ラベルにはGG、グローセス・ラーゲの表示


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⑧ヘルマンスヘーレ・リースリング
グローセス・ゲヴェックス2019
鰆幽庵 フライ うど皮含め煮 トリュフの香り


デーンホーフMAP❹HERMANNSHÖHLE、ナーエのなかで最高ランクのヘルマンスヘーレ。ナーエ川が蛇行曲線を描いている急傾斜で真南を向いているぶどう畑。メインはスレート(塩味の要素あり)、ライムストーンを少量含むミネラル豊富な土壌。1949年に植樹したぶどうは小粒で房も小ぶり、熟度が高く酸はおだやか。2019年は2023年に類似した気候、多湿な温暖年。⑧は辛口タイプのリースリングで余韻が長く、飲み込んだ後の残存感が極めて秀逸


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ニーダーハウゼン・ヘルマンスヘーレ・リースリング/⑩を先に試飲
⑨アウスレーゼ2018
⑩シュペートレーゼ2011
フォアグラ大根 芽キャベツ

畑は⑧のワインと同じ❹HERMANNSHÖHLE。ヘルマンスヘーレはデーンホーフのベンチマークで、⑨と⑩の畑は南南西および南東向き。「収穫年によってアウスレーゼは貴腐菌の影響を受けるが、これら2つのヴィンテージは皆無」と当主
甘口のリースリングの背後には甘味を流してくれる高い酸があるので、2アイテムとも心地良い味わいで美味。一方で、長い熟成期間を経てきた甘口ワインを味わうと、時として甘さよりドライさを感じることがある。最終フライトの2アイテムの残糖は、⑨が110g ⑩が75gとのこと。アウスレーゼのほうが糖分多めなのは理解しつつも、味わうとアウスレーゼが甘味<酸味、逆にシュペートレーゼが甘味>酸味。熟成によってまろやかになった酸味効果なのか。マリアージュはシュペートレーゼがフォアグラに寄り添う印象に🤔
ちなみに、デーンホーフ当主にお気に召したマリアージュを伺ったところ、お返事は「フォアグラとシュペートレーゼ2011」でした。甘味の感知具合については確認しませんでしたが・・・


💚
💚💚


【気候変動、エコロジー】

Q:温暖化の影響を感じますか?
80年代、90年代は酸がシャープだったので、今とは違うワインスタイルになっていた。尖った酸が飲んだ時に残らないように、糖分を残してワインのバランスを保っていた。我々の産地は標高が高いので、暑い年でもアルコール度数が上がり過ぎることはないし、確実にリースリングの品質は向上している。生活面では問題が出ているが、ワインメーキングでは温暖化の好影響下にあると言える。

Q:リースリングに関して、温暖年と冷涼年のどちらの年が向いていると思いますか?
リースリングはどちらの気候にも順応するので、収穫年や気候の特徴を生かすことが大事。温暖年ならトロピカルな要素が出るし、冷涼年ならシトラス系の引き締まった感じになる。

Q:PIWIに対する考えは?
注:ドイツ語の「Pilzwiderstandsfähige Rebsorten(真菌耐性ブドウ品種)」の略称
環境や気候変動のことを考えれば興味深い。我々は250年以上にわたってワイン造りを行ってきたし、素晴らしいワインを生産している。ぶどうの質も上がり、良い結果が出ている現段階において、PIWIについては考えていない。導入するとしても、長年培ってきた急斜面のグランクリュではなく、フラットな畑だと思う。ブルゴーニュでリースリングを植えるようになったら・・・私も考える(笑)


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超~長文にお付き合いくださり、ありがとうございました
久々にドイツワインを紹介しました。世界的評価が高いデーンホーフの秀逸なワインと対面できたことは仕事冥利に尽きます。
ドイツのワイン法やワインは馴染み難いと思っているワインラバーさんもいらっしゃるかと・・・でも、でも、ドイツおよびナーエを代表する品種リースリングの偉大な造り手デーンホーフのワインは味わう価値は大だと思います。

料理担当だった小田島大祐さんは、「日本の暑い夏にこそ、キーンと冷えたリースリングと和食を楽しんで!」と語っていました。
お試しいただれば嬉しいです。

製品の問い合わせ先:ジェロボーム(株) https://www.jeroboam.co.jp/contact.html

posted by fumiko at 23:45| Comment(0) | 来日したワイン生産者&関係者 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2026年04月30日

画像で綴る世界遺産 ~弘法大師・空海ゆかり霊山「弥山」、広島・厳島神社と平和記念公園~


3月29日に「弥山」を訪ねて、すでに1ヵ月過ぎてしまいました。
嚴島神社とともに世界遺産に指定されている宮島・弥山は、
大自然に囲まれた“純度の高い”エリアでした!


1200年以上燃え続ける“消えずの火”
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弘法大師・空海は唐から帰朝後、宮島に渡り、弥山で修業して、806年に大本山「大聖院」を開創しました。弥山ではいくつかのお堂を創建し、護摩を焚き、100日間の求聞持法(ぐもんじほう)※の修行をしていました。その護摩の残り火を1200年以上たった今でも絶やさないように護り続けてきたのが、この「消えずの火」で、広島平和記念公園の「ともしびの火」のもと火にもなっています。

※求聞持法は、山中の静かな場所で虚空蔵菩薩の絵を掲げ供養し、集中して息の続く限り虚空蔵菩薩の陀羅尼だらに(サンスクリット原文の言葉)を唱える。毎日続けて行い、合計100万回唱える。唱え終わったら、今度は日食・月食の日に再び陀羅尼を唱えながら蘇そ(古代のチーズ)を作り、これを食べれば一度読んだ経典の内容を忘れない知恵を得るという。出典:奈良国立博物館公式サイト


🕯️🕯️🕯️
追記(2026年5月23日)
霊火堂全焼のニュース、もの凄く悲しいです。
再建祈願

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訪問する価値大の弥山
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弥山散策に関しては、往路はロープウエー、復路は大聖院コースで下山と決めていました。
予想していた以上に、石段(2000段)が多く、階段の幅が均一でないため、足元には注意が必要! 原始林の景観や綺麗な空気を意識しながら、ゆるゆると歩いたので、無理なく、嚴島神社に戻ることができました。標高535mからの下山ゆえ、長い道のりでしたが、手つかずの原始林のなかで修行に明け暮れた空海さんを思えば、2時間強程度の下山など取るに足りないと実感。29日の歩数総数は、携帯のフィットネスによると超2万歩。神聖な空間でパワーアップできたことが何よりのご褒美かも😣

参考までに、宮島観光による大聖院コースを載せておきます。
私は復路が徒歩だったので、順路は上から下。逆に、嚴島神社から弥山に向けて登山していた8割以上は海外の方でびっくり!



宮島ロープウエーで空中散歩
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嚴島神社内の「紅葉谷駅」から「榧谷(かやたに)駅」までは循環式ロープウエー
約1分間隔で運行しているので、すれ違いのワンショットも楽しめます。


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「榧谷駅」から「獅子岩駅」までは交走式のロープウエーに乗り換えて移動
素晴らしい絶景でした!


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ロープウエーの終点「獅子岩駅」
ここから徒歩で弥山山頂へ
地図には約30分と書いてありますが、実際にはもっと時間が・・・


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昭和4年に国指定、昭和32年に特別保護区になった弥山原始林
弥山の北斜面を占めるエリアで面積は158.7㌶
アカマツ林から構成され、西南日本を代表する森林


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弥山本堂の横にある錫杖(しゃくじょう)の梅
まぁ、鹿さん到来!
弥山で鹿を見たのは、この時だけ


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悠久の大自然が作り上げた奇岩「くぐり岩」


弥山山頂
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標高535m、360度視界を遮るものなし

親子、カップル、友人同士、ひとり旅等の海外組が多かった印象
下山途中に「こんにちは」と声かけしてくださる方がたくさんいらして☺️


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雲からのメッセージ
凄い迫力“空と海”


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弥山山頂の眺めにほれ込んでいた伊藤博文
快晴下、瀬戸内海の島々が見渡せました。


霊火堂
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お堂の中には「消えずの火」
ろうそくの煙で、もやがかかったような状態
壁もススで黒くなっています。
その空間に身を置くと、時空を超えて、浄化された気分



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「戦争中、薪が不足していた時はロウソクを代用して火をつないでいた」と若い僧侶
鋳物の大茶釜のなかの白湯は“万病に効果あり”の霊水とのこと
お釜からの鉄分で水に少し色がついています。
昔は弥山の湧き水を使っていたそうですが、今は湧き水ではないような・・・


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第八十八番 弥山本堂
奈良国立博物館のサイトにあった虚空蔵菩薩ですね。

曼荼羅は奥が深すぎて、まだまだ理解できていないのですが、
東京国立博物館の情報が役に立ちそうです!


🥾🥾🥾


嚴島神社目指して下山
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下山開始、2000段をクリアせねば


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賽の河原クリア


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2005年に台風による土石流で大聖院コースの一部が被害を受け、
3年の歳月をかけて修復した由
むき出しの地層を見て、土石流の破壊力が伝わってきました。


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急こう配の石段、降雨だったらマジ大変😱


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仁王門クリア



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川のせせらぎと鐘の音
大聖院まであとわずか😂


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豊臣秀吉の行動範囲の広さに感心していますが、
大聖院の庭園でも歌会を催したとか


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手の込んだ彫刻も施されていました!


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下山達成の感謝
大聖院で鐘撞き


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第八十七番大聖院
御本尊は波切不動明王なんですね


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無事にスタート地点の紅葉谷に到着



世界遺産 嚴島神社
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高速フェリーで波と対面


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平清盛の像
三角コーンは清盛公には不釣り合い😦


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海との調和、朱色の威厳



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次回は干潮時間をチェックして訪問せねば


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重要文化財の「反橋」はかなりの急角度
貴族たちはどのようにして橋を渡ったのか🤔


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1587年に秀吉の命で建築を開始したものの、
彼の急逝で未完成のまま今に至る千畳閣。
縁側から嚴島神社の社殿が見渡せます。


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フェリーからの遠景、神秘的


原爆ドーム跡
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広島駅から原爆ドーム前まで路面電車なら約15分


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世界遺産 原爆ドーム


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歴史上初、原子爆弾の投下で破壊された旧広島県産業奨励館の残骸


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こんな時代だからこそ、確たる信念を持って、
世界中の人たちに戦争の悲惨さ・愚かさを訴えていかねば!


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弥山だけでなく、ここにも、たくさんの海外からの来訪者。ガイドさんの解説をしっかり聞いてくださっている姿が救いでした!


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アジア圏より欧州、北米、オセアニア方面が多かった印象



NO WAR🕊️🕊️🕊️🕊️
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出典:ちひろ美術館


追記(2026年5月2日)
ブログをアップした4月30日に、奇しくも広島県の旧twitterに原爆ドームに関する記述が!
今年は世界遺産登録から30年の節目とのこと。
世界平和のための重要かつ貴重な存在“原爆ドーム”

広島県の旧Twitter(X).jpg


posted by fumiko at 23:40| Comment(0) | 世界遺産 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2026年04月27日

土壌やぶどう樹に徹底したこだわりをみせるシャルドネの聖地コート・デ・ブランの「ド・スーザ」と「ピエール・ペテルス」


シャンパーニュ講座春季スタート
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メインはコート・デ・ブランの“アヴィーズ”が拠点のド・スーザ
比較メゾンとして“ル・メニル・シュール・オジェ”を代表するピエール・ペテルスを選び、
深掘りしました。


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ピエール・ペテルスは19世紀半ばにガスパール・ぺテルスがぶどう栽培を開始したことからスタートし、現在は6代目のロドルフ・ペテルスがメゾンを引率。ワイン界のトップ生産者たちとのコラボレーションでも活躍しています。

両メゾンは、◎ネゴシアン・マニピュラン ◎古樹を重用 ◎土壌の活性化 という共通項があります。 
ド・スーザの場合、樹齢は平均45年、古いもので50~100年。ピエール・ぺテルスは平均35年、古いもので超65年。
ル・メニル・シュール・オジェのシャルドネは「強靭な酸味と強烈なミネラル」を誇り、熟成によって本領を発揮します。ペテルスでは代々引き継がれてきた自社畑で、時間をかけて優良な株を選定し、それらを苗木として使用する“マサル・セレクション”を取り入れているので、様々な特徴を持ったシャルドネがペテルスならではの味わいを醸し出しています。

醸造面において、ド・スーザはスタンダード・キュヴェ、レゼルヴはホウロウ加工された鉄製キューヴタンクで発酵・熟成。3Aの熟成には一部卵型の木樽、キュヴェ・コダリー、ミレジメの場合、シャルドネは木樽、ピノ・ノワールは大樽で発酵させています。
ピエール・ペテルスはステンレスタンク、フードル(大きな木樽)、セメントタンクを活用 



o○.。o○.。o○ .。o○.。o○.。


講座リポートの前に・・・
2月に来日したド・スーザの情報をまとめておきます!
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輸入元wine to styleの招聘による来日記念プレスセミナーでは、
コトー・シャンプノワ・ルージュ(右)を含む6アイテムが登場

自然環境に配慮したド・スーザはラベルの素材にまでこだわり、
ぶどうの蔦を原料に和紙のような質感のものを作りました!


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左から2番目はトップレンジのキュヴェ・デ・コダリー エクストラ・ブリュット グラン・クリュ2010。シャルドネの樹齢は60年以上、ドザージュ3g、滋味深く、甘味すら感じさせる味わい。2代目エリック当主の技量を感じさせるアイテム



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画像提供:WTS

アヴィーズにはジャック・セロスやアグラ・パール等、魅力的な生産者が散見できます。
彼らはシャルドネだけでなく、ピノ・ノワールも栽培していますが、
ド・スーザではムニエも10%ほど植えています。




ド・スーザの沿革
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画像提供:WTS

1950年代初頭、アントワーヌ・ド・スーザ&ゾエミ・ボンヴィウがメゾンを創業。2代目エリック&ミッシェル夫妻(2枚目の画像/中央と右端)は、繊細なチョーク質土壌を生かし、ビオディナミ農法を導入して、深く根を張った樹齢のぶどう樹を活用したシャンパーニュ造りに尽力。醸造面でもメゾン独自のスタイルを深く追求し、世界から高評価を受けていました。
そんな最中、「2023年エリック当主が60歳で急逝」という知らせが届き、シャンパーニュ業界に衝撃を与えました。
今年2月に来日した長男ヴァランタンさんと次女ジュリーさん、今回は同行していなかった長女シャルロットさんたち3人は、2020年からメゾンに参画してエリックさんをサポートしていた由。現在、亡き父の遺志を引き継ぎ、母親ミッシェルさんと一緒にメゾン発展のためにまい進なさっていることがわかりました。ド・スーザを心から応援しています。


偉大なテロワールを所有しているだけでは不十分である。テロワールの特徴を表現してくれるぶどう樹に敬意を払い、大切にせねばならない!  エリック・ド・スーザ

有機栽培に転換する当時から、農薬に頼り過ぎてはいけないと思っていた。有機栽培は宗教のように信じて行うものではなく、品質向上のための手段だと捉えている エリック・ド・スーザ


余談ながら・・・
日本への造詣が深かったエリックさんは、ソバ打ちのセットを持っていたので、時々、使っていたようです。三味線の吉田兄弟のコンサートにも出かけていました。飼い犬の名も和風で「泡酒(アワサケ)」、ジュリーさんの愛犬は「柚子(ユズ)」です。


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次女ジュリーさん&長男ヴァランタンさん@ルグラン・フィーユ・エ・フィス



🥂🥂🥂


4月のシャンパーニュ講座
【第1フライト】
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#1:ピエール・ペテルス キュヴェ・ド・レゼルヴ ブリュット BdeB グラン・クリュ
生産者:ピエール・ぺテルス(NM)
ぶどう品種:シャルドネ100%
リザーヴワイン:50%
ドザージュ:6~7g/L
価格:11,550円

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画像提供:WTS

メニル主体のシャルドネ。#2と比べると、レモン、塩味、チョーク質のニュアンス、酸味のインパクト大。酸の存在感と、それに伴って広がるリザーヴワイン(2014年から1988年までのパーペチュアル)効果。幅広い奥行きを備えたピエール・ペテルスの看板アイテム


#2:ド・スーザ ブリュット・レゼルヴ BdeB グラン・クリュ
生産者:ド・スーザ(NM)
ぶどう品種:シャルドネ100%
リザーヴワイン:25%
デゴルジュマン:2023年6月27日
ドザージュ:5g/L
価格:14,850円
#1と異なり、クラマン、アヴィーズ、オジェ、ル・メニル・シュール・オジェの4つのグラン・クリュのシャルドネがハーモニーを醸し出すスタイル。アロマ豊潤、明るいイメージ。白い花、柑橘系果実のレモンやオレンジ、口中スムース、中盤以降まるみと複雑味



【第2フライト】
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#3:ド・スーザ キュヴェ トロワ・アー グラン・クリュ
生産者:ド・スーザ(NM)
ぶどう品種:ピノ・ノワール50%、シャルドネ50%
ベースヴィンテージ:2018年
デゴルジュマン:2022年6月20日
ドザージュ:3g/L
価格:19,360円
シャルドネとピノ・ノワールは直接ブレンドされ、ぶどう果汁は同じ条件下で一緒に発酵。結果、「バランスと調和が生まれる」とド・スーザ。
第2フライト中、唯一、黒ぶどうを使ったシャンパーニュで、ブラインド供出でもかすかに黒ぶどう由来の味わいを感知。第3週&第4週の皆さんも正確に分析できていた印象。卵型の木樽の中で澱がやさしく循環し、ド・スーザ好みのクリーミーでシームレスな食感を表現したアイテム

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ネーミングは3つのグラン・クリュの頭文字Aに由来

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3人の後方にあるのがタランソーの協同組合製作の卵型木樽
「力強いアロマ、味わいには深みとまろやかさ、余韻も長い。自然で永続的な澱の回転の恩恵」とド・スーザ


#4:ド・スーザ キュヴェ・コダリー エクストラ・ブリュット BdeB グラン・クリュ
生産者:ド・スーザ(NM)
ぶどう品種:シャルドネ100%
ベースヴィンテージ:2019年
リザーヴワイン:50%(パーペチュアル/1995年からの継ぎ足し)
デゴルジュマン:2023年1月10日
ドザージュ:3g/L
価格:26,400円
ド・スーザのトップレンジ、“コダリー”はワインを口に含んだ時の長さを測る単位(1コダリー=1秒)のこと。区画は3つのグラン・クリュ(アヴィーズ、オジェ、メニル)、樹齢は50~100年、発酵は大樽(新樽15%)。気泡はワインに溶け込み、口中スムース。黒蜜やナッツ、焙煎香、アプリコット似の酸、軽いビター感、味わいは重厚で複雑、旨味があり、余韻は長く、寄り添って繋がる酸味絶妙。4月の講座のマイベスト


#5:ピエール・ペテルス レ・モンジョリ2015 キュヴェ・スペシャル ブリュット BdeB グラン・クリュ
生産者:ピエール・ぺテルス(NM)
ぶどう品種:シャルドネ100%
デゴルジュマン:2022年1月10日
ドザージュ:3.5~4.5g/L
価格:39,600円
ル・メニル・シュール・オジェのモノポール「レ・モンジョリ」。双璧のキュヴェ「レ・シェティヨン」の南約500ⅿに位置し、若干粘土の割合が多い土壌。7区画のぶどうを厳選し、すべて別々に醸造。#5も気泡はワインに溶け込み滑らか。塩味、白胡椒、ヨード、中盤以降グラス内の温度変化でボディ感、スモーキー、柑橘果実の甘露煮


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ド・スーザは天然コルク、ピエール・ペテルスはDiamコルク
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最後に・・・
かなり前に、ピエール・ぺテルスのロドルフ当主が来日して、ご自身が手掛けるコート・デ・ブランの4つのグラン・クリュについて、色で解説していました。「確かに」の感ありだったので、ご参考までに載せておきます。

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5月のシャンパーニュ講座は特別な内容になりそうです。
ご参加くださる皆さま、お楽しみに


2026年04月18日

㊗️フェルミエ40周年@イイノホール&カンファレンスセンター


フェルミエ40周年 おめでとうございます🎊
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1986年創業のフェルミエが40周年を記念して開催した“チーズ美食会”
各ブースでは国内外の生産者が丁寧な対応をしていました。


【フランス】
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ノルマンディー地方のグランドルジュの当主は6代目
フェルミエがスタートした40年前からの長い交流、信頼絶大


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質感良好のカマンベール
オーフールはカマンベールフォンデュに!


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ランセの当主も6代目、フェルミエ創業からのお付き合い
ブリア サヴァラン フレにドライパパイヤをまぶしたデリスパパイヤは食後に


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オーブラック高原にあるライオルAOPの生産者ジュンヌ モンターニュ
じゃがいもとトム・フレッシュを混ぜ合わせたアリゴ・ド・オーブラック


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パリ農業祭コンクールの受賞歴多々ありのルブロション ド サヴォワ、美味


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世界中から信頼を得ているコンテ生産者マルセル プティット
食べ飽きしないこの食感、大好きです!

2026年2月に発効したコンテ呼称については以下の情報をご確認ください。


【イタリア】
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伊ロンバルディア州カサリゴーニのゴルゴンゾーラ
超クリーミー、青かびが少ないドルチェ


【英国】
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高品質なチーズとクラッカーを扱うザ ファイン チーズ コー
創業者はチーズにあわせるクラッカーがなかったことで奮起し、
世界で唯一チーズのために独自のクラッカーを作る会社を創業


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歯ごたえあるタイプ、ナッツやフルーツを練り込んだタイプ等のラインナップ



【日本】
神奈川県『たかなし乳業株式会』のカマンベール
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北海道の冷涼なエリア根釧地区
ホルスタイン種とノルマンディー種の生乳をブレンドした白カビタイプ
繊細でなめらかな味わい
Japan Cheese Awards2022※でグランプリ受賞

※2年に1回開催される国産ナチュラルチーズの品質評価コンテスト
2022年は109の工房から311種のチーズが出品された。


広島県『三良坂フロマージュ』
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山地酪農のエコなチーズ作りをテーマに取り組む広島の生産者
癒しをもたらす優しい味わい


北海道『共働学舎新得農場』のさくら
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塩漬けにした桜の花と葉を使った季節限定のソフトタイプ
五感を刺激してくれるチーズ


長野県『アトリエ・ド・フロマージュ』
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2022年家庭画報のシャンパーニュ特集を担当した折、
ボーモン・デ・クレイエールのシャンパーニュとのマリアージュに選んだのが
長野県『アトリエ・ド・フロマージュ』のブルーチーズ、さすがの安定感!


栃木県今牧場の和風バージョン
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セミハードタイプに味噌、味噌漬、豆納豆、えびせん


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熟成チーズなすのは栃木県那須町産
表皮に炭をまぶして10日間熟成させた牛乳チーズ


【物販ブース】
ギリシャ、イタリア、日本等、フェルミエ厳選のチーズを販売
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創業30周年の取材から10年が経過しました。
我が国におけるチーズ伝導者『フェルミエ』のさらなる発展を祈願しています。

posted by fumiko at 23:45| Comment(0) | 食の話題 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする