今日は土用の丑の日です。
「土用とは立夏、立秋、立冬、立春の前18日間のことを表している。なかでも、立秋前の土用のうち、十二支の丑に当たる日にウナギを食べる習慣が、江戸時代に定着した。当時はウナギは滋養が豊富なことから、夏バテの防止になると考えられたとされる。現代においても、この習慣が続いており、ウナギのかば焼きの消費量が年間最大になる。2011年の夏は7月21日と8月2日の2回ある。(出典:7月17日付産経EX) 」
昨年&今年と2年続きでウナギの稚魚シラスウナギは不漁です。その影響でウナギの価格は高騰気味。長年お世話になっている「ハツ目 にしむら(目黒店)」でも店主松本清さんがやむなく値上げに踏み切ったことをブログでわびていました。とは言え、にしむらさんの店頭販売の中串は1600円、絶対お買い得だと思います。

身はふわふわ、皮の焼き加減は強すぎず弱すぎずのバランスでホント美味!

ウナギと合わせたのはスペイン・ルエダのベルデホ100%のワイン。これは輸入元ミリオン商事本社での試飲会で気に入った1本なのですが、ワインリストには「『エルブジ』のメニューにもオンリストされている人気アイテム」という説明がありました。
22年および100年以上の接木なしの畑のぶどうをステンレス88%、木樽(仏アリエ産)12%で発酵させ、ステンレスで熟成。ベルデホは日本ではまだまだマイナーなぶどう品種ですが、レモンの風味があり、ピュアな味わいが日本食に合うと思います。通常、白焼きにはわさびで合わせますが、レモン醤油とも良い相性です。
私は過去に何回か、ワインとウナギの相性について書いてきました。
個人的に一番興味あるのが、コート・デュ・ローヌのぶどう品種シラーとの組合わせです。
2008年にローヌ南部にあるドメーヌ・ペラン社のジャン・ピエール・ペランさんがお抱えシェフのローラン・デコニックさんを伴い来日なさった時、ウナギのかば焼きと同社のフラッグシップワイン『シャトー・ド・ボーカステル・ルージュ』の話題になりました。サービスしてくださった加茂ソムリエの機転でペランさんに花山椒を体験していただくことができ、ペランさんも大変興味を示してくださいました。
翌年同ドメーヌを訪問した折、浅草『やげん堀』の粉山椒を手土産にして、シェフのローランさんに粉山椒を使った最高のマリアージュをお願いしてきました!
あれから3年!
ドメーヌ・ペランではマリアージュ探究に3年かけています。ウナギと粉山椒を使った最高のマリアージュが実現していると嬉しいのですが・・・(笑)
![[わーい(嬉しい顔)]](https://blog.seesaa.jp/images_e/140.gif)
本日午後、ワイナリー和泉屋の新井社長とリカーショップ愛の安井社長がらみでラウル・ボベさんと再会できました!

スペインワイン界の第一人者でピレネー山脈の標高1000mの地にあるパリャルス・ジュサ地区で『カステル・デンクス』とプリオラートで『フェレール・ボベ』のワインを造っています。
殺虫剤、化学肥料は一切使わない自然派の醸造家で日本が大好き。ワイナリーには「ZEN」と書いたお部屋もあるそうです。
丑の日の今日、ボベさんの昼食がウナギのかば焼きだったことから、ウナギ談義で盛り上がりました。バルセロナで活躍中の佐武祐子さんも現在帰国中。先週以来の嬉しい再会となりました。

画像はカステル・デンクスの『タラルン2008』、シラー100%のワインです。
黒系果実、黒コショウ、甘草、土っぽさに加えて、MLFのニュアンスを感じるワインなので、「かば焼きに合いますね」と私。ボベさんも同意してくださいました(強制ではありません~)
アルコール度数も13.8%で食中酒としても最適です。時間の経過とともにワインは空気に触れてますますイイ感じになりました。
posted by fumiko at 12:03|
Comment(8)
|
TrackBack(0)
|
ワインのこころ
|

|