2025年11月01日

南アフリカワインTradeTasting2025 & 和のテイストに寄り添う醸造家ヌツィキ・ビエラさんのワイン


南アフリカワイン協会/Wines of South Africa(wosa)主催試飲商談会
南ア試飲会.png
IMG_9086.jpg
10月23日@Ark Hills Club

ミニセミナー.png
ナビゲーターはCapeWine2025に参加してきた野坂さん
&
高橋wosaJapanプロジェクトマネージャー


🌍🌍🌍


気になったアイテムは・・・
IMG_8950.jpg
ヴィリエラワインズ by アルコトレード・トラスト
シュナンブラン100%
少しだけ貴腐菌が着いたぶどうを使ったことで、
味わいに複雑さを加味、好印象!


IMG_8952.jpg
ピノタージュにシャンパーニュの主要3品種を使った泡ロゼ
口中なめらか&チャーミング


IMG_8956.jpg
スティーンバーグ by シーズンワイン合同会社
粘土質の上に花崗岩が広がる土壌で育った樹齢25年のセミヨン100%のワイン
キレ感ある酸味とミネラル、飲み手を魅了する1本


IMG_8957.jpg
グラハム・ベック・ワインズ by モトックス
南アを代表するキャップ・クラシックのスパークリングワイン
ロバートソン地区の安定感あるブラン・ド・ブラン


IMG_8961.jpg
ブランクボトル by アフリカ―
コートパッド・カープトーの品種フェルナン・ピレスは初見
オイリー(リースリングから感じるペトロール香に近いニュアンス)、グラス内の温度変化を愉しんで!


IMG_8967.jpg
デ・ウェホフ by 都光 
約2.5㌶のシングルヴィンヤードのシャルドネ
繊細さと重厚さをまとった逸品


IMG_8970.jpg
アルダリンが造る希少なピノタージュ・ブラン
柑橘系果実、トロピカルフルーツ、ドライローズ、白胡椒
豊かなアロマ、ナイスバランス😋



🌍🌍🌍


アスリナ.png
南ア在住の黒人女性として初めてワインブランドを立ち上げたビエラさん
ワイナリー名は、強くて愛にあふれた亡き祖母アスリナさんに由来

訪日は1999年(2回)以来、6年振りになります。東京&大阪の試飲会後は新たな輸出相手国シンガポールを初訪問する予定
現在、米国、英国、カナダ、日本、スイス、ガーナ、バミューダ他、計14ヵ国に輸出
「当初はマーケットに入るところで苦労しました。各国の文化も違いますし」と語っていたビエラさんですが、北米は年に2回訪問、かなり前から入り込んでいたカリフォルニア州とNY州は、今も手ごたえ十分とのこと。

日本のワイン愛好家には、「南アのワインの良さ、アスリナのワインをもっと知ってもらいたい」とのメッセ―ジがありました。


披露したアイテム
IMG_8947.jpg
ソーヴィニヨン・ブラン2VT、シャルドネ、シュナン・ブランとCH100%のキャップ・クラシック
カベルネ・ソーヴィニヨン、フラッグシップのウムササネ(ボルドーブレンド)2VT
最新VT2021年からラベル刷新(最左)

🌍


ワイン仲間を介して7月に試飲したアスリナ
IMG_4859.jpg
輸入元アリスタ・木曽と交流しているワイン仲間のIdeさんと、
7月にビエラさんのワインを試飲しました。

IMG_4864.jpg
マイベストはシュナンブラン・スキンコンタクト
守備範囲が広いワイン
自家製ピクルスと合わせて絶妙、お薦め!


IMG_4868.jpg
SB、CH、シュナンブラン、CS&ウムササネ
山椒マヨデップを添えた一皿
山椒の程良いスパイス感がシュナンブランにもウムササネにも相乗

7月にテイスティングした感想を
南アワイン試飲商談会で対面したビエラさんにお伝できて安堵🤗

南アフリカはCapeWine2015の取材で伺いました。
ワインだけでなく、色とりどりの花が見事でした。

南アCape Wine 2015 から.png
取材時、知り合ったuniwinesのピーターさんが3年振りに来日するので、
来週の再会が楽しみです

posted by fumiko at 23:54| Comment(0) | 来日したワイン生産者&関係者 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2025年10月25日

NHKシャンパーニュ講座秋季第1回はエレガントなシャンパーニュ『ティエノー』の醸造に注目


第4週講座が終わった翌朝、富士山の初冠雪のニュースがありました。
IMG_8985.jpg
出典:(C) tenki.jpのHPより

去年より15日早い観測とのことですが、観測史上では4番目に遅い記録とか。
二十四節気では霜降(そうこう/10月24日頃)から立冬(りっとう/11月7日頃)への移行期
最近の冷え込みで、しっかり“冬”を感じています!


🫧


秋季講座の第1回は8年振りのメゾン
IMG_8922.jpg

1985年に元銀行家のアラン・ティエノーさんが興したティエノー
輸入元はグッドリブ(髙島屋のワイン部門)
扱うワインの筆頭はブルゴーニュのルロワ
シャンパーニュのティエノーも品格ありです!


IMG_8400.jpg
出典:Champagne THIENOT

30㌶ある自社畑の50%はグラン・クリュとプルミエ・クリュ
トップキュヴェであるスタニスラス、ガランス、アラン・ティエノーに使うぶどうは、
上記の地図で確認できます。


供出した5アイテム
IMG_8610.jpg
左から右の順に#1~#5


第一フライトは3種のノン・ヴィンテージ
IMG_8634.jpg

#1:ティエノー キュヴェ・ブリュットNV
生産者:ティエノー(NM
ぶどう品種:PN45%CH40%、ムニエ15%
ベースヴィンテージ:55%/2017年
リザーヴワイン:45%
ドザージュ:4g/L
価格:8,800円
第3週&第4週の講座生から多くの支持を得ていたメゾンの顔。8度位だとフレッシュ&柑橘系果実やストーンフルーツ系果実のアロマ、グラスの温度が上がるにつれ、フレッシュ感を伴いながら、様々な味わいが楽しめるシャンパーニュ。2017年がベースヴィンテージであることとに加え、メゾンの特徴でもあるリザーヴワインの多さが複雑味を醸し出している印象

#2:ティエノー ブラン・ド・ブランNV
生産者:ティエノー(NM
ぶどう品種:CH100%
ベースヴィンテージ:2018年
ティラージュ:2019年4月
ドザージュ:6g/L
価格:11,000
レモンやオレンジ、塩味、白コショウ、ヴァニラ、ナッツ、柑橘系果実の内果皮似のビター感、持続性ある酸味、凛としたスタイル、和の要素と釣り合うイメージ(白身の刺身を塩あるいはレモンで)。ちなみに、ティエノー家ではお寿司も手作りします。

#3:ティエノー ロゼNV
生産者:ティエノー
ぶどう品種:PN40%、CH50%、ムニエ10% 
赤ワイン添加7%(レ・リセイ産のPN)
ベースヴィンテージ:60%/2020
リザーヴワイン:40%/2016~2019
ドザージュ:4g/L
価格:11,000
アセロラカラー、ラズベリー、バイオレット、ドライローズ、若干のフェノール、中盤以降の酸の持続、味わいに丸みがあるのはフラワリーなリセのピノに由来するから、はて🤔

🫧


今回ティエノーを取り上げた理由のひとつは醸造面でのこだわり

ティエノー カナール・デュシェーヌ.png

2017年シェフ・ド・カーヴに就任したニコラス・ウリエルさん
『カナール・デュシェーヌ』はアラン・ティエノーさんが買収したメゾンです。
カナール・デュシェーヌ&ティエノーの醸造を担当していたのはローラン・フェデウさん(右)
ニコラスさんはローランさんのもとで10年間働き、2017年からティエノー専属になりました。
記録を辿ると、私は2017年のシャンパーニュ騎士団で、ニコラスさんと対面していました😉



jettingの導入
jetting.png
出典:Champagne Canard-Duchene

ジェッティング(噴射)はデゴルジュマン後に実施
極少量の水とSO2を投入
液面が瓶首まで上昇すると同時に空気が外に出るので、そのタイミングで打栓
青の矢印が噴射の瞬間になります。
ワインの液面が泡立ち、この後、ボトル内の空気を排出


「シャンパーニュ造りで最も気を配っていることは酸化」と語っていたローランさん。2015年頃から、jettingを導入しています。「ボトリングの時に生じる液面の高さを埋め、酸化を防止し、ボトル差をなくして品質を安定させることができる」とコメント。すべてのアイテムに実施しており、シャンパーニュはフレッシュ感のあるスタイルになっています。
講座では、8割近くの方がティエノー初体験でした。ノン・ヴィンテージ3タイプについて「フレッシュ、綺麗な酸の広がり、バランスの良さ」との意見が大半でした。私がワンワードで形容するとしたら“エレガント”、jettingを施したマグナムは是非とも試したいです!

ご参考までに・・・
シャルル・エドシックでは、前シェフ・ド・カーヴのシリル・ブランさんが2018年頃から導入。シリルさんいわく「最初はブラン・ド・ミレネール1990に実験的に実施した」と。「デゴルジュマン後の均一な酸素の量を保証するものであり、量的には0.0001ml。極少量の水とSO2を高速でぶつけることで、液面が膨れて、そのタイミングでコルク栓をして均一化を図っている」と解説。Mytik Diam(スパークリング用のディアムコルク)とjettingの併用で、ブショネの回避のみならず、ワイン中の空気の浸透率の安定化と均一化が可能。

ルイ・ロデレールではjettingを使うかどうかについて、定めたルールはないとのこと。ワインの性格や状態によって、ブラインドをしてから決めています。ハーフボトルやロゼには施しています。シェフ・ド・カーヴのジャン・バティスト・レカイヨンさんは「微量でもSO2を使うのは水だけだとバクテリアに侵される可能性があるから」とおっしゃっていました。
余談ですが、9月の講座でルイ・ロデレールのコレクション244のマグナムを出しましたが、ほとんど空気に触れていない透明感ある色調だったので、もしかして、jettingをしているのでは・・・と推測🤔


🫧

第二フライトはメゾンが誇るトップキュヴェ
21世紀最高のヴィンテージのひとつ2008年
こちらはjetting導入前のアイテム

IMG_8618.jpg

#4:キュヴェ スタニスラス2008
生産者:ティエノー(NM
ぶどう品種:CH100% 
ティラージュ:2009年6月
デゴルジュマン:2022年9月
ドザージュ:4g/L
価格:27,500円

#5:キュヴェ アラン・ティエノー2008
生産者:ティエノー
ぶどう品種:CH60% PN40%
ティラージュ:2009年6月
デゴルジュマン:2022年9月
ドザージュ:6g/L
価格:27,500円

ともに私の好きな2008年ヴィンテージ、中盤からの酸味が余韻まで長く続くシャンパーニュ
スタニスラスは白ぶどう100%、白い花や塩味、石灰土壌由来のミネラル、バターやブリオッシュ、ドライフルーツ、気泡はワインに溶け込みスムース、ドライで旨味のある味わい
アラン・ティエノーはシャルドネとピノ・ノワールのブレンド。インパクトある複雑な熟成香、黄色系果実、マンゴー、燻製香やロースト香、ココア、バランスの良さ、スタニスラスより膨らみのある印象


IMG_8636.jpg
スタニスラスはアラン・ティエノーよりゴールドが強め


IMG_8632.jpg

今年もあと2回を残すのみ
“光陰矢の如し”を実感しています!
引き続き、宜しくお願いいたします🥂

2025年10月18日

㊗️シャンパーニュ世界遺産登録10周年 ~3つの世界遺産が融合した一夜限りの饗宴~

シャンパーニュ世界遺産登録10週年記念ディナー
世界遺産登録10周年.png
10月14日に開催されたメディアディナー@明治記念館

IMG_8448.jpg
フランス料理&和食ともにユネスコ無形文化遺産に登録されています。
前者は2010年、後者は2013年

IMG_8449.jpg
2015年7月ユネスコの世界遺産に登録された“シャンパーニュのコトー、メゾン、カーヴ”


IMG_8860.jpg
© Comité Champagne – Photo : Yasu Iijimap

シャンパーニュ委員会日本事務局の笹本由香理代表は、「シャンパーニュの名声を祝い、地域全体が力を合わせて育んできた努力と情熱を分かち合う会であり、さらにシャンパーニュと和食ともうひとつの世界遺産の3つが響き合う特別な一夜になります」と日本語とフランス語で挨拶。

駐日フランス大使館農務参事官のフリ・ギョームさんは「ユネスコ世界遺産の登録は、シャンパーニュ地方にとって最も名誉ある評価のひとつであり、造り手たちの卓越した技、メゾンとカーヴが守り続けてきた伝統と品質へにゆるぎない誇りを示すものです。美食文化とフランスのライフ・アートを通じて高評価を得てきたシャンパーニュは祝宴のワインとして、かつ、食卓を彩るワインとして、日本料理の繊細な味とも見事に調和します。シャンパーニュは、まさに日本の酒と同じように人生の喜びを分かち合い、人と人を結びつける大切な存在になっています」と述べ、乾杯の音頭を執りました。


 o○.。o○.。o○ .。o○.。o○.。


アペリティフに供された4アイテム
IMG_8446.jpg

Collet Origine Brut NV /M50%、CH30%、PN20%
Pierre Moncuit Coulmet Brut / CH100% 
Jean Josselin Cuvee des Jean Extra Brut NV / PN100%
Rene Jolly Blancs de Noirs Extra Pur / PN100%

輸入元1.png
コレも今年で日本上陸10周年
フランス大使公邸で記念祝賀会を開催しました。


photo by Yasu Iijima.jpg
© Comité Champagne – Photo : Yasu Iijima
アペリティフの間、Yuriさんとjetting談義

🥂

世界遺産のシャンパーニュ&和食のコラボ
IMG_8462.jpg
Palmer LA RESERVE NV
CH50-55%、PN30-35%、M20-25%

前菜
IMG_8459.jpg
嶺岡蒸し、栄螺黄金焼、博多燻鮭、海老手綱寿司
鶏アスパラ巻、琥珀羹、竹蟹糝薯
合鴨牛蒡巻、丸十レモン煮


IMG_8470.jpg
Jacquart MOSAIQUE Brut NV
CH40%、PN35%、M25%


お椀
IMG_8472.jpg
相並葛打ち、雲丹とろ豆富、紫蘇素麺、柚子


造り
IMG_8476.jpg
鯛菜巻き、縞鯵、サーモン砧、青利烏賊
あしらい、山葵、醤油
×
Nicolas Feuillatte
Grand Cru Blanc de Blancs2015
CH100%


焼物
IMG_8481.jpg
和牛炙り焼き 大海老祝焼、巣ごもり玉子
ブーケ野菜、花
×
De Venoge
Princes Brut Tour Eiffel NV
CH、PN、M各1/3ずつ


🥂


ここでサプライズ!
無形文化遺産に登録されている日本の“歌舞伎”
この日の3つめの世界遺産です。
シャンパーニュの世界遺産登録から10年目の宴席に、
日本の和食と伝統文化の歌舞伎が融合しました!


祝宴の舞は連獅子
IMG_8494.jpg
若竹の間に設えられた舞台
黒子さん発見!
思わず映画『国宝』の原作者吉田修一さんを思い出してしまいました。


IMG_8495.jpg
赤い髪は子獅子、白い髪は親獅子です!


IMG_8524.jpg
毛振りのシーン


IMG_8505.jpg
親獅子が子獅子を谷底に突き落とし、
這い上がってきた逞しい子だけを育てる“獅子の子落とし”に由来する舞踊




連獅子関連で・・・話を少し飛ばすと、
今年6月音羽屋(尾上家)の襲名披露の演目に連獅子がありました。
尾上菊五郎と言えば、菊之助時代に、
シャンパーニュ委員会から“Joie de Vivre”を贈呈されていた記憶が🤗


連獅子と.jpg

記念写真を撮っても良いとの許可が出たので、
ローラン・ペリエ時代からの朋友アンヌ・ロールさんとのワンショット
彼女は現在二コラ・フィアットで活躍中


煮物
IMG_8547.jpg
鮑蕪菁蒸し、季節の野菜炊き合わせ、銀餡
×
Duval Leroy Cuvee 家紋 -KAMON- Magnum
CH70%、PN30% 


IMG_8553.jpg
金目鯛のごはん、おめでたいです!
椀ものは赤だし、豆腐、なめこ、三つ葉、粉山椒


IMG_8555.jpg
水菓子は木苺のケーキと季節のフルーツ


輸入元2.png


笹本代表、VCさん.jpg
来日中のドゥ・ヴノージュ、ジルCEOも参加なさっていました。
ジルさんと笹本代表を囲んで、
輸入元ヴィレッジ・セラーズのコーエン社長、中村専務、中村安里取締役


IMG_8566.jpg
アペリティフとディナーに供されたシャンパーニュ
お招きありがとうございました。
次の10年に向けてのさらなるご躍進を🥂


  o○.。o○.。o○ .。o○.。o○.。


【最新情報】
シャンパーニュ地方の主要品種にシャルドネ・ローズが仲間入り!
IMG_8859.jpg
画像:© wineworldnewsのXから @wineworldnews


10月17日に届いたシャンパーニュ委員会日本事務局からの公式発表です。
認可されたシャルドネ・ローズは
かつてシャンパーニュ地方で栽培され、品種として認められていましたが、
アルバンヌやプティ・メリエのように絶滅に近い時期がありました。
一部のメゾンでは小規模ながら栽培し、
シャンパーニュ委員会に品種登録の申請を続けていたようです。
(奇しくも16日ジョセフ・ペリエのベンジャミン当主からシャルドネ・ローズの話を伺ったばかり)

昨今の気候変動🌑の影響下、
自然変異種のシャルドネ・ローズの適応性を再考し、
シャンパーニュ委員会でも研究を重ねた結果、
2025年7月31日に「8番目の品種」として公式に認可。
2018年フランスのぶどう品種カタログに登録されたことは大きな強みですね。
ぶどうの画像はwineworldnewsのXから借用しました。

詳細はシャンパーニュ委員会日本事務局からのコミュニケでご確認ください。
追記(2025年10月20日)
シャンパーニュ委員会から名称表記はシャルドネ・ローズ(Chardonnay Rose)との通達
正式名称はピンク・シャルドネではなくシャルドネ・ローズ


シャルドネ・ローズ.jpg


ちなみに、2021年同委員会から認可されたハイブリット品種「ヴォルティス」は、
栽培面積や使用比率に関する規定があり、
この決まりは認可年から10年間適用され、品質の分析も継続して行われています。
公式な品種として登録されるか否かはそれらの結果を踏まえてからになります。

posted by fumiko at 23:55| Comment(0) | シャンパン | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2025年10月07日

ワインの季節到来‼ サントリー登美の丘ワイナリー&メルシャンの消費者体験イベントへの誘い


ぶどうの作柄に期待
IMG_7004.jpg
9月3日に訪問した登美の丘ワイナリー
B-9aの畑の甲州


IMG_7007.jpg
果皮が淡紫色の甲州ぶどう


IMG_8011.jpg
(C)サントリーホールディングス(株)広報部
畑やぶどう樹、施設等は地図で位置が確認できます


o○.。o○.。o○ .。o○.。o○.。


【サントリー編】
登美の丘ワイナリー収穫感謝祭
IMG_7982.jpg


収穫祭2025.png

※遅い時間帯はアクセスできないと思います

IMG_7066.jpg
富士見ホールからの見晴らし、雄大な富士山!


IMG_6981.jpg
標高600mの眺望台からの景観


IMG_6990.jpg
C-14のプティ・ヴェルド
温暖化に適応するぶどう品種


IMG_6984.jpg
大山栽培技師長がほれ込んでいる品種


IMG_6994.jpg
C-7のメルロ


IMG_6997.jpg
通常栽培のメルロ、房が綺麗


要注目! 副梢栽培
 サントリーが取り組んでいる副梢栽培の区画

ANNによる副梢栽培のニュース
百聞は一見に如かず


IMG_7002.jpg
副梢栽培の畑のメルロ

 副梢栽培だと、通常収穫より、完熟するのが1ヶ月くらい遅くなるので、
醸造所内の機器の管理にも余裕が出ます。
 糖度やアントシアニン含有量(色調)、有機酸や香気成分の数値にも明確な差があり、
良い結果が得られています。

温暖化の影響で収穫の時期が早まっている昨今
気候変動対策として大いに注目できます!


【参考】
 脱炭素化に向けて山梨県が取り組んでいるのは4パーミル・イニシアチブ
地中に投入した炭化貯留では、炭化枝の微小な穴に微生物が棲みつくので、
二酸化炭素削減だけでなく、土壌の活性化につながることにも期待できます。


世界品質を目指すためのさらなる進化
FROM FARM醸造棟の完成
IMG_7047.jpg

9月3日プレスに披露された醸造棟のエントランス
登美の丘は約50区画に分けた畑を管理しています。
新醸造棟がオープンしたことで、区画に応じた小ロット仕込みが可能になり、
収穫量に応じた最適な容量での造り分けにより、
ぶどうの個性や特徴をさらに引き出すことができます。

※遅い時間帯はアクセスできないと思います


IMG_7030.jpg

約7億円の設備投資を行い、2024年9月から建設に着工
2025年9月から本格的に稼働しています。
醸造棟の醸造能力は年間1,000ケース
仕込用タンク26台分(2025年9月時点)


樽熟庫の開放
IMG_7051.jpg

こちらは醸造棟の対面にある
1950年代に山をくりぬいて完成させた樽熟庫
ワインが木樽のなかで微睡(まどろ)んでいます。

従来の入口付近だけの見学から、
庫内全体が自由に観察できるスタイルに変わりました。
歴史のある建造物の内部は見る価値大


4種のワインテイスティング
IMG_6978.jpg

IMG_7092.jpg

富士見ホールのセミナールームでテイスティング
左から右に
▪サントリーフロムファーム 登美の丘 甲州2023
▪サントリーファーム 登美 甲州2023
▪サントリーフロムファーム 登美の丘 赤2022
▪サントリーフロムファーム 登美 赤2021


登美の丘ワイナリーの牽引役
IMG_7109.jpg

プレスツアーで案内役を務めてくださったお三方
登美の丘ワイナリーの篠田健太郎チーフワインメーカー
ワイン本部経営戦略部の柳原シニアスペシャリスト
登美の丘ワイナリーの大山弘平栽培技師長


新ワイナリーツアーのご案内
IMG_8027.jpg

9月19日からスタートしています!
栽培・醸造・熟成までの一貫したワイン造りのこだわりが体感できますので、
現地で日本ワインの“今”を感じてください。


o○.。o○.。o○ .。o○.。o○.。



【メルシャン編】
日本ワインと国産ジビエが紡ぐ“地域共生”の新しい食文化 
IMG_7454.jpg
メルシャンと日本ジビエ振興協会による協働プロモーション

シャトー・メルシャン事業本部ホスピタリティ・マーケティング部の春日井琢記さんは、「シャトー・メルシャンはワイン造りや地域共生を意識しながら活動していますが、根底にあるのは“日本を世界の銘醸地に”をスローガンのもと、日本の風土で造られたワインを楽しむ文化の確立です。藤木さんとの出会いで、日本ワインとジビエの共通点を理解しました。結果、地域共生の“長野県つながり”で、茅野市にレストランを経営する藤木さんと県内(上田市と塩尻市)に2つのワイナリーを所有するメルシャンがコラボレーションすることになりました」とプロモーションに至る背景を説明。

長野県庁の営業本部営業局の中塚満次長は「長野県は山が多いので、野生鳥獣による被害が増えており、令和5年の農産物被害は約7億円でした。鹿や猪からの被害を防ぐために、以前は処分するだけだった対策から、今は、ジビエの振興を地域の産業のひとつとして捉えていくようになりました」と挨拶。


IMG_7500.jpg
ジビエの課題と未来について言及した日本ジビエ振興協会の藤木徳彦代表理事
安蔵光弘エグゼクティブ・ワインメーカーは日本ワインと国産ジビエの共通点を解説


鹿や熊騒動を思いながら・・・
東大寺の鹿.png

昨今のX(旧:twitter)の鹿話題にはうんざり😡
5月に東大寺を訪ねた時には、多く観光客がいましたが、
参拝者は境内の鹿たちと適度な距離感を保っていました。

片や、日本各地で問題になっている熊の出没は、
危険と背中合わせなので、とても心配です。


要注目! 野生鳥獣による農林被害の現状
IMG_8008.jpg
参考データ:メルシャン/出典は上記資料に記載

藤木代表理事は開口一番、「日本全国で野生鳥獣による農作物の被害額は年間で164億円、そのうちの約7割が鹿、猪、熊、猿によるものです。『エスポワール』は国定公園のなかにあるので、野生鳥獣の捕獲ができず、貴重な高山植物や竹&ササ等が食べられてしまうので、土砂崩れを誘発し、山林災害になっています。47都道府県で鹿や猪から被害を受けていない県は皆無です」と言及。


日本ワインと国産ジビエの共通点
IMG_8048.jpg
参考データ:メルシャン

▪ジビエ対策としては、2014年に厚労省が「野生鳥獣肉の衛生管理に関するガイドライン」で、捕獲や血抜き等の詳細なルールを設定。質の高いジビエが市場に流通するようになりました。ちなみに、農水省の発表では、鹿や猪は120万頭捕獲しており、そのうちの10%は食肉として活用しているとのこと。
ガイドラインができて11年過ぎた2025年、ジビエ対策の第2弾として、“GIBIERde創生”を標語にした、各県&各地域による特徴ある食文化のための「脱鳥獣対策」が動き出しています。標語は“美味しいから食べよう!”

▪2003年に「日本ワインコンクール」開始。客観的な品質評価の場ができたことに加え、2009年の「改正農地法」等で、ワイナリー自体がぶどう栽培をするケースが増大。2015年に国税庁が「果実酒等の製法品質表示基準」で「日本ワイン」を定義。

今や、両者ともに、日本の風土や味わい深さを表現できるようになっています。


日本ワイン&国産ジビエのマリアージュ
新たな可能性を求めて披露された3種の組み合わせ
猪、鹿、熊について詳細な話を伺ったのは初めて

IMG_7482.jpg
シャトー・メルシャン北信右岸シャルドネ リヴァリス2021×猪と信州リンゴの煮込み

藤木:高山村産の12月に仕留めた猪。白ワインとリンゴで煮込んで肉質を柔らかくし、皮を付けたまま油で揚げた長いもを添えた一品。仕上げに胡椒の香り。くちどけの良い脂として、よく聞くのは和牛だと思うが、和牛の融点は40度、片や猪は28度。牡丹鍋は猪肉と脂分を食すと体が温まるから良いと言われる。“猪の脂”は食しても、もたれることがなく、人の体温で外に出てしまうのでお薦めできるジビエ。

安蔵:高山村と須坂市で収穫したシャルドネ。柑橘のアロマ、ミネラル(砂利が多い水はけのよいところで産するシャルドネに出る特徴)、すっきりした酸味、穏やかな樽香。樽の香ばしさは揚げた長いもの香りと合う。口中の温度が37度程度なので、猪の優しい脂をワインの酸味が中和してくれて美味しい。リンゴ無しだと甘くないが、からめると甘味が強調され、ワインの様々な要素を感じる。弊社でも猪に畑のぶどうを食べられているので、ワインとも相性が良いはず(笑)


IMG_7460.jpg
シャトー・メルシャン 塩尻メルロー2019×鹿ポワレ
鹿とメルロとの相性はとても良かったです。

藤木:八ヶ岳山麓で獲れた夏鹿。鹿は草食動物で、青い葉や野菜が多い夏だと餌が豊富なので冬鹿より美味しい。肉は二切れあり、調理はソース無(塩だけ)とソース有(針葉樹の要素あり)。骨と筋肉を赤ワインで出汁を取り、仕上げにジントニック(杉、モミ、カラマツetcのアロマのあるタイプ)を添加。味わうと爽やかさを感じるはず。
安蔵:2か所の畑があり、標高は桔梗ヵ原が740m、片丘が800m前後。垣根栽培のメルローに、一部棚栽培のものを使っているので、ワインにしし唐やハーブの要素を感じる。ソースと合わせると、甘味とのバランスが良く、繊細な鹿の肉質がメルローの鉄分的なニュアンスと相乗。


IMG_7494.jpg
シャトー・メルシャン 椀子メルロー2019×月の輪熊と干し柿のパテ・アンクルート
人生初、びっくり😲の熊肉体験
熊と聞かなければわからない肉質、若干オイリーなニュアンス
豪州取材でカンガルー肉が出てきた時以来の衝撃

藤木:高山村産の脂のない冬眠前の月の輪熊。雑食なので個体差があり、美味しいか不味いかに分かれるが、その理由は餌。テリーヌの中央にあるのは干し柿。熊は3年に1度美味しい柿が実ると木に登って柿を食べ尽くす。柿をふんだんに食べた熊は融点の低い脂分が美味しい肉質になる。調理では臭み消しにせり科の野菜を使い、添えたのはピオーネの手製ジャム。
安蔵:2003年に開園した自社圃場の椀子ワイナリーは約30㌶、標高650ⅿ、メルローに適した粘土質土壌。2019年は厚みとタンニンを備えた凝縮感のあるワイン。繊維質の赤身肉の香りがとても良く、干し柿と合わせて食すと甘さが出て美味。繊維がとろける感じで、タンニンのあるワインと良く合う。


プロモ-ション活動の詳細は


o○.。o○.。o○ .。o○.。o○.。


長野県の八ヶ岳の中腹に位置するエスポワール
2009年にサントリーの取材で伺いました。

IMG_7508.jpg

エスポワールのスタッフは鹿革の蝶ネクタイ&タブリエを着用
命あるものなので、すべての部位を大事に活用しています。
野村秀也ソムリエ兼取締役支配人(右)とは2009年以来の再会🤗

あれから・・・14年が経過しました。
今回はメルシャンとエスポワールのコラボになります。

日本を代表する2大ワインメーカー
サントリー&メルシャンがワインシーズンに向けて発信する最新の試み
ワインラバーの皆さんには、
ワインシーズンを五感でお楽しみいただきたいと思っています🥂🥂🥂


10月6日は“中秋の名月”でした
中秋の名月.png



posted by fumiko at 18:55| Comment(0) | 日本ワイン | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2025年09月27日

春季シャンパーニュ講座の〆となる6回目は秀逸メゾンをマグナムサイズで楽しみました🥂


講座の最終月はマグナムマンス
半年に1度全員集合 ~第3週&第4週合同講座~

The World’s Most Admired Champagne Brands 2025
IMG_7393.jpg
ランキング1~5位までをランダムに供出




ご参考までに・・・
The ListのTOP5をマグナムサイズで供出したのは、
直近では2020年8月だったので、5年ぶりになります。
当時のデータ(The List2020)を見ると、醸造責任者や造りに変化があります。

2020年8月の記録.png




ここから・・・The List の最新2025年版
IMG_7520.jpg
フォーカスした5アイテム/供出順は左から右に


受講生の皆さんには各メゾンの特徴、ブレンド比率等、
基本情報をお伝えしたあと、全アイテムをブラインドで試飲してもらいました。

IMG_7532.jpg
熟成香のインパクト大だった3番と4番
コルクにも熟成による変化あり
1番に比べ、2番と5番のコルクは若い!


IMG_7540.jpg
グラスに注いでみると・・・


IMG_7539.jpg
右端のグラスは他と比べて酸化のニュアンスを感じさせない印象


  o○.。o○.。o○ .。o○.。o○.。


#1:ボランジェ スペシャルキュヴェ
IMG_7517.jpg
ボトル情報はキャップシュールの数字
L2415950
2024年159日目のラベリング

ぶどう品種:PN60%CH25%、ムニエ15%
ベースヴィンテージ:2020年
ドザージュ:7~8g/L
価格:33,000円
輸入元:WINE TO STYLE

現在のシェフ・ド・カーヴはドゥニ・ブネアさん
マグナムボトルで5-15年間熟成させたリザーヴワインを使用していますが、
コルク栓はアグラフ(ホチキスの意味)
このアグラフ は参考商品

アグラフ.jpg

ゴールドの輝き、5アイテムの中でべースヴィンテージは最も若かったのですがコルクの締まり具合に熟成を経たニュアンス。果実感あふれるアロマ、スパイスやブリオッシュ、黒ぶどう主体のボディ感、旨味があり、余韻も長く、最後まで綺麗な酸味が持続するスタイル。後述するB-CorpはEPIグループに次いで2番目に取得。



🥂


#2:ビルカール・サルモン ル・レゼルヴ
IMG_7526.jpg
ぶどう品種:ムニエ43%、CH29%PN28%
ベースヴィンテージ:2020
熟成期間:50ヵ月
ドザージュ:3g/L
輸入元:JALUX

現在のシェフ・ド・カーヴはフローラン・ニスさん
ビルカール・サルモンのNVは大幅にチェンジしました。
春季講座で早々に取り上げたので、資料として添付しておきます。
日本市場に出ているのは今のところ「750mlのみ」
マグナムはJALUXがマグナムマンスのために分けてくださいました。
ありがとうございます!

リザーヴワインの比率が7割もあるビルカール・サルモン
注いだ瞬間は酸味主体で、きりりとした印象でしたが、温度変化で、
フレッシュさとリザーヴワイン由来の層をなす複雑な味わい
古酒の香りや味に慣れていない受講生には、却って好感が持てるアイテムだった感じ


🥂


#3:シャルル・エドシック ブリュット・レゼルヴ
IMG_7356.jpg
ぶどう品種:PN40%、CH40%、ムニエ20%
ベースヴィンテージ:2017年
デゴルジュマン:2023年
ドザージュ:11g/L
価格:31,900
輸入元:日本リカー

現在のシェフ・ド・カーヴはエミリエ・エラールさん
シャルル・エドシックの造りの変化にフォーカスした折、
💠NVの3アイテムは10%のブルゴーニュ樽で醸造したワインを使用
💠2016~2017年以降にボトリングされた瓶底にはシャルルの刻印入り
との情報を聞いていたので、今回改めて確認

当日の一番人気はシャルル・エドシックでした!
サービスしている時から3番と4番には際立つ熟成香がありました。
多くの受講生が、これら2つのどちらかが好みと答えていましたが、
3番がシャルルだと確信していた方は極少数
4番をシャルルだと思った方が多かったような・・・

果実のコンポートや白胡椒、ジンジャー
古酒由来の焙煎香やカカオ
ドザージュ量の多さがメイラード反応に反映していたはず
シャルル・エドシックはマグナムで本領発揮

シャルル・エドシック、パイパー・エドシック、レアを包括するEPIグループは、
気候変動、SDGsでシャンパーニュ地方の牽引役
2022年8月シャンパーニュ業界初のB-Corp認証を取得。
ぶどう栽培では農薬を一切使わず、生物多様性を重視
サステナブルなシャンパーニュ造りに尽力

利益重視ではなく、社会や環境に対して公益性の高い企業に付与される国際認証。
厳しい基準をクリアする必要があり、3年に1回見直しも行われます。


🥂

#4:クリュッグ グランキュヴェ 170エデイション
IMG_7533.jpg
ぶどう品種:PN51%、CH38%、ムニエ11%
ヴィンテージ最古1998年、最新2014年
リザーヴワインは全体の45%、12の異なるVTの195のワイン
ドザージュ:非公開
価格:97,570円 
輸入元:MHDモエヘネシーディアジモ


5年前のマグナムは163エディションで、ベースヴィンテージは2007年が73%。現行アイテムのリザーヴワインは12、異なるVTも195に変わっています。170エディヨンのベースヴィンテージ2014年は暑く乾燥した年と涼しい雨の時期の間で揺れ動く不安定な年だった由。
ゴールドカラー、複雑味を纏った熟成香、若干酸化のニュアンス、時間の変化で黄色系果実のコンポート、ロースト香、ミネラル、スパイス。4番を好みと答え、クリュッグだと言い切った方は25名中5名でした。


🥂

#5:ルイ・ロデレール コレクション244
IMG_7537.jpg
ぶどう品種:CH41%、PN33%、ムニエ26%
ベースヴィンテージ:54%/2019年
リザーヴワイン:36%パーペチュアル2012~2018/10%大樽2012~2018
ドザージュ:7g/L
価格:23,100円
 輸入元:エノテカ  

いつテイスティングしても安定感のある味わい
5つのなかで最も透明感のある色調
芳醇で甘やかなアロマ、酸味の広がり、塩味、バランスの良さ、長い余韻
講座生には3番と4番の印象が強かったようで、
ランキング第1位のルイ・ロデレール票がいまひとつだったのは残念でした。


IMG_7521.JPG


o○.。o○.。o○ .。o○.。o○.。


6ヵ月、大変お疲れ様でした!
10月からの秋季講座も宜しくお願いします🙇‍♀️