2025年08月22日

9月16日新発売! 日本の食を引き立てる味わいの『赤玉プレミアムブレンデッドワイン』


きょうの日本の食卓に
New akadama 
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国内ワイン市場の活性化を目指して誕生した
赤玉プレミアムブレンデッドワイン

▼サントリー「赤玉」ホームページ


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データ:サントリー
ルーツは1907年に発売された赤玉ポートワイン(現「赤玉スイートワイン」)
サントリーの原点かつ日本に洋食文化を切り拓いたブランド




国産ワイン新製品発表会
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サントリー株式会社の
石井勝ワイン本部国産ワイン部長
吉雄敬子常務執行役員ワイン本部長
生木大志スピリッツ・ワイン開発生産本部 同商品開発研究部部長


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リアル&オンラインでの開催となった発表会


同社の販売実績は好調に推移
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データ:サントリー
2025年の上半期(1-6月)の売上高は前比103%

国産ワイン(=国産&輸入ワインが原料の国内製造ワイン)も好調
けん引役は「酸化防止剤無添加の美味しいワイン(1-6月対前年比113%)」
日本ワインはデキャンターやIWC等で高評価を得ています。





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左:アロマ豊か、生薬のニュアンス
中央:バランス、程よい酸味
右:骨格、酸味、渋味


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さばの味噌煮と赤玉プレミアムグレンデッドワイン
甘辛度は良かったのですが、
若干の生臭さ(生姜を添えても)は気になりました🤔
味噌の分量がもう少し多ければバランスが取れたかも


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同社の相性探求に裏打ちされた組み合わせ
すきやきの具材のなかでは、味がしっかり滲みこんだ
牛肉、しらたき、シイタケ等が赤玉との相性良好




赤玉プレミアムブレンデッドワイン
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日本をイメージさせる白と赤、そして高級感あるゴールド
サントリーが培ってきた多様なお酒作りの知見を生かし、
複数の厳選したワインに
多彩な原料酒(国産生果ぶどうを使ったワイン、ブランデー、ハーブスピリッツ等)をブレンド

メインターゲットは30~50代の夫婦でワインもたしなむ“お酒好き”
発売地域:全国
容量・容器・アルコール度数:750ml/瓶 12%
価格:オープン価格 (1,200円程度・税抜)
品目:甘味果実酒
2025年9月16日(火)


砂糖と味醂を使った料理がお薦め
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データ:サントリー


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▼サントリーお客様センター




余談ながら・・・

赤玉発表会の後、第3週のシャンパーニュ講座がありました。
講座生の皆さんに「赤玉を知っていますか?」と聞いてみたところ、
9割の方から嬉しいリアクション
下の表にあるように、ブランドの認知度、確かに!

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データ:サントリー


シャンパーニュ講座のために用意した「さろん安部」の奈良漬
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小皿に盛ってあるのは、スイカ、うり、きゅうり、守口大根
砂糖と味醂の要素があるので、赤玉プレミアムに合うと確信

第4週の講座日(27日)までに、ワインのサンプルが届くようであれば、
相性チェックしてみようかなぁ😋


【追記】8月27日付
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24日にサンプルが届きました。

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27日のシャンパーニュ講座で用意していた奈良漬4種(一番下はスイカ)
相性診断で多くの票を得たのはうり本漬

赤玉プレミアムブレンデッドワインは価格的にもリーズナブル
ご家庭で“和の食材”と合わせて楽しんでいただけると思います。

posted by fumiko at 21:23| Comment(0) | 日本ワイン | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2025年08月16日

ドメーヌ・コーセイのメルロ・ロゼ2024の相性探求&9月リリース予定の金賞受賞ワイン『アイスバーグ&フランボワーズ バニーュ2023』


長野県塩尻市片丘のドメーヌ・コーセイについては、スタート当初から、カテゴリードメーヌ・コーセイで紹介してきましたが、メルロを植栽して10年目の節目にあたる本年、『Japan Wine Competition(日本ワインコンクール)2025』で、プライベート ローズ セレクション Iceberg & Framboise Vanille 2023が金賞を受賞、株式会社ドメーヌ・コーセイとして欧州系品種・赤部門初出品での受賞となりました!
おめでとうございます🎉🎉🎉



アイスバーグ&フランボワーズ バニーュ2023
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ワイナリーの受賞コメント




ここからは2024年ヴィンテージのロゼをご紹介!

メルロ・ロゼK.K エディション2024&メルロ・ロゼ2024
クリーミーな白カビ KKロゼ、無濾過ロゼ.jpg

■メルロ・ロゼK.K.エディション2024(左)
昨年リリースされた2023年がデビュー作なので、2番目のヴィンテージ。製造方法はセニエ、ステンレスタンクで約1ヵ月発酵、ステンレスタンクで約2カ月育成。育成時、オークチップを約2週間浸漬、これは無濾過の“濁り防止”のために使用。瓶詰日は6月26日、リリース日は7月12日、生産本数1,200本
味村エノログは「ボルドースタイルのロゼ」と語っていました。
今回テイスティングした3種のロゼのなかでは、樽での育成期間が約6ヵ月と一番長期だったからなのか、ぶどうのポテンシャル、フェノールの要素を感じ、マスキュランなイメージ

■メルロ・ロゼ2024 無濾過(右) 価格:2,970円(税込)
2019年が初リリースだったので、今回が6番目。低温でゆっくり発酵させることで、アロマ豊かなスタイルに。発酵で生じる炭酸ガスを少し残して瓶詰。白桃やフランボワーズ、心地良い酸味、のど越しスムース、フレッシュ&フルーティ。  


メルロ・ロゼ アヴァンタージュ2024
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長野県塩尻市片丘の自社農園のメルロ100%
発酵はステンレスタンクで約1ヵ月
育成はステンレスタンクで約2ヵ月&古樽約2ヵ月育成
瓶詰日は3月5日、リリース日は3月11日

限定1,000本のアヴァンタージュを初めてテイスティング
香りに夏を感じさせるスイカ、淡色のバラ、ピンクペッパー
味わいから着地に至るまで終始フェミニン
好感度200%のロゼ!




奈良県の食材とのマリアージュ
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5月に奈良県を旅行して、
敬遠していた奈良漬に開眼
元祖『今西本店』の黒漆のような瓜に感嘆
カットして1週間ほど冷蔵庫で寝かせてから食す奈良漬

噛み込むと滋味深く、時を友にした発酵食品の底力を実感
奈良漬の世界観を激変させた逸品
ドメーヌ・コーセイのロぜに寄り添っていましたが、
なかでもアヴァンタージュとのマリアージュに共感

お皿の上の淡茶の漬物は“柿の奈良漬”
奈良県の特産は柿で、
柿の葉寿司はよく知られています。
柿の奈良漬は店舗「柿の専門」の製品
奈良漬大好きのワイン仲間が「柿特有のねっとり感、食感があるので、
それが反映されている」と語っていました。


ロゼと柿の絶妙さ.jpg

上の画像は「柿の専門」のゆず巻柿
奈良吉野の平核無柿を干し柿にして丁寧に広げ棒状に巻いたお菓子です。
食するとふ~んわりと柚子の香りが漂い、ワインのハーブ的ニュアンスとの相性も良好
常々思っているのですが(笑)
ロゼやロゼシャンパーニュにはホント柿が良く合います!




三笠会館100周年記念ボトル
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朋友と創業100周年を迎えた三笠会館へ
同店では5年前から、ドメーヌ・コーセイの収穫作業に関わっており、
自分たちが収穫したぶどうで仕込んだ100周年記念のオリジナルワインを完成させました。
三笠会館のサイトをご覧ください

100周年記念ロゼと、
冒頭で紹介したドメーヌ・コーセイのメルロ・ロゼ2024 無濾過とは、
中身は同じ、ボトルのみ異なります。

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焼きトウモロコシとパンチェッタのリゾット
アメリカンオーク由来のロースト風味とトウモロコシの焼きが良く合っていてびっくり
思わず笑顔がこぼれるマリアージュでした。


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酸味が相乗していたレモンソルベとメルロ・ロゼ




日本ワインコンクール2025の金賞受賞ワイン
9月発売予定
ミスター・メルロ渾身のワイン

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味村興成エノログと受賞ワイン

8月初旬、味見をさせていただく機会がありました。

2022年ヴィンテージはアメリカンオーク100%でしたが、
2023年はフレンチ75%、アメリカン25%
アイスバーグとフランボワーズバニーュの最良のぶどうを選択して醸したスペシャルキュヴェ
ファーストインプレッションは甘やかなヴァニラ
オークの要素がワインに溶け込むにはもう少し時間が必要ですが、
赤系果実や紅バラ、カカオ、酸味の広がりもきれい、均整が取れた味わい


日本ワインコンクール金賞ワイン アイスバーグ.jpg
ハトのローストとジロール茸
食材の一番下には歯ごたえのあるらっきょう
粒マスタードの弾ける食感と優しい辛さがブリッジ役になり美味、美味



【株式会社ドメーヌ・コーセイ】
住所:長野県塩尻市片丘7861-1
電話:0263-50-7922
植栽開始:2016年(圃場が約10㌶)
会社設立:2017年
ワイナリー竣工:2018年


posted by fumiko at 22:23| Comment(0) | ドメーヌ・コーセイ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2025年08月08日

日本ワイン界のレジェンドと福岡県の「奈良漬さろん安部」で息抜き!

メルシャンのワイン黄金時代をけん引してきた藤野勝久さん、松尾弘則さん、味村興成さんは日本ワイン界のレジェンド

藤野さんは現在もメルシャンのシニアワインメーカーとして活躍しており、同社が2022年から始めたスタートアップワイナリーのコンサルティング業務の指揮官でもあります。松尾さんは今春まで福島県の逢瀬ワイナリーの醸造責任者でした。おふたりとも、福岡県出身です。
ミスター・メルロこと味さん(山口県出身)は長野県塩尻市にあるドメーヌ・コーセイでメルロに特化したワイン造りに励んでいます。
私は今月2日と3日、お三方と九州のワイナリー訪問をしてきました。

現地でのアテンドは福岡県出身で、2008年から10年間メルシャンにいらした安部雄一郎さん
今回はすべてメルシャンつながりでした🥰


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1986年創業の奈良漬さろん安部の2代目


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創業者の安部勝憲さんと雄一郎さん父子


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安部ちゃんとは7年振りの再会🤗
店舗には北九州ラベンダーファームの奥村会長(左)も合流
味さん、安部ちゃん、藤野さん、松尾さん


✨✨✨


奈良漬さろん安部の低温貯蔵所
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ショップから車で30分程の所にある倉庫で
安部講師から製造工程を拝聴
2区分されていたお部屋
室内に漂う香りが微妙に違っていました。
若い奈良漬より熟成を経た奈良漬けのお部屋のほうが、
“より甘やか”な芳香😋


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野菜を洗浄し、塩漬けして商品として出荷するまで、
1年半から2年がかりで漬け込みを繰り返します。


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温度管理しながら保管


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さろん安部で食した奈良漬
左はうり本漬け/うりのヴィンテージ2023
右はすいか、きゅうり、守口大根

和歌山県産「源五兵衛すいか」は初体験
甘味とやわらかな食感で福神漬的ニュアンス
歯ごたえある「うり」
本漬けは芳醇さ、ヴィンテージは味わいの余韻


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奈良漬さろん安部
今月のシャンパーニュ講座で相性探求してみますね


✨✨✨


2025年秋の百貨店催事インフォメーション
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10月は二子玉川の高島屋なので、
ご挨拶も兼ねてお邪魔したいと思っています!


✨✨✨

九州のワイナリー訪問は後日、ブログで紹介させていただきます。
引き続き、宜しくお願いします!

posted by fumiko at 14:14| Comment(0) | 食の話題 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2025年08月02日

仏グランテスト地方シャンパーニュ&アルザスの隠れた逸材をご紹介!


グランテスト地方
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シャンパーニュとアルザス両地方から来日した生産者のアイテム

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マスタークラスで供された11種のワインと1種のスピリッツ
左奥から右の順に全4列計12アイテム

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近藤講師(最後列左)と来日したフルメンバー

グランテストとは、フランス北東部にあるドイツ、スイス、ベルギーと国境を接するエリアで、かつてのアルザス、シャンパーニュ=アルデンヌ、ロレーヌを包括する一大地域圏。2016年にフランスの行政改革によって3つの地域圏が統合されたので10年にも満たない新呼称です。

7月初旬、東京と大阪で、仏グランテスト商工会議所主催『シャンパーニュ&アルザス地方ワイン・スピリッツ試飲商談会』が開催されました。アルザスワインは、現在、大阪・関西万博フランス館のゴールドパートナーになっているので、いつも以上に気合が入っている感じ。

東京のイベントに関しては、商談会前に、レカングループの近藤佑哉エグゼクティヴソムリエがマスタークラスを担当し、12生産者と交流しながらアイテムを解説。近藤ソムリエ目線での拡売提案もありました。


✨✨✨


【シャンパーニュ】
シャンパーニュ4アイテム.jpg

■シャンパーニュ・ジャコヴィアック・ロンド― ブラン・ド・ブラン(CH100)
https://www.champagne-jackowiak-rondeau.com/
1948年創業、プティット・モンターニュ・ド・ランスでサステナブルなシャンパーニュ造りを目指す職人的メゾン。石灰とシルトから成る土壌、畑は北東向き、HVEVDCの認証を取得。
近藤:万人に受けるスタイル。高原の緑や白がイメージできるので、避暑地やモダンなレストランのダイニングで! フラワリー、根セロリやフェンネル、ミネラルや蜜、アフターのフレーバーに塩味、さわやかで華やかさのあるブラン・ド・ブラン

■シャンパーニュ・モンデ ブラン・ド・ノワール エクストラ・ブリュット(PN100)
https://www.champagne-mondet.fr/index.php
1926年創業、マルヌ渓谷の中心に位置する4世代にわたる家族経営のメゾン、白亜質粘土石灰岩の下層土が特徴、マサルセレクションで植樹したピノ・ノワール、シャンパーニュは30ⅿの深さのセラーで平均4年熟成
近藤:深みと骨格があるので、シチュエ―ションは夜の会食がお薦め! セミドライな赤リンゴ、パンドゥミやオリエンタルスパイス、シャンパーニュの核を成す酸味は黒酢を使った中華や肉汁が滲み出てくるような小籠包と合わせることで本領発揮

■シャンパーニュ・ドウヴォー キュヴェD(PN55%、CH45)
来年創業180年を迎えるコート・デ・バールの生産者共同組合、特徴は熟成重視、リザーブワインは1995年からのパーペチュアル(ソレラ方式)
近藤:華やかでエレガント、味わうならラグジュアリーなホテルや高級レストラン。オレンジ、ジャスミン、ライラック、スパイスやバニラビーンズ、果実味と酸味とミネラルがバランスよく調和

■シャンパーニュ・レオ メルシーナチュレ2016 エクストラ・ブリュット(PB61%、PG39%)
コート・デ・バールにある家族経営のメゾン、1992年以来ビオディナミ農法。所有畑は11㌶、ピノ・ノワールとシャルドネの他に、古代品種のピノ・ブランとピノ・グリを栽培。土壌はキメリジャン。12月から来春2月までANAのファーストクラスとビジネスクラスで供される由
近藤:主要品種とは異なる希少品種なので、シャンパーニュ談義が好きな愛好家向けのワインバー! 水仙似のアロマ、グレープフルーツやジンジャーパウダー、和柑橘の文旦やキンカン、白カビチーズ、果実感とほろ苦さを伴い、余韻には緊張感のある酸味

私感:4社4様のラインナップで、近藤講師の提案もシチュエーションがイメージできる有意義な内容でした。昨年の来日で初対面だったジャコヴィアック・ロンド―のラインナップの豊富さには好感が持てましたし、レオは同アイテムでヴィンテージ違いを供出していましたが、両社とも、酒質&バランスが素晴らしく、メゾンの進化を感じました!


【アルザス】
■ジャン・バイイ クレマン・ダルザス(CH100%)
今年130周年を迎えた1895年創設のアルザス地方最古の生産者組合。約40の農家が加盟。『ジャン・バイイ』は4カ月前に誕生した最新ブランドで最良の畑の最高のぶどうのみを使ったトップレンジ(トヨタのレクサス的存在との解説あり)。ベースヴィンテージは2020年を75%、リザーヴワインは2015-2019年を25%使用、ドザージュ7~8g。
近藤:日常を彩るアイテム。果実味豊かで華やか、きめ細かな気泡、ピーチ、シナモン、ジンジャーブレッド、クルミ、ナッツ、ミネラル、ハード系チーズ似の旨味、料理との相性も良いのでカジュアルに楽しみたいスパークリング


ドメーヌ・サント・ジョワ
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■ドメーヌ・サント・ジョワ ピノ・ノワール・セック2019(PN100%)
サン・イポリット(ナポレオンの時代から続く銘醸畑)に平均樹齢30年のぶどう畑を所有、アルザスのすべてのAOC品種を栽培、花崗岩質と石灰質の土壌、ワインは長熟タイプで飲み頃になってからリリースすることを徹底しているワイナリー。
近藤:京都の昆布だしを使った一品と相乗する滋味あるアイテム。スミレ、スパイス、ウーロン茶、和紅茶、香木、木目細かいタンニンの質感、加えて、粒だって感じられる要素もあるので、嚙み込める印象。レベルの高いピノ・ノワール!

私感:マスタークラスに登場した唯一の赤ワイン。ドメーヌ・サント・ジョワは昨年のグランテストのセミナーにも出ていましたが、当時と同じアイテムでした。記録を見返すとやはり高評価。近藤講師もブルゴーニュの代替えエリアについてコメントしていましたが、私もアルザスは要チェックだと感じています。エレガントで奥行きのあるピノ・ノワールでした。


■ファミーユ・オレー(リースリング100%)
1776年創業の樽メーカーが前身で、70年代からワイン造りを開始。3つのグランクリュを含む40haの畑を所有し、有機栽培で管理。7代目ルドビック氏&弟ギヨーム氏による家族経営。ワインは歴史ある古い区画の名を冠した『オレー フレール-リースリング“フロンオルツ”』、ファミーユ・オレーのこころの中心にあるワイン
近藤:湿気が多い季節にぴったりなアイテム。華やかなアロマ、赤いりんごやアプリコット、ジャスミン、伸びのある酸味、アフターフレーバーにカモミールのニュアンスがあるのでパクチーや中華餡を使った料理に合わせて。オイリーな要素は菜種油を使った天ぷらと合わせて楽しめる。テロワールの複雑さが魅力のアルザスなので、ソムリエとゲストとの会話を盛り上げる効果もあり!


ラ・カーヴ・デュ・ヴィエイユ・アルマン
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■ラ・カーヴ・デュ・ヴィエイユ・アルマン(リースリング100)
1958年創業、アルザス・ワイン街道のほぼ南端に位置する生産者組合で、メンバーの多くは4世代以上続く約60のブドウ栽培農家。150㌶のうちの75㌶は有機農業認証取得、泥灰質(力強さ)と砂岩質(繊細さ)からなる土壌。『アルザスGC オルウィレール・リースリング2022』は、2020年にBIOの認証を得た畑のぶどうから生産。
近藤:質実剛健と表現したくなるリースリング。カモミールや蜜蝋、アプリコット、緊張感のある酸やミネラル、アフターフレーバーに塩レモン的な要素を感じるので、脂分の多い仔牛肉やレバー等の料理に合わせるのもお薦め。凝縮感があり、熟成による変化が楽しめるポテンシャルあるリースリング。


メゾン・ツァイソルフ
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■メゾン・ツァイルソルフ クレヴェナー・ド・ハイリゲンシュタイン・アンフォラ・ビオ2023(トラミネール100%)
1778年創業、クレヴネール・ド・ハイリゲンシュタインを含むあらゆるアルザス品種を扱う。2005年以来、現当主の11代目が継承し、ワインツーリズムにも注力。未来への新たなヴィジョンを打ち出しています。アルザス地方の8番目の品種トラミネールを使ったワインで砂素材のアンフォラで醸造。
近藤:軽くマリネした〆サバやトマトのムース、スイカを素材にピンク・ペッパーをアクセントに添えた料理等がイメージできる。新しいタイプのワインを探しているソムリエやレストランにとって好奇心が湧くアイテム。洋梨、アプリコット、花梨、オリエンタルスパイスやルイボステーのニュアンス、アタックに感じる甘やかさが舌を優しく包み込み、フレッシュな酸のバランスも見事。


ドメーヌ・フレイビュルジェ
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■ドメーヌ・フレイビュルジェ ケフェルコプフGCラ・トリロジー2023(ゲヴュルツトラミネール65%、リースリング30%、ピノ・グリ5%)
https://www.freyburger.fr/
自然環境を尊重し、2019年以来完全有機農法を採用。8㌶を管理する家族経営の小規模農家、土壌は花崗岩質。グランクリュのユニークなブレンド『ラ・トリロジー』はゲヴュルツトラミネール、リースリング、ピノ・グリの3品種を同時収穫。エレガンス、優しさ、ピュアさを表現したドゥミ・セックのスペシャルアイテム。愛娘が5代目を継承すべく邁進中
近藤:メイン料理に太刀打ちでできる白ワイン、鴨肉のローストにフルーツのソースを使った一品にもお薦め! ゲヴュルツトラミナー由来のライチや白いバラ、リースリング由来の蜜蝋やアジアンスパイス、ピノ・グリが味わいにグリップを利かせた完成度が高い秀逸なワイン

私感:グランクリュのブレンドはオーストリアのゲミシュターサッツと同じで、すべての品種を同時に収穫して仕込む製法。味わいはピュア、ミネラル、スパイス。時間とともに複雑味が増し、石清水のような純粋さを感じさせるワイン


ファミーユ・ルルマン・シュッツ
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■ファミーユ・ルルマン・シュッツ エトワール・ド・ロゼ(PN100%)
アルザスの中心部にあり、所有する54㌶の農園では有機栽培で環境に配慮した取り組みを展開中。ラングドック・ルーションでは赤ワインを製造しているので全34アイテムを生産。現当主3代目が手掛けた白とロゼの間の“ピンクの星”は過熟した状態で収穫したピノ・ノワールを直接圧搾し、発酵を途中で止めた甘口タイプ。昨年は『モンディアル・デ・ヴァン・ブラン2024』で、ゲヴュルツトラミネール2021ヴァンダンジュ・タルディブがグランプリを受賞
近藤:8度位の供出温度でグランマンジェや赤系果実のデザート、ワインを凍らせてシャーベット状にして楽しむのも一興。柑橘系果実、ピンクGF、サクランボ、ピンク・ペッパー、オリエンタルスパイス、果実の甘味と酸味、スパイシーなニュアンス 



レマン醸造所
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■レマン醸造所 ブレンドウイスキー“セ・ラ・ヴィ”
1850年創業、受け継がれた職人技が評価され、仏政府から無形文化財企業EPVに認定されたアルザス最古の蒸留所。家族経営で現当主は6代目。フレンチ・ウイスキーのパイオニアで1998年から生産を開始。セ・ラ・ヴィ(仏語で“これが人生だ”)はボルドー樽で5年間熟成。
近藤:フレンチウイスキーはフルーティさがポイント、ベルガモットや杏仁似の香り、ブレンドした茶葉のニュアンス。練れた味わい、ストレートでもやわらく、ソーダで割っても美味。小麦と麦芽を使っているので、お茶割りで楽しみたい気分。


✨✨✨


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ランチ休憩の後、試飲商談会へ


シャンパーニュのブースで
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ジャコヴィアック・ロンド―はフレッシュ、凝縮感、そして・・・深み

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モンデの自慢は熟成に使うコンクリートタンク
ファミリーの知恵が詰まったオリジナル

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セラーマスターは2020年のインターナショナル・ワイン・チャレンジで
「スパークリングワインメーカー・オブ・ザ・イヤー」に選出されたミッシェル・パリゾ氏。
シャンパーニュ講座では何度かドゥヴォーを取り上げていますが、
安定感のある味わい
加えて、トップレンジの『ステノペ』は
ミシェル・シャプティエとのコラボシャンパーニュ

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ドメーヌ・フレイビュルジェのピノ・グリ
満足感をもたらす心地よいワイン

グランテスト来日メンバーのワイン・スピリッツの魅力がお伝えできれば幸いです!

posted by fumiko at 08:23| Comment(0) | 来日したワイン生産者&関係者 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2025年07月24日

シャンパーニュ地方で古代品種を手掛ける秀逸メゾンのアイテムと高ドザージュ探求


さすがの『ドラピエ』&『タルラン』
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16日&23日の講座が終わりました!

今月は2つのテーマ(古代品種&高ドザージュ)で深堀り
受講生のなかには、
古代品種が初めてという方たちもいらしたので、
いつも以上にワクワクしました!


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ドリンクス・ビジネスの編集長パトリック・シュミットMWが行ったセミナー
忘れ去られた品種ということで、シャンパーニュ地方のアルバンヌやプティ・メリエ等の、
古代品種の話題を取り上げていたので、
7月の講座では尊敬する造り手のアイテムを選択してみました。


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第1フライトはブラインドで4アイテム
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黒ぶどう(PNとムニエ)を使っているのは1アイテム
グリ系ぶどうのピノ・グリ100%は1アイテム(色調がヒントになるかも)
あとの2アイテムは純粋白ぶどう100%
このうちの1つは古代品種の保護のために生産している希少品

第3週&第4週ともに、一番人気は3番目のグラスでした。
さて・・・それは

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(1)ドラピエ クラルヴァリスNV
生産者:ドラピエ(NM
ぶどう品種:ピノ・ノワール75%、ムニエ10%、シャルドネ10%、ブランヴレ(ピノ・ブラン)5%
ベースヴィンテージ:2019年
ドザージュ:4g/L
価格:10,560

2022年にミッシェル当主が来日した折、初めてテイスティングしたアイテム。当時のベースVTは不明ですが今回は2020年。唯一、黒ぶどうを使っているので、他と比べると色調は濃いめ。酒質アップの印象で味わいは一段とまろやか。優しくてフェミニン。チェリー、洋梨、蜜蝋、エスニックスパイス、ミネラル、若干のビター感、同家の次世代が造った未来志向のシャンパーニュ。
📝:2022年12月のシャンパーニュ講座ドラピエ編


(2)ドラピエ ブラン・ド・ブラン キャトゥールNV
生産者:ドラピエ(NM
ぶどう品種:アルバンヌプティ・メリエブラン・ヴレ(=ピノ・ブラン)、シャルドネ各25%
ベースヴィンテージ:2020年
ドザージュ:4.2g/L
価格:17,600

シャンパーニュの規定7品種(8番目の品種ヴォルテイスにも着手)を栽培しているドラピエが、“古代品種の保護を目的に生産している”シャンパーニュ。白いバラやクチナシ、柑橘系果実、蜜を含んだリンゴ、フェンネル、ミネラル。講座生のひとりが「今までに味わったことがないシャンパーニュ」とコメントしていましたが、アルバンヌとプティ・メリエは主要3品種より収穫が1週間くらい遅く、酸味の持続が特徴のぶどうたち。白いバラやクチナシ、柑橘系果実、蜜を含んだリンゴ、フェンネル、ハーブ、ミネラル、フレッシュな酸がアフターまで続くアイテム。


(3)ドラピエ トロ・アン・フォウNV
生産者:ドラピエ(NM
ぶどう品種:フロモントー(ピノ・グリ)100
ベースヴィンテージ:2020年と2019年を各50%
ドザージュ:0g/L
価格:17,600

第3週&第4週の2回試飲して「さすがドラピエ」と感嘆した1本。ワンワードなら“バランス”、色調は淡いゴールドとグリ系ぶどう由来のパープルピンクの中間。気泡は細やか、低温度の時はアロマ控え目、温度の変化でアプリコット、アーモンド、白胡椒、蜂蜜など。香りの複雑味を伴いながら広がる酸味と旨味と熟成のニュアンス

(4)タルラン バム!
生産者:タルラン(RM
ぶどう品種:ピノ・ブラン27%、アルバンヌ27%、プティ・メリエ46%
ベースヴィンテージ:2011年
デゴルジュマン:2022年6月6日
ドザージュ:0g/L
価格:30,800

BAM! は2022年9月にシャンパーニュ講座で取り上げました。
ベースヴィンテージは2009年で、“溌溂感満載の活き活きした酸味”が印象的でしたが、今回も元気な酸が最後まで続き、フレッシュさと熟成感という相対する要素が同居するシャンパ―ニュであることを実感。温度変化でぶどうの熟度も感じます。シャンパーニュ業界の次世代を担うメンバーのひとり、ブノワ・タルラン氏の技量再確認。シャンパーニュラバーさんには是非とも味わっていただきたいアイテムです。
📝:2022年9月のシャンパーニュ講座タルラン編



第2フライトは・・・

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上記の内容は6月17日にシャンパーニュ委員会が現地とつないで行ったセミナーの内容です。
詳細が知りたかったので以下のデータをいただきました。
上段が最新2024年、下段が2023年
見比べてくだされば、
高ドザージュアイテムの伸びがわかります。


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高ドザージュ(甘口タイプ)のシャンパーニュは、
夏に楽しむという切り口で、
氷を入れる飲み方が流行りました。
現在、高ドザージュのカテゴリーで、
世界全体の29%を占めているのは日本
けん引役は・・・ナイトマーケット😵

【CIVCからの最新報告】
高ドザージュについて、日本は突出しており、
上位10カ国で見ると、スイスは5%とやや高め
しかしながら、
米国は全出荷量の1.5%、英国は1.2%、イタリアは0.4%、ドイツは0.8%


コロナ禍以前、10年ほど前の日本市場では、
ノン・ドゼのシャンパーニュと、
“和食のテイスト”は相性が良く、
繊細な味に敏感な日本人に好評でしたが、
コロナ禍を挟んで、状況が激変🤔


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(5)マムアイス エクストラNV
生産者:メゾン・マム(NM
ぶどう品種:ピノ・ノワール51%、ムニエ34%、シャルドネ15%
ベースヴィンテージ:非公開
ドザージュ:35g/L
価格:9,339

第3週&第4週の講座生は、高ドザージュは、ほぼ飲まない方ばかりだったので、まさにトレンド体験。糖分が35グラムでも酸味があるのでべたつき感はなく、白桃やドライフルーツが全面に出ていてスムースに楽しめる印象。各人に氷を配布し、半々の分量にして、シャンパーニュだけ vs シャンパーニュ+氷の利き比べでは、大半の講座生がシャンパーニュだけを支持していました。


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7月14日フランス大使公邸でも
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あら、大使公邸の庭園で、アイスマム発見
味わいを楽しむなら氷は少量で!


余談ながら・・・
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2021年12月に取り上げた時はスイーツと合わせました。
当時は醸造の際、アメリカンオーク(現在は使っていない)を使用していました。
4年前の“焦がし感の一致”は素晴らしく、
マムアイスとカントリーマアム、ゴロも合っていて良かったです。


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醸造産業新聞(7月21日/第2234号)による
最新ボジョレ・ヌーヴォー情報

昨年販売を取りやめたアサヒ、サッポロに続き、
今年はキリン傘下のメルシャンも販売せず、とのこと。
ビール大手4社でヌーヴォーを扱うのはサントリーのみ(昨年並みの3万8千ケース)
2005年には97万ケース(ケース:750ml×12本)だったのですが、
予想では15万ケース前後⁈


まだまだ暑い日が続きます。
くれぐれもご自愛くださいませ🌻🌻🌻