2009年12月03日

サイドウェイズに登場した『Darioushダリオッシュ』での体験@ナパ

asahi.comの秋バージョン完結編は『サイドウェイズ』をテーマにしてみました。
http://www.asahi.com/food/column/winery/TKY200912010337.html

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画像協力:ダリオッシュ

ナパでは映画に登場していたスポットを散策してみたのですが、ワイナリーに関しては映画でも豪華さが際立っていたダリオッシュ

をお訪ねしました。

“美しいロケーション&素晴らしいワイン”という条件を満たす、いくつかのワイナリーをリサーチしていた20世紀フォックスからのアプローチによって登場することが決まったダリオッシュですが、ワインはもちろんのこと、2004年に完成したゲストセンターはまさしくその条件を満たすに十分な施設です。
余談ながら、壮観なワイナリー&高品質なワインが人気のオーパス・ワンにも打診はあったようですが、広報のお話によるとお断りしたとのこと。スコット・ジョンソン設計の施設は見事ですし、ワインも上質、当然お声はかかりますよね。


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オーナーであるダリオッシュ・ハレディ氏のプライベート・セラーにはボルドー、ブルゴーニュなど、
世界の著名なワインがびっしり。テイスティングは雰囲気あるセラー内で行われました!

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(供出順に左から)ダリオッシュ・シグネチャー・シャルドネ ナパ・ヴァレー2007、同メルロー2006、同カベルネ・フラン2006、同カベルネ・ソーヴィニヨン2006

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5年前にゲストハウスが完成してから同ワイナリーではワイン&チーズセミナーを毎週金曜日に開催していました。毎回チーズショップCowgirl Creamery's

から講師が出向していたそうですが、セミナーが好評過ぎて、ついにはダリオッシュ側がカウガールにスタッフを研修のために派遣、今やチーズの有資格者を抱えるワイナリーになっています。

シャルドネにはナッツのニュアンスがあるクリーミーな『Mt.Tam』を合わせて。これはカウガールの自家製チーズで、以下の3つは仕入れているそうです。
メルロは右上のカリフォルニア産『Winchester Medium Gouda』。ダークチョコと相性の良いワイン、プラムのジャムをチーズに添えて! 
カベルネ・フランは右下のオレゴン産のヤギのチーズ『Classico』。ベリー系果実とスパイシーさが混在するワインで、チーズとの相性はロワール的な組み合わせで!
カベルネ・ソーヴィニヨンにはワシントン州で造られている左下の『Beecher's Flagship Reserve』を合わせて。MLF由来のミルクっぽさが、チーズのクリーミーさと良く合っていました。

手前左はプラムやブラックベリーのジャム、右はピーチを使ったジャム。そして中央がオレンジの皮、コリアンダー、シナモン、お塩で味付けしたピスタチオ、これは後引く美味しさでした!

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風邪気味だったにもかかわらず、丁寧な解説をしてくださったダン社長の温かなおもてなしには心から感謝です! 輸入元である(株)デプトプランニング

の長尾社長と建本さん、ご配慮、ありがとうございました♪



サンフランシスコのお薦めワインショップ
サンフランシスコにいらっしゃった時はWINE MERCHANTへ!
詳しくは>>http://www.fpwm.com
2003年7月にオープンしたお店で、低価格のワインから高級ワイン、シャンパンまで豊富な品揃えです。併設しているワインバーに購入したワインを持ち込み(抜栓料として6ドル)、気軽に楽しむことができますよ!
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2009年11月26日

フレンチランドリーあれこれ

11月から12月にかけて、世界各国から本当に素晴らしい方々が来日しています。
お伝えしたい事柄がたくさんあるのですが、このところイヴェントが多くて、アップが遅れ気味です。
懲りずに気長にお付き合いくださいませ♪

昨日、asahi.comの連載・秋バージョンでミシュランがらみの話を書きました。
http://www.asahi.com/food/column/winery/TKY200911250201.html

今朝がた、NY在住の親愛なるCEOから「旬な話題ですね。ワインだけでない、Non-Solo-Vinoの考え方が感じ取れると思います」という温かなエールが届き、とても嬉しく思いました。

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画像はヨントヴィルの3つ星『フレンチランドリー』
オーナーのトマス・ケラーはNYの3つ星『パー・セ』、ヨントヴィルの1つ星『ブション』の3店合わせて
全部で7つの星を獲得しています。
ちなみに『サンフランシスコ2010年版』での星付レストランは以下の通りです。
3つ星
The French Laundry, Yountville
2つ星
Cyrus, Healdsburg
The Restaurant at Meadowood, St. Helena
1つ星
Auberge du Soleil, Rutherford
Bouchon, Yountville
Etoile, Yountville
Farmhouse Inn & Restaurant, Forestville
La Toque, Napa (new to the list)
Madrona Manor, Healdsburg
Redd, Yountville
Sante, Sonoma (new to the list)
Solbar, Calistoga (new to the list)
Terra, St. Helena
Ubuntu, Napa (new to the list)

そして、前述のCEOからのメールに興味深いニュースが添えられていたので、ちょっとだけ寄り道を。
http://www.nytimes.com/2009/10/28/dining/28keller.html?_r=1&adxnnl=1&pagewanted=1&adxnnlx=1259175680-36YvG+ZY9xvEvD3/YDLrLg

ここ2年ほど、トマス・ケラーの身辺はかなりあわただしい感じですね。お父様が昨年春他界し、その後、かつてフレンチランドリーGにいたローラさんと婚約。先日の18日には『ブション』ビバリーヒルズ店をオープンしていますね。で、ここで気になったのがフレンチランドリーの料理長コーリー・リーのことです。彼は昨夏辞めています。フレンチランドリー立ち上げからかかわり、NYのパー・セのオープンではスーシェフを努め、再度フレンチランドリーに戻り、活躍していました。卓越した技能だけでなく、直感的な視野を備えたシェフで、三つ星シェフの右腕だったと思います。

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中にトリュフが入っているので、『ウッフ・シュルプリーズ(びっくりたまご)』の名称が!

4年前の訪問時、印象的だった同店のスペシャリテをお願いしたのですが、残念ながら味が濃くて
前回感じた口中でふわ~っと広がるトリュフの香りと滑らかな卵の感触は体験できず・・・
やはり、シェフが交代していたのですね。

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CEO推薦のジャッキー・トルッショーのシャルム・シャンベルタン ヴィエイユ・ヴィーニュ2004
このワインはまさに飲み頃! 分厚いワインリストの中から結構時間をかけて選んだ逸品
赤い果実たっぷりで上品な酸も心地よく、旨味がじわ~っと伝わってくるワインでした。



さてさて、今日は年に1度のボルドー祭り! 
贅沢な『ユニオン・デ・グラン・クリュ・ド・ボルドー 89シャトー ヴィンテージ2006トレード・テイスティング』でした。
これは近々リポートします。今回は大尊敬するメルシャン(株)の味村興成チーフワインメーカーとご一緒し、ワインの分析などを体験しながら回りました。2006年ヴィンテージは飲みやすいワインが多かったように思います♪
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2009年11月01日

秋限定ワイン連載 asahi.com『ワイン・シーズンを美味しく愉しむ』開始です!

11月はワインに関する様々な行事がありますね。ワインを身近に感じていただくには絶好のチャンスです。そこで、秋限定バージョンとしてasahi.comでワイン・シーズンを美味しく愉しむ

を週刊連載させていただくことになりました♪


第1回と次回は、先日訪問させていただいた<山梨編>、第3回以降は<ナパ編>でまとめてみます。
日本版サイドウェイズも公開されましたし、私も明後日から大好きなナパに行きます!
ということで、連載でワインを美味しく愉しむ情報をお届けいたします。

東京エリアの皆様、3日&4日には日比谷公園でも山梨ヌーボーまつり2009がありますよ
ラベル:asahi.com
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2009年06月15日

世界を魅了するシャンパン・メゾン『ジャック・セロス』

アサヒ・コムのシャンパーニュ・リポート、第4回『ジャック・セロス』が本日アップされました。
本来は毎金曜日なのですが、先方のサイトの他ページのひな形に不具合があり、その修正に時間がかかっていたようです。アップの遅延、何卒ご容赦願います。
http://www.asahi.com/food/column/champagne/TKY200906150117.html
アンセルムさんと.JPG
4月1日にメゾン訪問が叶い、セロスさんから貴重なお話を伺うことが出来ました。
セロスさんはお目にかかりたかった生産者だっただけにとても幸せな気分でした♪



私は6月10日からオーストリアの『Wine Summit2009』取材のため、ウィーン、ヴァッハウ方面に出かけており、先ほど帰還しました。サミット中の天候は、前半は変わりやすく気温も低め、後半はオーストリアの奇麗な青空が印象的な日和でした。ニーダーエスタライヒ州の生産者のワイン、特に今回は固有品種グリューナー・ヴェルトリナーや高貴品種リースリングに集中したテイスティングをしてきましたので、後日改めてオーストリア情報をアップします。

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『ニコライホフ』のゲストハウスのお庭にあるアプリコットの木。 3週間後には収穫するそうです!!

日程中、1時間半の自由時間を利用して、大好きな『ニコライホフ』のサース夫人とも再会できました! カレッジのぶどう品種別講座の皆さんには少しだけですが素敵な時間をプレゼントしますね(笑)
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2009年05月29日

アサヒ・コムの連載、第2回目は『ボランジェ』にフォーカス!

第2回はボランジェにフォーカス!
http://www.asahi.com/food/column/champagne/TKY200905290156.html
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『DEGUSTATION DES VINS CLAIRS DE LA VENDANGE2008』の後のランチでは、ジェローム・フィリポン社長が、「日本から来たゲスト」として皆さんに紹介してくださいました、感激!
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ボランジェ社の樽への思いやり
いかに大事に使っているかは、このアップの画像でおわかりいただけるのではないかと思います。

オフィシャルサイト『プロの流儀』のコーナーにも新しい質問を追加しました。
アサヒ・コムの取り木、挿し木に関連する“接木と自根”などにも触れていますので、覗いてみてくださ~い。http://www.non-solo-vino.net/style.html

『プロの流儀』は、
ピュアなワイン愛好家の皆様からの質問をまとめた“完璧なワイン事典”にしたいと思っています。
ワイン(料理との相性なども)に関するご質問がありましたら、ご遠慮なくアクセスしてください。
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2009年05月22日

アサヒ・コムで「フランス発 穫れたてシャンパーニュ・リポート」が始まりました!

3月にシャンパーニュ地方を訪問したリポートを5回連載でお届けします@アサヒ・コム
題して、“フランス発 穫れたてシャンパーニュ・リポート”です。
第1回はローラン・ペリエからスタートしました。
http://www.asahi.com/food/column/champagne/TKY200905190257.html

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シャトー・ド・ルーヴォワではお出迎えの演奏があり、びっくり!
17世紀ゆかりの瀟洒なシャトー、庭園もステキです   画像協力:ローラン・ペリエ

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(右)いつもエレガントなアレクサンドラさん
(左)2005年から昨年末までゲラン東京支社長だったツァシス社長
日本に対する造詣が深い方でした

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同社のフラッグシップ『グラン・シエクル』&『アレクサンドル・ロゼ1998』
白いカラーの花は『グラン・シエクル』のイメージフラワーなんです!

17世紀に端を発する伝統な出来事が、実はもう1つあるのです。
それはシャンパーニュ騎士団の由来、興味深いことです。
シャンパーニュ騎士団公式サイト
>>> http://www.ordredescoteaux.com/japan/index.php
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2008年03月11日

シャトー・ド・ボーカステルの白ワインの楽しみ方

先週、ローヌ南部ドメーヌ・ペランの4代目ジャン・ピエール・ペランさんと至福の時間を共有することが出来ました!
事の詳細は本日アップしたワインの歳時記に書いてありますが、字数の関係で書ききれなかったペランさんからの情報はブログでお伝えします。

当日、テイステイングしたワインは甘口ワインを入れて全部で7種類。
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画像から抜けていますが最後の甘口ワインはミュスカ・ド・ボーム・ド・ヴニーズ2005で、「ブラマンジェ、カモミールソース セージのクリスタリゼ」と一緒の画像はワインの歳時記に載せてありますので、ご覧ください。

7種類のワインの中には、「ルーサンヌから造られるヴィエイユ・ヴィーニュという名の芳醇で濃密なワインはフランス南部最高のものである」とワイン評価本『クラスマン』で絶賛されている『シャトー・ド・ボーカステル ブラン ヴィエイユ・ヴィーニュ シャトーヌフ・デュ・パプ』もありました。
ヴィンテージは2006年と1990年で、画像の右から2本目と3本目がそれです。

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「ウニと黒トリュフのリゾット」に合わせて供出された2006年ヴィンテージは白い花やライチ、ヨードのようなニュアンスがあり、エキゾチックな印象でした。

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「オマール海老のアルガンオイルソテー」には1990年ヴィンテージ!
ワインの色調は深みのある黄色で、香りと味わいの中に重厚なミネラルの要素を感じます。
このミネラル感を生み出しているのが樹齢の古さ。
85年というヴィエイユ・ヴィーニュ(古樹)の底力なのでしょう。

熟成したルーサンヌには、オマール海老やホワイトアスパラのように味わいがしっかりしていて、複雑さのある食材を使うとさらに旨さが引き立つそうです。
今回はオマール海老の殻に含まれているミネラルも料理に利用し、若干スパイシーでアーモンドのような風味のある貴重品アルガンオイルを使ったことで、絶妙なバランスになっていました。

これら2種類のワインはルーサンヌというぶどうから造られています。
ペランさんは、
「ルーサンヌのワインは固有の変化をしますので、覚えておいていただきたいのですが、瓶に詰めて4~5年すると、このワインは閉じてしまいます。この時にワインを開けると酸化したような味わいで、若干色も濁っているように感じると思います。ですから、その期間はワインには触れず、そのまま4~5年寝かせておいてください。10~15年くらい経過すると、ワインはミネラル感豊かで、得も言われぬ味わいになり、その後も、さらに良い状態で熟成していきます。
ワインの中のミネラル感はヌフ・デュ・パプのテロワールに由来するもので、熟成させることによって、このワインは本領を発揮していきます」と解説していました。

2006年ヴィンテージはフレッシュさが十分に出ている状態であり、1990年は18年の熟成を経ていることで飲むには最高の状態でした。

ペランさんのご教授によって、閉じる時期の見極め方は理解できました。
偉大な『シャトー・ド・ボーカステル ブラン ヴィエイユ・ヴィーニュ シャトーヌフ・デュ・パプ』をお持ちの方は、是非とも開栓するタイミング、飲む時期を考えて!!

【関連サイト】
ペランさんの素晴らしいワインについてのお問合わせは
ジェロボーム株式会社(03)5786-3280の担当:山下陽子さんまで
http://www.jeroboam.co.jp/
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2008年03月04日

世界に先駆けて発売されるシャトー・プロヴィダンス2005


3月最初のワインの歳時記はボルドー地方のジャン・ピエール・ムエックス(JPM)社の新シャトー『シャトー・プロヴィダンス』について書いてみました。
1995年にプロヴィダンスのオーナーだったデュピュイ氏と契約したJPM社はネゴシアンとしてワイン販売を行なっていました。そして2005年同シャトーを買収。現在ではJPM社がすべてを管理しています。

JPM社が所有する以前のプロヴィダンスの名称は『シャトー・ラ・プロヴィダンス』で、ラベルには「ラ」が入っていましたが(No.3)、JPM社の管理下になってからはラベルも一新。
2005年ヴィンテージは歳時記にも書いたようにアカデミー・フランセーズのロゴをベースにしたラベルに変わっています(No.4)。

新生『プロヴィダンス』に注力するムエックス氏はシャトーの土壌改良を大々的に行ないました。
先日のセミナーでは、「土壌改良の効果は2006年ヴィンテージから期待できますし、力強い仕上がりのワインになっていると感じています」と話していました。
ということは・・・新ヴィンテージ2005年以降のプロヴィダンスからは目が離せないということになりそうです。
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2008年02月19日

泡の誕生、泡の不思議

『シャンパン 泡の科学』を読んでいて
興味惹かれる箇所がありました。



それについて『ワイン歳時記』に
シャンパンの泡、ビールの泡、グラスの泡というタイトルで
書いてみました。今回はビールのプロ原田豊様、リーデル・ジャパンの庄司大輔様
おふたりにサポートしていただきました! 
感謝、感謝、心から感謝です♪

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2008年02月13日

バレンタインデーのヒントになれば・・・



バレンタインデーももうすぐですね。
ワインとチョコの組み合わせを楽しむか、あるいはラベルで楽しむか。
ワインの歳時記がヒントになれば幸いで~す。

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2008年02月05日

粋な女はバレンタインデーに“ソフィア”を選ぶ

ワインの歳時記のバレンタイン編第一弾は、
ソフィア・コッポラの名を冠したスパークリング缶の登場です。



パッケージが何よりおしゃれ、コルクスクリュー不要、どこでも簡単に楽しめるビール感覚なので、缶でそのまま飲むことができます。

“ソフィア”を造った父親のフランシス・フォード・コッポラ監督はイタリア系の方だけに、 スパークリングワイン“スプマンテ”をイメージしたようです。



歳時記の原稿を書いていた、ちょうどその日に、 恵比寿のフレンチのシェフBekeyさんから手作りのミニ・ビスキュイが届きました!
スプマンテとも相性が良いビスキュイなので、早速、ソフィアと合わせてみました。
最初の画像がその証拠写真です(笑)
Bekeyさ~ん、ご馳走様でした!!

“ソフィア”は彼女の結婚を祝うために造られたワインです。
バレンタインデーに愛を成就させたい女性にはピッタリだと思います。

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2008年01月29日

オープンカレッジのメンバーとランチ@サンパウ

「星付きレストランに行こう」ということで話がまとまり、カレッジの有志とスペインレストラン『サンパウ』に行ってきました。


『ミシュランガイド東京』が出る以前から、何度かお邪魔していたお店です。
打ち上げ会当日も期待通りの味わい、おもてなしをしていただき、講座生一同大満足!

東京で味わえる上質のスペインを『ワインの歳時記』でご紹介いたします。
上から順に「ホタテのエスカベッシュ」、「杉の香りのスズキ」、「仙台和牛のホホ肉」
デザートの「洋梨のピューレを包んだ赤ワインゼリー」




パステレリーアからのお楽しみトレイ


森上ソムリエがお料理に合わせてセレクトしてくれたワインは(左から)
カバは『パルチェット・ブリュット・レセルバ』
白ワインは『ラスブリサス2003』、『ネロラ2003』
そして赤ワインは『ロダ・リゼルバ2002』

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2008年01月16日

数の子顛末記

ワインの歳時記は数の子顛末記です。

フードコーディネーターの根本友子さんからいただいたビアンコ情報もあるので、早速チャレンジしてみるつもりです。


昨日、歳時記を読んでくださった『ワインと料理の相性診断』の渡辺正澄先生から、「よいボデガのシェリ-にもグルコン酸がありますので、今回のマンサニ-リヤの実験結果が、その成分<グルコン酸>の存在を、逆に示唆していますね。 もうひとつ、まだ、検討中ですが、コハク酸も数の子の臭みを消すのではと思います。 先日、コハク酸を、少々数の子にかけて食べたところ、臭みが消えたんですよ。 また、正月に試した清酒《富山県産、本醸造、特選、銀嶺、立山)でもそうでした。 近いうちに正確に確認実験をしてみます。いずれにしてもこれから数の子とシャンパンで、 という人が増えると嬉しいです」というメールをいただきました。

数の子を食べる直前に、「飲むワインを素材に少しかける」
これだけでも、相性はずいぶん違ってきます。
2回にわたる『ワインの歳時記』の“数の子リポート”がお役にたてば幸いです♪

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2008年01月08日

ワインの歳時記は“数の子”リポートから!

新年第1回目のワインの歳時記はおせちの定番“数の子”を取り上げてみました。
ここ何年か、スティルワイン(非発泡性ワイン)や発泡性ワインなどと組み合わせて相性判断をしているのですが、納得のいく結果はなかなか。
“数の子”好きなだけに、大好きなシャンパンとは是非とも合わせたいところです。
只今、渡辺正澄先生直伝のバルサミコ(グルコン酸の活用)を使って実験中です。


バルサミコ漬けの数の子は色白でないのが難点

ワインはシャンパン、シェリー、貴腐ワインの3種類で合わせてみたいと思います。途中報告をしますと、貴腐ワインは文句なしに良い感じ!! やはり、グルコン酸効果! 口中での生臭さなど全然ありませんよ~。
次週の歳時記で結果を報告しますね。

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2007年11月20日

大容量ボトルの呼称を覚えるチャンス

今日のワインの歳時記は大容量ボトルに関するコラムです。
画像はテタンジェ社のカーヴ内に陳列してあるシャンパンボトル。
この機会にハーフサイズから特大サイズまでの名称と容量を覚えるのも良いかも



右から左に
ドゥミ・ブティユ/375ml
ブティユ/750ml
マグナム/1,500ml
ジェロボアム/3,000ml
(レオボアム/4,500ml 画像にはありません)
マチュザレム/6,000ml
サルマナザール/9,000ml
バルタザール/12,000ml
ナビュコドノゾール /15,000ml

ボルドー地方では
3,000mlは「ダブルマグナム」
5,000mlは「ジェロボアム」
6,000mlは「アンペリアル」
と呼んでいるようです。

出典:日本ソムリエ協会 教本2007

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2007年11月06日

故フィリップ男爵の功績 ~ムートンとオーパス~

今年の文化功労者のおひとり、堂本尚郎画伯が描いた
Chムートン・ロートシルト1979年ヴィンテージのラベル
日本人で最初にムートンのラベルを手がけた方です



私のお気に入りは2000年の記念ボトル
凄い高値になっていますね!
ボトルに重量感があり
そのボトルに施された丁寧な細工は実に見事です



そして、オーパス・ワン
ラベルにあるのはふたりの横顔のシルエット



詳しくはワインの歳時記を覗いてくださ~い♪

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2007年09月11日

うなぎの白焼き顛末記

夏バテを吹き飛ばそう第2弾
ワインの歳時記は、うなぎの白焼きバージョンです!
ワインの歳時記用に「宮川」と「神田きくかわ」の白焼きを用意してカレンの「ソーヴィニヨン・ブラン/セミヨン2004」とのマリーアジュを探求してみました。控えめな樽使いはさすが! ちなみにワインの樽香やタンニンの由来についても簡単に触れています。

カレンは白ワインだけでなく、カベルネ/メルローなどの赤ワインも魅力的です。 このワイナリーの特徴はとてもエレガントなこと。女性醸造家らしい繊細さが伝わってきます。



今回は最初に「宮川」の白焼きをいただきました。
白ワインとの相性は抜群でしたが、撮影時点で、串を抜いたうなぎの穴の部分がどうしても気になり、翌日「神田きくかわ」へ。
どうせ試すなら、異なる名店の白焼きをチェックしたかったので・・・
無事、白焼きの撮影は終わりました。
2日にわたる白焼き攻めで、自分の好みも良くわかりました。 いつの日か、関東とはまた別の魅力があるという関西のうなぎも体験してみたいと思っています。

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2007年09月06日

夏バテ対策には、やっぱり “うなぎ”ですね!

9月に入り、ワイン業界もイヴェント目白押しです。
取材活動はパワー全開でなくちゃ、ということで
最新号のワインの歳時記は、自分に活!
夏バテ対策に効果的な“うなぎ”が主役です♪

“蒲焼きバージョン”には、
目黒不動尊門前にある蒲焼き専門店八ッ目やにしむらさんの
焼きたてうなぎの画像と三河一色(いしき)産のうなぎを撮らせていただきました。
超お薦めのうなぎです♪



今回、蒲焼きには、大好きなドメーヌ・ペランのシャトー・ド・ボーカステル
『シャトーヌフ・デュ・パプ2000』を合わせましたが、
ピノ・ノワールと蒲焼きの組み合わせもNiceですよ!

次回に向け、目下、うなぎの白焼きバージョンを計画中なのですが、
本日取材で伺ったオーストラリアワイン事務局主催の豪州ワインの試飲会で、
白焼きにぴったりのワインを見つけました!乞う、ご期待!!

うなぎの蒲焼き(醤油ベース)と白焼きは、
色々なワインと料理の組み合わせにも応用できますので、是非読んでくださ~い。

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2007年08月21日

シェリーに乾杯! それから・・・太陽光線のお話

画像はベネンシアドール


まずは樽編から

<田中克幸氏へ質問>
ブログ仲間のwinoさんから『ワイナート39号』の34ページ、ジャック・セロスの樽に一部太陽光線を受けている写真についての書き込みがありました。「熟成樽は一部日光が当たっているが、ワインに自然を感じさせるためだという」という説明について教えていただけますか。
<回答>
ジャック・セロスのところでは、実際に一部の樽に日光を意図的に当てています。気になったので、「こんなのでいいのか」と聞いたら、「わざとそうしている」とのこと。「ワインにも自然を感じさせるほうが良い」というのは、ビオ系の人たちの独特の言い方かも知れませんが、ようするに、温度があがるわけで、MLFは促進されます。セロスはMLFに関して、100%か0%かという決まったスタイルはとらず、適当な中間点で探すわけですが、その調整とも考えられます。セロスの抱える問題は、生産量に対するセラーの容量の不足なわかで、フロアーに樽が溢れかえっています。
スペース的制約もあって、MLF熟成庫を別個に設けることができず、しかたなく日光で温めるような方法をとるのかも知れません。

で・・・醸造学的見地からのご意見を伺いました。
<醸造家戸塚昭氏へ質問>
シャンパンメゾンのジャック・セロスは、一部の樽に日光を意図的に当てているとのことです。「ワインに自然を感じさせたほうがいい」と語る自然派なのですが、私は疑問です。スペース的な制約もあり、MLF熟成庫を別に設けることができず、日光で温めるような方法を取っているとか。
私はジャック・セロスのシャンパンに時として、酸化したシェリーのようなニュアンスを感じることがあります。ワイン製造過程で樽に日光を当てることについてのご意見をいただけますか?
<回答>
木下インターナショナル㈱HPからM. Jacques Selosseのワイン造りをみるとシェリー様の臭い(アルデヒド類およびアセタール類)がするのは当然と言えます。
アセタール類とはアルデヒド類とアルコール類が反応し生成する化合物で、シェリーのやや甘い香りを構成する物質です。
ご質問の「一部の樽に意図的に日光を当てることの是非」ですが、醸造学的にはナンセンスです。ジャック・セロスのシャンパーニュについて記述した他のHPには「MLFはしない」とありますが、木下のHPの醸造法を見る限り、MLFは生起しています。
アメリカ人や日本人は「エタノール」ではなく「自然」という言葉で酔ってしまうことが多いようです。樽を日光に曝している現場を見ていないので断定はできませんが、樽内のワインが部分的にでも品温が20℃以上になることは避けられないので、アンセルム セロスの醸造法で造ったワインでは必然的に酸化反応が進行し、シェリー様の臭いが発生して当然と言えるでしょう。

Winoさんのコメントから、上記のような流れをたどりました。
日本にはジャック・セロスシンパがとても多く、アンセルムセロスが造るシャンパンすべて(アルデヒド類やアセタール類の香りをも含めて)を愛する購買者の選択結果であり、一方で醸造学的見地から言えば、戸塚先生が書かれたことも事実だと思います。


びん編


日本ガラスびん協会の小川専務理事からいただいた、同協会が定めている「色調」についての規定を以下に書いておきます。
「びんの色調には茶色、エメラルドグリーン、ジョージアグリーン、青色、黒色、無色があり、無色という呼び方については、現実には無色(透明)という表現を使っています」

ということで、透明びんという言い方で問題ないと思います。
ちなみに(独)酒類総合研究所では独自の言い方として、「無色」を「白色」と表現することもあるそうです。

ラベル:asahi.com
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2007年08月14日

ワインボトルと陽射しの関係は

太陽の陽射しをたっぷり浴びたひまわりはとても元気ですね!

今日アップのasahi.comはワインボトルの色と陽射しの関係です。
大事なワインを劣化させないためにも、ボトルの色による透過率を知っておくのは大事なこと。
可視光線、紫外線、赤外線・・・ワイン好きならボトルにもご配慮を♪

【asahi.com原稿関連サイト】
お酒に関する研究機関の独立法人酒類総合研究所http://www.nrib.go.jp/
ガラスびんリサイクル促進協議会http://www.glass-recycle-as.gr.jp/

posted by fumiko at 12:34| Comment(15) | TrackBack(0) | asahi.com | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年08月01日

Non Solo Sparkling!

「ワインの歳時記」に王冠栓のグリーン・ポイントのことを書きました。
ブログにugeさんから「Green Pointは日本向けと聞いていましたが、先日現地のワイン屋で見た記憶があります。一方で、確かに泡のGreen Pointは見かけず、似たようなラベルのDomaine Chandonが置いてありました」という書き込みがあったので、フォローしておきます。



画像は2006年2月の訪問時に撮影したものです。
王冠栓仕様のロゼは見当たりませんが、同社が生産しているワインがずらりと並んでいます。 歳時記にも書いたように、日本向けには2種類のスパークリング(王冠仕様)を輸出しています。 オーストラリア国内に出回っている王冠仕様のスパークリングは「シャンドンZ*D ブラン・ド・ブラン」のみ
2003年に王冠栓を使って「シャンドンZ*D ブラン・ド・ブラン2000」を発売して以降、このヴィンテージスパークリングだけに使っているようです。また、ugeさんのおっしゃる通り、同社ではスティルワイン(非発泡性ワイン)も生産しています。
ピノ・ノワール、シャルドネ、シラーズなど、繊細で上品なタイプのワインたちです。 ご参考までに、日本での扱いはMHD ディアジオ モエ ヘネシー(株)になります。

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2007年07月24日

1日遅れの文月(ふみづき)のふみの日

“ふみ”が重なる、文月(ふみづき)の「ふみの日」にはいつも切手を買います。
理由はfumikoの“ふみ”だからなのですが、今年は1日遅れでゲット。
絵柄は昨年に続いて百人一首。封書を手にした相手を想像しながらの
風情ある「切手」選び、大事にしています♪



【インフォメーション】
今日のasahi.comは「コルク派? それとも代替栓派?」です。
暑い季節には手軽に開けられるクロージャー(栓)はとても重宝します。
スクリューキャップ仕様のワインに親しむ絶好のチャンスなので、
夏のワインライフのご参考に♪

ラベル:ふみの日切手
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2007年06月28日

シャブリ地方のキメリジャン土壌とシャンパーニュ地方の白亜質土壌

6月最終週のワインの歳時記は、イギリス産のスパークリングワインについ
て書きました。 文中には、ジュラ紀、白亜質、キメリジャン、シャブリ等の用語
も出てきます。今回はそれらについてフォローしてみたいと思います。


リュイナールのカーブの“白亜質”のタッチ、伝わってきませんか

同じ石灰質土壌でありながら
シャブリ地方の特徴的なキメリジャン土壌と、シャンパーニュ地方の白亜質
土壌の呼び方が違うことについて、“鉱物学”の分野の第一人者で、ぶどう
畑の土質にも詳しい武田弘先生におたずねしてみました。
先生はワイン銘醸地フランス、イタリア、アメリカ等の土質にも精通していま
す。(社)日本ソムリエ協会から『ブドウ畑の自然環境』というCD-Rも出され
ています。
続きを読む

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2007年04月01日

今日から連載『ワインの歳時記』@asahi.com

今月からasahi.comでワイン連載をさせていただくことになりました。
題して『ワインの歳時記 ~旬で楽しむ、五感で楽しむ~』
カテゴリーは「食」、週1回ペースで毎火曜日が更新予定です。
http://www.asahi.com/food/column/wine_saijiki/TKY200703200467.html

ここでは、四季折々の“旬”をテーマに、また12の月から感じることができる“色”のイメージを
ワインになぞらえながら、奥深いワインの魅力をお伝えしていきたいと思っています。


1本の樹なのに右にソメイヨシノ、左に枝垂れ桜が咲いていた不思議なさくら樹

4月は大好きな“桜”をイメージし、ロゼ色を中心にしたお話を展開してみたいと思っています。
ブログをアップする頻度が少し減りそうですが、asahi.comを「お気に入り」に入れて、覗いて
いただけましたら幸いです。宜しくお願いします。

今日は春ルンルン気分でドライブかたがた撮った桜映像を♪


最後の2枚は我が家に隣接する借景の桜、ホント、奇麗です!!

posted by fumiko at 10:23| Comment(7) | TrackBack(0) | asahi.com | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする