2024年12月01日

ペリエ ジュエ前シェフ・ド・カーヴ エルヴェ・デシャンさんとの自由時間

      ペリエ ジュエの第7代最高醸造責任者だったエルヴェ・デシャンさんが、
      奥様マリー・ロールさんを伴い、プライベートツアーで来日しました。
      リタイアなさった2020年は、コロナ渦中で、対面ならず。
      2019年の来訪が最後だったので、5年ぶりの再会になりました。
      エルヴェさんは26回目、マダムは初来日[飛行機]

 
      11月11日早朝、料理研究家の内坂芳美さんと羽田までお迎え。
      その後、宿泊先の新宿のホテルまでお送りして、ひとまず安堵!


                🍀🍀🍀


      12日はワイン仲間やエルヴェファンが集い、
      メゾン ミュゼでウェルカムディナー
      ベル エポックとのマリアージュを堪能しました半月
 
  平目と帆立貝のムースをヴァプール
  ムール貝とポワヴル・ヴェールのソース
   
  大山鶏のロティ、セップのボルドレーズ
  ジャガイモのピュレとサラダパストラル

  懐かしいメンバーとも再会
  メゾン ミュゼの料理長は旧知の江副大二郎さん、素晴らしいシェフです[わーい(嬉しい顔)]


                 🍀🍀🍀


    [NEW]アントニー&麻由良さんとのワンショット
    画像提供:アントニー&麻由良

    11月14日のエルヴェ&マリー・ロールご夫妻
    2012年からペルノ・リカール・ジャパンでブランドアンバサダーをなさっていた
    アントニーさんと再会。麻由良さんを交えた4人でランチを楽しみました。
    ペリエ ジュエのブラゾン・ロゼのボトル、ありますね。

    いつもながら、着物姿が絵になる麻由良さん
    光る君の高貴な藤色
    私は平等院鳳凰堂の藤棚の藤を思い浮かべました。             
    麻由良さんいわく「エルヴェさんとは初対面になるので、
    昭和初期の5つ紋色留め袖のアンティークの着物にしました」と。
    さすが、素晴らしいご配慮半月


                  🍀🍀🍀


    おふたりは、15日から、福岡、福岡、広島、京都、飛騨高山と移動し、
    富士山観光を愉しんでから東京に戻られました。
    そして・・・
    帰国前日の27日は浅草散策
    ワイン仲間の柳忠之さんと谷宏美さんとアテンドしました。

 photo by Tadayuki Yanagi
 観光客で賑わう大提灯の前で記念ショット


         柳さんのフランス語で名所解説


 マリー・ロールさんも私も吉
 本籍が台東区だった幼少時から、新年には必ず浅草に行っていたので、
 浅草寺のおみくじの変遷を感じています。
 昔より凶の確立は減ったかも
 日本で一番凶が多かった浅草寺

 十五夜が欠けることなく丸くて明らかな月のように、運気も十分でしょう(正好中秋月)
 藤原道長が詠んだ句のような、おみくじで、ハッピー[わーい(嬉しい顔)]


       浅草寺の五重塔


     ランチタイムは江戸料理「一直」さんにお連れしました。


 親方とお目にかかるのも久々でした!


 一直の江原さんは浅草見番の組合長
 お座敷では芸妓さんや幇間さんの芸を見ることができます。
 私もシャンパーニュイベントで何回か江戸の粋な芸を堪能させていただきました!


      お椀の絵柄にも心惹かれます。
      白皮甘鯛 生椎 人参 蓮芋 黄柚子のお椀
      お出汁や野菜の上品な味わいにシャンパーニュの塩味が寄り添い、
      大いに癒やされました半月


      海老芋を手にしたエルヴェさん


 photo by Hiromi Tani
 レジェンドとゆっくりシャンパーニュの話をする時間がなかったので、
 ランチ時、持ち込ませていただいたシャンパーニュをブラインドで供出、ふふ
 エルヴェさんからコメントを伺うことが出来ました。

「コート・デ・ブランの典型的なブラン・ド・ブランで白い花、アカシアや白桃のアロマ
 綺麗な酸味と塩味があり、余韻も長い。自分がシャルドネに求めるエレガントなスタイル
 控えめながらいろいろな料理と合わせて楽しめそう」とエルヴェさん。
 エリアに関しては、
 最初に「シュイィあるいはアヴィーズ」とおっしゃっていました。
 結論として「クラマンほどの強さはないので、アヴィーズだと思う」と。
 アンリオの主要畑シュイィが最初に出てきたのはさすが、でした。


     シャンパーニュはリナタンジュ2016
     アンリオが初めて世に出した単一畑100%のブラン・ド・ブラン
     リナタンジュ(“予期せぬ”の意)の名の通り、使用する畑は毎回異なります。
     ファーストリリースのために選んだ畑はアヴィーズでした!
     シャルドネ主体のメゾン、アンリオとペリエ ジュエの共通項はエレガンス
     日本での扱いはファインズになります。


 浅草の人気スポット「アメシン」
 一直の江原正剛さんからアドバイスを受け、
 アメシンで飴作り体験


IMG_4987.jpg
   5名予約で参加
   課外学習の小学生の団体と一緒ににぎかやか体験
   飴細工の飴は固まるのが早いので、即決がポイント


 フランスにはない空間
 おふたりには童心に返ってもらって・・・


     柳さんも見事なハサミの使い手

 シェフ・ド・カーヴの次はキャンディメーカー?!
 手先が器用でした。


         私は雪うさぎに挑戦
         上手に作れるようになったら大きな画像で(爆)


                🍀🍀🍀



 ペリエ ジュエカラー!


 ペリエ ジュエとエルヴェさんのストーリー
 サイン本、しっかり熟読せねば半月半月半月
 [ハート]エルヴェさんとの超10年にわたる記録、たくさんの感謝を込めて!!!

posted by fumiko at 17:23| Comment(0) | シャンパン | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2024年10月18日

10月25日は #ChampagneDay、どのシャンパーニュで乾杯しましょうか!

      あと一週間半月半月半月
      10月第4週の金曜日はシャンパーニュデイ[わーい(嬉しい顔)]

      当日の発信には、
      #ChampagneDay  #ChampagneDay2024
      #シャンパーニュデイ  #シャンパーニュ委員会
      をお忘れなく!


 2週間前(10/11)のカウントダウン@エネコ東京
 左から
 笹本由香理CIVC日本事務局代表、CIVC本部共同代表ダヴィッド・シャティオン氏
 通訳の磯部晶子さん、同共同代表マキシム・トゥバール氏

 進行役はシャンパーニュ委員会CIVCの笹本日本事務局代表
 Maxime Toubart氏 (シャンパーニュに16,200軒あるグローワーをまとめる団体
 Syndicat general des vignerons de la champagne代表)とDavid Chatillon氏
 (370軒あるメゾンをまとめる団体Union des maisons de champagne代表)共同代表は
 ■2024年の収穫は数日前に終了した
 ■今年は降雨が多く苦労したが最終的にぶどうは良い出来だった
 ■2023年は日本への出荷量が減少したが、国内の市場を視察していて、
 愛好家の皆さんが多くのシャンパーニュを楽しんでいることが理解できた
 と挨拶。数量&金額ともに世界第3位の実績を誇る日本に期待を寄せています。


 愛好家、インフルエンサー、生産者および輸入元&プレス等とエール交換


 会場はバスク地方のエネコ・アチャシェフが手がけるレストラン『エネコ』


 




CIVC記念画像.jpg
 笹本代表を交えてシャンパーニュ仲間との記念ショット


 供出された26種のシャンパーニュ


   テイスティングⅠ



 テイスティングⅡ





  テイスティングⅢ




 テイスティングⅣ


   テイスティングⅤ


     テイスティングⅥ


 ■シャンパーニュは4アイテムずつアルファベット順に供出されました。
 ■Paul Dangin et Fils Crate Noir ■Rene Jolly Blanc de Noirs Brut
 ■Tribaut Schloesser Brut Origine NV の3アイテムの画像無、sorry



 最新情報はシャンパーニュ委員会公式サイト

で確認できます半月

posted by fumiko at 23:55| Comment(0) | シャンパン | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2023年12月15日

注目!! キュヴェ・ルイーズ × 京都吉兆の長期コラボレーション始動

 10月吉日の富士山
 ポメリー

と京都吉兆の斬新な取り組みを取材するために京都へ
 ワイン王国村田惠子編集長の同行でした。
 快晴で新幹線からは美しい富士山、テンションが上がります!
 正式な「吉」は「土に口」ですが、当ブログでは該当文字が出ないのでご容赦くださいませm(_ _)m

 12月5日発売『ワイン王国 No.138』
 最新号にリポートが掲載されました。
 京都吉兆の公式サイト

でも紹介されていました、ありがとうございました!!
 ワイン王国にも感謝です、書き切れなかったマリアージュ編はブログで紹介します。
 すべての画像は拡大可能なので、細部までご覧いただけると嬉しいです。


 舞台は京都の嵐山吉兆
 嵐山吉兆に到着

 風情ある門構え

 主役のおふたり
 ポメリー第10代最高醸造責任者クレマン・ピエルローさん
 料亭『京都吉兆』の徳岡邦夫総料理長

プロジェクトの概要
格式あるシャンパーニュメゾン「ポメリー」と老舗料亭「京都吉兆」が立ち上げたのは、4年がワンサイクルのプロジェクトで、世界の料理人やソムリエとのワークショップや産地食材とのコラボレーションに伴う地域活性化など、食文化と未来を見据えた研究と活動が盛り込まれたもので、日本料理に合う究極のシャンパーニュを見出すことを最終的な目標にしています。このイベントが第1弾でした!

 画像撮影していると、中庭に、なんと黄色のつがいの蝶[わーい(嬉しい顔)]

 「八寸」とキュヴェ・ルイーズ・ロゼ2004をワンショット

      五感を刺激する絵画のような料理

 テーブルの漆に天井画が映り込むと伺い、即撮影!
 綺麗です!

 お気に入りのワンショット、漆の光沢に映える“美の極致”
 お座敷『待幸亭』の天井画は日本画家森田りえ子女史の力作です。
 素晴らしいストーリーはコチラ




 プレスランチで伺ったマリアージュの妙
 右から登場した4アイテム
 #1:ポメリー キュヴェ・ルイーズ ナチュール 2006
 品種:シャルドネ62%、ピノ・ノワール38% / ドザージュ0g/L
 #2:ポメリー キュヴェ・ルイーズ 2005
 品種:シャルドネ64%、ピノ・ノワール36% / ドザージュ5~6g/L
 #3:ポメリー キュヴェ・ルイーズ・ロゼ 2004
 品種:シャルドネ65%、ピノ・ノワール35% / ドザージュ5~6g/L
 #4:ポメリー キュヴェ・ルイーズ 1995
 品種:シャルドネ62%、ピノ・ノワール38% / ドザージュ5~6g/L

 
 各マリアージュについてはピエルロー&徳岡各氏がコメント


      向附 × キュヴェ・ルイーズ ナチュール2006
      菱蟹吹寄
燻製きのこ 黄味ソース 菊菜 蒸栗 たたきオクラ 生姜 土佐酢ゼリー ペルー産オーガニックカカオニブ

総料理長のお気入りは黄卵と出汁のカスタード。向附の食材に使われていたカカオニブ(カカオ豆からチョコレートになるまでの工程でできる素材)はパウダー状ではなく、大きさが違う粒にしたので、噛んだ瞬間カカオの香りが広がる面白さ。生姜もカカオニブ同様異なる粒状、蒸栗は純粋な甘さを生かす等、時間軸をずらしながら五感を刺激して食を楽しませようとする総料理長の狙いが伝わってきました。ちなみにカカオニブのやわらかな苦みはナチュール2006のかすかな苦みと相乗していました。

ピエルロー氏は「ルイーズ・ポメリーのなかでは最も新しいアイテムがナチュールで、健康志向への変化を感じ、テロワールだけでなく、ぶどうのあるがままを伝えるために造りあげたシャンパーニュです。糖分添加無しのナチュールで初ヴィンテージは2004年です」と語り、続けて「日本料理はリッチで、さまざまな食材や調理方法を用いており、常に刺激を受けます。我々のシャンパーニュ造りのヒントになっていますが、私は出会った時のアロマや味わいより、テクスチュアや全体の印象、常にバランスを意識しています」と言及


      煮物椀×キュヴェ・ルイーズ2005
     鱧 松茸 三度豆 長芋 梅肉 ふり柚子

総料理長が語った出汁の仕込み。利尻昆布50g水1㍑の割合で13時間、夏と冬では気温が違うので、必ず冷蔵庫(一定の温度)で静置。水は店舗内の4機の浄水器の水の状況にあわせて厳選

シャンパーニュ単独では甘味を感じますが、料理と合わせると酸の存在が顕著になり、松茸のお出汁の旨味が引き立ち、松茸の香ばしさともフィット

ピエルロー氏は「2005年は難しい年で、ポメリーでも苦労はしましたが、収穫のタイミングを遅らせ、ぶどうが熟すのを待ったことで、納得いくものになりました」と。

 箸休 × キュヴェ・ルイーズ2005
 鮑茶碗蒸
九州産鮑 佐賀県産サフラン 揚鮑 肝タレ ぐじ あこうのアラで取ったスープ パルメザンチーズせんべい 

総料理長の遊びごころとチャレンジ精神を感じる組み合わせ。前半は茶碗蒸をプレーンで、後半は肝タレを注いで試すと、茶碗蒸だけの世界にとどまらない味わいの増幅があり、興味深い食体験。

      八寸 × キュヴェ・ルイーズ・ロゼ2004
     鰻タレ焼き 鰻カツ  青味 酢ゼラ 針生姜
     鈴子    長芋 きのこ 山葵
     ぐじ煮凍り サフランゼリー 生姜 青針葱
     枝豆白和え 花弁茸 いぶりがっこ 砂ずり 揚米
     丸十    大徳寺納豆
     鱧寿司   針生姜 胡麻 すぐき ブルザンアイユ
     牛舌旨煮  マッシュポテト 赤パプリカ 

ぐじの煮凍りにはサフラン、鱧寿司にはブルザンチーズ等、和洋の味わいのさりげないセンスに思わず笑顔。綺麗なロゼと鈴子のオレンジの色彩&味わいが好印象でしたが、総料理長は、色で合わせるマリアージュには重きを置かず、「料理全体をパッと見た時の美味しさがマリアージュに繋がります」とコメントしていました。

3種のロゼを生産しているポメリーではブジー産のピノ・ノワールを重用。2004年ヴィンテージには熟成のポテンシャルがあり、アロマも豊か。20年近く経過していても、色調の変化はほとんどなく、若々しい印象

ピエルロー氏の感想は「シャンパーニュではロゼはもっぱらデザートと合わせますが、辛口のロゼなので、ウナギや鈴子が良く合っていました。八寸には様々な品々があり、五感で楽しめました。色彩や香りを含めて心地良い相性でした」

 御飯 × キュヴェ・ルイーズ1995
 松茸御飯/山形産つや姫 京赤地鶏塩焼

お米は総料理長がベストだと判断した銘柄を毎年選んでいるとのことで登場したのは「つや姫」。鶏の塩焼きは塊で焼いた鶏ならではのジューシーさが出ていました、食感を大事にしたマリアージュ!

1995年ヴィンテージは、第3アロマ由来のロースト感やヘーゼルナッツ等の香ばしさが際立ち、リリースしてかなりの時間を経ているにも関わらず、十分な酸味とフレッシュ感があって びっくり。ピエルロー氏は「新たなピークを迎えようとしています」と語りました。


       画像提供:ヴランケン・ポメリー・ジャパン

“新たな食の価値観”、“長く続くスタンダードな価値観”を作るためのコラボレーション
どのようなシャンパーニュが誕生するのか、ワクワクしながら動向を見守りたいです半月


 夕暮れ間近の嵐山

     素敵な空間でハッピー!

 帰路は大好きなキーヤンショップに寄り道
 元気カラーでパワーアップ

 羽根を広げて!
 2024年も素敵な世界が広がりますように・・・
posted by fumiko at 23:02| Comment(0) | シャンパン | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2023年12月06日

ワイン王国 No.138掲載のペリエ ジュエ&ポメリー

          2023年も1ヶ月余りとなりました。
          12月は泡ものを飲む機会が増えますね半月


  12月5日発売の『ワイン王国』1月号はシャンパーニュがメインになっています。
  今回、2メゾンの情報を書かせていただきました。

 ペリエ ジュエ@東京・原宿


     ペリエ ジュエ ベル エポック フロレサンス2015
     シャルドネ50%、ピノ・ノワール50%、赤ワイン10%ブレンド
     希望小売価格4万9005円(税込) ギフトボックス入り

来日したセヴリーヌ・フレルソン最高醸造責任者から伺った『フロレサンス』にまつわるお話。日本限定のシャンパーニュで、これは彼女が都内の庭園を散策していた折に見かけた、日本の秋の草花からインスピレーションを受けて手がけたロゼ・シャンパーニュ。セヴリーヌさんが大事にしているテクスチュアをしっかり感じます。

      セヴリーヌさんの一番好きな花は・・・白い蘭


ワイン王国村田惠子編集長、セヴリーヌさん、スターシェフのピエール・ガニェールさんと


             o○.。o○.。o○ .。o○.。o○.。



ポメリー@京都・吉兆  「吉」の正式表記は「土に口」になります
シャンパーニュと日本料理が織りなす壮大なプロジェクトが今秋始動しました。
見開きの誌面では、徳岡邦夫総料理長がこだわった素材の選択、相性に関して、十分な書き込みができなかったので、近々、ブログにマリアージュ編をアップする予定です。画像と併せてご期待ください。



 京都・吉兆の徳岡総料理長が仕上げた、五感を刺激する「八寸」

 シャンパーニュラバーの皆さま、ワイン王国最新号を宜しくお願いいたします!
posted by fumiko at 15:23| Comment(0) | シャンパン | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2023年11月29日

日本先行発売 「Y by YOSHIKI × Champagne POMMERY Brut Rosé」発表記者会見

      YOSHIKI ファン&シャンパーニュラバーの皆さま
      photo by Fumiko

 本日記者会見があったY by YOSHIKI × Champagne POMMERY Brut Rosé
           発売は2023年12月6日(水)予定

(C)公式画像 Y by YOSHIKI × Champagne POMMERT Brut Rose.jpg
 
(C)公式画像 Y by YOSHIKI × Champagne POMMERY Brut Rosé


(C)公式画像 Y by YOSHIKI × Champagne POMMERY Brut Rosé.jpg
     (C)公式画像 Y by YOSHIKI × Champagne POMMERY Brut Rosé

    ブランド : Y by YOSHIKI × CHAMPAGNE POMMERY
   (ワイ・バイ・ヨシキ×シャンパーニュ ポメリー)
    商品名 : Y by YOSHIKI × CHAMPAGNE POMMERY Brut Rosé
   (ワイ・バイ・ヨシキ×シャンパーニュ ポメリー ブリュット・ロゼ)
    発売 : 2023 年 12 月 6 日(水) 予定
    希望小売価格 : 30,000 円(税別) /ギフトボックス入り 35,000 円(税別)
    容量 : 750ml
    格付 : AOC シャンパーニュ
    タイプ : ロゼ(辛口 Brut)
    ドサージュ : 9g /L 程度
    ヴィンテージ : NV
    品種 : シャルドネ、ピノ・ノワール、ムニエ


     プレスリリース/会見概要 クリックで拡大





             o○.。o○.。o○ .。o○.。o○.。



 記者会見でのショット
開始前.jpg
 開始前の会場

 
 冒頭ヴランケンポメリージャパン(株)の師井研代表取締役社長が、
 ポメリー最高醸造責任者クレマン・ピエルロー氏からのメッセージ(以下は青木要約)を代読
「シャンパーニュのブレンドと音楽には共通性があり、すべては努力や経験に帰結します。
 調和と表現は、音楽とブレンディングに不可欠な資質と言えますが、
 このキュヴェはポメリーの伝統的なスタイルを守りながら、
 YOSHIKIの感性と感情にインスパイアされ、
 YOSHIKIの音楽作品に合うように考案されたものです。 
 両者がともに五感のシンフォニー、味わいのシンフォニーを奏でます」


 
 ロゼ・シャンパーニュで笑顔!
「繊細で飲みやすく、特別な時にかかわらず飲んでいただきたい」とコメント


 フォトセッション


画像撮影.jpg


   無敵のシャンパーニュ!
   会見後、囲み取材があったのでひとつ質問させていただきました。
   YOSHIKIさんからのお返事は “無敵のシャンパーニュ”!

 お答えをいただければ・・・と前置きして
「スティルワイン(非発泡性ワイン)造りでは、以前『スクリーミングイーグル』を超えるものを目指しているとおっしゃっていました。シャンパーニュに関しては、先程、多くのグランメゾンのシャンパーニュとの利き比べをしながら、飲んでいるとおっしゃっていましたが、シャンパーニュで、超えたいと思っているメゾンがあれば教えていただけますか」と伺ってみました。

YOSHIKIさんは取材陣を前に、ナパのスクリーミングイーグルについて軽く解説し、その上で「ワインではスクリーミングイーグルを超えることを目標にしています。シャンパーニュには素晴らしいものが沢山あり、その多くを飲んでいますが、シャンパーニュは超えたと思っています。“無敵のシャンパーニュ”です」と、お返事してくださいました!
素晴らしい自信 半月半月半月



柔らかなロゼ色、気泡はワインに溶け込みスムース。ストロベリー、ラズベリー、レッドカラント等の赤系果実満載、アロマ豊か、かすかにスパイス、中盤以降、穏やかな優しさと滑らかさ。泡や酸に弱い人にも受け入れられる味わい。冷たい温度帯からグラス内の温度があがることでベリー系果実のニュアンス。囲み取材時、YOSHIKIさんが「赤い衣装はロゼに合わせた」と語っていましたが、赤い果実が連想できるロゼ・シャンパーニュには最適の選択だったような・・・
明日はロスに移動し、来週は欧州とのこと。「いろいろなことがあり、これからも前に進んで行くことは、大切なことだと思いたい」と語っていましたが、健康に気をつけてご邁進ください!


     シャンパーニュを想いながら
      photo by Fumiko 
      ランスにある大聖堂の薔薇窓


  シャンパーニュは、澱との長い接触で、奥深さが増します。
  会見途中で披露されたポメリー社訪問のワンシーン
  何度も試作を繰り返し完成したブリュット・ロゼは、すぐに飲むより、
  1年か2年、セラーで寝かせておいてから飲むのも良いと思いました。
  ポメリーのシャンパーニュは瓶熟によって、さらなる旨さが出てくるので、
  ケース買いして、毎年同じ時期に味わいの変化を見るのも楽しいですよ[わーい(嬉しい顔)]


 <関連リンク>
 ■Y by YOSHIKI × Champagne POMMERY 公式サイト
 https://www.yoshiki-pommery.com
 ■Y by YOSHIKI × Champagne POMMERY 公式 Twitter
 https://twitter.com/yoshikipommery
 ■Y by YOSHIKI × Champagne POMMERY 公式 Instagram
 https://www.instagram.com/yoshikipommery
 ■商品についてのお問い合わせ先
 株式会社ヴァンクロス 電話03-4400-9120
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2023年10月21日

10月29日まで開催! ペリエ ジュエ ポップアップイベント『The House of Wonder by Perrier-Jouët』

 THE HOUSE OF WONDER by Perrier-Jouët WITH HARAJUKU
 画像提供:ペルノ・リカール・ジャパン
 会場:東京都渋谷区神宮前1-14-30
 期間:2023年10月12日(木)~29日(日)
 入場無料 / 一部有料コンテンツ提供
 詳細はオフィシャルHP

で!

 20日のローンチパーティーには
 フランスの女優、監督、環境活動家のメラニー・ロランさんも参加
 彼女が主役の新ブランドムービーが世界に先駆けて披露されました。
 花は、すべてのはじまり

 出典:ペリエ ジュエFB


      食のエリア
     来日したペリエ ジュエのセヴリーヌ・フレルソン最高醸造責任者
     限定フードを監修しているのは三つ星シェフ ピエール・ガニェールさん
     招待者のドレスコードは “花のモチーフ”をどこかに…でした[わーい(嬉しい顔)]
     イベント期間中にセヴリーヌさんが行う『Banquet of Nature 』
     これはとても興味深い内容です!


 日本限定新製品 ベル エポック フロレサンス2015


      コスモスから発想を得たロゼ‣シャンパーニュ
      会場でひとあし早くゲットできます!


      アートのエリア
     “受粉”をテーマにしたペリエ ジュエのためのアート

     メキシコ人アーティスト、フェルナンド・ラポッセさんの最新作

      エミール・ガレが愛したアネモネ(白い秋明菊)を連想


      原宿で体験する“おいしくて楽しい時間”
      視覚、嗅覚、味覚、触覚&聴覚のフル活用 半月半月半月
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2023年07月22日

今秋ニューデザインボトルで登場!! ジョセフ・ペリエの最高級品『キュヴェ・ジョセフィーヌ2014』

 シャロン・アン・シャンパーニュを拠点にする
ジョセフ・ペリエ


 1825年創業のメゾン / 2019年撮影


      全長3km、200万~300万本をストックしているセラー
      ガロ・ロマン時代の遺産 / 2019年影撮


     シェフ・ド・カーヴのナタリー・ラプレイジュさん  
    2019年にシャンパーニュの専門誌で女性初のセラーマスター賞を受賞 / 2019年撮影



               o○.。o○.。o○ .。o○.。o○.。


 
 2022年12月開催のランチセミナー
 来日したベンジャミン・フルモン社長&オットー・プシュビラ取締役


 
 お披露目された『キュヴェ・ジョセフィーヌ2014』
 ストリートアーティスト、ジョルダン・サジェとのコラボによる限定バージョン
 ジョセフ・ペリエの娘ジョセフィーヌの結婚175年記念ボトル
 2014年はナタリーさんの前任クロード・デルヴァンさんが手がけたヴィンテージ
 アロマが豊かで酒質がとてもきれいです!
 初ヴィンテージの1982年に続き、85年、89年、90年、95年、98年、2002年、04年
 08年、12年&最新2014年。これまでに「11回のみの生産」になります。


               o○.。o○.。o○ .。o○.。o○.。


 2014年ヴィンテージ

 個性あるプラーク
 左は今秋発売予定の通常バージョン
 右は5000本限定生産だったサジェ・バージョン


               o○.。o○.。o○ .。o○.。o○.。


 
  ニューデザインボトルの2014年ヴィンテージ

  
  先日ベンジャミンさん手書きのメッセージと共にニューボトルが届きました!
  力強さ、繊細さ、優雅さを備えた注目すべきヴィンテージ
  このボトルにはメゾン創業200周年を2年後に控えた熱い思いが込められています
  透明感溢れたギフトボックス、鶴首の茶色のボトル、細部へのこだわり

  200周年の幕明けを待つレギュラーバージョンからイメージしたのは“ピュアさ”
  そこで新鮮野菜を使った冷製バーニャカウダとのマリアージュを考えました。


 朋友が自家栽培しているとりたて野菜が届いたこともタイムリーでした!


 野菜の彩りに気を遣いつつ・・・
 バーニャカウダの準備完璧!


 長なすはオーブンで軽く焼いて
 トウモロコシはベビーコーンも使いました!
 アンチョビをふんだんに使ったバーニャカウダのソースとシャンパーニュはイイ相性


               o○.。o○.。o○ .。o○.。o○.。



 新たな魅力が探求できたグラス違いの試飲
 
ヴェリタスグラス(左)で味わうと、白い花や石灰由来のニュアンス、アルベド(柑橘果実の内果皮の部分)の様なビター感や塩味、中盤以降に広がる酸味、全体的には優しくまとまって着地する印象でした。
一方のドンペリニョングラス(グラスの開発にはジェフロワさんが関与)では、香りのインパクトが強く、繊細なイメージより、果実の厚みや凝縮感が明確。口中では旨味、その後きれいな酸味が続き、それがそのまま舌の上に乗って長い余韻につながっていく印象!
酸味やミネラルの“質感”、ジョセフィーヌが備えている様々な要素が、旨味につながっていく流れを感じることができ、斬新で興味深い体験になりました。


     左がヴェリタス、右がドンペリニョングラス

グラスの利き比べは、リーデル・ジャパンの庄司大輔ブランドアンバサダーと一緒に行ったのですが、アンバサダーのコメントは「ヴェリタスでは、シャンパーニュの世界観の一面は楽しめるのですが、あえて“陽”と“陰”と表現するなら、内在する“陰”の部分が捉えにくかったかも知れません。ドンペリニョングラスだと、後半から芯の強さ、構成の大きさ、存在感のある酸味など、表面的なエレガントさだけでない要素を感じ取ることができました。美味しいだけではなく、様々な要素が楽しめ、より一層余韻も長く感じました」


[NEW]追記(2023年7月26日)
ブログを完成させてから、ジョセフ・ペリエに報告しました。オットー取締役から「2タイプのグラス比較をしたよ」との嬉しい返信が届きました。

As Joséphine 2014 has very delicate and subtle aromas, we consider the Dom Perignon glass more appropriate, as its shape better retains and encapsulates.
the flavors. Furthermore, the Dom Perignon glass offers a more solid, slightly thicker stem.
This allows a safer grip and full focus on the tasting experience and the joy linked to this precious moment.
ジョセフィーヌ2014は繊細な香りや味わいなので、ドンペリニョングラスを使うと、それらの要素がよりよく保たれ、また、グラスやステムもしっかりしているので、より安全に握ることができる。ゆえにテイスティング体験と貴重な瞬間がつながる喜びに集中できる、ということで、グラスの件に関しては同意していただけました[わーい(嬉しい顔)]

歴史あるシャンパーニュメゾン『ジョセフ・ペリエ』の経験豊富な皆さんが即、実践してくださったことに感激です。本当にありがとうございました、心からの感謝を込めて!


                  乞うご期待!
        キュヴェ・ジョセフィーヌ2014レギュラーエディション
        【製品に関するお問い合わせ先】
        輸入元:株式会社 JALUXワイン部 / 03-6367-8756 
        詳細は今秋発表予定
        シャンパーニュラバーの皆さま、お楽しみに!!


時空を超えた?!
キュヴェ・ジョセフィーヌ2014の通常バージョンを送ってくださったジョセフ・ペリエに感謝しながら、バーニャカウダとのマリアージュと2種のグラス比較の画像を添えて、オットー取締役にメールで報告した折のこと。

オットーさんはイタリアでバカンスを満喫していました。フランスに帰還なさってから、私に返信をくださったのですが、そのメールには・・・
One last mention and an amazing coincidence: your message reached me whilst arriving in Piedmont (Alba, Canelli, Asti…) the region of Italy where Bagna Cauda is originally from. (Your pictures are so mouthwatering!)

前述したように、私はジョセフィーヌ2014を手にした時、バーニャカウダとのマリアージュを連想し、即トライしました。同じ時期、オットーさんはバーニャカウダ発祥の地ピエモンテ州にいらっしゃいました。私からのバーニャカウダ&シャンパーニュ画像とメールを受信なさったのは、まさに、ピエモンテ在の瞬間。電磁波パワーを何度か体験している私にとって、これは時空を超えた出来事?!
posted by fumiko at 22:22| Comment(0) | シャンパン | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2022年12月08日

多数のワインラバーに囲まれて念願のリアル開催 ドゥ・ヴノ―ジュ × 帝国ホテル『レ・セゾン』

     再会できてハッピー
    晴れて3人が揃いました (2022年12月1日撮影)

 
 まずは経緯を解説
  2020年2月撮影
2020年に創業130周年を迎えた帝国ホテルのメインダイニング『レ・セゾン』で、名シェフ ティエリー・ヴォワザンさんと、ドゥ・ヴノージュのジル・ドゥ・ラ・バスティエール社長と不肖 青木の3人でコラボレーションをする予定でしたが、コロナの影響で、ジルさんが来日できなくなり、結果、ティエリーさんとふたりでスペシャルディナー

を遂行しました。伊藤靖彦支配人(最左)のサービスも完璧で、主催者である輸入元ヴィレッジ・セラーズのリチャード・コーエン社長(最右)と中村芳子専務には大変お世話になりました。

  
 今回供出されたアイテム
 右から順に
 コルドン ブルー
 グラン ヴァン デ プランス ブラン ドゥ ブラン 2014
 コトー シャンプノワ ブラン “シャハール アドナイ”2018
 ルイ15世 1996
 コトーシャンプノワ ルージュ “ラ・フォレ” 2018
 プランス ロゼ

 
            2年前にオンラインで登場したジルさん   
         その折、コトー シャンプノワの解説をしてくださいました。
         ストーリー性があるワインのお話、ご覧くださいませ!



      ブラン ドゥ ブラン 2014

に合わせたのは、
      ふわふわに仕上げた北海道産帆立 からすみとキャビア
      シャンパーニュのクリーミーな食感はふわふわで滑らかな味わいと相乗
      和食なら茶碗蒸しがお薦め!


 フォアグラのポワレと様々な貝 檸檬の香り ×コトー シャンプノワ ブラン

 備長炭で焼き上げたフランス産平目
 パルメザンとシャンパンのソース えんがわを使った優しいフラン × ルイ15世 1996


  メインはエスコフィエの優勝者のひとさら
 黄金シャモのアレクサンドラをレ・セゾン風にして
 とてもとても上品な味わい、深みがありました!

       コトー シャンプノワのルージュとのマリアージュ


 帝国ホテル 若手シェフの快挙
 画像:エスコフィエ協会HPより

コロナ禍で2年間延期になっていた第10回エスコフィエ・フランス料理コンクール

が、今年8月31日東京調理製菓専門学校で開催され、帝国ホテルの真野大貴シェフ(中央)が優勝、同ホテルの浦崎洸佑シェフ(右)が2位という快挙を達成。3位はホテルオークラ京都の小西啓史シェフ(左)
おめでとうございます!!


      我らのテーブルに現れたティエリーシェフの左手には優勝杯が!
      真野シェフを同行し、師匠は慢心の笑み[わーい(嬉しい顔)]


 ジルさんも祝福!


 ティエリーさんの料理には毎回新鮮な驚きが!
 テーブルに運ばれてきた瞬間、部屋中にバラの香りが漂い
 五感を大いに刺激されました、デザート美味

IMG_5291.jpg
     ロゼシャンパンのサバイヨンクリーム
     苺とソルベムントックを香らせて × プランス ロゼ


 今回もコーエン社長と伊藤支配人に大変お世話になりました。

 レ・セゾンには超45名のお客さまが参加してくださいました。
 ジルさんとコーエン社長は各テーブルを回りご挨拶、質問をしっかり受けました。


        [NEW]ルイ15世(戴冠300年記念)1996


 
        製品についてのお問い合わせはヴィレッジ・セラーズ
        URL:http://www.village-cellars.co.jp/
        電話:0766‐72‐8680
posted by fumiko at 23:55| Comment(0) | シャンパン | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2022年10月12日

シャンパーニュ地方の新星レコルタン・マニピュラン『コエッソン』&『デュラロ』

 秋のおいしい食材がたくさん目につきますね。
 シャンパーニュと合わせて楽しむには良い季節です。
 今回は、シャンパーニュ地方の新星をご紹介したいと思います。

  2021年シャンパーニュの業態別データ
 (C)出典:シャンパーニュ委員会/CIVC

 ネゴシアン・マニピュラン (NM) は198
 レコルタン・マニピュラン(RM)は385で構成比の約64%を占めています。
 生産協同組合(CM) は22


     シャンパーニュ地方の地図
     (C)出典:シャンパーニュ委員会/CIVC

  コート・デ・バールCôte des Barの Champagne Coessens


 縦の直線で4分割しているラルジリエの単一畑
 それぞれのラインで地質が異なっているのが特徴


 コート・デ・バールはトロワ Troyesの東側(右方向)にあります。
 シャンパーニュ地方南部に位置し、土壌は隣接するシャブリと同じキンメリジャン(貝化石)
 RM愛好家から日本上陸を嘱望されていたシャンパーニュメゾン
 コエッソン家は5代にわるぶどう農家でしたが、
 現ジェローム当主が自身のシャンパーニュを造るために2006年に設立しました。
 所有するラルジリエ Largillierの区画を2011年に調査したところ、
 表土・下層土ともに、キンメリジャン土壌であることが実証されました。
 シャンパーニュにストラクチャーとボリューム感をもたらす泥灰土の層と、
 余韻に趣きを与える石灰の層が交互に重なり合う土壌になっています。
 栽培しているぶどう品種はピノ・ノワールです。


 テイスティングした7アイテム クリックで拡大可
 左から右の順で5本が発泡性、最後の2本がコトー・シャンプノワ

 発泡性の5種で一番印象に残ったのは2番目のブリュット ナチュール ヴァンダンジュ2016
 生産本数4,000本、2016年9月収穫
 Mineral区画のPN100%、樹齢37~42年、リザーヴワイン無、ドザージュ無
 区画名に由来するミネラルの印象、ピュアで素直、造りの丁寧さを感じました。

 5番目のミレジメ2015は参考商品、生産本数3,000本、2015年9月生産収穫
 Substance区画のPN100%、樹齢37~42年、リザーヴワイン無、ドザージュ約5g/L
 気泡は繊細、香りにクリームやヨーグルト似のニュアンス、フレッシュ感をもたらす酸味


   全房・除梗のコトー・シャンプノワ
  
  (左)コトー・シャンプノワ・ラルジリエ・ヴァンダンジュ・アンティエール2017 
  生産本数1,113本、瓶詰2020年7月
  全房で25日間マセラシオン、MLF後228Lの新樽で33ヵ月熟成、非清澄&非フィルター
  アンティエール(無除梗の意味)はブルゴーニュのイヴ・コンフュロンの助言を元に生産
  (右)コトー・シャンプノワ・ラルジリエ・ヴァンダンジュ・エグラぺ2017
  生産本数571本、瓶詰2020年7月
  除梗後15日間のマセラシオン。228L の新樽で33ヵ月熟成、非清澄&非フィルター
  エグラペ(除梗の意味)は、ジェローム当主独自のスタイル

  前者は梗がフィルター代わりになるので、色調は若干淡目
  味わいの深みと茎に由来するタンニンの軽い収斂味あり
  後者は果実感と旨味、中盤以降口中に広がる厚味が印象的


 異色の経歴を有すヴァレ・ド・ラ・マルヌVallée de la Marneの
Delalot


 シャンパーニュの主要都市エペルネEpernayの上方
 ヴァレ・ド・ラ・マルヌはマルヌ川に沿って広がる地域です。
 アイより東側は石灰質土壌が豊富でPN中心、西側は砂質や泥炭岩質が多いのでムニエ主体

 デュラロのジェローム・ルフェーヴル当主は9代続くぶどう栽培家の生まれ
 メゾンは2010年に興しました!
 ソルボンヌ大学哲学科出身の異色の生産者である彼が最も興味惹かれている品種はムニエ
 彼の農作業の基本は大学で学んだ哲学、年間の総生産量は約3,500本
 ワイン造りは、福岡正信の農法とビオディナミの理論を応用しています。


 レ・イリュミナシオンNV
 NVながら2017年に収穫されたムニエ100%だけで生産
 キュヴェ名はアルチュール・ランボーの詩集に由来

 レーテッドエックス
 ムニエ100%でドザージュ無。仲間が造ったリザーヴワインを使用。
 キュヴェ名はマイルスの「Rated X」に由来しており、
 初めて自社畑以外(仲間)のワインを使って、仕上げたシャンパーニュ
 初のプロジェクト作品になります。
 熟した果実とかすかなビター感、色調と香りの印象から肉料理に合わせたい気分!



六本木の『ザ・ジョージアンクラブ』や、白金高輪の『オレキス』で活躍し、多くのワインファンから絶大な信用を得ている春藤祐志氏が、新拠点の麻布台で『オレキス』を再オープンしました!

       先月、開店1周年を迎えました、おめでとうございます[わーい(嬉しい顔)]
そして、このオレキスでサービスされているのが、先に紹介した2メゾンのアイテムです。

同店のシャンパーニュリストには、シャンパーニュラバー垂涎のアイテムの他、
日本では知られていないメゾンの扱いも多くあります。
春藤オーナーソムリエのお話とスペシャルメニューを前にして、
“Champagne World”に浸るのも一興 “百聞は一飲に如かず”です!

[ぴかぴか(新しい)]オレキスは会員制なのですが、尊敬する春藤オーナーから「ブログを読んで、シャンパーニュに興味を持って、ご来店くださるシャンパーニュラバーさんなら、喜んでお迎えします」との嬉しいメッセージをいただきました。
シャンパーニュに造詣が深いオーナーが語る世界を是非楽しんでください 半月 

レストラン オレキスOrexis
東京都港区麻布台1-11-3
info@orexis.co.jp

製品の問い合わせ先
正規輸入元 アフロスAFLOS
yooyaku.aflos@gmail.com
posted by fumiko at 22:23| Comment(0) | シャンパン | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2022年10月01日

Happy Bicentennial! シャルル・エドシック『シャンパン・チャーリー』復活!

 シャルル・エドシック

記念イベント by 正規輸入代理店日本リカー

 2022年はメゾンの創始者シャルル=カミーユ・エドシックの生誕200周年
 海を渡って、アメリカを目指したシャルルの行動に敬意を表し、
 会場として選ばれたのは横浜の大さん橋国際客船ターミナルSUB ZERO

 オンライン開始と同時刻に飛鳥Ⅱの出航もあり[わーい(嬉しい顔)]
 生誕祝いにはドンピシャのタイミング


 熟成を重ねたリザーヴワインを約80%使っているシャンパン・チャーリー


      アメリカではチャーリーの愛称で親しまれていたシャルル



[NEW]ワイン王国のwebで37年ぶりに復活した伝説的キュヴェ シャルル・エドシック『シャンパン・チャーリー』

について紹介しています。
 ご笑覧いただけましたら幸いです。
 シャンパン・チャーリーは10月3日に数量限定でリリースされる予定です。
posted by fumiko at 18:02| Comment(0) | シャンパン | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2022年09月19日

家庭画報7月号シャンパーニュ特集連動企画 グランメゾンで味わうラグジュアリーシャンパーニュの世界@ジョエル・ロブション

 7月1日の募集開始

から2ヵ月経過
 8月31日にシャンパーニュのスペシャル・ディナーを開催しました。

 私は最新シャンパーニュ情報、ここだけの特別な講話を担当
 高丸シェフソムリエはシャンパーニュの供出順や料理の構成、グラスの選択を担当
 お互いの仕事の領域を尊重しつつ・・・


              o○.。o○.。o○.。o○.。o○.。


 グランメゾンで味わうラグジュアリーシャンパーニュの世界
6種のシャンパーニュ.jpg
 供出された秀逸なシャンパーニュはすべてマグナムサイズ(左から順に)
 ●Lallier Joël Robuchon Brut NV(ジョエル・ロブション)
 ●Pol Roger Brut Réserve NV(ジェロボーム)
 ●Laurent-Perrier Grand Siècle No.23 (サントリー/ワインカンパニー)
 ●Billecart-Salmon Brut Rosé NV (JALUX)
 ●Bruno Paillard ”Le Mesnil” 1990 (ミレジム)
 ●Taittinger Comtes de Champagne Blanc de Blancs2007(サッポロビール)

 
     ディナー前のヴェルサイユの間

     高丸智天シェフソムリエ、坂部政磯プルミエシェフとエール交換 半月


               o○.。o○.。o○.。o○.。o○.。


 料理とシャンパーニュのマリアージュ
 雰囲気あるテーブルセッティング

 ジョエル・ロブションのハウス・シャンパーニュで乾杯 半月
 皆様にはパワポのデータとシャンパーニュの動画をご覧いただきました。
 ディナーにはジョエル・ロブションの名ソムリエとして活躍なさっていた
 剣持春夫氏が参加していらしたので、各アイテムや相性のコメントをいただきました。


        ジョエル・ロブションのハウスシャンパーニュ      


剣持:色調は淡いゴールド、新鮮なメロン、洋梨などのアロマに完熟したフルーツのニュアンスとブリオッシュのような香ばしさが加わり、芳香豊か。味わいは酸も程よく残り、気品の中に力強さ、ストレートでリッチ



   食中酒はロイヤルワラントのシャンパーニュ
   ラングスティーヌ  軽くて香ばしいゴーフレット


        ポル・ロジェ ブリュット・レゼルヴ
        ロブマイヤー バレリーナ シャンパン チューリップ
    英国の名プリマ、マーゴ・フォンテーンのつま先立ち姿をイメージしたグラス


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剣持:繊細で豊かな泡立ち、色調はきらめきのゴールド、アロマは新鮮で透明感のある白桃、洋梨、白い花(バラ)のニュアンス、アニスなどのスパイス。味わいは心地よくフレッシュ。口中で弾けるような果実味、ヴィヴィッドで気品にあふれ、繊細ななかにも力強さが残る。料理との相性は、ミソからくる香ばしさにやや押され気味ながら、それを切り返すきめの細かい強さがある。口中を洗い流してくれるシャンパーニュで、新たな味わいを醸し出す。



ロイヤルワラント(王室御用達)


9月8日、尊厳と品格と愛らしさとユーモアにあふれたエリザベス女王が96歳で崩御なさいました。常に品位を漂わせていた女王に尊敬とあこがれを抱いていました。ご冥福を祈っております。
本日19日午前11時(日本時間午後7時)からロンドンのウェストミンスター寺院で国葬が執り行われていますが、これはチャーチル元首相以来ですね。

 資料提供:英国政府観光庁
 ポル・ロジェ

はエリザベス女王からロイヤルワラントを拝受しています。
 チャールズ皇太子とダイアナ妃、ウィリアム王子とキャサリン妃の結婚式でサービス


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 (C) 2017 Focus Features LLC. All Rights Reserved.
 チャーチルが愛したシャンパーニュ


 愛馬にポル・ロジェと名付けたことは良く知られています。
 右の画像はエリザベス女王の父君ジョージ6世とチャーチルのランチシーン
 ポル・ロジェ1928ヴィンテージのラベルを復刻して撮影に使っています。


      ローラン ペリエ グラン・シエクルNo.23
GC 料理.jpg
      ジョエル・ロブションのスペシャリテ


 GC 上から.jpg
 ソローニュ産キャビア、甲殻類のジュレになめらかなカリフラワーのクレーム

剣持:淡い極ゴールド、泡立ちはきめ細かく持続力、活力がある。香りは複雑で、ミネラル、ナッツ、ブリオッシュ、パングリエの香ばしいニュアンス、ハチミツ様の凝縮感もあり、華やか。味わいはどこまでもエレガントでフィネス、気品に満ち溢れ、最高のバランスの良さ、精緻で洗練された華やかさがある

マリアージュは旨味のあるミネラリーなキャビアとカリフラワーのクレームが程よく口中で溶け合い、その後、ミネラルの旨味と繊細なシャンパーニュがバランス良く馴染み、料理の旨さを十分に引き出している。


 ローラン ペリエ

はチャールズ皇太子(現国王)からロイヤルワラント

を受けました。
 英国王室の公式行事で使われる頻度が増えそうです。
 グラスはグラナダブルゴーニュ(ハンガリーのハンドメイド)


 創業200周年を記念して完成したグラン・シエクル専用の醸造所
 ステンレスタンクは全部で14基
 No.23は2002年、2004年、2006年の3ヴィンテージを使ったマルチヴィンテージ
 2019年、アレクサンドラ当主とメゾン重鎮が来日してしてナンバー明記

の発表を!


 読んでおくべき『ワインと戦争』
 グラン・シエクルの命名者は故ド・ゴール大統領


 ビルカール・サルモン ロゼ
 参加者全員を納得させたベストマリアージュ[わーい(嬉しい顔)] 


 毛蟹とトマトのミルフィーユ、酸味の効いたクーリを合わせて


          グラスはレーマン ミランダ チューリップ シャンパーニュ


img20220918_01411714.jpg
 
剣持:弾けるような細やかな気泡、ざわつくような旋律のある泡の音が心地良い。香りは上品かつ新鮮なフランボワーズ、アプリコット、黄桃、淡いピンクのバラのニュアンス。味わいは酸味がすこぶる活発できめ細かく伸びがありエレガント。麗しい果実味と透明感もあり、旨味成分が残り余韻も長い。マリアージュはトマトの新鮮な酸味、微妙に残るトマトの存在感、毛ガニの甘味などが口中で渾然一体となり、シャンパーニュの快活な酸味と残糖分が口中を洗い流し、新たな旨味を引き出している。これ以上のマッチングはないであろう!


      ブルーノ・パイヤール ル・メニル ブラン・ド・ブラン1990
 

 ラングスティ―ヌと黒トリュフのラヴィオリ、キャベツのエテュベを添えて

      グラスはザルトのブルゴーニュ



剣持:30年以上の時を経ているが泡立ちはそれなりに今でもきめ細かく保たれており、少しレンガ色が加わった熟成の色合い。香りはやや酸化熟成香、しおれたバラ、落ち葉、きのこ、腐葉土のニュアンスも。熟成した味わいで、コクがあり、複雑味や豊潤さ。フルボディ。まだまだ熟成に耐えるポテンシャルがある。時間と共に変化し、スティルワインとしても楽しめる。
この料理でも遜色はないが、相性を楽しむなら、ヴォライユのほうがベターだと思う。シャトーシャロンを使っているので、若鶏に酸化熟成の香りが浸み込んでおり、香りも肉質にも熟成したコクのある。ジロール茸を使用しているので、土の湿ったイメージもあるのでなおさらだ。


 テタンジェ コント・ド・シャンパーニュ ブラン・ド・ブラン2007
テタンジェ 料理と.jpg
 フランス ランド産ヴォライユ ジョーヌ
 シャトーシャロンの香りをまとわせジロール茸と共に


         ザルトのシャンパーニュグラス


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剣持:極めて細かい泡立ち、透明感のあるゴールド。香りはブリオッシュ、香ばしい柑橘系フルーツのなかにスパイスのニュアンス、ヘーゼルナッツ、微かにアカシアの華やかな香り。ミネラルを強く感じる味わいで、繊細さと同時に凛とした緻密さ。余韻に燻製の残り香。料理との相性は、ヴォライユでも違和感はないが、よりベターな合わせ方であればラングスティーヌ。ワインの供出順もあるが、ある程度熟成したコクのある1990年のシャンパーニュの後では、料理的にテタンジェの良さが引き立たない。



 テタンジェがこだわるシャンパーニュグラス

~シャンパンはフルートグラスで飲むべきだと思っています。それはカンヌ映画祭のレッドカーぺットとタキシードがシンボルであるのと同じく、シャンパンとフルートグラスはペアであり、シンボルだからです~
こう語るのはピエール・テタンジェ当主、これはゆるぎないものです。
それゆえ、公式アンバサダーのバカラのシャンパーニュグラスを使うことが多いです。


      リーデルのウイングスグラス
    
今回、高丸さんに、グラスに関して、1つだけ注文を出しました。 
前述したピエール当主の持論を大事にして欲しいということです。
ゆえに、当初、高丸さんが考えていたリーデルのウイングスグラスではなく、ザルトのフルートグラスにチェンジ。ロブマイヤーでも良かったと思っていますが、フレッシュ感が満喫できました。
ウイングスはグラン・シエクルNo23のマグナムにぶつけたかったというのが私の本音!!!



              o○.。o○.。o○.。o○.。o○.。


              15年前にプレイバック

 2007年11月にジョエル・ロブションで挙式

した青木チルドレンのひとりYokota君
 今回のディナーに参加してくれたので、私からのサプライズとしてケーキを準備
 高丸さん、ありがとうございました! 


          貴重なひとときを共有できたことに感謝
      剣持春夫大御所を囲んで “ご縁の絆”を再確認[わーい(嬉しい顔)]
 
高丸: 4月の取材から始まり、そして青木先生とのコラボレーションディナーを迎えるまで長い準備期間を経て、無事に開催することが出来ました。秀逸なシャンパーニュに合わせて、当日は“ジョエル・ロブションのスペシャリテばかり”をご提供し、“ジョエル・ロブションでしか味わうことが出来ないマリアージュ“をご体験していただけたと思います。加えて、各シャンパーニュに合わせてグラスにまでこだわったディナーをお届けさせていただきました。
青木先生の解説は本当に聴き応えがあり、シャンパーニュの歴史と奥深さを改めて勉強した次第です。また、私の永遠の師匠 剣持春夫さんからのマリアージュやグラスのポイントに関するアドバイスには、未熟さを痛感したと同時に今後に役立てていきたいと思っています。ありがとうございました!


 ジョエル・ロブションの素敵なお気遣い
 参加者においしい特製シトロンケーキのプレゼント[プレゼント]


             o○.。o○.。o○.。o○.。o○.。



IMG_1192.JPG
 

       高丸智天シェフ・ソムリエからのご挨拶

 この度は素晴らしいディナーをジョエル・ロブションで開催してくださいまして
 誠にありがとうございました。お越しいただきましたお客様に心から感謝申し上げます。
 そして輸入業者様に多大なるお力添えを賜りましたこと、深謝申し上げます。
 皆様に御礼申し上げると共に、ジョエル・ロブションでの再会を心待ちにしております。


 
 素晴らしいチャンスを与えていただき、光栄でした。
 ジョエル・ロブション、ジェロボーム、サントリー、JALUX、サッポロビールご協賛各社
 ソムリエ協会の理事&機関誌編集長時代から私を指導してくださった剣持春夫様
 家庭画報の松本副編集長、セブンアカデミーの阿部様、松岡様
 高丸シェフ・ソムリエ、坂部プルミエ・シェフ、長谷川プルミエ メートル・ドテル
 スタッフの皆様、ご参加くださった皆様
 こころからの感謝を込めて、ありがとうございました!!! 青木 冨美子
posted by fumiko at 19:22| Comment(0) | シャンパン | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2022年07月01日

募集開始! ミシュラン3つ星15年連続獲得ジョエル・ロブションでシャンパーニュ特別ディナー

 家庭画報7月号シャンパーニュ特集連動企画
 14頁にわたりシャンパーニュ

(他2頁はスパークリング)について紹介させていただきました。
 左側の画像は熟成による香りの変化表(出典:シャンパーニュ委員会)

 メゾンの顔と言われるノン・ヴィンテージ
 出典:家庭画報/右から2本目がポル・ロジェ

          色で合わせて楽しむロゼ・シャンパ―ニュ
    出典:家庭画報/右のボトルがビルカール・サルモン ロゼ

 メゾンが誇るトップキュヴェ
 出典:家庭画報/右から2本目がテタンジェ、左から2本目がローラン ペリエ


       ナビゲーターは青木、サービスは高丸智天シェフソムリエ

       ガストロノミー『ジョエル・ロブション』

のVIP Roomで、
       ホスピタリティ精神あふれる高丸智天シェフソムリエと共に、
       皆さまを華麗なシャンパーニュワールドに誘わせていただきます。




 供出するシャンパーニュはすべてマグナム6アイテム
 画像提供:ジョエル・ロブション

 ウェルカムシャンパーニュ
 継承●Lallier Joël Robuchon Brut NV(ジョエル・ロブション)

 食中酒
 伝統●Pol Roger Brut Réserve NV(ジェロボーム)
 緻密さ●Billecart-Salmon Brut Rosé NV(JALUX)
 独創性●Laurent-Perrier Grand Siècle No.23(サントリー/ワインカンパニー)
 ヘリテージ●Taittinger Comtes de Champagne Blanc de Blancs2007(サッポロビール)
 新機軸●Bruno Paillard ”Le Mesnil” 1990 (ミレジム)



            QRコードからでもアクセスできます!


[イベント]本日発売(7月1日)の家庭画報8月号セブンアカデミーで募集を開始いたします!
日時:2022年8月31日(水) 18時30分受付開始/19時開宴~22時
定員:20名限定満席御礼 ありがとうございました!!
アクリル板設置等、感染対策は徹底して開催しますが、密を防ぐ意味で、若干人数を縮小する場合もあります。
会費:おひとり様 11万円/お食事、シャンパーニュ、消費税、サービス税すべて込み

内容:シャトーレストラン“ジョエル・ロブション”の3階ヴェルサイユの間で、前述の6アイテムのシャンパーニュに合わせたスペシャルディナーを順次 召し上がっていただきます。
3時間のなかで、シャンパーニュのスペシャリスト青木冨美子が、各シャンパーニュメゾンやアイテムにまつわるお話と最新のシャンパーニュ情報をパワーポイントを使って解説させていただきます。
多くのファンを持つシェフソムリエの高丸智天氏がホスピタリティあふれるサービスをしてくださいます。
とびきりの時間にいたしますので、どうぞ、ご期待くださいませ。

お申し込み方法:受付の窓口は、主催するセブンアカデミーになります。
はじめての方は、新規web利用登録が必要となりますので、お手数をおかけしますが、サイト右上段にある「はじめての方へ」から登録をお願いいたします。

[NEW]追記(2022年7月21日):現在、キャンセル待ちをお受けしております。お問い合わせは下記窓口セブンアカデミー (03‐6697‐0771) まで!

[イベント]今年で65周年を迎えた『家庭画報』の特別企画
 お申込み手続きは『家庭画報』を出版する世界文化社が主催・運営するカルチャー教室
 セブンアカデミー

から半月半月半月

 何卒宜しくお願いいたします!
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2022年06月01日

家庭画報7月号でシャンパーニュ20本&米・伊のスパークリングワイン6本をご紹介!

      本日6月1日発売の家庭画報
   シャンパーニュ&アメリカ・イタリアのスパークリングワインを紹介しています!


       画像提供:家庭画報

15年連続三つ星を獲得しているガストロノミーレストランジョエル・ロブション


今回、シャンパーニュのセレクト&マリアージュに関しては、シェフソムリエとして活躍中の高丸智天(Tomohiro TAKAMARU)さんと意見交換しながら進めました。
是非、お手に取ってご笑覧くださいませ。宜しくお願いいたします。


家庭画報1.jpg
 通常サイズ版とプレミアムライト版があります。
 約20年来の大事なシャンパーニュ仲間
 日比谷・松本楼の小坂文乃社長と利き酒の実力派吉井君と利恵夫人に本を贈呈[わーい(嬉しい顔)]


IMG_8763.jpg
 付録で今年後半の運気をチェック


家庭画報.jpg
 [イベント]2022年8月末開催予定
 詳細は7月1日発売の8月号で告知させていただきます。
 どうぞ、ご期待くださいませ半月


              o○.。o○.。o○.。o○.。o○.。


       撮影風景を少しだけご紹介
      スパークリングワイン撮影のワンシーン


IMG_7620.jpg
 物撮りの準備にかかる石井カメラマンと松本副編集長


 マリアージュのページ撮影
 料理&シャンパーニュボトルの配置は細心の気配りで!


              o○.。o○.。o○.。o○.。o○.。


 マリアージュに関しては・・・
 お取り寄せはお気に入りを掲載
 photo by Fumiko/2022年2月
 映画とワインの講座@オークラ東京で味わって以来、
 アトリエ・ド・フロマージュのブルーチーズに注目
 高い評価を受けている生産者です!


 家庭画報7月号より


 photo by Fumiko/2022年2月
 テロワール・カワバタ

の川端シェフ渾身の味
 誰もが納得するサーモン、お家でシャンパーニュの必須アイテム


 photo by Fumiko/2021年12月
 家庭画報に載せる料理は料理研究家 笹島ゆりさんに依頼
 昨秋、アルゼンチン大使館のSNSキャンぺーンのお仕事でお弁当を作りました。
 その時に、ゆりさん考案のメニューも盛り込みました。

 今回の特集ページは「簡単メニュー」が条件だったので、それを厳守しつつ、
 料理のイメージをゆりさんに伝え、試作を繰り返しながら形にしました。
 どれも手軽にできる、“おいしい一皿”です!

 Fumiko風ブリーのピスタチオサンド 
 私は山椒味のピスタチオを使ってトライ、シャンパーニュとは文句なしの相性です!


       シャンパーニュ&スパークリングワインラバーの皆さま  
             引き続き、宜しくお願いします!
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2022年05月14日

特別ディナーでお披露目されたポメリー『 キュヴェ・ルイーズ2005』@アマン東京アルヴァ

 Cuvée Louise 2005 Celebration Dinner
 新ヴィンテージ『キュヴェ・ルイーズ2005』を味わう特別デイナー
 主催者ヴランケン ポメリー ジャパン

の師井 研CEO


環境に配慮したシャンパーニュ造り
ポメリーは1999年に最初の環境認証を得た後、2005年以降、環境保全はもちろん、土壌、景観、ぶどう樹を通じた歴史的遺産の保全と強化に力を注いでいます。
フランス農業省が管理している「HVE (Haute Valeur Environnementale) / 環境価値重視」を取得し、さらにシャンパーニュ委員会CIVCが2014年から進めている「VDC (Viticulture Durable en Champagne)/シャンパーニュの持続可能なぶどう栽培」は、栽培に限らず、シャンパーニュ製造・販売を包括する環境保全のガイドラインですが、ポメリーでは同年いち早く取得しています。ボトルの軽量化に関しては1999年頃から取り組み、排水の再利用、廃棄物の処理等も早い段階から着手しています。2020年から267㌶の自社畑の160㌶をオーガニックにシフトさせており、社用車はすべてEV(Electric Vehicle)に転換。畑で使うトラクターもEVタイプに切り替わりつつあるところです。


 供出されたのは5アイテム(左から)
 #1: Pommery Apanage Blanc de Blancs
 #2: Pommery Apanage Blanc de Noirs
 #3: Pommery Cuvée Louise2005
 #4: Pommery Millésimé Grand Cru 2008
 #5: Pommery Brut Rosé


             メゾンの歴史と価値を表現している3色のカラー
   ボトルデザインはフランス本社専属のデザイナー パトリック・ルヴローさん
   キュヴェ・ルイーズを構成しているのは3つのグラン・クリュ
   アヴィーズ、クラマン、アイのテロワールのアイデンティティを連想させるカラー

      クラマンはブルーで純粋さ。水と環境保護への取り組みを表現。
      アイはピンクでエレガンス。マダム・ポメリーの先見の明を表しています。
      アヴィ―ズはゴールドで高貴さ。メゾンの美しい遺産と豊かさを象徴


   ディナーの前の素敵なパフォーマンス
  書家、アーティストの松井由香子さん


        キャンバスには透明感のある“純”の文字
        そこに、パウダー状のブルー、ピンク、ゴールドの色を施し

         さらに黒色の書を重ねて


      松井さんと師井CEOの繋がりはフランス大使館でのイベント
      同社と松井さんは数々のコレボレーションを行っています。
      松井さんの幅広いご活躍はコチラ

で!

              o○.。o○.。o○.。o○.。o○.。


       特別ディナーはアマン東京のイタリアン“アルヴァ”
       口開けはアパナージュ ブラン・ド・ブラン


       鰊と山菜のヴァリアツィオーニ


    グラス内の温度が上がっても良い状態を保っていたブラン・ド・ノワール


      ラヴィオリ 帆立とバジル 北海道リコッタチーズ グリーンピース




      キュヴェ・ルイーズ2005(CH64%、PN36%)
      発売日:2021年12月1日
      希望小売価格:26,700円税別/ギフトボックス入り27,600円税別

   冷涼で乾燥した晴天のもと、質の良いぶどうの収穫に恵まれた2005年
   私がイメージしたのは蕗の薹のような山菜の天婦羅を塩で合わせるマリアージュ
   シャンパーニュの独特の風味とアフターの苦みが、
   上質な胡麻油と山菜の苦みが一体化した料理と合わせることで調和が取れそう!


      金目鯛のソテー グリーンアスパラガスと桜エビ


      7つのグラン・クリュの厳選ぶどうを使って仕上げたミレジメ
      CHとPNを各50%ブレンドした2008年ヴィンテージ


 NZ産スプリングラムのアッロースト黒オリーブ
 オレガノとトマト 新じゃがいものローザ 青森県産大蒜とバルサミコ


 (右から左)2番目のグラスから#1~#5


               o○.。o○.。o○.。o○.。o○.。


      リズミカルな動きと和風のテイストが魅力的


      キュヴェ・ルイ―スの色彩と重なる松井さんの黒髪とブルーのお着物


 自然の要素をテーマに描いた松井さんの書と
 詩人ピエール・ヴァンクレールの詩のコラボレーション『要素』


【ポメリーについてのお問い合わせ】
ヴランケン・ポメリー・ジャパン株式会社 マーケティング担当:山本千尋様
電話:03‐6205‐8913
ポメリー ブランドサイト: https://pommery.jp
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2022年03月03日

守備範囲が広いアンリオ ブリュット ミレジメ2012、気候変化がすべての要素に調和をもたらした2012年

         2月10日発売 アンリオ ブリュットミレジメ2012
    グラン クリュとプルミエ クリュのシャルドネとピノ・ノワールをブレンド
          シャルドネ54%はシュイィ、アヴィーズ、トレパイユ
          ピノ・ノワール46%はマイィ、ヴェルズネー、アヴネー
          ドザージュ:6g/L
          参考上代:14,000円(税別)

          色調ゴールド、香りは柑橘系果実、ストーンフルーツ
          ブリオッシュ、コーヒー、白胡椒、ヨード、ミネラル
          口中に広がるスマートな酸味、中盤からの凝縮感
         エレガントで重厚、イースト由来の旨味


 ミレジメに使われているぶどうの産地
 データ提供:ファインズ
 黄色はシャルドネ、赤はピノ・ノワール
 アンダーライン部分が該当するグラン クリュGCとプルミエ クリュPC


 8年以上の熟成を経た力強く繊細な気泡 クリックで拡大


 2012年ヴィンテージについて
 データ提供:ファインズ
 年初から7月半ばまでは悪天候
 7月半ば~9月半ばまでは降雨もなく酷暑
 9月半ば、収穫期は好天
 劇的な気候の変化がコントラストを生み、全ての要素に調和をもたらしたヴィンテージ



        旬のモンドール
        チーズのクリーミーな食感と相乗するアンリオの酒質
        鼻腔に残るウォッシュチーズ特有の香り


 ミネラルやヨードのニュアンスがあるので、
 築地 丸山海苔店の味付けのりとの組み合わせは絶妙
 仏ゲランド産の手摘み塩と伊エクストラ バージンオリーブオイルが双方の繋ぎ役


 京都『和久傳』のテイストと合わせて
 長熟を旨とするアンリオならではの酸味が、
 甘やかできれいな酸を備えた金柑蜜煮とナイスマリアージュ


      鯛のふきのとう味噌漬焼き
      ぷりぷりの鯛と淡グリーンの蕗味噌の旨味
      我が家で一流料亭の味が再現できました、美味美味[わーい(嬉しい顔)]


 自家製目鯛サラダ
 鯛、クレソン、セロリ(葉および茎)、カラフルミニトマトを使い、
 味付けは柚子味噌とオリーブオイル、最後に白胡麻をふりかけて完成
 ミレジメ2012は和柑橘の柚子や白胡麻との相性抜群!

 アンリオについてのお問い合わせ
          株式会社ファインズ商品部 (担当:浦様) 電話03-6732‐8600


 [NEW]World's Most Admired Champagne Brands 2022

by Drinks International


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2021年10月27日

注目のペリエ ジュエ × ミシャー’トラクスラーのアートコラボレーション

 自然とアートの融合から生まれたミシャー’トラクスラーとのコラボレーション
 200年以上に亘り、その味わいと品質を受け継ぎながら、
 一方で常にアートと寄り添ってきたシャンパーニュ・メゾン『ペリエ ジュエ』
 今期は自然とアートの融合から生まれたミシャー’トラクスラーとのコラボレーションで、
 その魅力を発信しています!

       今日27日から11月1日まで開催のノエル・ア・ラ・モード


       ペリエ ジュエは限定数量でリミテッドエディションを先行発売中

 世界に先駆けて作品をお披露目
 輸入元ペルノ・リカール・ジャパン主催でお披露目されたI am Nature
「生物多様性(Biodiversity)」という大きなテーマをもとに、
「人間と自然との間の相互作用」をコンセプトにした作品で、
 大きなスクリーンの前で動くと、
 自然界に生存する多様な生物たちが連動するデジタルアートです!

      肉眼では見えない地中の微生物から日頃目にする蝶々や蜜蜂

 至近距離でのワンショット

        2015年のコラボ作品Curiosity Cloud Mobile
    人間が近付くと透明のグラスバルブのなかの昆虫のレプリカが動き出す仕組み

 photo by Fumiko /2018年11月撮影
 メゾン内の展示で、人間が近付くと草木たちが地面に伏せてしまうなんとも可愛い作品
 デザイナーデュオのミシャー’トラクスラーは、
 ペリエジュエと3回コラボレーションしています!

 デザイナート トーキョー2021の期間中(~10月31日)、
 ペリエ ジュエによるアート展示やイベントの詳細は特設ページ

で閲覧できます。


 アート レセプションパーティー@GYRE.FOOD




  ベル エポック2013ギフト箱入り by ミシャー’トラクスラー


 ウェルカムシャンパーニュはブラン・ド・ブラン


 ブラン・ド・ブラン オリジナルグラス by ミシャー’トラクスラー


 乾杯の音頭はペルノ・リカール・ジャパンのノジェム・フアド社長
 ガストロノミーレストラン『エラン』の信太竜馬シェフ


      ブラン・ド・ブラン × 帆立のマリアージュ


 ベル エポックのオリジナルグラス


      グラン ブリュット × 黒トリュフ&ブリードモーとのマリアージュ


 デザイナーデュオからのビデオメッセージ

IMG_1954.jpg
 華やかな場を盛り上げるロゼ

      ブラゾン・ロゼ × ボタンエビ&スミイカのタルタル、美味美味

 新登場ベル エポック2013 × エスカルゴのパイ包み、絶妙!

 ペリエ ジュエカラーのダンスシーン

[NEW]アート レセプション パーティーについてワイン王国

様のWEBでも紹介しています。
お立ち寄りくださると嬉しいです。宜しくお願いいたします!


      特設コーナーで記念撮影
      photo by pernod-ricard-japan

      懐かしい面々と再会できました。
      おいしい時間を共有させていただき、ありがとうございました!
posted by fumiko at 23:55| Comment(0) | シャンパン | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2021年10月21日

明日のChampagne Day2021を前にシャンパーニュ委員会CIVCが前夜祭を主催!

 10月第4金曜日は#Champagne Day
 今年は22日がシャンパーニュ・デイ

!!!
 CIVC主催で、本日 プレスを対象にした前夜祭が行われました。
 川村玲子代表と笹本由香理コミュニケーション・マネージャーとは約一年振りの再会[もうやだ~(悲しい顔)]


      ローラン・ペリエのブラン・ド・ブラン ブリュット・ナチュール
        楽しみにしていたアイテムと出会えてハッピー
  シャルドネを大事にしているメゾン、ノン・ドゼのエレガントなシャンパーニュ


       アミューズブーシュを担当してくださったのは
      フランス大使館のセバスチャン・マルタン総料理長
      スペイン大使館のエチエンヌ・ソンタック公邸シェフ
      とっても贅沢なメンバー!



          野外の空気感が映えるシャンパーニュ



      パルメ & Co. ブリュット・レゼルヴ
         2021年9月に日本初上陸したニューフェイス
   モンターニュ・ド・ランスの7人の若手シャンパーニュ生産者が創設したメゾン


 シモン・ドゥヴォー&ルー・ベアティトウディネム ブリュット・ロゼ
 仲田晃司氏との友情関係でも知られているシャンパーニュ・メゾン


 





8.jpg
            登場した3種のシャンパーニュ

 
  明日の #Champagne Day には、どのメゾンのシャンパ―ニュで乾杯しますか?
 Champagne Day2021にハッシュタグをつけて、SNSでどんどん発信してくださいね!
posted by fumiko at 22:23| Comment(0) | シャンパン | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2021年05月15日

シャンパーニュ業界の新たな動き 正式にお披露目した女性だけのグループ“La Transmission Femmes en Champagne ”

  La Transmission Femmes en Champagne
 コロナ渦中、少しトーンダウン気味のシャンパーニュ業界ですが、日本に向けて、
 新たな活動を知らせるイベントが行われました。
 オンラインでのLa Transmission Femmes en Champagne

です。
 シャンパーニュメゾンの9人の女性たちが2016年に立ち上げた非営利のグループは、
 ワイン業界の女性の活躍を応援し、シャンパーニュの新しいヴィジョンを伝達することを
 目標にしています。

 9人の女性たち
 後列左から右の順に
 ブルーノ・パイヤールのアリス・パイヤールさん
 クリュッグのマギー・エンリケスさんシ
 フィリップ・ゴネのシャンタル・ゴネさん
 テタンジェのヴィタリー・テタンジェさん

 前列左から右の順に
 ボワゼルのエヴリン・ボワゼルさん、
 ドラピエのシャルリーヌ・ドラピエさん
 タルランのメラニー・タルランさん、
 A.R ルノーブルのアンヌ・マラサーニュさん
 クロード・カザルのデルフィーヌ・カザルさん


          アペラシオンの南から北の順にメゾンを紹介
       地図の南から北の順に/拡大可
       ドラピエ
       フィリップ・ゴネ
       クロード・カザル
       タルラン
       A.R ルノーブル
       ボワゼル
       ブルーノ・パイヤール
       クリュッグ
       テタンジェ


 供出されたシャンパーニュ
 画像左から右の順に/参加者に送付されたシャンパンはランダム
 ボワゼル ジョワイヨ・ドゥ・フランス・ロゼ2007
 A.R ルノーブル ブリュット・ナチュール・ゼロNV
 フィリップ・ゴネ ブラン・ド・ブラン エクストラ・ブリュットNV
 クロード・カザル カルト・オールNV
 ブルーノ・パイヤール ロゼ・プルミエ・キュヴェNV
 テタンジェ プレスティージュ・ロゼ
 ドラピエ ロゼ・ナチュールNV
 タルラン ラ・エリエン・ロゼ・ブリュット・ナチュレNV
 クリュッグ グランド・キュヴェ 168 エディション


 ウェビナーで発足の経緯から次世代への伝達までを盛り込んで
 冒頭の挨拶はマダム・ボワゼル(上段右から2人目)
 MCはマダムとは旧知の仲のウィラハン・マミさん(中段右から3人目)
 “送信”を意味するネーミング
 自分たちの経験を次に伝えたいとの思いが込められています。


27年前に父親の跡を継ぎ、シャンパーニュ業界に入ったアンヌ・マラサーニュさんは、仕事を続けていく中で、いつか女性だけのグループを作りたいと思っていた。5年前に同じ思いを抱くマギー・エンリケスさんと意気投合。機は熟していたし、ビジョンもはっきりしていたので『La Transmission Femmes en Champagne』を結成。同地方のさまざまなエリアから集まっている9名は互いに切磋琢磨し、サポートし合っている。世代や背景が異なる女性たちが集まり、経験を共有し、集合体として活動している。

テイスティングでは各自が他のメゾンのシャンパンを試飲&コメント

エヴリン・ボワゼルさんは「自分たちが大切にしている価値を伝達すること。価値があるからこそ前進できる。その価値とはシャンパーニュ造りへの情熱、畑やテロワールの管理、携わる人々への配慮やその心に寄り添うこと」、また「メゾンの歴史や家族の歴史を絆として次に繋いでいくこと。足場を固めていればさらに進める」、さらに「シャンパーニュの将来にコミットすること。環境問題や気候変動への解決策を見出していくこと。自分たちは誇りを持って仕事をしてきたし、これからもしていくので、それが次世代へに刺激になれば嬉しい」と言及。

気候変動に関しては、シャルリーヌ・ドラピエさんやメラニー・タルランさんが自らのメゾンの具体例を語った。


      素敵な女性たちとシャンパンに敬意を表してミモザを添えて!


 
 上部から見た泡沫の活発さが画像からもおわかりいただけますね
 圧倒的な存在感、層になって広がる様々な要素を満喫できました!
 ちょうど1年前に、マグナムを体験した時のことを思い出しながらテイスティング
 750mlは複雑味をまといながらもフレッシュ感あり
 1,500mlは第一香からインパクトある熟成香、大容量は別物の印象!


     ル・メニル・シュール・オジェとオジェの2つのGCから成るアイテム

 長い間ボランジェやルイ・ロデレールにぶどうを供給してきたクロード・カザル

 オリーヴオイルと血合い抜きの鰹削り節とお醤油を使ったオニオンスライスとの相性◎



 ウェビナー後 品種改良中のタルランに質問タイム
 お忙しい最中、メラニーさんが時間を作ってくれました、感謝!
 マダム・ボワゼルはオブザーバーとして参加してくださいました。


 希少価値のヴィーニュ・ダンタン
 自根のシャルドネ100%から成るシャンパン

 タルランが栽培している古代品種
 (中央)プティ・メリエ (右)アルバンヌ

CIVC(シャンパーニュ委員会)では、気候変動による対策として、2010年からINRA(フランス国立農業研究所)が主導するぶどう育種事業に参画し、新しい交配品種の創生プロジェクトを進めています。

タルランでも独自の開発をしています。これは、自根のシャルドネに古代品種プティ・メリエとアルバンヌを交配させるというものです。 自根のシャルドネについて、醸造責任者のブノワ・タルランさんから伺ったことがあるので、それについて少しだけ触れたおきます。

シャルドネについて
タルランでは砂地で育てている自根のシャルドネと、自根でない(台木に接木した)シャルドネを栽培しています。
「両者は同じ砂質土壌で育ちながら、香りは異なっています」とブノワさん。
共通点は、レモンのような強い酸味は生み出さない。
相違点は、接木したシャルドネは軽やかな香り。自根のそれは力強く、より複雑で濃厚。
ブノワさん曰く「樹齢も関係していますが根の働きの違いも関係していると思っています」

メラニーさんが教えてくれた最新情報
古代品種はデリケートな風味を備えていても、熟する時期が他の品種(主要3品種)より1週間位遅いとのこと。生産量が少なく、収量も一定しないというデメリットがありました。
メラニーさんの曾祖父、祖父の時代には、収量が多いシャルドネが、古代品種に取って代わり、多用されていたようです。但し、これは人的選択、生産高に基づくものであって、シャンパンの味わいや風味のためではありませんでした。現在タルランでは、プティ・メリエが4区画で全体の約3%、アルバンヌは1区画でわずか1%足らずです。

メラニーさんは古代品種のプティ・メリエをオートクチュール品種と呼んでいて、このぶどうの幅広さに注目しています。シャンパーニュ地方で10世紀にわたり、生き抜いてきた古代品種が、今、耐性を持つシャルドネの力を借りて、新たな品種創生のために活用されているのです。
メラニーさんは「プティ・メリエとアルバンヌはシャンパンになってからも潜在性があり、熟成能力やフレッシュさが保てます」と語っていました。
新しい品種からシャンパンが誕生するには、まだまだ時間がかかりそうです。
「孫やひ孫の代、次世代への課題」とメラニーさんは語っていましたが、気候変動対策の一環としての創生プロジェクトには注目しています!


           ☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆

              番外編はグラスに関する一考察
  ウェビナーでは冒頭に「白ワイングラスを用意して」とのメッセージがありました。
  シャンパンメゾンを訪問しても、9割強が白ワイングラスを推奨しています。
  今回、クリュッグにはリーデルのスーパーレジェーロを使いました。
  超薄グラスの口当たりは素晴らしく、弾ける気泡の連なりは見事!


 シャンパンを試飲する時はリーデルのヴェリタスを使うことが多いです。

クロード・カザルをヴェリタスグラスで味わった時、中盤以降にプレスに由来するほろ苦さを感じました。そこで3月に発売されたばかりのドン・ペリニヨン(DP)グラスで利き比べてみました。
DPグラスで味わうと、酸味やビターな味わいが“緊張感”や“集中感”とともに一丸 (リーデルのサイトに書いてある“シャンパ ンのどの側面も主張し過ぎずバランスよく表現できる”感じ/ヴェリタスの時に感じた苦さが消え全体の味わいに同化した印象) となって舌に乗ってくる感じで、2つのグラスの印象は大きく異なりました。

リーデル・ジャパンの庄司ブランドアンバサダーは、「DPグラスは舌の後半に集中ポイントがあるタイプ」とおっしゃっていましたが、このグラスの開発に関わったジェフロワさんは、シャンパンのストラクチュア(酸やミネラル)等は、舌の中盤から後半で感じた方が、より一層存在感が増すので、そのほうがDPらしいと思っているのかも。
DPグラスはまだ2回しか使っていないので、今後も観察してみます!


 テタンジェはフルートグラス派
 
La Transmission Femmes en Champagneのウェビナー時、テタンジェのヴィタリーさんは「和食とシャンパンはともに繊細さがあり、相性的にもお薦め」とコメントしていましが、グラスの形状には触れていませんでした。

父親のピエール・エマニュエル・テタンジェさんは、常々「「シャンパンはフルートグラスで飲むべきだと思っています。それはカンヌ映画祭のレッドカーぺットとタキシードがシンボルであるのと同じく、シャンパンとフルートグラスはペアであり、シンボルだからです」と語っています。ご子息のクロヴィスさんにも質問したことがありますが、親子同意見、フルートグラス派でした!

  2020年11月にお披露目されたコント・ド・シャンパーニュ2008の時は
  バカラのフルートグラスを使用

 何度も書いていますが、たかがグラス、されどグラス! 
 ためして納得、第3世代のシャンパン・グラス

もご参考までに!
 シャンパンを飲む時は、ひとつのグラスに限定しないで、形状違いを楽しむのも一興
 TPOや気分に合わせて選ぶのは楽しいですし、新たな発見もありますよ半月半月半月
posted by fumiko at 23:58| Comment(0) | シャンパン | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2021年03月26日

ペリエ ジュエが奏でる“Hope for New” ベル エポックの新しいヴィンテージ2013

 メゾン初の女性シェフ・ド・カーヴが手掛けた2013年ヴィンテージ
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 画像提供:ペルノ・リカール・ジャパン 
 7代目セラーマスターのエルヴェ・デシャンさん
 昨年バトンを引き継いだ8代目のセヴリーヌ・フレルソンさん

 画像提供:ペルノ・リカール・ジャパン
 2013はエルヴェさんとともにセヴリーヌ女史が初めて世に出したヴィンテージ!


 中央に胡蝶蘭を設えたフラワーアレンジメント


 セヴリーヌさんは「ペリエ ジュエのベル エポックを白い蘭と関連付けています。
  偶然にも私の一番好きな花です」と語っています。


 2年前にプレイバック
 ベルエポック2012は金沢のつば甚で
 2019年2月に世界初のお披露目となった2012年ヴィンテージ


 ペルノ・リカール・ジャパンの社長に就任したノジェム・ファドさん(中央)
 金沢が初登板の場でもありました!


 笑顔最高のエルヴェさんとおもてなし最高の金沢の芸妓さんと一緒に


 2013年ヴィンテージは特別な演出で
 可愛いモーリスオックスフォード[目]、色はメゾンカラーのライトグリーン
 黒いマスクがお似合いのシャンパン騎士、モデルの彼はとってもスマート!


 コロナ渦中ゆえ、前回のような披露ができなかった代わりに・・・
 お洒落で、シャンパンラバーが大感激するデリバリー

 「お届けの際に少しばかりの演出があります」とのメッセージは頂戴していましたが、
 到着の連絡を受けて出向くと、黒マスクの騎士が花束を持って「青木さん!」と。
 私も正装すれば良かったかなぁ[わーい(嬉しい顔)]
 今回の演出にふさわしいモデルさんが選ばれたようですが、ビジュアルも所作もナイス!

 トランク内の小粋なディプレイには目が釘付け、すべてのシーンが素敵過ぎ[揺れるハート] 
 ありがとうございました!


      ペリエ ジュエが奏でる春爛漫の世界



 「“優美さ、優雅さ、繊細さ、活気、その凛とした様が白い蘭を思わせる”
 そんなキュヴェです」とセヴリーヌさん
 セパージュはシャルドネ50%、ピノ・ノワール45%、ムニエ5%、熟成期間は6年以上


 ミシュラン星付きレストラン『エステール』とのマリアージュ
 シャンパンと花束に加えておいしいプレゼント!


 パレスホテル東京6階にあるフレンチ『エステール』のペアリングフードボックス
 マルタン・ピタルク・パロマー シェフの特別メニュー
 9つのお料理とベル エポック2013とのマリアージュが堪能できる仕掛け。

 到着したばかりのベル エポックは、贅沢な演出に若干興奮気味だったので(笑)
 セラーで少しおとなしくさせることに。
 昨夜はエルヴェさん自慢のブラン・ド・ブランを開栓して相性探求!


 フードボックスは左上段から右、2段目左から右、3段目左から右の順

 ①グリーンアスパラガスのポワレ ウズラの卵 菜花
 ②洋葱のグリエ トリュフレモンのコンフィ
 ③青森産トラウトのマリネ スモークタラマと蕪のピクルス
 ④若鶏とトリュフのクロックムッシュ
 ⑤フォアグラのコンフィ 季節の柑橘類メルバトースト
 ⑥牛肉のプレッセ 赤ワイン風味クレソンのコンディメント
 ⑦赤いフルーツとリュバーブのタルトレット
 ⑧ル・ショコラ・アラン・デュカスのチョコレートを使用したデザート やげん堀の七味
 ⑨沖縄産マドレーヌ

 ブラン・ド・ブランNVはシャルドネを重視するメゾンが2017年にリリースしたアイテム
 アカシアや白桃、洋梨の香り。塩味があり、酸も活き活き
 クリーミーな食材との相性良好、酸味は柑橘系やピクルスと好印象
 口中に広がるフォアグラや牛肉の脂を洗い流し、次にまた飲みたい気にさせるシャンパン

 ショコラを食した後にじ~んわり七味、ベルエポックと良く合いそう!

 ベル エポックの特設サイト
 Belle Epoque(良き時代)の世界にお立ち寄りくださいませ!


   最新情報 2020年のシャンパーニュ銘柄別販売数量
   参考データ:酒販ニュース/数字は販売数量(1ケース9L換算)と前年比

  コロナ禍で、お祝いのお酒シャンパーニュは苦戦していますが、
  ペルノ・リカール・ジャパン扱いのペリエ ジュエとメゾン マムは共に快調でした。
  今年はシャンパーニュ業界全体が大幅に巻き返しできますように!
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2020年12月08日

最新号のワイン王国は シャンパーニュ& ピノ・ノワールの話題で!

  12月5日発売のワイン王国
 最新号

は2021年1月号/No.120
 1と2だけの並び、すっきりしています。
 現地取材 魅惑のシャンパーニュメゾン by Yukiko KUMATA (フランス在住)

  いつか行きたいシャンパーニュへの旅
  4人が対談&23アイテムのテイスティングを担当しました。
  ご笑覧いただけましたら幸いです。

     ワイン王国番外編
      誌面で話題になった箇所を若干フォローしておきます。
IMG_6767.JPG
     1729年創業の最古のメゾンルイナール


     ベネディクト派修道会の高僧ドン・ティエリー・ルイナールの銅像

 古代ローマ人が建築用の石材を切り出すために考案した採掘道具

 ルイナールのカーヴの模型、石切り場の様子がよくわかります。


      シャルル・エドシックのカーヴ

 ルイナールと繋がっていますが、今は境界をふさいでいる為、行き来はできません。
 シャルルのブラン・ド・ミレネールのパッケージ覚えていますか?
 この構図が生かされています。

  オープンが待ち遠しいシャトー・ペリエ
 参考画像: ワイン王国

来春公開予定のエペルネに建設されたシャトー・ペリエ!
輸入元ペルノ・リカール・ジャパンの湯川伸之ブランドマネージャーからの情報では、
シャルル・ペリエのシャトーだったものを、1930年にエペルネの町に譲ることになりました。ただ、約30年前から居住者不在になっていたので、4年前から改装に着手。本来は2020年の春に完成する予定でしたが、COVID-19の余波で11月公開となりました。ところが、秋からのコロナ感染拡大でフランスがロックダウンしてしまった為、来春公開ということで再度延期に。施設はシャンパーニュと考古学の美術館としてオープンすることになります。
◆シャトーの正式名は「シャトー・ペリエ」
◆フランス最大級の考古学のコレクションを誇る美術館 約80,000点
◆シャンパーニュの歴史に関するコレクション約6,000点
◆一般の観光客見学可能
とのことです。とっても楽しみです!


 ドゥ・ヴノ―ジュとヴィレッジ・セラーズ主催で開催されたスペシャルディナー
 ブログ

で紹介しています!

        2021年3月に発売するコトー・シャンプノワ


 
ランスにある2ツ星レストラン『ラシーヌ』

 田中一行オーナーシェフが経営するランスで人気のレストラン


 アンリオ訪問時、連れて行っていただきました、美味、美味!


 
 世界のピノ・ノワール
 コノスルのピノ・ノワールについて書いています!
 880円からトップレンジ『オシオ』8000円まで幅広いレンジ

 20バレル リミテッド・エディションは発酵状態がマイルドなキムチと合わせて

   オシオのセカンド的存在20バレルの包容力は素晴らしいです!


コロナ感染拡大が落着いたら、シャンパーニュ地方を訪問してみてください。
私も延期になっているシャンパーニュツアーを、来年の秋、決行させたいです!
posted by fumiko at 23:58| Comment(0) | シャンパン | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2020年12月06日

輸入元ジェロボーム本社でブラピの『フルール・ド・ミラヴァル・ロゼ』をテイスティング!!

  ブラピのロゼ・シャンパンのニュースは世界中のワイン愛好家を釘付けに!
 『フルール・ド・ミラヴァル・ロゼ』は、輸入元ジェロボーム

が、
  2020年12月1日から発売を開始しました。



             フルール・ド・ミラヴァル概要 クリックで拡大

ベースワインは2016年、ステンレスタンクで発酵させています。
5,000Lの大樽にストックしているリザーブワインを使用 (毎年新しいワインを継ぎ足していくソレラシステムで保管。一番古いのは2007年ヴィンテージ)
ぶどう品種はシャルドネ75%、ピノ・ノワール25%、セニエ(果皮から色を抽出)製法
樹齢 約30年、ドザージュ4.5g//L、デゴルジュマン 2020年6月、36ヶ月瓶熟、生産量20,000本、日本入荷量360本、希望小売価格60,000円 (ギフトボックス入り)


             2タイプのグラスでテイスティング
      オーストリア製ハンドメイドグラス『ザルト』で試飲

シャンパーニュ(左)
色調はオレンジを帯びたサーモンピンク。色からのイメージ通りで、赤系のベリー系果実ではなく、橙色の果皮の果実。香りを利いて最初に感じたのはアプリコット。香りに続いて、口中に広がる酸味にもアプリコットのニュアンスがありました。
グラスは縦長のフルート型シャンパーニュグラスですが、中央部分が膨らんでいるので、ここに留まっていた“フラワリーな香り”が鼻腔を刺激。ピンクグレープフルーツ、若いネクタリンやアプリコット様なストーンフルーツ、ホワイトペッパー、フレッシュバター、ヘーゼルナッツ。味わいは快活でフレッシュ、心地よい塩味、爽快な酸味、口中でワインを転がし、しばらく含んでいると、リザーヴワイン由来の様々な要素が層になって広がり、フレッシュさを伴った余韻でフィニッシュ! ペテルスのシャルドネの潜在力が遺憾なく発揮されていました。


ユニバーサル(右)
グラス上部から見ると“泡沫”は活発で規則正しい円環を成し、左のグラスより、香りの立ち上がりは穏やかで、酸味の印象もソフト。グレープフルーツやレモングラス、ホワイトペッパー、塩味、ヘーゼルナッツ、軽いビター感

香りや個々の要素を愉しみたいのならシャンパーニュグラス。食事と合わせて愉しむならユニバーサルで、温度変化も愉しみながら。春野菜の天婦羅 (塩を添えて) やラム肉のローズマリーソテー等がお薦めできます。


                  ☆☆☆

シャンパンメゾン ピエール・ペテルス

はコート・デ・ブランのメニル・シュル・オジェ村を拠点にしているレコルタン・マニピュランRM(ぶどう栽培から瓶詰まですべて自社で行うメゾン)で、栽培しているのは白ぶどうのシャルドネのみ、ブラン・ド・ブランの秀逸な造り手として知られています。

『フルール・ド・ミラヴァル・ロゼ』に使うピノ・ノワールは、自社畑ではないヴェルチュ村のぶどうなので、メゾンの形態はNM (ナンバーはNM-672-001 / 表ラベルの下部に要記載義務) になっています。ピエール・ペテルスの当主ロドルフ・ペテルスが、家業のメゾンとは別ブランドにして取り組んでいるようです。




  透明ボトルに特殊加工を施し、全体を黒色に仕上げています。
  これにより、紫外線や太陽光を遮断することができます。
  ボトルの先端が透明なので最初の状態がわかりますね。

   ボトルの色
   以前ティエノー・ボルドー・シャンパーニュからいただいた遮光率のグラフ
   一般的にはアンパーかCIVCグリーン、黒ボトルだと100%の遮光率

  
             ブラピ×ペラン×ペテルス

ミラヴァルを世界的なサクセス・ストーリーに導いたジョリー・ピットとファミーユ・ペランがロゼに特化した唯一のシャンパーニュ・ハウスを設立し、『フルール・ド・ミラヴァル・ロゼ』をリリースしましたが、ブラピは「 It isn't a "Celebrity” Wine for Me.」と述べています。
セレブリティー・ワインではなく 、真のプロジェクトとして取り組んだシャンパン造りに、ブラピ&ペランが、お仲間にしたのが、シャンパーニュ地方で1919年から自社ぶどうのみでシャンパーニュを生産してきたピエール・ぺテルスのロドルフ当主です。当主は「極秘に行われた5年にわたる研究・調査・テイスティングの集大成で、2万本しか生産していない希少なシャンパン」と語っています。

 各界から注目されているロドルフ・ペテルス
 
2018年の9月、シャンパン講座でピエール・ペテルスにフォーカスしました。その時に、リザーヴワイン(最古のヴィンテージは1988年。それ以降毎年新しいワインを継ぎ足し保管)だけで造った『キュヴェ レゼルヴ ウブリエ ブラン・ド・ブラン』を体験し、30年にわたるリザーヴワインの奥行き、複雑さに感嘆しました!

このフルール・ド・ミラヴァルにも、メゾンの核を成すソレラシステムによるシャルドネのリザーヴワインが使われているので、味わいに深みがあり、層を成して広がる要素、厚味を感じました。同時に、ペテルスが誇るマサルセレクション(畑から優秀な株を複数選び、穂木を取って苗を作り、もとの畑に戻す方法)によって生み出されるシャルドネのぶどう樹由来の“純粋なDNA ”が明確に表現されていると感じました!

ちなみに、ピエール・ぺテルスは1930年、現当主の祖父ピエール・ペテルスが、ル・メニルの卓越したクリュ『レ・シェティヨン』畑を購入。全部で2.5haで3区画。自社畑は18haで、9割がGCでル・メニル・シュル・オジェ、オジェ、アヴィーズ、クラマンに位置しています。MLFは60~80%、年によって異なります。

前述のマサルセレクションを行うには、クローン苗を使っていない畑を選ばなければなりません。超50年の樹齢のぶどう樹であれば、様々な株が混在しているので、樹にウイルスがいないことを確認して苗を作ることができます。ペテルスでは65%がマサル・セレクション。マサル・セレクションを採用しているメゾンはシャンパーニュ地方全体のわずか10%以下です。この点も、ビオディナミを導入し、ワイン造りにこだわマーク・ペラン社長がロドルフ当主にほれ込んでいる理由だと思います。



 シャトー・マルゴーのポール・ポンタリエ前総支配人の息子ティボー・ポンタリエ(左)
 ドミニク・ド・ビルパン元首相の息子アルチュール・ド・ビルパン(右)
 ふたりは食とアートの融合をコンセプトにした『ポン・テ・ザール』を運営しています。
 2016年にロドルフ当主 (中央) は彼らとコラボしています!


 
 今年一年頑張ってきた自分癒しのために開けるのは、やっぱりシャンパン!
 フルール・ド・ミラヴァルは、新年の到来を祝して、シャンパン講座で開けたいなぁ[exclamation×2]


◆製品についてのお問い合わせはジェロボーム(株) 電話03-5786-3280
posted by fumiko at 20:23| Comment(0) | シャンパン | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2020年11月14日

ドゥ・ヴノージュ主催レ セゾンのティエリー・ヴォワザンシェフとのコラボレーション

  帝国ホテル130周年&メインダイニング『レ セゾン』リニューアルオープン15周年
  ティエリー・ヴォワザンシェフとレ セゾン

スタッフの皆さん!


       ドゥ・ヴノージュ主催ティエリーシェフとのコラボレーション
    通常より席数を減らしてセッティング


  ジール・ドゥ・ラ・バスティエール社長からのご挨拶
 ドゥ・ヴノ―ジュ

からご挨拶、供出ワインの解説もしてくださいました。

2月に来日していたジール・ドゥ・ラ・バスティエール社長が輸入元ヴィレッジ・セラーズのリチャード・コーエン社長と中村芳子専務と共に『レ セゾン』でランチをしていた時、ティエリー・ヴォワザンシェフと久々に再会し、その時に、コトー・シャンプノワ(シャンパーニュ地方で造られるスティルワイン)を世界に先駆け、日本で初披露するとの話が出たことから、帝国ホテル130周年&レ セゾンリニューアルオープン15周年のタイミングに重ねたコラボレーションとして、ドゥ・ヴノ―ジュ主催のスペシャル・ディナーをすることが決まりました。
今回コロナ渦中で来日ならず。とても楽しみにしてくださっていたので、本当に残念[もうやだ~(悲しい顔)]


       ウェルカムシャンパンはコルドン ブルー ブリュット


      口中の脂分を洗い流してくれる爽快感ナイス!


  会場風景
 ソーシャル・ディスタンスを保って着席
 スタッフの皆さまの完璧なサービスに全員笑顔


 ヴィレッジ・セラーズのコーエン社長(手前の列右から4人目)もハッピースマイル


 コラボ相手のティエリーシェフと
 画像提供:Norikoさん
 ご参加くださった皆様と記念ショット


 ティエリーシェフのホスピタリティはさすが!


 ディナーを盛り上げた6アイテム
 左から供出順に
 #1:コルドン ブルー ブリュット
 #2:プランス ブラン・ド・ブラン
 #3:2018 コト―・シャンプノワ ルージュ ラ・フォレ/2021年3月発売
 #4:2018 コト―・シャンプノワ ブラン シャハール・アドナイ(神の門)/2021年3月発売
 #5:1995 ルイ15世
 #6:プランス ロゼ


 供出順は右から#1~#6
 グラスはヴィレッジ・セラーズ様が輸入しているプラムワイングラス
 #1はフルート(ハンドメイド)、#2~#6はシャンパーニュ(ハンドメイド)


 1995年ヴィンテージのルイ15世、デゴルジュマンは2006年
 輝きのある黄金色、黄金糖や黒糖、ホワイトペッパーやジンジャー、シガーの香り
 ミネラル、クリーミー、余韻に軽いビター感、クリームブリュレ似の味わい、長い余韻
 25年の時を経ながら、まだフレッシュさを備えていることも驚き!


 ハイライトは世界初お披露目のコト―・シャンプノワ
 赤ワインはピノ・ノワール100%
 1973年から1977年にレ・リセの単一畑“ラ・フォレ”に植樹されたぶどうを使用

コルドン ブルー、プランスのブラン・ド・ブランの後に、コトー・シャンプノワが供出されたのですが、興味深かったのは白ではなく、“赤”を先に登場させたことです。
黒トリュフをまとわせた比内地鶏卵には、ブルーベリー等の果実を加えた濃厚なソース(ピノ・ノワールを使用)が添えられていました。卵にナイフを入れると、濃黄のとろとろの卵黄が流れ出し、舌の上を卵のねっとり感が覆います。そこで、赤ワインを口に含むと、今度はさっぱり感が口中を支配。本来なら卵と相性の良くないはずの赤ワインPNが素晴らしい調和を見せてくれました。このマリアージュには全員大喝采でした!

以前、ウフ(卵)・マヨネーズとブルゴーニュの赤ワインとのマリアージュを体験し、絶妙なバランスだったので感激しました。その相性について、料理とワインの大御所、渡辺正澄先生に質問したところ、先生は「相性のポイントは〝卵黄〟です。半熟くらいだと良く合います。これは卵黄に含まれている“レシチン”が乳化剤の役目をするので、ゆで卵を赤ワインに合せた時にマスキング効果が発揮されます。ウフ・マヨネーズにも卵黄を使うので、効果は増大します」とおっしゃっていました。

ちなみに、乳化剤というのは、水と油のように、本来は混じり合わない物質の境界線で働いて、均一な状態にしてくれる存在です。

 Shaarは門、Adonaiは神
 白ワインはシャルドネ80%とピノ・ブラン20%のブレンド
 レ・リセ産の平均樹齢33年のぶどうを使用

ラベルに記載してある“シャハール・アドナイ”は、シャルドネのネーミングに絡む伝承に由来しています。十字軍の遠征に参加していたティボー4世は、1239年にエルサレムからフランスに帰還する折、ダビデ門の近くで見つけたぶどう樹の苗木を持ち帰ります。この門の名前がヘブライ語で“シャハール・アドナイ(神の門)”、Shaarが門、Adonaiが神を表しています。言い伝えでは、ティボー4世がフランスに着く頃には、皆がシャハール・アドナイを“シャルドネ”と呼ぶようになっていたとのことです。

白はフランス産の平目をシャンパンソースで仕上げた一皿と合わせました。シャブリと同じキメリジャン土壌から生まれたシャルドネは切れが良く、ミネラル感豊か。口中をリフレッシュさせてくれる印象で、爽快さが心地良く広がりました。赤ワインから白ワインへの見事な切り替え、これこそティエリーシェフならではの“技量”だと感じました!!


【製品概要】
◆2018コト―・シャンプノワ・ブラン シャハール・アドナイ/上代価格(税抜) 12,000円
ぶどう品種:シャルドネ80%、ピノ・ブラン20%。樽発酵25%、樽熟成6ヶ月
◆2018コト―・シャンプノワ・ルージュ ラ・フォレ/上代価格(税抜) 12,000円
ぶどう品種:ピノ・ノワール100%、樽熟成6ヶ月
◆総生産量各1,000本、日本における販売量各120本
◆正式な発売は2021年3月

     ジールさんが動画でコトー・シャンプノワを解説なさっています!
            【製品ついての問い合わせ先】
            ヴィレッジ・セラーズ株式会社
            TEL: 0766-72-8680
            FAX: 0766-72-8681

                  
"ワインの輪"に助けられ、MC役無事完遂。2020年最高の時間を過ごすことができました!
ジール・ドゥ・ラ・バスティエール社長、ティエリー・ヴォワザンシェフ、リチャード・コーエン社長&中村芳子専務、レ セゾンの伊藤総支配人&スタッフの皆様、ヴィレッジセラーズの仲野様&スタッフの皆様、そして・・・ご参加くださった皆様にこころからの感謝を込めて、ありがとうございました!!!
posted by fumiko at 23:55| Comment(0) | シャンパン | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2020年10月18日

8代目にバトンを繋いだペリエ ジュエのエルヴェ・デシャン最高醸造責任者

 (c)ペルノ・リカール・ジャパン

[NEW]7代目最高醸造責任者エルヴェ・デシャンさんから8代目のセヴリーヌ・フレルソン女史へのサセッションイベント @ペリエ ジュエ/迎賓館での画像をお借りできました。
代々引き継がれてきた『レデン(ギネスにも登録されている希少なシャンパーニュが眠るワインセラー)』の鍵とワインノートが10月15日に手渡されました! 


  笑顔が最高に似合うシェフ・ド・カーヴ
「どんな人でも笑顔になればコミニュケーションが広がります」が常套句のエルヴェ・デシャンさん。ペリエ ジュエ7代目のシェフ・ド・カーヴはワイン業界&広告代理店の女性だけでなく、男性からも人気の“人たらしの最高醸造責任者”です!


 2010年11月@つきぢ田村

輸入元ペルノ・リカール・ジャパン主催で開催した“日本料理とのマリアージュ”
初めてエルヴェさんのプレスランチに参加させていただいたのは2010年のことでした


それから10年過ぎた2020年10月・・・8代目の最高醸造責任者としてセヴリーヌ・フレルソン女史がエルヴェさんからバトンを引き継ぐことになり、ペルノ・リカール・ジャパンがサセッションイベントを行いました。


 10月14日に開催されたイベント

コロナ禍中ゆえに、来日ままならず。第1部はビデオメッセージによる挨拶でしたが、日本について造詣が深いエルヴェさんが会場として選んだのは白金台の東京庭園美術館。テロップにあるように「芸術と自然ともに堪能できる場所」ということで決めたようです。

 エルヴェさんとセヴリーヌさんによるビデオメッセージ
 ペリエ ジュエはシャルドネを主体にするメゾン
 そのシャルドネの神髄は自然が与えてくれるもの

6代目シェフ・ド・カーヴの元で10年研鑽を積み、1990年から7代目として素晴らしい活躍をなさってきたエルヴェさんから重職を引き継ぐのは、1975年シャンパーニュ地方シルリー村生まれのセヴリーヌさんです。ランス大学でワイン醸造学の学位を取得後、2002年パイパー&シャルル・エドシックに参画し、2016年にアシスタントセラーマスターから、パイパーのセラーマスターに就任しますが、2018年ペリエ ジュエのセラーマスターとして新たなスタートを切ることになりました。

 (c)ペルノ・リカール・ジャパン

2018年にメゾン訪問した折、エルヴェさんにセヴリーヌさんのことを伺いました。
エルヴェさんは「自分は醸造やブレンド等のすべてを前任者から学ぶ必要があったので、10年間修行したが、彼女はすでに多くのことを習得しているので、自分が費やしてきたような多くの時間は必要としない」と語っていました。テイスティングでも「感性が似ている」とおっしゃっていました。


  美術館の庭園を散策して中庭に出て、自然の象徴ブラン・ド・ブランNVで乾杯!

      フローラルなアロマと繊細な味わい、エルヴェさん自慢のキュヴェ

      レストラン デユ パルクではベル エポック2012を堪能

  スタンドは一昨年コラボレしたアーティスト、ベサン・ローラ・ウッドさんの作品


この後、会場となるピエール・ガニェールに移動。エペルネからシェフ・ド・カーヴの引継ぎの様子をオンラインで結び、ディナーを行いました。
で・・・私は、6カ月ぶりの再開となったNHK文化センター青山校のシャンパン講座ともろにかぶってしまったので出席できず(涙) 
オンラインでもエルヴェさんのお顔が見たかったです!!!

 記念品はお洒落なアネモネ柄のプレート

現地フランスでは15日にサセッションイベントを開催しました。
ガニェールはペリエ ジュエのアンバサダーなので、フランスでもディナーを担当なさっていましたね。地元新聞の元記者の方がSNSで当日の様子を発信していました。エルヴェさんがセヴリーヌさんに手渡した“エデン(ペリエ ジュエのヴィノテーク)のカギ”画像が載っていたのでツイートでRTしました。リンク

しておきますので、ご覧くださいませ。

          資料提供:Yoshimi UCHISAKA
    料理研究家内坂芳美さんが送ってくださった東京でのディナーメニュー(拡大可)


 10年間のエルヴェさんの笑顔とペリエ ジュエのシャンパンをプレイバック
 2011年12月メゾン200周年祝賀会@原宿ルアール東郷
 1998年のマグナムを手にエルヴェさん


1811年創業のペリエジュエが200周年を記念してリリースさせた限定100セットの『ペリエ ジュエ ベル エポック1998 ビサントゥネール』、2本のシャンパーニュがセットで、1本は早々に手渡され、1本はエペルネにあるセラーで最長100年間保管し、次世代に受け継がれるという形にしていました。


 2012年3月エルヴェさんを囲んでランチ@トゥールダルジャン
 なんとも贅沢なランチシーン


 2012年8月世界初のお披露目『フローラル・エディション2004』@八芳園


 東信さんが描く植物の絵と同化していたガレのアネモネ、時空を超えたコラボレーション


 2013年11月エルヴェさん来日記念ディナー@ジョエル・ロブション


 サインをお願いしたメニューを手にナイススマイル


 2014年11月『ベル エポック ロゼ2005』お披露目@京都 東福寺


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    世界遺産の東福寺を借り切ってお披露目されたリミテッド・エディション


 エルヴェさんからの信頼篤い料理研究家内坂芳美さんとの3ショット



 2015年10月京都でのインスピレーションから生まれた『オータム2005』


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   映像クリエーター花房伸行さんが誘う世界は神戸里奈さんのダンスと相まって最高


 2016年10月アートとシャンパンで彩る一夜限りのディナー



        『ブラン・ド・ブラン リミテッド エディション2004』


 ガラスアーティストの三嶋りつ恵さんとのコラボ


   2017年11月『ベル エポック 2011』のお披露目@ベージュ アラン・デュカス東京


 ワイン王国村田惠子編集長との3ショット


 2018年10月来日記念ディナー@エスキス
 北米とアジア訪問していたエルヴェさん。日本の後に行ったのは中国。
 このディナーの1週間後、私はエペルネでエルヴェさんと再会!


 2018年11月エペルネの迎賓館の庭で見つけた秋明菊@ペリエ ジュエ
 エミール・ガレの描いたアネモネの原型は日本の秋明菊

 11月のシャンパーニュ研修ツアーでメゾン訪問
 迎賓館の中庭に設えてあった舞台で、プロのカメラマンが撮ってくださいました、感激!

   ペリエジュエカラーの台紙に記念写真を貼付してプレゼントしてくれました!


 ランチ後、参加者はエルヴェさんをサイン攻めに


 2019年2月世界に先駆けてのお披露目『ベル エポック2012』@つば甚
 1752年創業の金沢の老舗料亭『つば甚』で優雅なマリア―ジュ


 金沢の芸者さんがシャンパンをサービス


 ペルノ・リカール・ジャパンの女性社長ノジェム・ファドさん。
 2019年のご就任後、初めての対面になりました。


 2019年10月デザインローンチ晩餐会@ピエール・ガニェール
 ミラノ在住の伊デザイナー、アンドレアス・マンクーゾさんがデザインしたグラス
 この日が本邦初使用

 このディナーの翌日がシャンパーニュ騎士団ガラ・ディナーでした!


 2019年10月シャンパーニュ騎士団ガラ・ディナー@ホテルオークラ東京

 騎士団イべントでもお目にかかることができたエルヴェさん、貴重な記念画像!!




あとがき
エルヴェさんに初めて質問したのは、ベル エポックのロゼをテイスティングしていた時、輸入元はサントリー、場所はニューオータニでした。「ロゼを造る時に心がけていることは色です。年月の経過でロゼの色がオレンジや濃いイエローにならないようにすることが大事です」とおっしゃっていたのを昨日のことのように覚えています。

輸入元がペルノ・リカール・ジャパンになってから、エルヴェさんに質問したことで、最も印象的だったのは“銀杏(ぎんなん)”にまつわるストーリー。「フランスでは銀杏は道端に転がっていて誰も料理に使おうとは考えていません。日本に初めて来た時、銀杏を使った一皿を見て、日本人の感性、和食の繊細さを認識しました」との語りです。

10年間、エルヴェ・ワールドとペリエ ジュエが織りなす奥深いシャンパンの世界にお誘いいただき、様々な体験ができたことは本当に有難いことであり、ワイン人生の糧になっています。
古い画像から直近の画像までをピックアップしながら、その瞬間にタイムスリップしている自分を感じ、作業をすることができました。素晴らしい時間を共有させていただいたことにこころから感謝しております。本当にありがとうございました!!!


 [イベント]インフォメーション

2020年5月に予定していたJTBグランドツアー様のシャンパーニュツアーはCOVID-19によって延期になってしまいました。文化の香り高いペリエ ジュエ訪問を予定しておりますので、来年新たな日程が決まりましたらお知らせいたします!
posted by fumiko at 22:33| Comment(0) | シャンパン | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2020年09月19日

シャンパーニュ『ドゥ・ヴノ―ジュ』スペシャルディナー ナビゲート by Fumiko AOKI

 帝国ホテル創業130周年&レ セゾン リニューアル15周年を記念したスペシャルディナー

今年3月にプレ告知

していたドゥ・ヴノ―ジュ×レセゾン スペシャルディナー』の正式なご案内をさせていただきます!!

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 伊藤靖彦帝国ホテル東京レストラン部ソムリエ・支配人、ジル社長、中村専務、ティエリーシェフ、コーエン社長


レ セゾンのティエリー・ヴォワザン料理長と、ドゥ・ヴノージュを約20年にわたり統括しているジル・ドゥ・ラ・バスティエール社長は、ティエリーさんがシェフを務めた、シャンパーニュ地方を代表する星付きレストラン「レ クレイエール」在籍時代からの旧知の仲で、本ディナーは、おふたりの東京での邂逅を機に企画されました。奇しくも、スペシャルディナーの“つなぎ役”になったのが私だったので、今回ナビゲーターをさせていただくことになりました。

トップキュヴェ『ルイ15世 1995』、限定生産の『コトー・シャンプノワ・ブラン&ルージュ』をはじめとする、こだわりに満ちた6つのキュヴェを、ティエリーシェフの特別コースとともにお楽しみいただくスペシャルディナーになりますので、大いにご期待ください。
当日ご紹介するコトー・シャンプノワが日本初のお披露目アイテムになります!!!
加えて、この日供出させていただく“2018”は、世界でもこのディナーが初リリースの場となります。
余談ですが、私は帝国ホテル120周年(2010年)の時も、ご縁あって、ティエリーシェフとコラボレーションさせていただきました。節目、節目の貴重な流れに感無量(涙)です。

先日、シェフから「I will make a nice menu for you!」 とのメッセージが届き、気分はワクワク&気合は十分です。
ジル・ドゥ・ラ・バスティエール社長は「可能な限り来日したい」と再三おっしゃっておりますが、今のフランスの状況からは難しいと判断しております。

◆当日はコロナ感染対策を徹底させるため、座席の間隔をあけてセッティングしています。通常より席数が少なくなっておりますので、ご参加いただける場合 (受付は先着順) は早めにご連絡くださいますよう、何卒宜しくお願いいたします!
◆詳細につきましてはヴィレッジ・セラーズ様のサイトをご覧くださいませ 
http://www.village-cellars.co.jp/
受付窓口は同社 森澤様になります。
電話:0120‐106‐876

       [NEW]正式な案内状 クリックで拡大
        お陰様で満席になりました。ありがとうございました!!
           ご参加予定の皆様、どうぞ、お楽しみに[わーい(嬉しい顔)]

posted by fumiko at 01:02| Comment(0) | シャンパン | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2020年09月07日

18日からパイパー・エドシックがProhibition Edition ラベルを限定発売

   
    国際映画祭の公式サプライヤーとして存在感を示してきたパイパー・エドシック



   
      2018年にはアカデミー賞90周年を記念したシネマ・エディション登場


     ファッションデザイナーのジャン=ポール・ゴルチエとのコラボレーション


 映画『プレタポルテ』にはゴルチエや往年の名優、ファッション界のトップモデルも出演
 パイパー・エドシックのシャンパンは数多くのシーンで活躍します!


 そして今回・・・
 禁酒法施行年1920年から100年を記念して登場したのがProhibition Edition
 ラベルは日本未輸入だった2020年アカデミー賞受賞式限定デザインボトルと同じですね


         パイパー・エドシック「ブリュット プロヒビション」

        ぶどう品種:ピノ・ノワール50%、ムニエ30%、シャルドネ20%
        ドザージュ:9g/L
        小売価格:6,000円(税抜)
        販売数量:6,000本
        出荷開始:2020年9月18日(金)
        販売地域:全国


  1920年~1933年まで続いた禁酒法
  クリックで拡大
 狂乱の1920年代は密輸入や密売酒、スピークイージー(違法経営の酒場)の時代
 パイパーの記録では1867年~1906年の間に米国向けに出荷したのは数十万本との事
 禁酒法下はカナダ経由で米国の密売業者向けに輸出していたエピソードも


  映画『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・アメリカ』
 (C)warner bros.pictures

セルジオ・レオーネ監督のワンス・アポン・ア・タイム・イン・アメリカはNYが舞台、禁酒法下のもぐり酒場が出てきます。主役を演じていたのはロバート・デ・ニーロ。仲間が経営する酒場に登場していたのはマムのシャンパンでした。映画『アンタッチャブル』も禁酒法時代のシカゴ、実在したマフィアのボス悪名高いアル・カポネが出てきますが演じていたのは同じくデニーロ、ギャング役が似合いますね!
余談ですが、2作品ともに音楽を担当していたのは今年7月に他界したエンニオ・モリコーネ氏。映画『ニュー・シネマ・パラダイス』の音楽もそうです。私にとってこの映画と音楽は最高傑作! 
素晴らしい映画音楽を残してくださったモリコーネ氏のご冥福を祈願しています。
心からの感謝を込めて!!



追記:前代未聞の事態に唖然[がく~(落胆した顔)]
トップページにアップしていたProhibition Editionの記事が消えてしまいびっくり、ブログ開設以来初めての出来事です。控えのデータがあったので作り直して再アップしましたが、迷惑な話です(怒) 。管理会社にも確認してみます。
SSブログサポートからの返事(9月16日12:45の返信)
お問い合わせの件につきまして、記事を自動的に削除するといった機能は特に有しておりません。
そのため原因については弊社でもわかりかねますが、考えられる可能性としては
・下書きにして記事を保存している。
・日付を変更する際、思いがけず遠い日時に設定して保存した。
こういったことがあり得るかと思われますので、その旨ご案内いたします。

この回答、私には理解不能!!
posted by fumiko at 23:24| Comment(0) | シャンパン | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2020年06月30日

7月1日発売『キュヴェ・サー・ウィンストン・チャーチル2009』と2008年、2006年の垂直試飲

  キュヴェ・サー・ウィンストン・チャーチルの3ヴィンテージにフォーカス

3月下旬にポル・ロジェ社の5代目ユベール・ド・ビィ当主が来日して、ブリュット・レゼルヴ、ブリュット・ヴィンテージ、ブラン・ド・ブラン、ロゼの新ヴィンテージ、そして初夏に発売予定の『キュヴェ・サー・ウィンストン・チャーチル』の新ヴィンテージ2009をひと足お先に披露してくださるはずでしたが、COVID-19の影響で中止に[もうやだ~(悲しい顔)]
メゾンも閉館になっていました。

それから、3ヶ月余りが過ぎて・・・
感染予防に気配りしながら、すでにメゾンは開館しています。パリではエッフェル塔も再開していますし、EUは同域外の渡航制限を段階的に解除する方向で動き出しましたね。
そのような状況を踏まえながら、先週、輸入元ジェロボーム本社にお邪魔して、7月1日発売の『キュヴェ・サー・ウィンストン・チャーチル2009』を含む、直近ヴィンテージの垂直試飲をしてきました。仕事冥利な時間になりました。


      フレッシュ&奥行きを備えた2009年ヴィンテージ
  ぶどう品種:ピノ・ノワール、シャルドネ(比率は非公開)、ドザージュ量7g/L、税別希望小売価格32,000円


      シャンパンラバー必須の2008年ヴィンテージ
  ぶどう品種:ピノ・ノワール、シャルドネ(比率は非公開)、ドザージュ量7g/L、税別希望小売価格32,000円


     シャンパンの醍醐味が堪能できる2006年ヴィンテージ
  ぶどう品種:ピノ・ノワール、シャルドネ(比率は非公開)、ドザージュ量8g/L、税別希望小売価格33,000円


オーストリア製ハンドメイドグラス『ザルト』で試飲

ジェロボーム扱いのグラス『ザルト』のユニバーサル(7,900円) とシャンパーニュ(7,900円) を使用して利き酒してみました。ステムが細くて、手吹きならではの “薄さ”と“軽さ”が魅力。ステムを持った瞬間、素直に手に同化してくるグラス。ジャンシス・ロビンソン女史も絶賛しています。

 ユニバーサル/表情豊かで風味の際立つミネラルと繊細を持ち合わせたワイン向き
 気泡の感触もソフトで、シャンパンの生地(ぶどう品種)が楽しめ、スティルワインを味わう感覚に

(左から)
#1:ウィンストン・チャーチル2009
英国では3月にリリースされました。ブレンド比率は非公開なれど、ピノ・ノワールの出来が良かったので比率は70~80%ではないかと・・・推測

当然のことながら3種のなかで一番フレッシュ。細やかな気泡が絶え間なく連なり、トップ・キュヴェならではの時間の経過を感じさせるアイテム。舌の上をなぞる泡の刺激はソフト。柑橘系果実、ストーンフルーツ、黄りんご、クチナシやアカシアのアロマ、口中滑らか、中盤から厚味が広がり、グラス内の温度があがると、より豊潤。現時点でも、10年、20年以上経過しても、その折々で熟成具合が楽しめるチャーチル好みのヴィンテージ


#2:ウィンストン・チャーチル2008
グラス上部から見た泡沫は2009より繊細&動きはゆるやか。ブリオッシュ、ドライフルーツ、ヘーゼルナッツ、蜂蜜、インパクトのある酸味は魅力。レモンタルトやアプリコットタルトのような酸を備えた果実とパイ生地の一体感ある味わい。シャルドネに由来するシルクのような滑らかさが層をなして広がり、エレガントな余韻が長く続く。ポル・ロジェのセラーは他のメゾンより1~2度低い9度に保たれているので、低温でゆっくりと熟成させた味わいが出ていると実感。21世紀の傑出したヴィンテージ


#3:ウィンストン・チャーチル2006
色調はゴールデンカラー、熟成からくるバターやブリオッシュ、アーモンドやヘーゼルナッツ、アールグレー、ジンジャー、マッシュルーム、焙煎香。味わいにはかりんの砂糖漬け、グレープフルーツの内果皮似のビター感 (グラス内の温度、時間の経過でソフトに変化!)。丸味と厚味、シャンパンの醍醐味が堪能できるヴィンテージ


香りは#1~#3に進むにつれ、複雑さが増幅。3アイテムとも酒質の良さは秀逸で、特に2008年を味わった瞬間に感じる酸のインパクトが際立ち、シャルドネのエレガントさが全体を引き締めている印象。2006年と2009年にはピノ・ノワールの比率の多さ(推測ですが)由来のふくらみ、重厚さがあり、ヴィンテージの違いが堪能できる3アイテム。ユニバーサルのグラスで味わう時は冷蔵庫温度(9度)より少し高めにして!!


  シャンパーニュグラスで
  シャンパーニュ高貴でエレガントな世界のスパークリングワイン向け
  泡の感触を大いに楽しみたいシャンパンラバーさんにお薦め!

#1:ウィンストン・チャーチル2009
気泡の連なりが綺麗、舌の上に広がる細やかな泡の触感、同時に酸味とミネラル。シャンパンの供出温度を低めにしてサービスし、温度変化による各要素(気泡やミネラル等)を楽しんで!

#2:ウィンストン・チャーチル2008
酸味が特徴のヴィンテージなので、口中で感じる酸の広がりはシャープ。熟成による果実感、ミネラル感はユニバーサルで味わった時より、明確に出てくる印象

#3:ウィンストン・チャーチル2006
長い熟成による細やかな気泡、口中ではワインに溶け込んだ印象できわめてまろやか。エレガントな酸味、シャンパンラバーさんにはできれば“両方のグラス”でお試しいただきたい気分!


  天候を振り返って

2009年の春は穏やかで、霜害も受けなかった。いくつかの嵐はあったが、ぶどうは最適な気候下で生育。8月は日中乾燥して暑く、夜間は冷涼な日が続いたので、ぶどうは順調に成熟。収穫は9月8日から21日まで続いた。完璧で健全なぶどう、特にピノ・ノワールの出来が良かった。


2008年は穏やかで湿気の多い気候からスタートし、7月は嵐、8月は冷涼で晴天の日は限られたが、9月は良好な天気に恵まれ、15日から収穫を開始。ぶどうは健全で酸と糖のバランスは完璧だった。


2006年は非常に乾燥した気候の後、激しい豪雨に見舞われたが、春に霜害が発生しなかったので、ぶどうは順調に成長。6月は太陽にも恵まれ、開花も良好。涼しく湿った夏だったが、9月は温暖で日照もあったので、健全なぶどうが収穫できた。際も早い区画では9月6日から収穫を開始、25日にすべてを終了した。ピノ・ノワールの出来が良かった。

       細部へのこだわり

キャップシュール(王冠)に描かれているのはチャーチルですが、2002年ヴィンテージから、表面に肖像とヴィンテージ、裏面にPol Roger の刻印を入れています。フェイクボトル対策のひとつです。
今まで多くのシャンパンを開栓してきましたが、トップ・キュヴェのキャップシュールの裏に、メゾン名やシャンパン名を入れているのは、『ウィンストン・チャーチル』とペリエ・ジュエの『ベル エポック』だけだと思います。細部へのこだわり、さすがです、奇しくも両メゾンとも拠点はエペㇽネ!

 3年前の来日で

2017年11月、2006年ヴィンテージのお披露目のため来日していたュベール・ド・ビィ当主。この時はホテル雅叙園の中華料理に合わせながら、マリアージュ談義にも花が咲きました。お料理が得意でご家庭でも夕食を作ることが多いと語っていた当主。今春は残念ながら訪日ならずでしたが、渡航できるようになったら、『キュヴェ・サー・ウィンストン・チャーチル』で乾杯したいです。
どのヴィンテージと聞かれたら、若くて魅力にあふれた2009年で半月
お食事と一緒なら2006年、器の大きな2008年にはもう少し時間をあげたいです。
いずれのヴィンテージも忘れ難く・・・

あっ、最後に一言!
ビィ当主は「the 2008 Churchill is for collectors, the 2009 is for drinkers.」と語っております🍾

【関連記事】
https://ippin.gnavi.co.jp/article-9632/
https://non-solo-vino.blog.ss-blog.jp/2017-03-23

★ポル・ロジェ&ザルトについてのお問い合わせ/山下陽子さん 電話03-5786-3280
URL: http://www.jeroboam.co.jp
posted by fumiko at 17:23| Comment(0) | シャンパン | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2020年06月23日

コロナ鈍りをシャンパンで解消 シャンパン講座番外編で五感をチェック!

  [NEW]日比谷・松本楼でシャンパン講座番外編

NHK文化センター青山校のシャンパン講座の上期講座(4-9月)はお陰様でキャンセル待ちでしたが、コロナ感染拡大を危惧し、“飲食を伴う講座は9月まで休講”との決定で開講することができず[もうやだ~(悲しい顔)]

巣ごもりで、シャンパン比較もままならずのシャンパンラバーさん(もちろん私も!)のテンションを高揚させるために、7月29日、シャンパン講座の番外編を行うことにしました。
素晴らしい提案をしてくださったのは、日比谷・松本楼の小坂文乃社長です!
6ヶ月の穴を埋めるべく、五感チェックには最高のシテュエーション、感謝、感謝です!

  当日はマグナム5アイテムをブラインドで

 手配はすべて完了しました。
 皆様のテイスティング気分を高める“ちょっとした企み”計画中
 追記: 5メゾン正解なさった方のなかから1名様に特別バージョンのシャンパンを[プレゼント]
 どうぞ、お楽しみに!!!


   番外編講座について


    日時7月29日(水) 19時~21時


    会場:日比谷・松本楼
    料金:12,500円 (税・サービス込) /当日徴収
        オードブルorチーズ、パン含む
    定員:24名 満席御礼[わーい(嬉しい顔)]


開催に関しては、十分な配慮をいたします。
★密にならない座席配置
★講師のマスク&フェースシールド着用
★シャンパンのサービスは高橋ソムリエ+精鋭スタッフ

参加予定の皆様
安心・安全のため、状況に応じたマスク着用をお願いすることがあります。
ご協力の程、何卒宜しくお願いいたします。
笑顔の再会を楽しみにしております!
posted by fumiko at 18:02| Comment(2) | シャンパン | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2020年05月18日

2020年のシャンパーニュツアー&英仏スパークリングワイン研修ツアー

  今日から行く予定でしたが・・・・

 コロナ禍がなければ今日から行くことになっていたシャンパーニュツアー、残念[もうやだ~(悲しい顔)]
 フランスは今のところ6月15日までは閉鎖状態のようですね。
 ツアーは延期になっているので、新たな日程は JTB様と詰めてまいります。



 訪問予定だったローラン ペリエとペリエ ジュエ
 どちらも魅力的なメゾンです!!
 日取りが決まりましたら、シャンパンラバーの皆さまにお知らせします。


 NHK文化センター青山校のシャンパン講座の再講も願いつつ・・・



 11月の英仏スパークリングワイン研修ツアー

 昨年末から交渉を重ねてきた今秋11月1日からの英仏の泡ものツアー
 すでに満席なので、これは予定通り、実現させたいです!
 英国はBBR、ガズボーン&ハンブルドン
 フランスはティエノー、アンリ・ジロー、ゴッセ&ドゥ・ヴノ―ジュ

 今日のアンリ・ジロー

 アンリ・ジローの佐藤昭芳GMが、ステファンCM とリモートミーティング
 その折、撮った画像を送ってくださいました。
 2020年のぶどう畑の情報も伺いました!

~3月、4月は快晴で、25度前後まで気温が上がる日が続きました。ぶどうの大敵である霜が降りたり、急激な気温の変化もなかったので、現時点では、今年は“稀なる良年”と言えます。このまま順調に育ち、気候が不安定になりがちな収穫前の時期も乗り切って欲しいと思っています~

 20日からメゾン閉鎖を解いて国内在住者に向けて門戸を開くとのこと。
 今秋のツアーではペアリングも楽しませて下さる予定なので、笑顔で訪問したいです[飛行機] 
 2020年ヴィンテージの出来が良いことを願っています!
posted by fumiko at 23:55| Comment(0) | シャンパン | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2020年05月14日

来月以降の予定 シャンパン講座、単発講座&帝国ホテル130周年記念特別ディナーetc.

         シャンパン講座@NHK文化センター青山校



       ◆4月22日 休講 [もうやだ~(悲しい顔)]
       ◆5月27日 休講 [もうやだ~(悲しい顔)]
       ◆6月24日 休講 [もうやだ~(悲しい顔)]
       ◆7月29日 休講 [もうやだ~(悲しい顔)]
       ◆8月26日 休講 [もうやだ~(悲しい顔)]
       ◆9月30日 休講 [もうやだ~(悲しい顔)]

       
       講座生の皆さまとの再会を心待ちにしています。


 オレゴン・ワシントンワイン単発講座




 4月15日(水)19時~ 実施予定でしたが、日程未定で延期になっています。
 緊急事態宣言が解除され次第、新規日程を確定したいと思っております。
 もうしばらく、お待ちいただけますか。宜しくお願いいたします。
 追記:7月22日&25日の2回に分けて開催しました。ご参加ありがとうございました!


 帝国ホテル130周年記念 スペシャルディナー@レ・セゾン
 [NEW]10月24日(土) 18時~開始です!

 伊藤靖彦帝国ホテル東京レストラン部ソムリエ・支配人、ジル社長、中村専務、ティエリーシェフ、コーエン社長

シャンパーニュメゾン ドゥ・ヴノ―ジュ

のジル・ドゥ・ラ・バスティエール社長と帝国ホテル レ・セゾンのティエリー・ヴォワザンシェフとのコラボレーション、私はナビゲーターをいたします。輸入元ヴィレッジ・セラーズ様とジル社長が本邦初のアイテム供出を計画中なので、大いにご期待ください!!!

当初6月27日(土)18時~を予定しておりましたが、自由な行き来ができない状況なので、ジル社長とティエリーシェフと相談した結果、今秋 10月24日(土)19時@レ・セゾンを新規日程にいたしました。
今から、予定表に挿入してくださると嬉しいです!

◆本件に関するお問い合わせはヴィレッジ・セラーズ(株)
email: wine@village-cellars.co.jp
URL: http://www.village-cellars.co.jp


目に見えない新型コロナウイルスだけに油断はできません。手洗い&うがい、マスク着用を徹底し、これからも十分に気をつけてまいります。
皆さまも御身、くれぐれもご自愛くださいませ!
posted by fumiko at 23:58| Comment(2) | シャンパン | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2020年05月08日

コロナ休講の最中、シャンパーニュからのお便りでリフレッシュ!

  NHK文化センター青山校のシャンパン講座

3月28日(土)から全講座が休講になっています。5月12日(火)迄の予定ですが、先日、緊急事態宣言が延長されたので、5月の講座(27日)が開講できるのかどうか・・・事務局からの連絡待ちです。


              テタンジェからのお便り

シャンパーニュ地方のテタンジェ

から、つい先日、様子伺いのお手紙とシャンパンが届きました。ディレクター・ジェネラルのクロヴィス・テタンジェさんからでした。
コロナウイルスが原因で、いつものような日常生活が失われてしまったことに心を痛めています。1か月ほど閉館していたメゾンも、少しずつ、元の状態に戻りつつあり、「私はシャンパーニュの人間なので、極めてポジティブであり続けます」との一文があったので、安心しました。


テタンジェの前身は、1734年にジャック・フルノーが興したメゾンです。当初はスティルワイン(非発泡性ワイン)を販売していましたが、フルノーはシャンパーニュを発売して大成功を収めます。

テタンジェの顔『ブリュット・レゼルヴNV』はシャルドネ40%、ピノ・ノワール+ムニエ60%、ドザージュ量は9g/L、最低3年間の熟成を経てリリースされるアイテムで、グラスの底から立ち上る繊細な気泡から長い歳月を感じます。

  吟遊詩人チボー4世、征服者チボー4世

シャンパーニュ伯爵(チボー4世)は十字軍の遠征からの帰路、2つの宝物を持ち帰ります。
1つは、現在シャンパーニュ地方で栽培されている“シャㇽドネ種”の祖先となるぶどうの苗木。もう1つは、“ダマスキナ”という品種のバラで、後に、ガリカ種に接ぎ木され、欧州で咲く全てのバラの祖となるローズ・ド・プロヴァンスが誕生しました!


そんな歴史を思い出し、テロワール・カワバタの川端清生オーナーシェフ自慢のスモーク・サーモンと合わせてみました! サーモンのバラがダマスクローズのイメージと重なりハッピー

ダマスクローズのドライフラワーを1輪、すご~く良い香り! テタンジェのシャンパンのミュズレには騎乗のチボー4世が描かれています。

   チボー4世とテタンジェの関係

テタンジェのトップレンジ『コント・ド・シャンパーニュ(シャンパーニュ伯爵)・ブラン・ド・ブラン』は十字軍の遠征からシャルドネの祖となる苗木を持ち帰ったチボー4世に敬意を表して命名したものです。
シャルドネ100%。5%だけオークの新樽(毎年3分の1を新樽に交換)で4か月熟成させたキュヴェをブレンドすることで、シャンパン全体に複雑味を与えています。8~10年かけて、ゆっくりと瓶熟させた逸品。

ランスの中心部にあるシャンパーニュ伯爵邸の歴史は13世紀にさかのぼりますが、現在、この建物は、テタンジェによって所有・修復され、レセプションやコンサートの会場として使用されています。


折しも、5月6日はピエール=エマニュエル・テタンジェ当主の67歳の誕生日だったとのこと。「シャンパンにはフルートグラスが一番良く似合う」が持論のお方なので、先日頂戴したブリュット・レゼルヴにはフルートグラスを使いました[わーい(嬉しい顔)]

アーティスト・ディレクターだった愛娘ヴィタリーさんが社長職に就任なさったので、テタンジェに新風を巻き起こしてくださると確信しています。
ピエール当主、ヴィタリーさん、お手紙をくださったクロヴィスさん、そして輸入元サッポロビール北河さんに感謝を込めて!
笑顔で乾杯できる日を楽しみにしています!!!
posted by fumiko at 23:55| Comment(0) | シャンパン | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2020年03月26日

5月に予定していた『春のシャンパーニュとパリ』ツアーは延期いたします!

       ツアー延期のお知らせ

コロナウイルス禍は世界中に広がっており、欧州ではイタリア、スペイン、そしてフランスでも多くの感染者が出ています。
今月半ばから、親しいフランス在住のワイン関係者と連絡を取り合い、情報を伺っていました。その結果、今週月曜日、ツアーの延期が望ましいと判断しました。
ブログへのアクセス数も多く、ツアー自体成立していたので、お申し込みくださっていた皆さまには、コロナウイルスが終息し、安心して渡仏できる段階になりましたら、再度、ご案内させていただきたいと思っております。
ご理解の上、何卒宜しくお願いいたします。

訪問メゾン

シャンパーニュ業界最古といえる1825年ヴィンテージがストックされているヴィノテーク。英国向けの辛口ワイン造り

でも歴史あるペリエ・ジュエ


カーヴで瓶熟中の『ベル エポック』、エミール・ガレが描いたアネモネの絵柄で有名!


エミール・ガレの優雅なランプ
JTBグランドツアーご参加の皆様には、アール・ヌーヴォーの宝庫『迎賓館』でアペリティフとランチが予定されています。ペリエ ジュエからの特別なおもてなし!


1812年創業のローラン・ペリエ
「お水は飲まないで=シャンパンを飲んで!」というメッセージと可愛い銅像


ローラン・ペリエの最高級アイテム『グラン シエクル』のオールドヴィンテージ
カーヴには1959年にグラン シエクルが発売されて以降のすべてのヴィンテージが保管されています。

ちなみに『グラン シエクル』の名付け親はシャルル・ド・ゴール元大統領です。ローラン・ペリエの前当主ベルナール・ドゥ・ノナンクール氏は第2次世界大戦時、ド・ゴール将軍の 演説に触発され、レジスタンスとして戦っていた軍曹でした。
ドゥ・ノナンクール氏は、ヒトラーが略奪したワインを隠していた 山荘“鷲の巣”に踏み込む先陣役の命を受け遂行した功労者です。大戦中の逸話は飛鳥新社刊『ワインと戦争(Wine & War)ヒトラーからワインを守った人々』に詳しく出ています。何度読み返しても感動するシーンです。

さらにバージョンアップした内容で
ペリエ・ジュエ&ローラン・ペリエ(LP)には連絡済みです。
LPのインターナショナル・キーアカウントマネージャーのギヨームさんに「コロナウイルスが終息したら誰よりも早く訪問させてください」とメールしたところ、一番乗りの快諾をいただきました!

「とても興味があるのですが、5月の日程が合わなくて・・・」とおっしゃっていたシャンパンラバーさんが結構いらっしゃったので、新ツアーではさらにバージョンアップさせた内容にしたいと思っています。
JTBグランドツアー様としっかり詰めてまいります。
引き続き、宜しくお願いいたしますm(_ _ )m
◆JTBグランドツアー(担当:龍谷様) 電話: 03-5766-3300
posted by fumiko at 20:35| Comment(0) | シャンパン | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2020年03月01日

プレ告知 帝国ホテル130周年記念 ドゥ・ヴノ―ジュ × レ・セゾン スペシャルディナー

  『帝国ホテル』創業130周年、『レ・セゾン』リニューアルオープンから15周年

シャンパーニュメゾン ドゥ・ヴノ―ジュ

のジル・ドゥ・ラ・バスティエール社長と輸入元ヴィレッジ・セラーズのリチャード・コーエン社長&中村芳子専務にお声がけいただき、帝国ホテル内のフランス料理レ・セゾン

にお邪魔してきました。ティエリー・ヴォワザンシェフとは久々の再会です!

 伊藤靖彦帝国ホテル東京レストラン部ソムリエ・支配人、ジル社長、中村専務、ティエリーシェフ、コーエン社長

ティエリーさんはフランスを代表する三つ星シェフのひとり、ジェラール・ボワイエ氏のもとで腕を磨きました。 シャンパーニュ地方のレストラン『レ・レクイエール』のオーナーだったボワイエ氏に師事し、その後シェフに就任。2005年に帝国ホテル東京のフランス料理『レ・セゾン』のリニューアルオープンに際してシェフとして招聘されました。シャンパーニュの知識が深く、素材を厳選し、 伝統を踏まえながらも新たな感性と日本の味覚を取り入れた美しい料理は高い評価を得ています。
2020年はティエリーさんがレ・セゾンで働き始めてちょうど15年目、帝国ホテルは創業130周年なので、ダブルで嬉しい記念年になっています。おめでとうございます!

2014年5月22日.jpg
   2014年5月22日@帝国ホテル

シャンパーニュ騎士団のガラディナーで、ローラン・ペリエからオフィシエ・ドヌールを受章した北野武さん。料理の総括はティエリーシェフが担当していました。私とティエリーさんはローラン・ペリエからオフィシエの称号を拝受している仲間なので、光栄にもこの日は武さんと同テーブルでした。

   帝国ホテル120周年の時にオープンカレッジだけの課外特別講座を開催して

伊藤支配人と話をしていて、以前ティエリーシェフと行ったコラボの話題になりました。明確な年を覚えていなかったので、ググってみたら、まあ、帝国ホテル120周年の時、まさに10年前! それも昭和女子大のオープンカレッジだけの課外特別講座

でした。ちなみに記事数は10年経過して約2倍の1,000、閲覧数はまもなく600万PVになります。

帝国ホテル130周年でも、ティエリーさんとスペシャルディナーが開催できることは凄い偶然、ありがたいことです。加えて、ジルさんも来日して、素晴らしいシャンパンを供出してくださることになったので、鬼に金棒です。ラッキーな展開に、ヴィレッジ・セラーズ様も大いに喜んでくださいました。

帰宅後、過去の資料チェック、懐かしいメニューも出てきました。ティエリーシェフから、Yeahhh long time ago とのリアクション(笑)

 エぺルネが拠点のドゥ・ヴノージュ
 今年のシャンパーニュ研修ツアー(11月1日~)でもドゥ・ヴノ―ジュを訪問します!

     昨年130周年を迎えたエッフェル塔

1889年にパリ万博のために建設されたエッフェル塔は、昨年130周年を迎えました。
ドゥ・ヴノ―ジュがエッフェル塔ラベルを出したのは当時公式パートナーだったからです。パリ市からライセンスを取得し、130周年の記念ボトルをリリースすることができました。
ジルさんは「ライセンス契約は3年延びました」とおっしゃっていたので、引き続き、『プランス・ブリュット・トゥール・エッフェルNV』は市場に登場します。昨年は早々完売になってしまい、入手できなかったラバーさんも多くいらっしゃいましたので、リリースを楽しみにお待ちください。

 帝国ホテル130周年記念 ドゥ・ヴノ―ジュ × レ・セゾン スペシャルディナー

新日程 10月24日(土) 18時~
ドゥ・ヴノージュのジル・ドゥ・ラ・バスティエール社長はティエリーさんと25年来の仲。「私は彼のファンです」とおっしゃっていました。来日して本邦初公開の希少『コトー・シャンプノワ(白はピノ・ブラン&シャルドネ2000本/ロゼはピノ・ノワール1000本)』も披露してくださる予定です。ドゥ・ヴノージュのシャンパンに合せて、ティエリーシェフがどのような逸品を供出してくださるのか、今からワクワク、とても楽しみです!!! 私はナビゲーターをさせていただきます!

スペシャルディナーの正式案内は、ヴィレッジ・セラーズ様のサイトで公開予定です。只今、詳細を詰めていますので、ご期待くださいませ。何卒宜しくお願いいたします。

       [ぴかぴか(新しい)][NEW]正式なご案内(2020年9月18日追記)/クリックで拡大

       お陰様で満席になりました、ありがとうございました!
       ◇本件に関するお問い合わせはヴィレッジ・セラーズ(株)森澤様
       電話:0120-106-876
       email: wine@village-cellars.co.jp
       URL: http://www.village-cellars.co.jp/

posted by fumiko at 00:02| Comment(0) | シャンパン | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2020年01月12日

2020年満を持してのご案内 ~JTBグランドツアー主催 春のシャンパーニュとパリ~

5月のシャンパーニュツアーのご案内

昨年8月からJTBグランドツアー様と詰めてきたシャンパーニュツアーが決まりました。
年末にチラシもできました。訪問メゾンはペリエ ジュエとローラン・ペリエです。





◆ツアーの詳細は
https://www.jtb-grandtours.jp/tour/western_europe/france/1211a2020.html

[NEW]追記:ツアー延期のお知らせ(2020年3月26日付)
新型コロナウイルスの広がりが収まらない状況を考慮し、日程未定で延期

にさせていただきます。メゾンと連絡を取り合い、フランスの様子を見ながら、新規日程を考えます。何卒宜しくお願い致します。


JTB様とのご縁をくださったのは、リーデル・ジャパンのシニア・ワイングラス・エデュケーターの庄司大輔氏なのですが、当ツアーの魅力をお伝えするために、『魅惑のシャンパーニュ旅フェスタ(チラシの左上に記載)』を開催させていただくことになりました。
尊敬する庄司氏とふたりで皆様をシャンパーニュの世界に誘わせていただきます。もちろん、シャンパンもサービスさせていただきますのでご期待ください。
日時:2月6日(木)17時~18時30分
会場: リーデル青山本店
定員:20名 事前予約制
定員の倍以上のお申込みを頂き、追加開催決定 ありがとうございます!
参加費:無料
JTBグランドツアー(担当:龍谷様) 主催&受付/電話03-5766-3300

訪問するメゾンについて

シャンパーニュ業界最古といえる1825年ヴィンテージがストックされているヴィノテーク。英国向けの辛口ワイン造り

でも歴史あるペリエ・ジュエ


カーヴで瓶熟中の『ベル エポック』、エミール・ガレが描いたアネモネの絵柄で有名!


エミール・ガレの優雅なランプ
JTBグランドツアーご参加の皆様には、アール・ヌーヴォーの宝庫『迎賓館』でアペリティフとランチが予定されています。ペリエ ジュエからの特別なおもてなし!

Welcome at Perrier-Jouët located 26, avenue de champagne in Epernay
10:00 Visit of the cellars
11:00 Tasting of the range
12:00 Visit of Maison Belle Epoque
12:30 Aperitif and lunch at Maison Belle Epoque
14:30 Visit of the vineyard
15:30 End of program
完璧なスケジュール、光栄に思います[プレゼント]



1812年創業のローラン・ペリエ
「お水は飲まないで=シャンパンを飲んで!」というメッセージと可愛い銅像

LP.jpg
ローラン・ペリエの最高級アイテム『グラン シエクル』のオールドヴィンテージ
カーヴには1959年にグラン シエクルが発売されて以降のすべてのヴィンテージが保管されています。

ちなみに『グラン シエクル』の名付け親はシャルル・ド・ゴール元大統領です。ローラン・ペリエの前当主ベルナール・ドゥ・ノナンクール氏は第2次世界大戦時、ド・ゴール将軍の 演説に触発され、レジスタンスとして戦っていた軍曹でした。
ドゥ・ノナンクール氏は、ヒトラーが略奪したワインを隠していた 山荘“鷲の巣”に踏み込む先陣役の命を受け遂行した功労者です。大戦中の逸話は飛鳥新社刊『ワインと戦争(Wine & War)ヒトラーからワインを守った人々』に詳しく出ています。何度読み返しても感動するシーンです。

ペリエ ジュエ、ローラン・ペリエともに、素晴らしい歴史を有しています。
今回、JTBグランドツアー様のために門戸を開いてくださいました!
現地では、フランス在住で『神の雫』にも登場している加藤尚孝氏

が通訳として同行してくださる贅沢な内容になっています。
特別な空間なので、シャンパンラバー様とご一緒できましたら嬉しく思います。
ご検討の程、どうぞよろしくお願いいたします。


英・仏スパークリングワイン研修ツアー
2018年、2019年と実施してきたシャンパーニュ研修ツアー!
2020年は、シャンパーニュに拮抗している英国のスパークリングワイン産地も視察することにしました。英国は今月末にはブレグジットが正式に決まり、年内いっぱいかけて調整するようなので、EU内最後の年ということで、ワインだけでない見聞もできるのでは、と思っています。


エペルネにあるドゥ・ヴノージュ photo by Fumiko AOKI (2019年11月撮影)

出発は11月第1週~シャンパーニュではアンリ・ジローとドゥ・ヴノージュでのランチもあるので、とっても楽しみです。お陰様で、英・仏研修ツアー(7メゾン訪問)[わーい(嬉しい顔)]超定員になりました。本当にありがとうございました!!
今は、より満足度の高い内容にすべく、詳細を詰めているところです。
参加予定の皆様、今秋の話なので、まだまだ先ですが、2020年の〆を飾る“ハッピーな一週間”として楽しみにお待ちくださいませ。
こころからの感謝を込めて!!
posted by fumiko at 23:23| Comment(0) | シャンパン | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2019年10月19日

Rare Champagne Tasting Seminar with Régis CAMUS レア・シャンパーニュ・テイスティング

レア シャンパーニュ


パイパー・エドシック(PH)は創業100周年にあたる1885年に、当時のオーナーだったフェルディナン=テオドール・クンケルマンが宝石職人ピエール=カール・ファルベルジュに依頼し、ユニークなジュエリーボックスを完成させます。
その100年後(200周年)の1985年にはヴァンクリフがボトル装飾を担当。ヴィンテージは1976年。この200周年ボトルの推定金額は100万フラン超でした。



画像協力:パイパー・エドシック
ティアラ作成中の銀職人さん。
ボトルのティアラは若手デザイナーのアルテュス・ベルトランさんが手掛けており、ぶどう畑からインスパイアされた葉や樹を表現しています。

レジス・カミュさんが語った3ヴィンテージ
“稀(まれ)”を意味するレアはPHのプレステージ・キュヴェとしての位置付けでしたが、昨年2018年3月からレア・シャンパーニュは単独のブランドとして独立し、レジス・カミュさんが専任のシェフ・ド・カ―ヴに就任しています。

カミュさんは「PHとレアはトヨタとレクサスの関係と同じ」とコメント。同じ会社のアイテムでも愛飲している層は決して同じではなく、多くが異なる顧客層によって支えられていると判断している。これがプレステージ・キュヴェらしい扱いだと思っている」と言葉を添えました。

レアは初ヴィンテージの1976年から最新ヴィンテージの2006年までを入れても、わずか9つしか生産していません。それらすべてのヴィンテージを知り尽くしているカミュさんが今回のテイスティング・セミナー用に選んだのが1998年、2002年、2006年の3ヴィンテージ。卓越した醸造責任者のコメントには新たな発見がいくつかありました。

レア・シャンパーニュの特徴
◍デリケートさ
◍繊細さ
◍複雑さ
◍エキゾチックフルーツ
◍ワイルドスパイス
かすかなスパイスのタッチ、ペッパーやヴァニラ。そして次に出てくる香りはオリエンタルスパイス(クローブやスターアニス等)
「上記の要素が爽やかさとともに表現されることを目指している」とカミュさん



(左から)
レア1998/ 1500ml 希望小売価格70,000円(税抜) 参考出品
レア2002/ 750ml 同25,000円(税抜) 現行ヴィンテージ
レア2006/ 750ml 同25,000円(税抜) 11月1日から出荷開始

“豊かさ”の2002年ヴィンテージ


ぶどう品種:CH70% PN30%
デゴルジュマンは1年半前
「質でも量でも自然が我々に寛大だった年。ひとことで言うなら“豊かさ”。2001年は年明けから収穫まで雨が多く、熟すのが難しい年だったが、それを覆してくれたのが2002年で、2年分の豊かをもらった気がする。
香りはリッチで、エキゾチックフルーツ(マンゴー、キウイ、パッションフルーツ)、ワイルドスパイス、口中では熟したマンゴーを頬張った印象、それらの後には爽やかさ、ピュアさ、ミネラル感、若さが広がり、香りも味わいも余韻として長く残る。爽やかでシルキー。グラス内の温度が上がるにつれて豊かさが出てくる。これからまだ長い熟成が期待できるヴィンテージ。フルート型ではなく、ワイングラスで」とカミュさん。


2002年(左)と2006年
10年以上の歳月を経ているにも関わらず、若々しい色調で輝きも備えている2ヴィンテージ
熟成状態からシチュエーションを選ぶならカミュさん的には「レストランで飲むなら2002年、カクテルパーティーなら2006年」とのこと。

“太陽の恵み”の2006年ヴィンテージ


ぶどう品種:CH70% PN30%
「ひとことで言うなら“太陽の恵み”。この年は2002年より複雑だった。冬はとても寒く、雪も多かった。春は比較的暖かかったが、雨が多かった。夏は暑く、頻繁に雨が降ったので、ボトリティスの発生を心配したが、収穫の2週間前から好天になり、太陽の恩恵を受けることになった。シャンパンは温かみのある色調で、熟した果実や蜂蜜。香りにはおいしいものを早く口に入れたいという衝動に駆られるワクワク感がある。ワイルドスパイス、チョコ、ヨード。口中ではカプチーノやモカ、ミネラル、デリケートで繊細、余韻も長い。友好関係にあるふたつの要素がせめぎ合っている印象で、2006年の寛大な温かみのある味わいとレア・シャンパンの活発さが交互に出てくる。まだまだ若く、13年経過していることを忘れてしまう」とカミュさん
カミュさんが使うカプチーノやモカは “クリーミー” という意味合いだそうです。

1998年ヴィンテージを“英国紳士”と形容


ぶどう品種:CH70% PN30%
デゴルジュマンは7年前
「まさにレア(希少)、数が少ない。1998年をリリースした時、“英国紳士”と形容した。なぜなら英国のジェントルマンは、スタイリッシュ、エレガント、個性と知性だから。色調は光り輝くゴールド。レアの古いヴィンテージにあるトースト香、甘草、シダ、お茶、ジャスミンティー、白胡椒、ミネラル、ヨード、それだけでオリエンタルテイストのシャンパンであることがわかる。口中では西洋すもも、フルーツリキュール、味わいは優しく柔らかく、ドライアプリコット、なつめ、乾燥イチジク、ミネラル、ヨード感。ここでも2つの要素のせめぎ合いがあり、1998年ヴィンテージのストレートさと熟成感が交互に出てくる。


1998年はマグナムサイズのみ生産、ティアラの部分にパイパー・エドシックの表示あり
2002年と2006年に関しては表示もレア・シャンパーニュにチェンジ


多くのシェフ・ド・カーヴの中でも、受賞歴が多いカミュさん
IWCのスパークリングワインメーカー・オブ・ザ・イヤーを通算8回受賞しています。
カミュさんは香りの表現で、「私が造るシャンパンからナッツの要素が出てくることはない」と断言。熟成により変化していく香りでも、栗やシャンピニオンは許容範囲。でも、20年以内の熟成のシャンパンにきのこの香りを感じたら、明らかに欠点があると感じている。まぁ、シャンピニオンは50年くらい経てば必然的に出てくるもので、超50年のシャンパンを飲む機会はそう滅多にない。トリュフの香りは白でも黒でも問題ない」とおっしゃっていました。


パイパー・エドシックのシェフ・ド・カーブに就任したエミリアン・ブティヤさんについては「すごく良かったと思っています。とても優秀な若者ですし、将来的に見て可能性があるし、何より陽気な性格なので」とおっしゃっていました。
パイパー・エドシック&レア・シャンパーニュの更なる発展を楽しみにしています。

◍製品についてのお問い合わせは日本リカー(株)
℡03-5643-9772

過去の関連記事
◍レア ロゼ https://non-solo-vino.blog.ss-blog.jp/2016-09-17
◍レア ル・スクレhttps://non-solo-vino.blog.ss-blog.jp/2018-09-20
posted by fumiko at 22:23| Comment(0) | シャンパン | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2019年03月23日

2018年日本向けシャンパーニュ輸出は前年に引き続き、数量・金額ともに“世界第3位”

2017年をプレイバック!


昨年3月半ば、シャンパーニュ委員会日本事務局から速報が届きました!
日本が数量・金額ともに世界第3位という嬉しい内容でした。

2017年のシャンパーニュ総出荷数量は3億731万本、金額で48億7,372万ユーロと過去最高となり、フランス国内の消費は約21億ユーロと停滞したものの、輸出金額は約28億ユーロと好調で、過去12年でシャンパーニュの出荷金額は10億ユーロの伸長。2016年と比較して上級キュヴェの伸びも顕著でした。

輸出金額で見ると、世界第1位はアメリカ(5億8,580万ユーロ/前比8.5%増)、第2位の英国は金額(前比5.7%減)、数量(前比11%減)とも低迷傾向。日本は金額3億672万ユーロ(前比21.3%増)・数量1,287万本(前比17.6%増)と躍進し、直近の2年間、金額ではドイツを抜いて第3位に位置していた日本が、晴れて、数量でもドイツを抜き、力強い伸びを見せました。ドイツは金額では前比1.7%増、しかしながら数量では前比0.8%減だったので、日本はドイツの減少にも助けられました。

輸出数量だけで順位を見てみると、第1位:英国(2,776万本)、第2位:アメリカ(2,309万本)、第3位:日本(1,287万本)、第4位:ドイツ(1,228万本)、第5位:イタリア、第6位:ベルギー、第7位:オーストラリア、第8位:スイス、第9位:スペイン、第10位:カナダという結果でした。

2018年も日本市場は快調!
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データ協力:(C) CIVC


データ協力:(C) CIVC

CIVC日本事務局から、2018年の国別出荷量が届いたので、ここからは最新のご報告です。
2018年の総出荷数量は3億187万本(前比1.8%減)、金額は過去最高だった前年を0.3%上回る48億8707万ユーロとなりました。フランス国内の消費は数量、金額ともに減少気味。国内と輸出の比率も逆転しています。

数量ベースでは、第1位が英国で2,676万本(前比3.6%減)、第2位はアメリカで2,371万本(前比2.7%増)。逆に金額ベースだと、第1位はアメリカで5億7,707万ユーロ(前比1.5%減)、第2位は英国 4億617万ユーロ(前比2.2%減)となります。そのようななか、日本は今回も数量&金額ともに第3位で、1,358万本(前比5.5%増)と3億1,882万ユーロ(前比3.9%増)。確実な歩みを続けています。

数量では、4位のドイツ以下、5位ベルギー(昨年は6位)、6位オーストラリア(昨年7位)、7位イタリア(昨年5位)、8位スイス、(中国全体/本土、香港、台湾)、9位スペイン、10位スウェーデン。金額では、4位のドイツ以下、5位イタリア、6位ベルギー、7位オーストラリア、8位スイス、(中国全体/本土、香港、台湾)、9位スペイン、10位カナダです。
16位のロシアは数量(前比13.1%増)&金額(前比10.3%増)、20位のシンガポールは数量(前比15.3%増)&金額(前比15.0%増)、21位の南アフリカは初めて100万本を超え、数量(前比38.4%増)&金額(前比43.4%増)、24位のニュージーランドは数量(前比15.9%増)&金額(前比16%増)と快調。ロシア、シンガポール、南アフリカ、NZの国々はダイナミックな市場になっています。
ちなみに、昨年の年間消費本数が100万本を超え、金額でも前比39.5%増だった22位の韓国は、数量(3.8%減)、金額(0.7%増)で、前年ほどの伸びは見られません。



世界のスパークリングワインのなかで、破竹の勢いを見せているのがイタリアのプロセッコ。ソロイタリアの林茂代表によると、DOCで8,500万本、DOCGで4億8,000万本なので、出荷本数は6億本近いとのこと。シャンパーニュの2倍の量になります。ちなみにプロセッコの一番の相手国はドイツ。そしてスペインのカバは約2億本余り。
今後の泡もの市場の動向からも目が離せません。
posted by fumiko at 23:58| Comment(0) | シャンパン | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年09月20日

世界初のお披露目!! 宝石を纏ったパイパー・エドシックの『Rare Le Secret High Jewelry (レア ル・スクレ ハイジュエリー)』

Rare Le Secret のお披露目@三菱一号館美術館 Café1894

(左から)
日本リカーのパイパー・エドシック担当中山文子さん、竹内誠日本リカー代表取締役社長、メレリオ社14代当主夫人ロール=イザベル・メレリオ アートディレクター、レア・シャンパーニュマーケテイング担当モード・ラバンさん、レジス・カミュ シェフ・ド・カーブ、EPIアジアディレクターのクリスチャン・ピアさん、日本リカーの小崎静夫営業本部長

今秋発売予定の限定2アイテム


日本リカーは今年で創業55周年、おめでとうございます!
今月18日、1785年創業のシャンパンメゾンパイパー・エドシック

と1613年創業のジュエリーブランド メレリオ

とのコラボレーションで誕生した超豪華なアイテムを披露しました。

中央のシャンパンは限定1本の『レア ル・スクレ ハイジュエリー』
両脇に位置しているシャンパンは200本限定の『レア ル・スクレ ゴールドスミス』

ルビーとダイヤを纏(まと)った唯一無二のシャンパン


世界でオンリーワンのコレクション!
中央に1.38カラットのルビーを配し、周囲のリボンはゴールドとプラチナ製で、そこに総量約4.34カラットのダイヤモンドが施されています。ミュズレは24金プレート、ボトルのフロントにはRareのロゴが24金で描かれています。
ボトルから外すと・・・豪華なアクセサリーに!
出荷開始日は12月上旬予定、首都圏/ 限定百貨店、希望小売価格3,000万円(税別) 

200本限定レア ル・スクレ ゴールドスミス


レア ル・スクレ ゴールドスミスは世界限定1,000本のアイテム。
マグナムボトルで、24金のプレートには金細工職人としても高い技術を持つメレリオのブランドロゴとナンバリングが刻印されています。日本には200本限定で販売されます。発売は11月中旬、百貨店・ワインショップで販売、希望小売価格18万円(税別)

レジス・カミュ シェフ・ド・カーヴが語ったレア ル・スクレ秘話


ベールを脱いだシャンパンはレジス・カミュさんが非公式にストックしていた秘密のキュヴェ!
1997年に収穫したワインを1,000本だけマグナムサイズで貯蔵。地下20mのカーヴで20年以上寝かせていたもので、ブレンド比率はシャルドネ70%、ピノ・ノワール30%、ドザージュ・ゼロ、ベースワインは1997年ですが非公式(ヴィンテージ登録していない)なのでノン・ヴィンテージになります。

ル・スクレの味わいは
実際にテイスティングすることなくコメントするのは生涯で初めて、と言いながら・・・
カミュ:色調はオールドゴールド、輝きがあり、アロマは豊かで複雑。リコリスやオリエンタルな香り、アプリコットやいちじく。第一香は熟成感のある香りで、第二香には若々しさとフルーラルさ、レアの持つ純粋さとミネラル感、トロピカルフルーツ、レモン似の溌剌とした味わい、さざ波のように広がるさわやかさ、フレッシュでミネラル感に富んでいます。

私的コメント:いつの日か、『レア ル・スクレ』を味わうチャンスがきますように!!

マリー・アントワネットに繋がるメレリオとパイパー・エドシック


メレリオ社の社歴を見ると、1780年にマリー・アントワネットがヴェルサイユ宮殿にジュエリーを売りに来ていたジャン=パティスト・メレリオからカメオとガーネットのブレスレットを購入したとの記述があります。

パイパー・エドシックは1785年にマリー・アントワネットにプレステージュ・シャンパンを献上しており、1885年にはその100周年を記念して『ラ・キュヴェ・デュ・サントネール』を発表しています。

カミュさんがマダム・メレリオと出会ったのは1年半前のこと。
マリ-・アントワネットをキーワードにした繋がりによって、ル・スクレが誕生しました!

余談ですが、当日MCを務めた小崎営業本部長によると、パイパー・エドシックが創業した1780年代は、日本では徳川10代将軍家治の時代。メレリオに至っては徳川初代将軍家康まで遡ります。両社の歴史がいかに古いか、よくわかります。


メレリオ製ガーネットのジュエリー


懇親パーティーで

ウェルカムシャンパンはレア・シャンパーニュ2002

カミュ:2002年の特徴は豊かさ! 
複雑さと若々しさを備えたアロマ、レアのスタイルの特徴であるフィネス、ピュアさ、デリケートさ、トロピカルフルーツやミネラル感もふんだんにあり、シルクのようなテクスチュア。10年、20年後にも熟成が楽しめます。 


カミュさんと乾杯!


Café1894のフィンガーフード




レア・シャンパーニュとレア・ロゼ


稀な年にのみ造られるレア・シャンパーニュ
初ヴィンテージは1976年で収穫開始は10月6日、1985年は霜害があり、類まれな寒い年。1988年は秀逸年、1990年は5番目のヴィンテージ、98年はマグナムのみを生産、味わいはまだ若いジェントルマン、1999年に続き、最新ヴィンテージは2002年。レア・ロゼは2007年が初ヴィンテージで、レア・ロゼを入れると過去9ヴィンテージのみの生産です。

カミュさんとのマグナム談義
青木:1997ヴィンテージは最初からマグナムで保存しようと思っていたのですか
カミュ:レアという特別のシャンパンは、いつか日の目を見る時がくるだろうということで少しだけ造って隠し持っていた。ブレンドに関して自信があったので、初めてレアをマグナムに入れて造ったが、ごくわずかのトライアルだった。1998年にはマグナムだけでレアを造り、それは正式にリリースした。

青木:大容量ボトルでの熟成で、カミュさんがベストだと思うサイズは?
カミュ:シャンパーニュだったらマグナムだよ。
カミュ:ふたりだけの時に開けて一番最適なのはマグナムサイズ。特に、ひとりが下戸ならもっと良いね。
青木:それって、チャーチルの言葉では?
カミュ:ハハ、結構、みんなが使うよ。マグナムは荘厳な感じがするし、シンプルな装丁でもボトルがきれいに見えるし、ね。
A magnum is the perfect size for two gentlemen over lunch, especially if one isn't drinking.


■ル・スクレに関するお問い合わせは
日本リカー株式会社 事業部 広報担当 佐々木万理様まで ℡:03-5643-9772
posted by fumiko at 23:55| シャンパン | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年06月01日

日仏を拠点に活躍する照明デザイナー石井リーサ明理氏が第10回Champagne Joie de Vivre賞受賞!!

日仏交流160周年にふさわしい人選


『Champagne Joie de Vivre(ジョワ・ド・ヴィーヴル/生きるよろこび)』賞はシャンパーニュ委員会(CIVC)が創設した賞で、日本では2008年から実施されています。溌剌とした創造活動をする方、作品を通して“生きるよろこび”を与えてくれる方を対象にしています。

今年はその10回目であり、加えて、日本とフランスが1858年に日仏修好通商条約を締結してちょうど160年の記念年にあたります。今回の受賞者は東京とパリを拠点に世界各地のプロジェクトに参加している若手照明デザイナー 石井リーサ明理(あかり)氏

。照明デザイン・ライトアップの第一人者 石井幹子氏の愛娘さん。まさに、2018年の受賞者にぴったりの方でした!


(左から)
ヴァンサン・ペラン CIVCフランス本部事務局長、石井リーサ明理氏、ピエール・ムルルヴァ駐日フランス経済公使、川村玲子CIVC日本事務局代表

冒頭、ムルルヴァ駐日フランス経済公使は、「ここ20年間のシャンパンの伸びには目を見張るものがあり、今や日本は世界第3位の輸出国になっています。日本においてシャンパンは素晴らしい価値観を象徴するものであり、生きる楽しみと結びついているので、CIVCがこのような賞を創設したことに敬意を表します。この賞は作品がシャンパンと同じように、生きるよろこび、人々と分かち合うよろこびを象徴する仕事をしている方に与えられます。受賞者石井リーサ明理さんにお祝い申しあげます」と挨拶しました。

続いて、ペラン事務局長は、Joie de Vivre賞授賞式が日仏交流160周年の記念行事の一環で、フランス国内では様々な文化催事が『ジャポニスム2018 ~響きあう魂~』の標語のもとに行われていることについて触れ、さらに、「日・EUEPA締結や日本の地理的表示(GI)保護制度の動きは、シャンパンの輸出にさらに良い効果をもたらすであろう」と語りました。

授賞式では日・仏語で


ペラン事務局長は「石井リーサ明理氏は格調高い作品の数々を精巧なノウハウで、常に新たな創造を続け、インスピレーションにあふれる仕事を遂行しています」と述べ、本賞(シャンパーニュへの招待旅行)とマグナムサイズのシャンパンを授与しました。
石井氏の受賞を心から祝福いたします、おめでとうございます!!


バカラ パシフィック株式会社から副賞のシャンパーニュグラスが贈られました。


光を美しく反射させる"千の夜"という名のミルニュイ フルーティッシュモ レッド


石井氏のフランス語の挨拶に聞き入るピエール公使とペラン事務局長

“Light”の文字の前で


シャンパーニュ地方でメゾンの仕事もなさってきたという石井氏にとって、シャンパンはとても魅力的でインスピレーションをかき立たせてくれる存在のようです。「シャンパンは贅沢で弾ける飲み物という領域を超えた象徴であり、特にシャンパーニュ地方の景色、職人、メゾン、ぶどう畑で働く人たちの努力が結実した飲み物であることを実感しています。フランスでシャンパンと言えば喜び、ポジティヴな出来事、祝祭、そのような場面を表現するものなので、“Joie de Vivre=生きるよろこび賞”というのは、まさにその名にふさわしいものだと思っています」とあいさつのなかで語っていました。

"Joie de Vivre"は元気が出るおまじない
受賞が決まってから、パワーダウンしてしまうような日には、自分に喝を入れるおまじないとして“Joie de Vivre”というフレーズを口ずさんで心を落ち着かせていたという石井氏。思わず微笑みたくなるエピソードでした。

私の記憶を辿ってみると、最初から最後までフランス語で挨拶し、自己通訳で〆た方は石井氏が初めてだったと思います。授賞式ではお仕事の一端

を動画でも披露なさっていました。短時間ですが、FBに取り込めましたので、是非ともその様子をご覧いただきたいと思います。





乾杯の音頭は日本メディア交流協会の磯村尚徳会長



フランス語の伝道に力を入れている磯村氏は、石井親子の仕事について、単に照明デザイナーという紋切り型のものではなく、光をもっと広がりのあるものとして捉えたメッセージ、コンセプトを伝えるものであると強調。9月13日&14日には“ジャポニスム2018”で、エッフェル塔のライトアップが行われますが、その最大のメッセージは、「自由、美、多様性と日仏友好のさらなる促進、両国の文化的絆の強化」と語り、受賞者石井氏の成功を願いつつ、杯を挙げました。

超70のシャンパンの競演


乾杯のシャンパンは爽やかで品の良いタイプ(3品種ブレンド、ブラン・ド・ブラン)
式典後のカクテルパーティでは、爽、濃、艶、寿、福、優、優に区分されたシャンパンがふるまわれました。

 3品種ブレンド&ブラン・ド・ブラン
_

 ブラン・ド・ノワール、黒ぶどう主体


 ロゼ


I

寿 熟成のシャンパン


 プレスティージュ






 甘口タイプ




フィンガーフードと合わせて












ペラン事務局長とは昨秋に開催されたシャンパーニュ騎士団のガラ・ディナー以来の再会になりました。
シャンパン仲間ファッション・デザイナーの八巻多鶴子さんと一緒にフランス大使公邸の庭園を見ながらブースを回遊。70を超えるシャンパン制覇はとてもとても無理でしたが、優雅なシャンパン時間を共有させていただきました。
数量&金額ともに世界第3位になった日本市場の更なる躍進、CIVC日本事務局の活動に期待しています。改めまして、今回のお招きにも感謝しております!


日仏友好160年記念ジャポニスム2018 ~響きあう魂~

エッフェル塔特別ライトアップ
場所:フランス・パリ、エッフェル塔
日時:2018年9月13日(木)、14日(金)の日没から25時まで
共催:独立行政法人国際交流基金
   ジャポニスム2018 エッフェル塔特別ライトアップ実行委員会
特別協力:パリ市、エッフェル塔運営会社
企画・プロデュース:石井幹子&石井リーサ明理
実施デザイン・制作:石井幹子&石井幹子デザイン事務所/石井リーサ明理&I.C.O.N.,Paris
詳細はhttp://www.motoko-ishii.co.jp/#pagenews01jp.html

石井幹子&リーサ明理親子が投影する作品の数々、金色に輝くエッフェル塔、見たいです!


Joie de Vivre賞の過去の受賞者を振り返って・・・


3年ぶりにフランス大使公邸で開催されたJoie de Vivre賞授賞式!
第9回(2017年)はイタリア在住の漫画家ヤマザキマリ氏

、阿部寛ファンなので映画『テルマエ.・ロマエ』も大好きです。
第8回(2016年)はカンヌ国際映画祭の常連 河瀬直美監督

。ちなみに今年は是枝裕和監督の『万引き家族』がパルムドール受賞ですね、今一番気になっている映画です。
第7回(2015年)は千住3兄弟

。フランス大使公邸で行われました。日本画の博氏、作曲家の明氏&ヴァイオリニストの真理子氏の兄弟愛が光った式典でした。
そして・・・忘れられないのが第3回(2010年)の尾上菊之助氏

、歌舞伎好きで、学園祭で『弁天娘女男白波』の弁天小僧を演じた身なので、本家とお目にかかれて光栄でした!
私にとってもJoie de Vivreは、たくさんの思い出が詰まったシャンパンイベントになっています。

posted by fumiko at 23:58| シャンパン | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年05月29日

日比谷 松本楼創業115周年記念イベント ~シャンパン『クロ・サン・ソフィー』に繋がる山梨・勝沼ヒストリー~

明治38(1903)年創業の日比谷 松本楼、115周年記念イベント開催


日本初の洋式公園とした誕生した日比谷公園のなかに、時を同じくして創業した松本楼

は、明治のハイカラさん憧れのフレンチレストランとして人気を博していました。
それから115年! 
小坂文乃社長が、今回、記念のロゴとして採用したのは“シーラカンス”
きっかけは、ワイン界の権威大橋健一マスターワイン(MW)の「浮き沈みの多い飲食の世界で、100年以上継続していくことは凄いことであり、言うなれば、業界のシーラカンスですね」とのお言葉がヒントになって考案されたとのこと。みどり色のシーラカンスはとても可愛いですし、1階のテラスにある樹齢400年以上の銀杏の葉も描かれています。

梅屋庄吉と孫文の絆

創業当時の松本楼


小坂文乃社長の著書

と梅屋庄吉氏と孫文の関係を記した文献




ひまわり色の装いの小坂社長とひまわりの花束!
第1弾の記念イベントとして、私は日本とフランスの素敵な繋がりをお話しさせていただきました。

副題には、日仏160年、日本ワイン140年(2017年で)、明治150年と表記しました。
フランスのシャンパーニュ地方と日本の山梨・勝沼を繋ぐ素敵なお話がテーマで、供出させていただいたワインもシャンパンと日本のワインでした。

新緑がまぶしい空間で

新装された2階バンケット・ルームに80名のお客さまをお迎えして


いつもながらの落ち着いたテーブルセッティング


フォーカスしたシャンパンメゾンは『ジャック・ラセーニュ』
1960年代に父親が畑を購入(自社畑は約6㌶)、エマニュエル・ラセーニュは2代目


エマニュエル当主から動画メッセージが到着したので開宴前にチェック作業





ワインは左から
#1:シャトー・メルシャン マリコ・ヴィンヤード ロゼ2016
産地は長野県上田市のマリコ・ヴィンヤード。シラー、メルロー、CF、CS。ステンレスタンクで約14日、約4,700本。香り華やか、赤系果実、ベリー風味、スパイス、タンニンの存在感、サーモンやエビチリ、餃子と相性◎
#2:ジャック・ラセーニュ レ・ヴィ―ニュ・ド・モングー ブラン・ド・ブランNV
白い花、レモングラス、アカシア、柑橘系果実の内果皮似のビター感、終盤まで持続する酸、時間の経過でソフトに
#3:シャトー・メルシャン 岩崎甲州2016


柑橘系アロマ、温度変化で樽由来の重厚感、上質な酸味、果皮由来のビター感、旨味のある甲州
#4:ジャック・ラセーニュ ラ・コリーヌ アンスピレNV
淡いイエロー、ミネラル、塩味、樽由来の複雑味、旨味、酸の余韻
#5:ジャック・ラセーニュ ミレジメ2008
秀逸な2008年ヴィンテージ、香りに熟成感、味わいはフレッシュ、切れのある酸味、他と違うニュアンス
#6:ジャック・ラセーニュ クロ・サン・ソフィー2010
黄色系果実(黄桃、カリン)、木香、蜂蜜、クミン、カルダモン、エスニックスパイス、余韻に甘やかさ

協賛:リーデル・ジャパン株式会社(リースリンググラス)
協力&一部協賛:メルシャン株式会社、藤原商店
輸入元:藤原商店



六川シェフの料理は初めてだったのでワクワクでした!


小坂社長からスタート当初から今に至るお話、ご挨拶


ウェルカムドリンクはロゼワイン、色合わせでサーモン登場
シラー由来のスパイシーさがピンクペッパーとマッチ、低温から徐々に温度を上げて楽しんで欲しいロゼ! 


ジャック・ラセーニュはすべて白ぶどう100%で、ノン・ドザージュ(糖分添加無し)、生の勝負!
リーデルのリースリンググラスを使い、白ワイン感覚で。余韻まで凛とした酸が残り、口中をきれいに洗い流してくれる印象、ピュア!


ノン・ドゼのシャンパンの後に登場した岩崎甲州、その評価は

昨年初リリースされた『シャトー・メルシャン 岩崎甲州2016』は発売後、即完売! 
メルシャンがこの日のために手配してくださったもので、フランスに渡った高野・土屋両家の生家で栽培している甲州から造られています。


甲州とシャルドネに合わせて、ホワイトアスパラガスのブラマンジェ&雲丹のクリーミーさ、絶妙

昨年、お寿司屋さんに持ち込んで体験し、惚れ込んだ甲州岩崎。
樽使いの絶妙さと、昨年より瓶熟期間を経ている分、趣きある味わいに。中盤以降、酸の広がりも好印象。嬉しかったのは、シャンパンの輸入元クロスロードの有馬さんからいただいた「この甲州、深みがあってイイね」というお言葉。さらにリーデルの庄司さんから「シャンパンの後に出すというのは、かなりの冒険であり、勇気もいると思いますが、青木さんが岩崎甲州をしっかり理解しているからできることだと思う」と言っていただいた時は\(^o^)/
生で勝負のノン・ドゼのシャンパンに正面から挑んで頑張っていた“ひと味”違う甲州。メルシャンの大谷さんも「他の甲州よりタンニン分が多い」とおっしゃっていました。2017年ヴィンテージのリリース、ご期待くださいませ。


シェフならではの見事な仕掛け
左から順にタチウオの昆布締め、中にマンゴーフルーツ、ハタは焼き塩、イサキはハーブ塩。
メニュー全般、素材の良さと新鮮さが持ち味でしたが、この一皿には美味しいの声、多々・・・
口中にタチウオを入れた時のギャップ(魚のぷりぷり感+旨味、マンゴーの柔らかさ+甘味)の面白さ、ラ・ヴィ―ニュ、岩崎甲州ともに楽しめました!



手長海老と帆立のポワレ、パッションフルーツのブールブランソース
アスパラソバージュとチーズのチュイル
果実の酸をワインの酸と相乗させた違和感のない相性


熟成香、ヘーゼルナッツ、蜂蜜等、熟成したブルゴーニュワイン的風味


六川シェフのメニュー解説


参加者を引き付ける話術お見事、リーデル・ジャパンの庄司大輔チーフ・ワイングラス・エデュケーター


シャルル・バルテが描いた菊の絵はクロ・サン・ソフィーのラベルに使われています。明治天皇から勲章を受勲し、そのお礼に、オリジナルの菊の花を作って献上したバルテ。


当日のハイライト!
クロ・サン・ソフィーの畑の現オーナーは、子供服のプティ・バトー一族です。
エマニュエル当主と同家が親しかったことから、『クロ・サン・ソフィー』造りを任され、誕生したシャンパン。2010年が初ヴィンテージ。



メゾンはシャンパーニュ地方オーブ県トロワに位置し、ブルゴーニュに近いエリアで、土壌はチョーク質。ランスやエペルネより南にあるので、ぶどうの糖度も1~2度高いものが収穫できます。
かつて、クロ・サン・ソフィーには農業試験場があり、この地で日本から来た2名の若者高野正誠と土屋龍憲がぶどう栽培とワイン造りを学んでいました。指導者はシャルル・バルテとピエール・デュポンで、バルテはぶどうの苗木作り、デュポンは土壌や醸造技術を伝授しました。



ワインは黄金色、樽使いの面白さもクロ・サン・ソフィーの特徴


フランス産ブレスチキンとブーシェ、松本楼伝統のレシピのパイとともに モリーユ茸のソース。温度があがることで重厚感と樽熟成の風味が増し、料理に寄り添って。


たまごの殻を使ったスペシャリテ、刻んだトリュフの香りほんのりのオムライス


マンゴーココナッツムース、南国のフルーツを散りばめ


果実の酸を生かすことで、シャンパンの酸とも相乗、ロゼとも◎

松本楼のフルメンバー


小坂文乃社長以下、スタッフ総出、壮観でした!
115周年を迎えられ、心からお祝い申し上げます!


クロ・サン・ソフィーと勝沼を繋ぐヒストリー


薩摩藩医の子供として生まれ、後に山梨県知事も務めた前田正名は、明治2年(1869年)から明治10年(1877年)まで渡仏。トロワのシャルル・バルテと親交があったことから、高野・土屋両名を伴い、帰国してわずか半年で再渡仏し、ふたりをサポートしました。



メルシャン資料館にある高野家のワインとクロ・サン・ソィ-のワイン

フランスと日本を繋ぐ絆のワイン

マスカット・ベーリーAの生みの親 川上善兵衛生誕150年


日本のワインを語る上で絶対にはずせないのが、新潟県岩の原葡萄園の創始者、日本のぶどうの父川上善兵衛です。明治元年(1868年)生まれなので、今年は生誕150年の記念年。高野正誠や土屋龍憲とも交流がありました。
江戸時代から続く、大地主の6代目として生まれた善兵衛は、殖産興業・農民救済という意思を持って、ぶどう栽培&ワイン造りを手掛けますが、このきっかけを作ったのは、あの勝海舟! 祖父の時代から勝家と交流があり、海舟から見聞したぶどうとワインの話に触発されたそうです。 (『岩の原葡萄園』の坂田敏元社長からの伝承)
「志は良いけどおこもさん(こじき)になるなよ」と海舟は助言しましたが、善兵衛は自分の意志を貫きます。結果として、全財産を失い、人生を終えることになりますが、善兵衛が開発した優良22品種のなかのマスカット・ベーリーAが、2013年、O.I.V(国際ブドウ・ワイン機構) にワイン用ぶどうとして登録されました。国際的に認められたことで、EUへの輸出の際、ラベルに品種名を表示することができるようになりました。
ここにも長い歴史がありました。

明治時代のワイン造りの黎明期を駆け抜けていった先人たち
現在の日本ワインの向上・躍進に、高い評価をくださると確信しています。


素晴らしい応援に支えられて

ジャック・ラセーニュの輸入元クロスロードの藤原秀三社長(後列中央)と有馬基さん(藤原社長の左隣)、リーデル・ジャパンの庄司大輔さん、メルシャン執行役員首都圏総括支社長大谷満さん(最右)
本当にありがとうございました!!


いつも温かな応援をしてくださるお仲間、有難く嬉しく思います。


昨春、ルイ・ジャドイベント@松本楼で共に活動したワインサロン『フミエール』の友原範士社長と宮川文子主任講師、ワイン仲間の鎌倉えりこさんと秋山青美さん


文乃さんとの糸を繋いでくれた親愛なる吉井君と愛妻利恵さん、ありがとねっ!
115周年記念イベントで素晴らしいワインをご提供くださったメルシャンの大谷支社長、感謝しております。


小坂文乃社長へのエール

歴史ある松本楼の代表としての新しい船出
順風満帆の日ばかりではなく、荒波を受ける日もあると思いますが、女性ならではの感性を生かして、上手な舵さばきを見せてください。参加させていただいたメンバー全員応援しております。
松本楼の120年、150年、そして230年・・・更なるご発展を祈願しております。
今回は、身に余る光栄なお役目をいただき、ありがとうございました!



追記(6月6日)
日比谷 松本楼の代表取締役会長小坂哲瑯(本名 明)氏(享年86歳)が先月23日に他界なさったことが公表されました。小坂会長のご冥福を心からお祈り申しあげます。文乃さんはじめ、ご家族の皆さまの本日までのご心労は計り知れないものだったと思っております。

過去に何度も同店でのワインイベントでお世話になっている身として、今回の115周年の会は今まで以上に気合を込めて頑張らねばという思いで、務めさせていただきましたが、私にとりまして、生涯忘れられない出来事になりました。小坂会長に「あんたに任せて良かった」とおっしゃっていただきたい一心でおりました。
ご縁をいただきましたことにこころから感謝しております。
どうぞ、安らかにお眠りくださいませ。長い間お世話になり、本当にありがとうございました。
青木拝
posted by fumiko at 20:30| シャンパン | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年04月30日

スペシャルコラボレーション!!   ジュール・ヴェルヌ&ベル エポック@ベージュ アラン・デュカス東京

GW期間中の特別開催
パリの香りをまとったスペシャルメニューとシャンパーニュ『ベル エポック』とのマリアージュ


パリの象徴エッフェル塔内にあるアラン・デュカスのジュール・ヴェルヌ

は地上125mからパリ市街のパノラマを楽しみながら美食が楽しめる贅沢な空間、予約が難しい人気のミシュラン一つ星レストランです。
4月29日から5月6日の期間、ベージュ アラン・デュカス東京

で、ペリエ ジュエのシャンパンとそのジュール・ヴェルヌの特別メニューを味わうことができます。

来日したエリック・アズーグシェフ

来日した『ジュール・ヴェルヌ』の重田久信氏(左から4人目)、エリック・アズーグシェフ(左から5人目)、ペルノ・リカール・ジャパンのティム・ペック社長(右から2人目)を交えた記念ショット!

ひと足早くアール・ヌーヴォーの世界へ

ペルノ・リカール・ジャパン様からお声掛けいただき、28日にアズーグシェフの世界を堪能!


鴨のフォアグラ ルクルュス、ブリオッシュ パリジュエンヌ
愛がこもったおもてなし、テーブル上には可愛いハートも登場して!


凛としたスタイル、ペリエ ジュエ ベ ル エポック ブラン・ド・ブラン2004


パイ生地のヴォルオーヴォン × ベルエポック1999、双方のバター風味がナイスハーモニー


ペリエ ジュエ ベル エポック ブラン1999には黒糖のニュアンスも!


ベル エポック ブラン2007vs1999の贅沢な飲み比べ
「ル・ショコラ・アラン・デュカス」のクルスティアン




ジュール・ヴェルヌ&ベル エポック概要

日時:4月29日(日)〜5月6日(日) 
会場:ベージュ アラン・デュカス東京
東京都中央区銀座3-5-3 シャネル銀座ビルディング10階
価格:ランチ23,000円(特別メニュー・ペアリングの飲物/3杯・税込)/ディナー42,000円(特別メニュー・ペアリングの飲物/5杯・税込) ※サービス料別途
予約:03-5159-5500 ※月・火の定休日を除く
特別コースのご案内はコチラ

で。
エレガントなマリアージュをお楽しみくださいませ!

■輸入元:ペルノ・リカー・ジャパン株式会社
Tel:03-5802-2671/Fax: 03-5802-2677

[リボン]ベージュ アラン・デュカス東京は改装の為、2018年5月7日(月)~9月中旬までクローズ。
今年の秋には新たな空間で、より洗練されたお料理とサービスをご提供くださるとのこと、楽しみです!http://www.beige-tokyo.com/ja/
posted by fumiko at 09:02| シャンパン | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年04月18日

ペリエ ジュエの世界観! 5月はポップアップ・バー『レデン 東京 バイ ペリエ ジュエ』にGo!

シャンパンラバー向けのスタイリッシュなイベント

ペリエ ジュエの輸入元ペルノ・リカール・ジャパン(株)が期間限定5月11日(金)~20日(日)で、渋谷のTRUNK (HOTEL)にポップアップ・バー『レデン 東京 バイ ペリエ ジュエ』をオープン!
ペリエ ジュエ独自の世界観を披露します。

エペルネにあるワインセラーの名前

L'Eden(レデン)は“楽園”の意味。貴重なバック・ヴィンテージだけを保管しているワインセラーの名前で、5月11日から、その名に由来するイベント『レデン バイ ペリエ ジュエ』が開催されます。

<その1> シャンパーニュを愉しむためのペアリング・ランチ&ディナー
シャンパーニュとのマリアージュ、有名シェフが誘うランチ&ディナー

<その2> 最高醸造責任者によるティスティング・セミナー

エルヴェ・デシャン最高醸造責任者(右)とティム・ベックペルノ・リカール・ジャパン代表取締役
イベント開催に合わせてエルヴェ・デシャン氏が来日して特別セミナーを実施。セミナーのテーマは5つ! ペリエ ジュエのシャンパーニュの魅力を直接学べるチャンスです。

<その3> TRUNK(HOTEL)で愉しめるペリエ ジュエの世界
期間中、特別にバイ・ザ・グラスメニューを提供
通常グラスではお愉しみいただけないバック・ヴィンテージや希少性の高いスペシャル・キュヴェを日替わりで提供します。

<その4> VR(ヴァーチャルリアリティ)セラー体験
シカゴを拠点に活躍するアーティスト、Luftwerk(ルフトヴァーク)氏によるデジタルインスタレーションやワインセラー「レデン」をVR(バー チャルリアリティ)で体験

◆ポップアップ・バーやセミナー等についての詳細は
公式スペシャルサイト

をご覧ください。
おいしさがたっぷり詰まった価値あるイベントです、お早めの行動を!
posted by fumiko at 23:02| シャンパン | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年04月11日

5月26日 日比谷松本楼創業115周年記念イベント開催のお知らせ!!

日仏友好160年×明治150年&日比谷松本楼創業115周年



シャンパンメゾン『ジャック・ラセーニュ』のクロ・サン・ソフィーに繋がる山梨・勝沼ヒストリー
1903年(明治38年)に、我が国初の近代西洋風公園として誕生した日比谷公園。その中央に東京市民憧れのレストラン『松本楼』が開業して、今年で115年を迎えます!
折しも2018年は日本とフランスが修好通商条約を締結して160年の記念年にあたります。

松本楼の110周年イベントから5年が過ぎました!
~シャンパン美学、シャンパン流儀へのアプローチ~

と題して、私は『松本楼』と『G.H.マム』の男気物語をナビゲートさせていただきましたが、今回の115周年イベントでは、フランス・トロワにあるシャンパンメゾン<ジャック・ラセーニュ>と、それに繋がる日本ワイン、山梨・勝沼のヒストリーを明治時代にタイムスリップしながら紐解いていきたいと思います。



1877年(明治10年)、山梨県勝沼町からシャンパーニュ地方オーブ県トロワ市にワイン留学したふたりの若者 高野正誠と土屋龍憲。トロワ市の農業試験場『クロ・サン・ソフィー』で学んだ彼らによって、日本の本格的なワイン造りがスタートしました。



その歴史ある『クロ・サン・ソフィー』のぶどう畑から近年、注目のシャンパーニュ『クロ・サン・ソフィー』がデビューしたことで、明治時代の素晴らしい“ワインストーリー”を知ることができました。

光栄にも小坂文乃社長から、記念イベントの第1弾の大役を仰せつかりましたので、5年前よりさらにパワーアップして頑張りたいと思っております。
皆さまには日仏友好160年にふさわしい素敵な“ワイン秘話”をご披露させていただきますので、どうぞご期待くださいませ。
時まさに新緑の5月、新装したBanquet ROOMで、皆さまのご来場をお待ちしております!

ワイン&シャンパーニュ
ウェルカムワイン
・シャトー・メルシャン マリコ・ヴィンヤード ロゼ2016
日仏のストーリーに絡むアイテム
・シャトー・メルシャン 岩崎甲州2016
・ジャック・ラセーニュ ブラン・ド・ブラン レ・ヴィーニュ・ド・モングゥNV
・ジャック・ラセーニュ ラ・コリーヌ・アンスピレNV
・ジャック・ラセーニュ ミレジム2008
・ジャック・ラセーニュ クロ・サン・ソフィー 2010
※希少アイテム

グラス
リーデル協賛
ワイン&シャンパン協力
メルシャン株式会社
有限会社クロスロード


【開催要項】
日時:2018年5月26日(土) 受付17時30分 開場18時~
場所:日比谷・松本楼 Banquet ROOM
ナビゲーター:青木冨美子 ワインジャーナリスト
定員:80名(先着順) 満席御礼・キャンセル待ち!
会費:25,000円(税別)

【お申し込み方法】
日比谷松本楼

イベント予約
電話:03- 3503-1612
Email:boulogne@matsumotoro.co.jp
※メールでのご予約の場合
松本楼様から返信をさせていただきますが、時として、お客様からのメールが届いていない場合があります。同店からの返信が届かない時は、お手数ですが、再度ご連絡をお願い致します。
何卒よろしくお願い致します。
posted by fumiko at 18:23| Comment(0) | シャンパン | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年12月27日

シャンパーニュ委員会(CIVC)プレス会見 ~世界&日本への出荷&カテゴリー別の動向~

2015年にユネスコ登録
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2年振りに来日したシャンパーニュ委員会(CIVC)のヴァンサン・ペラン事務局長

2015年7月、シャンパーニュ地方はユネスコ世界遺産

に登録されました。
ペラン事務局長は採決に際して世界遺産委員会の各国代表がシャンパーニュを支持した言葉(ペラン氏の背後の画像にある単語類)を紹介。Evidence証拠、Authenticity確実性、Cultural value文化的価値、Celebrationお祝い、History歴史、Universality普遍性 etc
シャンパーニュ地方は、ボルドー地方サン・テミリオン地区、ブルゴーニュ地方に続いての登録であり、伝統を現代に生かし、歴史のなかで同地方が果たしてきた役割が高く評価されました。


2017年の作柄状況
天候:春の遅霜で23%の芽がダメージを受け、5月半ばから7月末までは記録的な暑さ、乾燥が続いた。8月末に雹(ひょう)を伴う激しい風雨
収穫:地域によっては8月26日から開始。大半は9月4日から始まり15日に終了(2016年は9月10日収穫開始)。収穫期間中は雨が多く、腐敗果を最小限に防ぐ必要から素早い作業が強いられた。10日間延べで12万人が手摘作業。1950年以降、2003年、2007年、2011年に次ぐ早い記録
収量:平年比20%減。全域で規定数量10300kg/haに達しなかったため、2017年は過去の取り置き分を使用(CIVCが管理)
ぶどうの出来:アルコール度数は10%超、酸度も十分、バランスの取れた有望なマストが得られた。シャルドネに関してはコート・デ・ブランは品質良好、コート・デ・バールも良好だが遅霜の影響で収量減の区画あり。ピノ・ノワールとムニエは収穫直前の雨の影響で病害虫の被害。ヴィンテージの評価は年明けのヴァンクレール待ち


世界への出荷状況<2016年度>
出荷内訳は3億603万本
NMからの出荷量72%(2億1939万本)、RM&CMからの出荷28%(8664万本)



■11主要市場をみると、数量は英国、米国、ドイツ、日本、ベルギー、オーストラリア、イタリア、スイス、中国、スウェーデンで、日本は1090万本(▲7.2%)。金額では第1位と第2位が逆転していて米国、英国、そして日本もドイツを抜いて第3位で2億5300万ユーロ(+3%)
■出荷額が増えた要因は、米国と日本の堅調、欧州圏内のドイツ、オランダ(+6.3%)、スペイン、イタリア、北欧(+3.5%)。他エリアではカナダ(+9.4%)、メキシコ(+12%)、南アフリカ(+15.1%)、NZ(+25.4%)、韓国(+14.2%)等、新しい有望市場の台頭とCIVCは分析


■カテゴリー別の出荷はNV79.5%、ロゼ10.4%、プレスティージュ4.6%、ドゥミ・セック3.1%、他2.4%。ロゼの出荷は前年比8.6%、プレスティージュは同4.6%増で、よりレアで高級なアイテムを求める傾向
■ブリュットナチュール、エクストラブリュットはそれぞれ12.7%、16.4%の伸び

日本への出荷状況

■出荷生産者は計504で、形態別の内訳はNMが167で33%、RMが316で63%、CMが21で4%となり、NMは数量で88.9%、金額で90.8%を占め、圧倒的な数字を示しています。


■上記は対日輸出量のカテゴリー別構成比ですが、注目点はロゼで数量12%、金額12.6%。同様にキュヴェ・プレスティージュは数量10.9%、金額28.6%。ドゥミ・セックは数量7.2%、金額5.8%で、他の市場(表1参照)より高い比率。これらが金額で第3位に位置する日本の要因


CIVCの最新データがシャンパンラバーさんのお役にたてば幸いです!!
posted by fumiko at 20:02| Comment(0) | シャンパン | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年12月10日

第9回「Champagne Joie de Vivre(生きるよろこび)」賞はテルマエ・ロマエの人気漫画家ヤマザキマリ氏

Joie de Vivre賞とは

シャンパーニュ委員会(CIVC)が日本に於いて2008年に創設した賞。国を越えて、生きるよろこびをわかちあう“シャンパーニュの精神”のシンボルとなりうる人、才能や個性にあふれ、独自の世界観を有し、国際的共感を得て活躍している人が対象。第1回華道家池坊由紀氏から、昨年の第8回映画監督の河瀬直美氏まで各界から多彩な方々が選ばれています。

第9回の受賞者はイタリア在住の漫画家ヤマザキマリ氏





2010年古代ローマを舞台にした漫画『テルマエ・ロマエ』で第3回漫画大賞、第14回手塚治虫文化賞受賞。2013年にはフランス、アングレーム国際マンガ祭にノミネートされ、2015年には芸術選奨文部科学大臣新人賞受賞。2017年にはイタリア共和国星勲章(コメンダトーレ章)受章。

授賞式にはシャンパンメゾンの関係者も参加して

(左から)デュヴァル=ルロワ、ボワゼル、ブルーノ・パイヤール、ドゥーツ、テタンジェ、ドゥラモット&サロン、ペリエ・ジュエのメゾンメンバー
今年はシャンパーニュ騎士団の叙任式&ガラディナーが前日に行われたこともあり、式典には来日中のメゾンもお仲間に。例年より賑やかな授与式になりました。

受賞理由について


CIVCのヴァンサン・ペラン事務局長は選出理由について、シャンパンとの共通項を強調。
「ヤマザキさんが描く繊細なライン、どのようなストーリーを書いてもヤマザキさんだとわかるスタイル、ヴァリエーションに富んだ物語が尽きることなく続いていくところはシャンパーニュのスタイルと似ています。そしてヤマザキさんもシャンパーニュも、ヨーロッパと日本の架け橋になっています。 我々は過去の遺産を大事にしながら、シャンパーニュを造り出しており、シャンパーニュは過去と現在を結びつける飲みものです」と述べ、古代ローマ人の足跡である遺跡についても触れていました。
最後に「テルマエ・ロマエでは各巻に、建築や現代と過去をつなぐ水が何度も出てきますが、(設計技師である主人公)ルシウスがシャンパーニュを飲むシーンやシャンパーニュのお風呂に入るシーンはなかったので書いていただければ」とのメッセージも!



ヤマザキマリ氏は音楽家の家庭に生まれ、14歳の時、フランスとドイツに1ヶ月間の単身外遊、3年後にイタリアに留学、フィレンツェ国立美術学院で絵画を専攻。10年間に及ぶイタリア滞在の後、漫画を独学で習得し、漫画家としてデビュー。2008年1月から『コミックビーム』にテルマエ・ロマエを連載して大ヒット。現在、『新潮45』で プリニウス

連載中

阿部寛ファンの私なので、映画『テルマエ・ロマエ』は大好きです。
内なる情熱を秘めたエレガントな作者ヤマザキマリ氏にお目にかかれて光栄でした!


ヤマザキ氏は受賞に際して「イタリアに住んでいるので、ナショナリズムが強い欧州でフランスワインを飲む機会は少ないのですが、特別の時にはシャンパンを飲みますし、シャンパンは発泡酒のなかでは最高峰だと思っています。イタリアとの縁が深いように思われていますが、最初の訪問国はフランスでした。ルーブル美術館を見ることで迷っていた自分の道を開くことができました。フランスは漫画への評価が高く、私の漫画を最初に翻訳出版してくれたのもフランス。多くのフランス人が読んでくれています」とコメント。
背後にある画像説明では、日本テレビで4月に放映された アナザースカイ

に触れ、ヤマザキ氏ゆかりの場所、原点はパリとのことで、「14歳の旅がこのような形で帰結するのだなぁと思い、自分にとっては感慨深い番組でした」と語っていました。




ブルーノ・パイヤール社長がCIVCのシンボルボトルを贈呈
同技術部が造っている『Champagne Martin Hugnot』


CIVCからの目録贈呈


副賞のバカラルビー!

乾杯の音頭は古代ローマ史の本村凌二東大名誉教授


「年齢とローマ史に関してはマリさんより勝っているのでは」との軽口からスタートした本村教授
「きりりとしたシャンパンの泡はマリさんのきりっとした発想に繋がり、“泡”はギリシャ語でアフロ。アフロディテ(泡があふれ出て!)は愛と豊穣のビーナスなので、可愛くて思いやりがあるマリさんと重なります。一方で、アフロディテは戦いの神でもあります。いつも新しいジャンルを切り開いていくマリさんは、愛と豊穣だけでなく、戦いの意味でも、まさにJoie de Vivre(生きるよろこび)の賞を受けるにふさわしい」との含蓄ある祝辞を添えて、乾杯に繋ぎました。


ヤマザキマリ氏を囲んでペランCIVC事務局長と川村玲子CIVC日本事務局代表


授与式後のカクテルパーティーには60アイテム以上のシャンパーニュが

乾杯のシャンパーニュ


爽はフレッシュ、軽快、ミネラルのシャンパーニュ



バランスのノンヴィンテージ




濃はボディのあるシャンパーニュ


ブラン・ド・ノワール、黒ぶどう主体




艶 華やかなロゼ


メゾン毎に異なる色の違いも魅力




プルミエール・キュヴェはピノ・ノワール主体で若干シャルドネをブレンド





寿 熟成のシャンパーニュ8銘柄



福 プレスティージュのシャンパーニュ


ウイリアム・ドゥーツ2006とシャルル7世 ブラン・ド・ノワールはマグナムの醍醐味



来日中のメゾン提供のコーナーで

ブルーノ・パイヤールのN.P.U.2003、限定4,200本の希少シャンパン!


ドゥーツのファブリス・ロセ氏と『キュヴェ・アムール・ド・ドゥーツ2006』マグナム



ANDAZ TOKYO TORANOMON HILLS 51Fからの眺めも最高でした!

posted by fumiko at 13:02| Comment(0) | シャンパン | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年11月27日

Fusion of the world heritage champagne and Edo culture@restaurant Asakusa 『Ichinao』 / 世界遺産シャンパンと江戸文化の融合@浅草『一直』

Beyond space and time・・・
I organized an event to enjoy the marriage of Champagne Maison Laurent-Perrier (LP)

founded in 1812 and Edo cuisine Ichinao

founded in 1878.
Asakusa is a place where the culture of Edo period still remains.

時空を超えて・・・
1812年創業のシャンパンメゾン『ローラン・ペリエ』と1878年創業の江戸料理『一直』のマリアージュを楽しむイベントを行いました。
浅草は江戸文化がいまだに残っている場所です。


Goju-no-tou

in Senso-ji
浅草寺の五重塔



"Ichinao" founded in 1878
1878年創業の『一直』



In the 1960s, the Master used to work at the Japan Embassy in Austria and he was in charge of Japanese cuisine.
As an interesting anecdote of himself when he was there, he did shake hands with President Kennedy, because he had an opportunity to see President Kennedy and Prime Minister Khrushchev, both visited Vienna for the Vienna meeting (1961). Unfortunately, afetr two years later, Kennedy passed away in Dallas.

親方(江原仁さん)は1960年代、オーストリアの日本大使館で、日本料理を担当していました。
逸話として、ウィーン会談(1961年)のためにオーストリアを訪問していたケネディ大統領とフルシチョフ首相を身近で見る機会があり、ケネディ大統領と握手できたそうです。残念なことに、ケネディ大統領はその2年後ダラスで亡くなりました。


Young master knows a lot about wine.  
若旦那(江原正剛さん)はワインに精通しています。


Haruo Kenmotsu master sommelier teaches how to open champagne to young female master.
剣持春夫マスターソムリエは若女将にシャンパンの開け方を伝授



Edo dishes menu using seasonal ingredients with Laurent-Perrier's cute booklet
旬の食材を盛り込んだ江戸料理のメニューとローラン・ペリエの可愛い冊子



The perfect Blance La Cuvée


完璧なバランス『ラ・キュべ』


Cheers!!
Kenmotsu master sommelier who is authority of wine industry and Philippe Sauzedde of Laurent-Perrier Ambassador.
ワイン界の大御所剣持マスタソムリエとフィリップ・ソーゼット ローランペリエ大使と乾杯!


Nice Marriage with LP & Edo dishes
ローラン・ペリエ&江戸料理のナイスマリアージュ


Champagne: La Cuvée、Ultra Brut

、Cuvée Rosé、Grand Siècle (All Magnums, except Ultra Brut)
Glass: Riedel Vinum flute glass
Sponsorship by Laurent-Perrier & Suntory, Riedel Japan

ラ・キュベ、ウルトラ・ブリュット、ロゼ・ブリュット、グラン・シエクル(ウルトラ・ブリュット以外はマグナム
リーデルのヴィノム・フルートグラス
協賛:Laurent-Perrier & Suntory、リーデル・ジャパン


Gentle and mild texture
座付 聖護院かぶら風呂吹き 八丁胡麻味噌掛け ふり柚子


A masterpiece of Edo cuisine
前菜 竹紙蛸羽根酢掛け たたきオクラ



Acid and Umami
前菜 紅葉鯛 南蛮漬け 木の芽
器は“耳愛(じあい)”と呼ばれる高価な作品



Beauty of the back of lid
お椀を開けた時の蓋の絵柄、和食ならではの美



Philippe san introduced the ultimate Cuvée Rosé


フィリップさんがロゼ・ブリュットを紹介


Maru means Soft-shelled turtle (suppon スッポン).
御椀 丸吸 祝いもち 九条葱 つゆ生姜
“丸”はスッポンの隠語、コラーゲンたっぷり!


Sliced raw fish
御つくり 平目 まぐろ 青利いか 五味菜 土佐醤油



画像協力:根本友子
Grilled Saikyo&chestnut
焼き物 まなかつお 西京焼 渋皮栗 谷中生姜


Explanation about Grand Siècle

with Philippe san.
I coordinated in image "Calla lily" of the maison.
フィリップさんと一緒にグラン・シエクルについて解説
私はメゾンのイメージ"カラーの花"でコーディネートしました。



画像協力:根本友子
Abundance and complexity
煮物 百合根まんじゅう射込みうずら 銀あんかけ 蓮芋


A piece of fall
栗御飯 十三湖蜆赤出汁



画像協力:根本友子
Compote of fig
水菓子 無花果コンポート



perfect marriage
ロゼと無花果は渾然一体


Performance of Houkan / 悠玄亭玉八師匠の幇間(ほうかん)芸


The special guest of the event was Yugentei Tamahachi, the master of Houkan.
"Houkan" , the old Japanese, which means to warm up the drinking party and this is the reason he is called so, as he is a male geisha who learned Japanese traditional arts and helps to bring additional excitement at the banquet scene. Speaking of geisha, it's more likely a role of female now, but a male geisha was mainstream until the late of the Edo period.
Tamahachi master is one of the few Houkan in Japan.

特別ゲストは幇間(ほうかん)の悠玄亭玉八師匠でした。日本の伝統芸を習得した酒の席を幇助する男芸者です。今は芸者といえば女性を指しますが、江戸時代後期までは男芸者のほうが主流でした。玉八師匠は日本で数少ない幇間のひとりです。


One-man-show using Bran / ふすま芸(ふすまを使ったひとり芝居)


Dancing empty-handed
手踊りのかっぽれも披露


Vocal cord copying of Kabuki actors and Politicians, great!
玉八師匠の声色(歌舞伎役者や政治家)、お見事でした!



With Naoko Otake san who went with the management of this event!
会の運営を一緒に行った大竹奈穂子さんと


Champagne Smile / シャンパンスマイル!


With Champagne Smile!
遠路はるばるご参加くださった方もおりましたので全員集合ではないですが、シャンパンスマイルで閉会!



画像協力:大竹奈穂子
With event members
イベントに関わったメンバーと


It was a splendid condition!
素晴らしいコンディション!




Though Tamahachi master has participated in the movie "Zatoichi" by director Takeshi Kitano (Beat Takeshi), there is a strong connection with Laurent-Perrier and Takeshi san.

悠玄亭玉八

師匠は北野武監督の映画『座頭市』に出演していますが、たけしさんはローラン・ペリエと深い繋がりがあります。


Takeshi san was awarded the Officier d'Honneur from the recommendation of Laurent-Perrier & Suntory in May 2014.
2014年5月、たけしさんはローラン・ペリエ&サントリーの推薦でオフィシエ・ドヌールを授与されました。



In June 2015, Takeshi san was appointed Chambellan d'Honneur in Reims.
Elegant Alexandra Pereyre de Nonancourt of head of the Laurent-Perrier!
2015年6月には、ランスで、シャンベラン・ドヌールを叙任されました。お隣は気品あるローラン・ペリエのアレクサンドラ・ペレイル・ドゥ・ノナンクール当主

江戸切子も披露 

Traditional beautiful "Edo kiriko", present to participant!
ご参加くださった皆さまには、江戸切子の名門堀口切子

の“よろけ縞”をプレゼント!





Hondou / 本堂のたたずまい


Large lantern / 本堂の大提灯(ちょうちん)


Nio Guardians and Houzumon / 宝蔵門と仁王像




message with appreciation
Dear Alexandra san, Jean-Christian san & Guillaume san of Laurent-Perrier, dear President Yamazaki, Niimura san & Sakamoto san of Suntory, dear the master and members of Ichinao.
I was very happy to have had the opportunity to taste many kinds of great champagne and wonderful Edo cusines. I'm grateful for the excellent support from all of you.
I'm sure that so long as LP & Ichinao continue striving for the ultimate taste, so long both maisons will continue to attract many people.

Philippe san and Kenmotsu master sommelier, I really appreciate your smart hospitality!
Otake san and all participants, thank you very much!!
On this occasion, I hope that wine lovres of around the world will discover the charm of Asakusa and the beauty of Japan.



I'm looking forward to seeing you at the Gala dinner tomorrow!
With many thanks[黒ハート]
posted by fumiko at 12:02| Comment(2) | シャンパン | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年11月11日

11月13日待望の『キュヴェ・サー・ウィンストン・チャーチル2006』発売開始!

ポル・ロジェの最高傑作『キュヴェ・サー・ウィンストン・チャーチル』

来週13日(月)に発売開始2006年ヴィンテージ


1週間の日程で来日なさったポル・ロジェのユベール・ド・ビィ5代目当主
熊本、大阪、名古屋と巡回後、東京に戻られ・・・単独シャンパンランチ会見、光栄でした。ジェロボーム(株)の山下陽子さんにもお世話になりました。

ファミリーのこぼれ話
ユベールさんには3人のお子さん(ご子息ふたりと愛娘)がいらっしゃいます。
娘のヴィクトリアさんは来年4月から半年間、大分県別府の大学でマーケティング・マネージメントのお勉強をなさるとのこと。現在日本語も学んでいるようです。次男のマクシミリアン(23歳)さんはトゥルーズの大学で栽培を学んでおり、来年にはボルドーとトゥルーズで醸造学にも取り組む由。ファミリー経営ポル・ロジェの当主として、跡継ぎ強制はあまりしたくないようですが、ご子息が栽培や醸造を学んでいることには満足なさっているご様子(内心は期待大かも)でした。

私は数回ユベールさんとお目にかかっていますが、いつも感じていたこと。それはブルボン王朝の王様の衣装が良く似合いそうだなぁ、と。今回、それをお伝えすると、なんと、「長男アレクシー(25歳)は役者で、テレビドラマ『ベルサイユ(英国BBCとフランスCanal+の共同制作)』に出演しているよ。そう言われると面白い」との思わぬリアクション。ご長男はアメリカンイングリッシュなので、ドラマのなかで会話をするシーンはないようですが、このドラマは、ネットフリックスで観れそうです。


ブラン・ド・ブラン2009とブリュット・ヴィンテージ2008も同時発売

シャンパンランチに登場した4アイテム(左から)
#1:ブラン・ド・ブラン2009
暖かい年だったので、まるみがあり、馴染みやすく、酸素とうまく触れ合ってきた印象
シャルドネ100%、ドザージュ7g/L、希望小売価格13,000円
#2:ブリュット・ヴィンテージ2008
秀逸なヴィンテージ、ピノのテクスチュア、シャルドネのフレッシュ感、果実と酸のバランス良好

ピノ・ノワール60%、シャルドネ40%、ドザージュ7g/L、希望小売価格12,000円
#3:ロゼ・ヴィンテージ2008 (発売中)
柑橘系果実、赤系果実、ピンクペッパーや白コショウ、気品のある酸味、温度変化を楽しみたいロゼ
ピノ・ノワール、シャルドネ、赤ワイン15%添加、ドザージュ8g/L、希望小売価格13,000円
#4:キュヴェ・サー・ウィンストン・チャーチル2006
ナッツや焙煎香、ドライフルーツ、アールグレー、アフターに軽いビター感、20~30年熟成させたいシャンパン
古樹のピノ・ノワール、シャルドネ(ブレンド比率は非公開)、ドザージュ7~8g/L、希望小売価格30,000円

今年の3月、ローラン・ダルクール社長とのインタビュー&テイスティングで、ポル・ロジェについて詳しいお話を伺いましたので、ご参考までに添付しておきます。ちなみに発売日は6月から11月13日に変わりました。http://non-solo-vino.blog.so-net.ne.jp/2017-03-23


四川料理との相性を診ながらテイスティング

牛肉と山芋のオイスターソース炒め
「牛肉だけなら、柔らかくてソースもからんでいるのでチャーチル。野菜が入ると風味や苦みも加わるので、ロゼ」とユベールさん
私的感想:オイスターソースが潤滑油になり、ロゼとはさえぎるものなしの好相性。2008年のブリュット・ヴィンテージはポテンシャルがあり、料理と合せることで、酸味を介した新たな相性の良さ発見。チャーチルは存在感を主張しながら、料理を受け入れてくれる印象、大人の風格


キノコと干し海老の塩味炒め煮
私的感想:ブリュット・ヴィンテージの酸味、チャーチルの滑らかさが料理の旨味と良く合い、ロゼのかすかなタンニンがキノコとも好印象


食通のユベールさんは瞬時に相性を見極める力をお持ち、さすがでした!
料理も得意でご家庭でも夕食を作ることが多いとか。狩もなさるので、ジビエはロティや煮込みにして。但し、その時は赤ワインで合わせているようです。


海老のチリソース煮
「ひとつだけ完璧に合います。ロゼに勝るものなし」とユベールさん
私的感想:料理とシャンパンの色で合わせるマリアージュ。香辛料とロゼの酸味&タンニンが口中の脂分を洗い流してくれるのでグラスもハイピッチに



季節のランチスープ
私的感想:出汁の旨味、野菜の味わいがピノの比率の多いブリュット・ヴィンテージやチャーチルとの相性良好。ユベールさんも同意見


四川料理を代表する麻婆豆腐
「チャーチル! 2006年はピノが良かったので、その豊潤さが出ている」とユベールさん
私的感想:色で合わせるマリアージュの第2弾、麻婆豆腐のほうが海老のチリソースより、さらに相性が良い印象。チャーチルの複雑味が麻婆豆腐の種々の香辛料に太刀打ちして見事


私的感想:ムースの滑らかさとナッツの味わいが、ウィンストン・チャーチルのクリーミーさとへーゼルナッツやココアのニュアンスと相乗!



今年6月のボルドーVINEXPOで初披露されたシャンパン
バター、ブリオッシュ、アーモンド、ヘーゼルナッツ、ピスタッチオ、ドライフルーツ、カカオ等、香りと味わいの宝庫、エレガントな酸味、長い余韻とグレープフルーツの内果皮似のビター感

ポル・ロジェのこだわりをご紹介



ウィンストン・チャーチルのキャップシュール(王冠)には、英国のチャーチル元首相の肖像画が描かれています。2002年ヴィンテージからは、表にヴィンテージ、裏にPol Roger の刻印。これはフェイクボトル対策のひとつだそうですが、私が今まで開けてきたシャンパンのなかで、トップ・キュヴェのキャップシュールの裏に、メゾン名やシャンパン名を入れているのは、ウィンストン・チャーチルとベル エポックだけだと思います。


Time is Quality
ユベールさんは『Rich(Demi Sec)』と『Pure(Extra Brut)』の2アイテムの開発者。前者はドザージュ量34g/Lの甘口タイプ、後者はノン・ドゼ、糖分添加ゼロのタイプです。
ドザージュ添加後1年寝かせるリッチ
リッチはデザートやフォアグラと楽しむことを目的に2000年にデビューしたアイテム。それ以前にも甘口タイプ(昔は44g/L)はありましたが、ベースのキュヴェをより吟味し、ドザージュ量も減らしたタイプに変更。
リッチのベースワインはNVのブリュット・レゼルヴ。ポル・ロジェではデゴルジュマンしたシャンパンは3か月寝かせてからリリースしていますが、リッチは4年間の熟成後、ドザージュ(34g/L)をして1年間(ボトル内の糖分を落ちつかせる意味で)寝かせています。ゆえに市場に出るまで5年の歳月を要しています。
顧客からの要望で誕生したピュア
地球温暖化の影響で、昔よりノン・ドゼは造りやすい背景にあるようです。
ユベールさんがメゾンで働き始めた1988年のブリュット・レゼルヴのドザージュ量は11~12g/L(今は9~10g/L)でした。そのようななか、フランス人の顧客から、「ドザージュの少ないタイプ、あるいはノン・ドゼのタイプが欲しい」とのリクエストがあり、製品化したのがピュアです。メゾンとして考えたのは、ブリュット・レゼルヴのキュヴェをベースにするか、全く新しいキュヴェを造るかということでしたが、ブリュット・レゼルヴはドザージュが合って成り立っているアイテムなので、新キュヴェを造ることに決定。ピュア誕生までに10年以上を要しました。
市場の反応として、ユベールさんは「ピュアの人気が高い国はフランスとイタリア。一方、中国ではリッチと料理との相性が良くても、ブリュット(辛口)の方が質が良くて一番だと思っているので、甘口タイプのリッチは選ばない」と語っていました。中国はシャンパンの知識に関してはまだ発展途上です。


インタビューを終えて
ポル・ロジェを愛飲している国は、イギリス、本国フランス、スウェーデン、オーストラリア、アメリカで、日本は現在6番目か7番目に位置しています
ユベール・ド・ビィ当主はシャンパンラバーに、「日本の皆さんはシャンパンに精通しているので、これからもブランドで選ぶのではなく、ボトルの中味、品質にこだわってシャンパン選びをして欲しいと思います。シャンパンはコミニュケーションのお酒なので、ひとりで飲むのではなく、誰かと一緒に楽しんで欲しいです。男女問わず、シャンパンの魅力をわかちあっていただきたいと思います」とのメッセージをくださいました。

13日発売開始の3アイテム、発売中のロゼともに食事に合わせて楽しめるシャンパンです。
その魅力がお伝えできれば幸いです。


■製品についてのお問い合わせはジェロボーム(株)℡03-5786-3280
http://www.jeroboam.co.jp/
posted by fumiko at 22:02| Comment(0) | シャンパン | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年11月04日

メゾン設立から200年目にあたる2011VTの『Belle Epoque』初披露@ベージュ アラン・デュカス東京

ベル エポック2011との一夜限りの特別な時間

1811年のメゾン設立からちょうど200年目にあたる2011年は記念すべきヴィンテージ


ペリエ ジュエのエルヴェ・デシャン最高醸造責任者(
輸入元ペルノ・リカール・ジャパンのティム・ぺック社長

10月下旬、ニューヨーク→パリ→東京という長いフライトを経て、素敵なセラーマスターが来日しました! シャンパンメゾン『ペリエ ジュエ』のエルヴェ・デシャン最高醸造責任者です。
目的は『ベル エポック』の新ヴィンテージ(VT)2011の初披露。米国からスタートし、その後が日本、場所はシャネル銀座ビルディング内にある『ベージュ アラン・デュカス東京』でした。

ティム社長は、記念ディナーに出席した全メンバーに感謝の言葉を述べ、さらにスペシャルゲストのおひとりとして臨席なさっていたシャネル日本法人のリシャール・コラス社長に敬意を表しました。コラス社長はフランスのラグジュアリーブランドの連合体であるコルベール委員会のジャパン・チェアマンであり、シャネルもペルノ・リカールも同委員会のメンバーになっています。


ディナーの前に、テラスでウェルカムシャンパン


2011年ヴィンテージは


『ペリエ ジュエ』の7代目セラー・マスター、最高醸造責任者で、1983年に入社して以来、34年間にわたり多くのキュヴェに関わってきたエルヴェさん。記念ディナーではベル エポックの最新VT2011の他、2004年、1996年、1982年、同ブラン・ド・ブラン2004を披露してくださいました。

2011年ヴィンテージついては「早熟なヴィンテージで、春の訪れが早く、通常は6月中旬頃の開花ですが、5月末には終了。6月と7月は気温が下がり、雨が多かったものの、8月は空気が乾いて、日差しにも恵まれ、ぶどうの熟度が増しました。シャルドネは秀逸。ベル エポックには50%のシャルドネを使うので、コート・デ・ブランのシャルドネのエレガントさとデリケートさが重要な要素であり、加えて、ピノ・ノワールとのバランスが大事。それにより長い熟成期間を経て素晴らしいアロマが生まれます」と語りました。



ぶどう品種はシャルドネ50%、ピノ・ノワール45%、ムニエ5%
フレッシュで軽快。アカシアや菩提樹を思わせる白い花、桃や洋梨のような白い果実、砕いたばかりのアーモンド、フィニッシュにはシュル・リーによるお菓子のニュアンス。きめ細かい泡の食感、白い果実や柑橘果実の繊細な味わい、アルコール由来のコク、最後にシャルドネの特徴であるミネラル感

ベージュの空間がベル エポックの世界に変身

“時の案内人”として登場した俳優の奥田瑛二さんは、背後の巨大スクリーンに写し出されるペリエ ジュエのセラーやメゾンの映像と一体化しながら、ベル エポックの魅力を伝道

ベル・エポック2011、2004、1996、1982

2004年はシャルドネの秀逸年、ミネラル豊かで香りも芳醇で、味わいが層になって広がる印象。
1996年は20世紀における秀逸年、十分な酸の存在感、バランスの取れた味わい。
1982年は古酒に感じる焙煎香やヘーゼルナッツ、砂糖漬けの果実、中盤からの酸味。

ベージュのお料理とのマリアージュ

「皆さんに喜んでいただければ幸いです」と小島景シェフ



アミューズ・プーシュは冷たい栗のクリーム、その下にスペルト小麦(小松菜や栗で和えた)のサラダ、クルジュ(オレンジ色のズッキーニ)のピュレ、山形県産の玄米
フレッシュな酸が口中をリフレッシュさせ、玄米の香ばしい香りと味わいがシャンパンのイースト風味と相乗


季節の温野菜、クルミと野生茸、秋トリュフ
小島シェフが毎日鎌倉から仕入れてくる野菜類、フランス空輸のきのこ、トランペット茸のソース
フレッシュ&フェミニンな2004、気泡は細やか、蜜を含んだリンゴ、アカシア、中盤から酸、将来性あり。野菜との相性は〇、秋トリュフと合せると全く別の香りが出てきて少し違和感


オマールブルー、クルジュとソスペル産オリーヴ
添えられていたオマール海老のソースでソテーした栗&すりおろしてオーブンで焼いた栗(白色)
オマールの濃厚なソースには2004年のベル エポック〇、ソースでソテーした栗とは絶妙

ベル・エポック1982年ヴィンテージ


エルヴェさんに料理との相性を伺ってみたところ・・・
1982年はエレガントなシャルドネの存在感、トースト香、スモーキーテー、タバコのニュアンスがあり、セロリや無花果と合わせても重すぎない印象、アミノ酸に由来するキャラメルのようなアロマが、エゾ鹿と合わせた時の甘味や旨味とパーフェクト
1996年はスペシャルヴィンテージ、果実やタルトタタン、ピールやレモン、しっかりした酸味、余韻にビター感があり、ロブスターとの相性は繊細でエレガント、栗とのコンビネーションもナイス


エゾ鹿のココット、佐渡島のイチジクと根セロリ
白ワインでマリネして出てきた野菜のジュースを加えて調理
熟成した1996や1982と合わせて


プティ・フール


柑橘類のデセール
2004のブラン・ド・ブランはエレガントで繊細、シャルドネの綺麗な酸味と合わせて


メゾンからのお土産はシャンパーニュの大地を表現している“石灰の小片”
指輪ケースもお洒落!


エルヴェさんはセラーについて「全長10km、3層に分かれていて、一番深い場所は地表から30m。冬に浸水するのは地下水面に接しているから。温度は12度、湿度は98度」と。

私は2011年の12月、ちょうど200周年の年に訪問しました。セラーの様子はPC(携帯は不可)なら見ることができますので、ペリエ ジュエの素晴らしさを垣間見ていただけると嬉しいです。
http://www.non-solo-vino.net/on-the-spot/perrier-jouet.html
ラベル:Belle Epoque2011
posted by fumiko at 23:32| Comment(0) | シャンパン | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年07月15日

光栄なるお役目VSVのワイン会 アイテムにはフランソワ・ビリオンやジャック・セロスが!


フィリポナのシャルル・フィリポナ社長、ジャック・ラセーニュのエマニュエル・ラセーニュ当主、テタンジェのクロヴィス・テタンジェ輸出部長の来日で、シャンパン話題が豊富な一週間でした。


そして、週の中日(なかび)には虎の門ヴァン・シュール・ヴァン

様でワイン会!
昨年3月の“ぶどう品種ピノ・ノワールに魅せられて!!”に続き、今回は大好きなシャンパンにフォーカスした内容だったので、本当に講師冥利、ありがとうございました!

Fleur de Lys NV
シャンパンは大畑澄子店長厳選の5アイテム+特別供出BdeN\(^o^)/
口開けは日本初上陸の『リュイリエ』、同店独占販売のシャンパン。拠点はコート・デ・バール地区フォンテット村、創業は1876年、栽培面積22㌶、栽培品種はピノ・ノワールとシャルドネで、減農薬の環境保全型農業に取り組み、特に5㌶のぶどう畑(ブリュット・ナチュール用のPNとキューヴ1876用のCH)ではノルウェー産の海藻(かいそう)を殺虫剤として活用、極力薬の使用を減らしています。



Fleur de Lys/フルール・ド・リス(NV)はCH60%&PN40%、樹齢は40~60年、年間生産量5000本、2008年からソレラ・システムで保存しているリザーヴワインを使用。イエロー・ゴールド、気泡繊細、口中クリーミー、洋梨、ハーブ、ミネラル、バター、ブリオッシュ、ロースト、中盤から酸の広がり


村上シェフによる魚介の菜園風前菜
白カブやタマネギのピクルスとフルール・ド・リスとの酸のバランス、燻製穴子とロースト風味のハーモニー

Francois Billon Cuvee de Reserve Brut NV

Francois Billon Cuvee de Reserve Brut/フランソワ・ビリオン・キュヴェ・ド・レゼルヴ・ブリュット(NV)
コート・デ・ブラン地区メニル・シュール・オジェ村が本拠地、現当主ジャン=ポール・ビリオンの父フランソワ・ビリオンが1959年に設立したメゾンで、名声を高めた立役者はロベール・ビリオン。創始者の実弟で、30年以上にわたり、サロンの醸造長でした。

サロンと同じく、単一品種(CH)、単一クリマ(メニル・シュール・オジェ)、単一ヴィンテージの哲学を信奉しつつ、樽を使うのが特徴。レゼルヴ・ブリュットはホウロウのタンクで一次発酵後、7ヶ月樽で熟成、メニル産のシャルドネ(2ヴィンテージ)に40%のリザーヴワインを加えて瓶内二次発酵、瓶熟期間は最低3年、ノン・マロ。淡いイエロー、気泡活発、舌触り滑らか、ノン・マロながら酸味ソフト、レモンやGF、ミネラル、ブリオッシュ、ナッツ、グラス内の温度変化でより豊潤に、複雑味あり。しっかりした味わいの料理に合せて。

シャンパーニュ地方のビオディナミの先駆者Fleury P&F

ビオディナミ農法に使う道具  photo by Fumiko (2010年9月)

拠点はコート・デ・バール地区クルトゥロン村、1895年創業、初代エミール・フルーリーの時代に、フィロキセラで壊滅した畑に初めて接ぎ木したピノ・ノワールを植樹。3代目当主ジャン・ピエール・フルーリーが1970年から有機栽培を導入し、1989年にはビオディナミの“デメテール”の認証を取得。

Notes Blanches Brut Nature NV

Notes Blanches Brut Nature NV/ノート・ブランシェ・ブリュット・ナチュレNV
シャンパンの規定品種ピノ・ブラン100%、ドザージュ1.2g/L、ピノ・ブランは祖父の代から栽培。先のシャルドネと比べるとスリムな印象、白い花、ライム、ピュアでドライ、口中を洗い流してくれるフレッシュさ、ピクルスの酸と相性の良い酸味

Grand Vin des Princes Blanc1993

Grand Vin des Princes Blanc1993/グラン・ヴァン・デ・プランス・ブラン1993 
ド・ヴィノージュはスイスのヴィノージュ家が1837年に立ち上げたメゾン、拠点はエペルネ、現在LANSON、BBCグループの傘下。プランス・ブランはオランジュ家皇太子のために造られた特別キュヴェで、コート・デ・ブラン地区メニル・シュール・オジェ村とアヴィーズ村のシャルドネを使用。色調は黄金色、香りは若干酸化したニュアンス、アプリコット、カリン、アカシア、ミネラル、スパイス、酸の余韻。ブルゴ-ニュ型グラスとフルート型グラスで利き比べた時、前者だとまるみ&味わいのゆるさ、後者だと酸のまとまりが良く、複雑味も

店長の配慮でFleuly P&F Blanc de Noirs Brut NVも登場


フルーリーのぶどう畑のピノ・ノワール


メゾンの顔、ぶどう樹の平均樹齢は15~20年、ドザージュは8.65g/L、熟した果実由来の旨みと豊潤さ

当日のハイライトJacques Selosse Brut Rose NV
コート・デ・ブラン地区アヴィーズ村が拠点のRM (レコルタン・マニピュラン)、ジャック・セロス

は現当主アンセルム・セロスの父が1949年に創業、自社畑をコート・デ・ブランの4村(アヴィーズ、クラマン、オジェ、ル・メニル・シュル・オジェ)、モンターニュ・ド・ランス地区アンボネイ村、ヴァレ・ド・ラ・マルヌ地区アイ村、マルイユ・シュル・アイ村に所有。


デゴルジュマンはすべて手作業  photo by Fumiko (2009年3月撮影)


手元にボトルが  photo by Fumiko (2009年3月撮影)

ピュピートルのロゼ  photo by Fumiko (2009年3月撮影)
動瓶(ルミアージュ)も手作業


鴨のロースト グリーンマスタードソースと合わせて

シャルドネ93%、ピノ・ノワール7%、ドザージュは6g/L、日付はボトルの裏ラベルに記載、ノン・マロ。アンボネイのエグリ・ウーリエ

から調達した赤ワイン(PN)を添加。凝縮感のある赤系果実、ピンクペッパー、ハーブ、若干のタンニン、バランスの良い酸。ソースのなかのマスタードやハーブの要素がロゼの複雑味と相乗して◎


(左から順に)供出ワイン

感謝を込めて

ワイン会後、残っていたメンバーと大畑店長を囲んで記念ショット

ご参加くださった皆さま、ありがとうございました。
大畑店長はじめ、サポートくださった末永さま、平松さま、清水さま、西村さま、ありがとうございました! 引き続き、宜しくお願いいたします。
posted by fumiko at 23:34| Comment(0) | TrackBack(0) | シャンパン | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年06月06日

シャンパン × 和食 『ローラン・ペリエ』テイスティング昼餐会@ 銀座 小十

『ブリュットL・P』がブラッシュアップして『ラ キュベ』としてデビュー



ミシュラン三ツ星和食店 銀座『小十』の奥田透店主、ローラン・ペリエのギヨーム・パイヤールさん

シャンパン・メゾンローラン・ペリエ

から日本担当・インターナショナルキーアカウントマネージャーであるギヨーム・パイヤールさんが来日しました。
主要アイテムの1つ『ブリュットL・P』が、15年の構想を経てブラッシュアップし、『ラ キュベ』としてリニューアル発売するに至った経緯を説明。
プレス昼餐会の会場、銀座小十

では〝フレッシュネス、フィネス、エレガンス〟の3つをモットーにしている同メゾンのフラッグシップシャンパンも加えて、奥田店主の料理との相性を探求しました。
ちなみに『ラ キュベ』の詳細はワインのこころFB版

で紹介させていただきました。

和のおもてなし


『ブリュットL・P』をよく使っていたという奥田店主
ローラン・ペリエのシャンパンについて「レモンやグレープフルーツ、ライム、酢橘、白い花、塩味、青野菜、海のミネラルがイメージできます」と。どんな料理と相性が良いのかを考えた時、「最初に思い浮かぶのは繊細な白身魚。この時期ならカレイ、おこぜ、スズキ、冬なら平目、フグにも合います。あとはキス、いか、鱧(はも)、アワビ、毛蟹、日本独特の線の細い食材に良く合います。焼いた魚だと太刀魚や甘鯛、野菜ならアスパラガスや隠元、胡瓜、大葉、茗荷、新玉葱、空豆、枝豆等、日本の食材と幅広く合うシャンパンです。『ラ キュベ』を試飲してみましたが、守備範囲がさらに広がり、豊潤さも持ち合わせているので、懐石料理すべてをこのスタンダードなNVで通せるようになったのでなないかと思います」とコメント、饒舌でした!


ワインと日本料理の関係で大事にしていること
「料理自体は何も変えないことです」と。
続けて「つなぎ役(山椒や薬味等)を使えば合うのが当然で、そうではなく、自分の料理というものがしっかりあって、もしくは、日本料理というものがしっかりあって それに合わせるのが、食中酒であるシャンパンやワインだと思っています。シャンパンのなかに香りの成分や味わいの成分が多ければ多いほど相性が良いと言えます。ゆえに今回はいつもお出している料理であって、ローラン・ペリエの昼餐会用に何かを変えたということは一切していません。料理は幅広い食材を使い、味わいも線の細いものから豊潤なものまで様々なので、それがローラン・ペリエの4アイテムとどのようなマリアージュをするか。それを楽しんでいただければ今日の会は成功だと思っています」と語っていました。

当日の御献立
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摺り流しはバカラのグラス


塩水雲丹 ホワイトアスパラ 摺り流し、これは『ラ キュベ』と渾然一体!
手の込んだ一品です。ホワイトアスパラを茹で、出汁で煮て、それをフードプロセッサーでピューレ状(野菜のざらざら感はあえて残す)にして、汁の濃度は鰹節の出汁で調整。アスパラバスの根と先端部分は角切にして使い、上部に北海道産の塩水雲丹(べっこう餡で味付け)を



毛蟹 蓮芋 オクラ トマトゼリー
雰囲気のある銀彩の器。奥田店主いわく「銀は使い込むとしっとり侘びてきます」
店主が形容する〝線の細い食材〟毛蟹とは素直に馴染み相性が良かった『ラ キュベ』

きれいな立ち姿の稚鮎

織部の器と同化している稚鮎唐揚げ、たで木の芽の緑酢が映えています!

鮎を氷水に入れて仮死状態にすることで、苦玉(にがだま/魚類の胆嚢)を甘い状態のままキープさせることができるとか。それを180度で唐揚げに。鮎の頭上にある緑の帽子はたでと木の芽をすり鉢ですりおろし、そこにおろした胡瓜(水分は取る)を混ぜて、酢だけで調理した緑酢(青くて酸っぱい味)で味わいます。「緑酢は苦玉と相乗し合うので、「鮎は頭から緑の帽子めがけて食して」と奥田店主
唐揚げの香ばしさ、鮎独特のほのかな苦みが口中に広がり、それを『ラ キュベ』が受け止めてくれた印象。季節感を生かした逸品!

螺鈿が施された漆器


油目吉野打ちよもぎ豆腐 順才
よもぎ豆腐の柔らかい食感、出汁の旨味は、『ラ キュベ』が見事にキャッチ!


お造りはおこぜと鰹たたき

薄造りを調理中の奥田店主のワン・ショット


おこぜ薄造りは塩&酢橘 × ウルトラ・ブリュット
 
ロゼとの相性最高

千葉・勝浦産 鰹のたたき
果実味、タンニン、ほどよい酸味、守備範囲の広いロゼと好相性


鰹たたき、新玉葱 ちり酢
「シャープで繊細でエレガントなこのロゼは食事に良く合う」と奥田店主

焼物
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伊佐木の胡麻塩焼き × グラン シエクル
肉厚な伊佐木はボリューム感たっぷり
これは豊潤で複雑味のあるグラン シエクルと合せて


左から)グラン シエクル、ロゼ、ノンドゼのウルトラ・ブリュット、ラ キュベ


和牛熟成あぶり焼き 新牛蒡
贅沢の極み! 
噛み込むことで様々な要素+牛蒡の甘さがグラン シエクルの要素と絡み合って

贅沢な黒鮑の鍋

房州 黒鮑 若芽しゃぶしゃぶ 肝醤油 × グラン シエクル
最初に若芽をお鍋に入れ、その後、鮑を1枚ずつ、しゃぶしゃぶで。鮑の肝のソースは濃厚。五感でヨード、磯の香りを満喫。これに対抗できるのはグラン シエクル!

天然鰻にはロゼを


天然鰻のうな丼 香の物 味噌汁
ロゼの若干のタンニンが、鰻の脂分をきれいに流し、タレと焦げ具合の味わいがワインの旨味と相乗してナイスマリア―ジュ!

デザートは天使音マスクメロン


父親は温室メロンのアールスフェボリット(緑肉系)、母親はヒーロー・オブ・ロッキンジの交配種で、ヒーロー・オブ・ロッキンジは英国王室にゆかりのある白肉系品種とのこと。現在、世界で唯一、静岡県浜松市の1生産農家が作っているそうです。店主が惚れこんでいる希少メロン、とろけるような甘さは後引くおいしさでした。

余談ですが、ローラン・ペリエも英国王室とゆかりがあり、ロイヤルワラント(英国王室御用達)を受けています。メロンと合わせて楽しめたのはグラン シエクル。果肉がめちゃくちゃ柔らかくて豊潤なメロンを優しく包み込んでくれたトップ・キュヴェ、王者の風格がありました!



「今まで面で捉えていた料理を、点で捉えることがひとつのポイントなのではないかとは思い、今は料理の品数を少し増やし、その分ミニマムにして、素材感を重視しています。産地はもちろんですが、和食店はそこに季節感、歴史観、文化観を入れないといけませんし、良い食材を仕入れて出せば料理が成立するとは思っていません。掛け軸や、庭がなくても、日本料理店だからやらなければならないことがあるのではないかと思っています」と現在の心情を語ってくださいました。長い料理人人生になかで、時に試行錯誤しつつ、前進している三ツ星料理人の思いを感じました。対面で、多くの話を聞かせてくださった奥田透店主、ありがとうございました!

本当に仕事冥利な素敵な時間でした。
ましてや大好きなシャンパン・メゾン、シュバリエ&オフィシェの称号でお世話になっているローラン・ペリエと三ツ星の奥田店主の料理とのマリア―ジュだったのですから、リポートにも力が入ります。画像もいつも以上かも(笑)
ローラン・ペリエのギヨ-ム・パイヤールさん、サントリーワインインターナショナルの 山崎雄嗣社長はじめ、江部さん、阪本さん、稲葉さん、中村さん、ありがとうございました。
これからもローラン・ペリエの伝道師として、頑張ります!


■ローランペリエについてのお問い合わせは
サントリーワインインターナショナル(株)お客様センター(ワイン) ℡0120-139-380
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2017年03月17日

フィリップ・ミル氏へのインタビュー&本日オープン 『六本木テラス フィリップ・ミル』@東京ミッドタウン

本日、待望のオープン!
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東京ミッドタウン ガレリア内ガーデンテラス4階に六本木テラス フィリップ・ミル

オープン!

フィリップ・ミル氏に訊く

3月17日で43歳になった星付きシェフ フィリップ・ミル氏
プレス内覧会前に日本初出店のミル氏に個別インタビューをさせていただきました!


お客さまの喜びが星につながる
Q1:(株)ひらまつとの業務提携による最大のメリットは何ですか
フィリップ・ミル:10年前に平松社長と知り合いました。Hiramatsuグループおよび彼自身を知ることで、共通の価値観があることがわかりました。シェフという職業へのリスペクト、将来への伝承という点で、これが大きなメリットだと思っています。平松氏はシェフや食材をとても尊重しているので、それが新店舗にも反映されていると感じています。

Q2:シャンパーニュ地方の名門レ・クレイエール

の星返り咲きはフリィップ・ミル氏による快挙であり、3ツ星奪還への期待も高まっています。プレッシャーもあると思いますが、今後のシェフ人生の見取り図(将来図)をどのように描いていますか
フィリップ・ミル:星はお客さまの喜びと比例していると思うので、良い仕事をしてお客さまを満足させることができれば、三ツ星も取れるのでないかと思っています。これがひとつの目標です。私にはプレッシャーというより、自分の仕事を遂行していくことがすべて実になると感じています。
もう1つの将来図としては、六本木テラス フィリップ・ミルを日本のフランスレストランとして定着させ、多くの皆さまに愛されるお店にしていきたいということです。先程、お客さまを満足させると言いましたが、料理があり、ソムリエがいて、サービスがあり、チーム一丸となって進めていくことが何より大事です。加えて、日本の食材を通して、お客さまにお店をより身近に感じていただきたいと思っています。
築地には何度も行っています。フランスでは市場は文化の一部になっているので、日本の市場がどのような位置付けなのかを見たいと思いました。シェフとしては常に料理についての情熱があるので、どこに行っても素材やお客さまの反応を観察しています。

過去を使って今を創る
Q3:先月、レ・クレイエールの歴代シェフ、ジュラール・ボワイエ氏とティエリー・ヴォワザン氏と一緒にスペシャルディナーをなさいましたが、3人3様の個性を〝ひとこと〟で表現するとしたら
フィリップ・ミル:3つのジェネレーションであり、ひとことで表現するのは難しいのですが、レ・クレイエールを例にするなら、ボワイエ氏は〝歴史〟であり、ヴォワザン氏は〝与える喜び〟です。私については、あなたの判断にお任せします。
青木:若さと革新だと思います。
フィリップ・ミル:歴史がなければ前に進めないので、続いているものということであれば、〝再生〟かも知れません。

Q4:自身の名を冠した六本木テラスフィリップ・ミルのスペシャリテは何ですか
フィリップ・ミル:スぺシャリテの前に言いたいこととして・・・最終的な目的は〝お客さまの満足度〟なので、そこに辿り着く為には、まずベースのフランス料理に、日本の食材を使い、そこに私たちのチーム力やソムリエのサービス、シャンパンとのマリアージュすべてを調和させることで、ゴールに到達できるのではないかと考えています。料理に関しては、様々な味覚のバランス、口中で感じる甘味や酸味、渋味等が爆発するようなものを提供したいと思っています。素材もいろいろな食感を楽しんでいただくという意味で、滑らかなもの、硬いもの、その中間にあるもの、最後にカリッとしたもの、そのような遊び心を入れてサービスしていきたいと思っています。

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ディテールこそが真のラグジュアリー
Q5:これから桜の季節になりますし、日本には四季折々の風情があります。それらを今後、メニューのなかに取り入れていく予定はありますか
フィリップ・ミル
:季節は重視していきたいです。私自身田舎で育ったので、畑で収穫されるものは季節に左右されているということを幼い頃から知っていました。一番おいしいものは、季節に合ったもの、旬のものであることを物心ついた頃から感じていたので、それを継続する形で、それを反映させたいです。

青木:撮影用の料理に桜を取り入れたアイテムがあるとお聞きしたのですが
フィリップ・ミル:デザートがまさにそれで、桜は日本を象調するものです。それをリスペクトする意味でビジュアルを重視し、器もピンクにしてみました。石田佳奈子シェフパティシェと一緒に考えましたが、口中に入れた時に、お客様がイメージする桜が再現できればと思っています。
20年前から日本の文化に惹かれ、様々な都市を訪ね、様々なものを食べ、よりオープンな気持ちで経験を積んできました。料理をする時に生産者、食材へのリスペクト、それを厨房で生かすことが、日本の文化に通じると思っています。
私はディテールにこだわっています。それこそが真のラグジュアリーではないかと考えています。ラグジュアリーというのは高級品という意味だけでなく、じゃがいもひとつ取っても、人参ひとつ取っても、生産者の思いや旬のものを食べることにつながっています。

Q6: 昨今、ノン・ドザージュのシャンパンを造る生産者が増えています。(自分の取材経験から言うと)、デザート好きのフランス人は適度なドザージュ量のシャンパンに馴染んでいるように思います。むしろ、ノン・ドザージュは味蕾(みらい)が敏感な日本人に合っていると感じています。ノン・ドゼとドザージュありのシャンパンを、それぞれ料理に合わせる場合、客側はどのような点に配慮すれば最高のマリアージュが楽しめるとお考えですか
フィリップ・ミル:確かにノン・ドゼは最近の傾向であり、シャンパンそのものを生かすという意味で存在感があると思います。ただ、すべての料理に合うわけではないですし、かなり強さもあります。日本料理で言えば魚介類には合うと思います。マリア―ジュに関してはソムリエの仕事として、お客さまをガイドすべきだと考えます。造り手からこのレストランに届いたシャンパンのストーリーを、今度はソムリエがお客さまに、どの選択が良いのかをきちんと伝えるのが、真のソムリエではないかと思っています。

Q7:(答えにくい質問だと思いますが)好みのメゾン、好みのシャンパンのタイプ(ブリュット、ブラン・ド・ブラン、ブラン・ド・ノワール等)を挙ることはできますか
フィリップ・ミル:もちろん良いシャンパンはたくさんありますが、それは毎日変わるものであり、環境にも左右されます。その時々に合ったシャンパン、料理に合ったシャンパン、素材に合ったシャンパン、本当に様々です。私はシャンパーニュ地方のアンバサダーとして、調和があってこそ素晴らしいものができると考えています。

インタビューを終えて
すべてに即答してくださったミル氏が、少しだけ考えて答えていたのが、偉大な先輩シェフへの〝ひとこと〟でした。1時間余りのなかで、ミル氏の口から何度となく出てきた〝respect(尊敬)〟と〝histoire(歴史)〟の単語は、まさにふたりのシェフに重なります。インタビューのまとめをしていて、これら2つの単語がミル氏の人生の〝核〟になっていることがよくわかりました。

繊細さが際立つ美しい料理
インタビュー後、撮影料理として4品が披露されました。視覚、味覚、嗅覚を大いに刺激してくれた逸品!ミル氏の細部へのこだわりをお伝えしたくて、2つの角度から撮影してみました。

Œuf mollet rouge écarlate, gnocchis au caviar
赤ワインでポッシェしたポーチドエッグ ジャガイモのニョッキとキャビアを添えて
(器は有田焼)
Fumiko AOKI

Fumiko AOKI
ミル氏は卵好きとのこと。主役は56℃に温めた半熟卵です。煮詰めた赤ワインにレッドビーツとベーコンを加えたソースを卵にまとわせ、デュクセルにしたシャンピニオンを敷き詰め、その上にソースをまとった卵を乗せてポテトのニョッキとクルトンをアクセントにした一皿。キャビアのほど良い塩味と半熟卵のまったりとしたオイリーなテクスチャーのバランスが絶妙。シャンピニオンが醸し出す森の香りはミル氏の故郷への想いが込められているそうです。
青木ナイフを入れると半熟卵が流れ出てくるトロトロ感、赤ワインのソースの凝縮感と卵の舌触り、食感が独特の世界に誘ってくれました。味わいのハーモニー、手の込んだ逸品


Palette de radis et betteraves multicolores au poivre
パレットに描いた様々な彩り野菜のマリネ 大根のジュレ
Fumiko AOKI

Fumiko AOKI
ピクルスにしたラディッシュと、2時間かけて岩塩で丸ごと蒸し上げたレッドビーツをセルクルで丸く抜き、ラディッシュのタルトに並べて上から透き通った大根のジュレを。素材自体の味わいを大切にしているので、水はほとんど使わず、調理した野菜から出る水分を生かし野菜の旨味が詰まったベジタリアン向けの一皿。まわりに散りばめられた柑橘フルーツやミックスハーブも綺麗!
青木:ラディシュが千枚漬け似で懐かしい味わい。柑橘フルーツたちが口中で広がり、お花畑を散策しているような気分に。この一皿はその時期その時期に合わせた素材を生かして通年登場するようです。


Filet de pigeon farci laqué de coteaux champenois
フィリップ・ミルシェフのスペシャリテ 
シャンパーニュ地方の赤ワインソースを纏った仔鳩のファルシー
Fumiko AOKI

Fumiko Aoki
ピジョン(仔鳩)の胸肉のなかに鶏のムース、フォアグラ、シャンピニオンを詰めて火を通し、旨味を閉じ込めます。ピジョンのフォンと煮詰めた赤ワインで調理し、仕上げにシャンパンを加えて、濃厚かつ甘味と酸味のハーモニーを生かしたスペシャリテ。ピジョンならではの滋味豊かな味わいと根セロリや柑橘の爽やかな香りが楽しめます。
青木:これはきちんと着席して食したいミル氏のスぺシャリテ。素材の旨さが詰まった逸品なので、シャンパン選びも楽しくなりそうな予感


Feuilles à fleur de Sakura
六本木テラスに舞い散る“ 桜 ”
fumiko aoki

fumiko aoki
日本を象徴する桜。春を謳歌する季節にふさわしいデザートで、抹茶、ホワイトショコラ、苺のチュールガボット(薄焼きクッキー)で桜の花と葉を表現。桜のフレーバーの滑らかなフロマージュブランとサクサク感のあるガボットの食感の違いが楽しめます。六本木テラスのために考案された特別なデザート
青木:一目で恋に落ちた一皿、インタビューでミル氏が語っていたように、口中で素材感の違いが層になって迫ってきました(笑) ほんのりと桜の風味づけをしたフレッシュな苺のコンポートの美味しさが鼻腔から抜けて。五感を刺激してくれたデザート!

解放感のある広いテラス
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内装には随所にシャンパンの優雅な動きを連想させる工夫が

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個室に通じる廊下には気泡を思わせる岡本啓氏の作品


夜景も楽しみな個室

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テラスに向うと

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テラスは贅沢な空間

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プレス内覧会で
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シャンパンの気泡をイメージさせたガラスの壁面

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ミル氏、ひらまつの陣内孝也社長、同社長谷川幸太郎取締役揃っての乾杯!

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アミューズ用の小さな洗濯バサミ、可愛いすぎ

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軽くあぶったスモークサーモンとポワ葱のバヴァロア

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彩り豊かなプティフール、PMイニシャル入りもあり!


ガストロノミーワインとしてのシャンパン
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インタビュー後、ミルさんからいただいた限定ミル人形、これはUSBメモリー!

インタビューの最後、日本のシャンパンラバーに向けてのメッセージを伺いました。
フィリップ・ミル:シャンパンの文化を変革したいです。シャンパンと言うとアペリティフやデザートとして捉えられることが多いので、私はシャンパンを〝ガストロノミーワイン〟として位置付けたいと考えています。シャンパンはどのような素材にでも合わせて楽しむことができます。
青木:(質問に関連して)シャンパンに興味がありながら、泡が苦手な愛好家に泡を受け入れてもらうための方策は
フィリップ・ミル:シャンパンは泡があっての飲み物です。泡があることで自分を表現していますし、泡によって香りが楽しめます。苦手な方には、すこし置いておくことで(グラスのなかで変化)で、ガストロノミーワインとしてのシャンパンの様々な顔が見えてくるかも知れません。



フィリップ・ミル氏の拠点、名門『シャトー・レ・クレイエール』は時を超えた贅沢な空間なので、シャンパーニュ地方の魅力を十分に堪能できます。


その庭続きにある姉妹店『ル・ジャルダン』は肩ひじ張らないカジュアルなレストランです。

ミル氏は新店舗を、レ・クレイエールとル・ジャルダンの中間的な位置付けにできたらと考えているようです。フランス料理の伝統とシャンパンのマリアージュがコンセプトのレストランで、価格帯は食通の皆さんの手が届く設定にしているとのことでした。
ミル氏は20日まで滞在していると思います。オープン早々予約をなさったラバーさんは直接会話するチャンスもあるのではないかと思います。どうぞ素敵な時間をお過ごしください。

店舗情報
六本木テラス フィリップ・ミル
〒107-0052 東京都港区赤坂9-7-4 東京ミッドタウン ガーデンテラス 4F
ランチ3,500円・5,500円/11:00~15:30(14:00 L.O.)/サービス料10%別
ディナー8,000円・12,000円・16,000円/17:30~23:00(21:00 L.O.)/サービス料10%別
定休日:なし
席数:ダイニング80名/個室4部屋(2名~12名)
※価格等は変更になる場合があり
予約:℡03-5413-3282
posted by fumiko at 17:02| Comment(0) | TrackBack(0) | シャンパン | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年12月30日

シャンパーニュ地方ワイン生産同業委員会日本事務局主催のブラインドテイスティングディナー

メディア向けのディナーは6アイテムをブラインドで
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今月半ば、シャンパーニュ地方ワイン生産同業委員会(CIVC)日本事務局主催のディナーがありました。画像はCIVCが作成したブローシャーの第2弾『シャンパーニュ ~カーヴからテーブルまで~』、完成したばかりの最新冊子です。

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冒頭、川村玲子CIVC日本代表が「6種のシャンパンをブラインドで味わっていただきます」と挨拶

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シャンパン&料理の相性についての解説はワインテイスターとして活躍中の大越基裕さん

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料理は会場となった外苑前 プレヴナンスの静井弘貴オーナーシェフが担当

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供出されたシャンパンは(左から)
アペリティフはアンリ・ジロー ブラン・ド・クレ
白ぶどうCH100%でドザージュは7g/L
①はビルカール・サルモン ブリュット・レゼルヴNV
3品種ブレンドでCH30% PN25% PM45% ドザージュ7~8g/L
②はルネ・ジェフロワ プルミエ・クリュ キュミエール・エクスプレッション・ブリュットNV
3品種ブレンドでCH10% PN40% PM50% ドザージュ8g/L
③はマイィ グラン・クリュ ブラン・ド・ノワ-ル
黒ぶどうPN100%でドザージュ8g/L
④はペリエ ジュエ ベル エポック 2006
3品種ブレンドでCH50% PN45% PM5% ドザージュ9g/L
⑤はドゥモワゼル ブリュット ロゼNV
2品種ブレンドでCH85% PN15% 赤ワインはブジー産 ドザージュ10~11g/L

アイ村のシャルドネ(55%)を使ったアンリ・ジロー
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樽のニュアンスと味わいからルイ・ロデレールのブリュット・プルミエ?と推測したのですが、明らかな違いは温度の上昇による酸の存在(ルイ・ロデレールは凛とした酸が残る)。アンリ・ジローのBdeBはシャルドネの拠点コート・デ・ブランではなく、ヴァレ・ド・ラ・マルヌのアイ村にある自社畑のぶどう(55%)を使っているので、全体を貫く酸はまるい印象。

アペリティフは
鯖リエットとグラニースミスのコルネ、リ・スフレ 菜の花、鱈ブランダード、ワカサギ  じゃが芋、パンスフレ カニ アボカド セミドライトマト、サボイキャベツチップ、雲丹とキャビアタルト
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「酸味のあるトマトやサワークリーム、イースト系の香り(香ばしさ)に近いタルトレットや揚げ物はシャンパンと相性が良い」と大越さん

余談ですが、映画『バベットの晩餐会』にキャビアとブリニが出てきます。サワークリームを使った絶妙な組み合わせです。もともと相性の良いキャビアとシャンパンをより一層おいしくする工夫として、酸味とイースト風味を生かしていますが、これは大越さんがコメントしていた通りです。

アミューズブーシュ
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クヌギ鱒のタルタル
自家菜園二十日大根 燻製クリーム シトロンコンフィ × アンリ・ジロー
燻製の要素と樽、シトロンコンフィと酸味が、力まず程良いマリアージュに。


第1アントレ
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帆立ポアレ、天然平茸、天然クルミ、ラルド、根セルフィーユ、花穂 ゆず × ビルカール・サルモン

香りは華やか、白い花、柑橘系果実の内側の白い皮、ビターさを感じて、シャルドネ主体と推測した私。答えは勝手知ったるビルカール、う~ん、大はずし(泣)
低温&ステンレス発酵、熟成は36ヶ月、リザーヴワインの使用率は40%のビルカール・サルモン。料理とあわせた時に、セルフィーユ由来のクリームの甘さと食感(クリームの濃度)が、シャンパンの滑らかさと少しずれた印象。大越さんも「もう少し緩めのソース(彼の表現でシャバシャバ)だと馴染みが良かったはず」とコメント。

第2アントレ
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シャンパンはルネ・ジェフロワ、色調から黒ぶどう主体であることがわかります。ムニエ由来のフラワリーな香り。6アイテムの中で唯一MLFをしていないタイプ、ドザージュ量と酸のバランスが絶妙なので酸味は品よく溌剌。大越さんから「レカンのハウスシャンパンでした」とのこぼれ話も。

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フォアグラナチュール、カルバドスとバニラ風味のフォアグラパウダー、ルレクチェ、ゴマチュイル
相性ではフォアグラの質感とシャンパンの質感(36ヶ月熟成でクリーミー)に若干の違和感

魚は鮟鱇
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鮟鱇、鮟肝、チョリソー、自家菜園人参、オレンジ、黒オリーブ、 レモンタイム × マイィ

輝きのある黄金色、黒ぶどう由来の深みあり。スミレ、黄桃、カリン、スパイス、シダ等、複雑味と熟成感。口中ねっとり&滑らか。私はヴィンテージシャンパンと推測していました。鮟鱇の肝との相性では若干の生臭み

軍鶏肉
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川俣軍鶏ロティ、黒トリュフ、カブ  ×  ベル エポック
温度がベストの状態で供出されたシャンパン、エレガントなスタイル。シャルドネ主体? 大越さんの「ムニエが5%、6年熟成」というコメントで、「ベル・エポック???」
「このディナーに22000円のシャンパンが登場するかな」と思いましたが・・・
やっぱりベル エポック\(^o^)/ 料理は好感度B、改めてベルエポックの包容力を実感。

口直し
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ミカン マスカルポーネ × ドゥモワゼル・ロゼ
柑橘類の酸味とクリーミーなチーズには、綺麗な酸味を備えたロゼは好印象、好感度A

デザート
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薔薇 苺 × ドゥモワゼル・ロゼ

ドゥモワゼルはCH85% PN15%で、PNはブジー産。シャンパンにベリー系果実(クランベリーやフランボワーズ)の要素があるので、皿の上の薔薇と苺のソースが、自然体でナイス・マリーアジュ。ディナーも笑顔で終わりました。



最後に、学習しながらのディナータイム、貴重な時間を共有させてくださった川村玲子CIVC日本代表、事務局の笹本由香理さん。的確なコメントをくださった大越基裕講師、こころこもったマリア―ジュを披露してくださった静井弘貴オーナーシェフに感謝します。ありがとうございました!


2016年のご挨拶
今年も明日1日を残すのみとなりました。年々感じる〝光陰矢のごとし〟
秋以降、中味の濃い、充実した取材が続きましたが、アップできていないものは、来年随時あげていきます。毎年繰り返しになりますが、懲りずに今後ともよろしくお願いいたします。
今年1年の感謝を込めて[黒ハート]

どうぞ良い年をお迎えくださいませ
posted by fumiko at 22:02| Comment(0) | TrackBack(0) | シャンパン | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年12月20日

開業10周年記念イベント〝シャンパン&ミュージックフェス〟@ ハイアット リージェンシー 箱根リゾート&スパ

Champagne & Music Fest
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先週の土・日はハイアットリージェンシー箱根リゾート&スパ創業10周年記念イベントがあり、小田急ロマンスカーで強羅に行ってきました。
見事な青空、空気が澄んでいたので美しい富士山! 前方の山とシンクロした姿もキャッチ! 

10周年イベントに10シャンパンメゾン競演

味覚だけでなく、心身の癒しにもなった、おいしい取材!
10周年を記念して協賛した10メゾンのひとつ、ポル・ロジェ

の輸入元ジェロボームさんからのお招きで、シャンパン探求に目がない女医のK女史と一緒にマリアージュ体験をしてきたのですが、美肌効果大の温泉も満喫できたので、仕事冥利なひとときになりました。

当日用意された料理は・・・フレンチは金山康弘総料理長率いるキッチンチーム、和食は同ホテルの和食アドバイザーで、クリュッグのアンバサダーでもある日本料理『かんだ』の神田裕行氏が監修。スイーツは風戸浩幸ペストリーシェフとそのチームが担当なさいました。


ポル・ロジェNVは〝ズワイ蟹と舞茸の白和え 柚子の香り〟と合せて
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ポル・ロジェは1849年創業の家族経営メゾンで、ブリュット・レゼルヴNVはフラッグシップです。力強さとフィネスを備えたバランスの良い味わい。木樽は一切使わず、ステンレスタンクだけで造っています。英国のチャーチル元首相に愛され、彼が愛馬にポル・ロジェと命名した逸話は有名です。2004年英国王室のご用達になり、2011年のロイヤル・ウェディングでも供されました。世界の著名ワイン評論家、ワイン雑誌から高い点数を得ているポル・ロジェ、その酒質の良さは特筆できます。


ポル・ロジェのアルコール発酵用のステンレスタンク。区画ごと(ぶどう品種やグランクリュやプルミエクリュ)に仕込んでいます。

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料理は旬の蟹に豆腐をクリーミーに仕立てて和え衣にし、八方出汁で軽く煮た舞茸も加えて、全体の味を柚子で締めた一品。綺麗な酸とクリーミーなテクスチュアのブリュット・レゼルヴ(シャルドネ、ピノ・ノワール、ムニエを各3分の1ずつブレンド)に合わせて、蟹の甘みはシャルドネ、舞茸はピノとの相性良好、お皿代わりに使った最中(もなか)はシャンパンのイースト風味とナイス!

モエ・エ・シャンドン グラン ヴィンテージ2006に〝金目鯛 柿の葉鮨〟
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脂がのった金目鯛とすし飯の味が重なり、何度も噛み込むことで、食材の甘味が感じられた一品

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白身の金目鯛はシャンパン全般お薦めできます。特にシャルドネ系!
柿の葉には殺菌効果があり、古来から応用されてきましたが、同時に香りも楽しめます。

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モエ・エ・シャンドン グラン・ヴィンテージ2006はシャルドネ42%、ピノ・ノワール39%、ムニエ19%のブレンドでドザージュは5g/L、完熟ぶどう由来の豊かさがあるのでエクストラ・ブリュットであることを意識させないバランス。金目鯛の脂分をきれいに洗い流してくれるさっぱり感と、新潟県産こしひかりに加えた白炒り胡麻の存在がシャルドネの味わいに見事にフィット!


シャルル・エドシック ブリュット・レゼルヴは〝オマール ビーツとフランボワーズ&オマールパッションフルーツ〟と

世界が認める実力派シャンパンメゾン!
ブリュット・レゼルヴのブレンド比率はシャルドネ、ピノ・ノワール、ムニエ各3分の1。ナッツ、フルーツのコンポート、ミネラル、蜂蜜、酸の長い余韻、程よいバランス。シャンパン造りのスタイルは木樽は使わず、ステンレスタンクのみ。ドザージュ11g/L。シャルルの凄さの秘密は平均10年以上のリザーヴワインを40%使用している点で、その重厚感はお見事!

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料理は(下の画像参照)、オマール海老を蒸しあげ、ミントとエストラゴンのドレッシンで和えたものに、
■ビーツとフランボワーズのピュレにインカのめざめを生クリームとヨーグルトで合わせた一品
■パッションフルーツのピュレにアボカドのムースを添えた一品


年代を重ねたリザーヴワインに由来する熟した果実、ブリオッシュやナッツ、ハーブのニュアンス等に加え、凛とした酸味と滑らかな舌触りのシャルル。それらに重なる香草(ミントやエストラゴン)や酸(フランボアーズやパッションフルーツ)を備えた食材、クリーミーな食材(インカのめざめやアボカド)とのコンビネーションはすんなり&素直!

ルイ・ロデレールブリュット・プルミエにはフォアグラ・トリュフ
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ボトルが撮れなかったので、ホテルが配布したブロッシャーでご紹介
1776年創業の老舗シャンパンメゾンで〝希少性、完璧さ、気品〟を重視。管理が行き届いた広い自社畑240㌶を誇っています。それはなにより、高品質なぶどうが造れることを意味しています。栽培面では2002年からビオディナミ農法を導入。現在、自社畑の4分の1以上がビオディナミに転換済。
ブリュット・プルミエはピノ・ノワール40%、シャルドネ40%、ムニエ20%のブレンド。黒ぶどうの比率が多く、大樽で保管しているリザーヴワインを使うので、ボディがあり、力強さを感じるスタイル。


用意されていたのはフォアグラのテリーヌで、ピスタチオ&レモンジャム(緑色)とココナッツ&アンズジャム(白色)の2種。フォアグラのこってりした脂分ときめ細かい滑らかさ(酸のあるレモンとアンズが仲介役)がブリュット・プルミエのフレッシュな酸と旨味に良くマッチ。外側のピスタチオとココナッツの食感に若干違和感があったのですが、4種のシャンパンと合せてみたところ、それを緩和してくれたのが熟成によるナッツ風味が顕著なシャルル・エドシックでした!

完成したてのペインティングアート

当日はパブリックスペースがすべて会場になっていました。
地下1階のフロアにはルイナールのスタンドがあり、そこには10周年記念のために中村暁華音さんが創作した絵画が展示してありました。カラフルな彩りで元気が出ます。


ルイナール×3種のアロマ漂うデザート/オレンジとマスカルポーネのマカロン
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ルイナールは1729年創業の世界最古のシャンパンメゾン、使用ぶどうはシャルドネとピノ・ノワールだけ。ピュアでエレガント、最高の賛辞が良く似合います!

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シャンパンの余韻に残る甘やかな味わいが3層のグラスデザート(一番下がマンゴーのピュレ、真ん中がアールグレーのゼリー、フランボワーズ、ブルーベリー、パイナップル、上部が生クリームにライムの皮)と調和していました。マカロンの外側の皮となかのクリーミーさが絶妙で、ルイナールの細やかな気泡、上質なテクスチュアとぴったり!

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ルイナールの醍醐味はグラスの上から見た泡沫の繊細さなのですが、女医K女史の聴覚によるルイナールの気泡は「線香花火のようで力強いけれど静か」と。

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白亜質のセラーで静かにまどろんでいるルイナール、そのイメージです!

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ナイスマリアージュだったのがショコラのソルベ
熟成を重ねたシャンパンからはモカフレーバーや焙煎香がします。口中でソルベとシャンパンの香りが同化して渾然一体

メインステージ、ウエルカムステージ、レストランステージ
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メインステージではシンバルズの元リードシンガー土岐麻子さんが登場


バロン・ド・ロスチャイルドには〝キャビア・ラングドシャ〟
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3つのロスチャイルドファミリーのジョイントベンチャーによって誕生した『バロン・ド・ロスチャイルド』、2003年に3家の構想からスタートし、2年かけて、ぶどうや施設の確保を行い、2007年に公式プロジェクトを発表、2009年に3アイテム(ブリュット、ロゼ、ブラン・ド・ブラン)のシャンパンがリリースされました。

供出されたブリュット(シャルドネ50%、ピノ・ノワール+ムニエ50%)には香草、ミネラル、昆布、ブリオッシュのニュアンスがあり、甘すぎずドライすぎずの味わい。

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ほのかに甘いラングドシャに、脂肪分35%の生クリーム、ヨーグルト、エストラゴンのクリームを乗せ、キャビアを添えた一品には、ミネラルやヨードの要素があるシャンパンと楽しめました。キャビアや生クリームの脂分はシャンパンを飲むことで口中が綺麗に洗い流され、ヨーグルトの酸味がその仲介役をしてくれました。


ヴーヴ・クリコ イエローラベル・ブリュットには〝エンガディーナ 苺のタルト〟IMG
1772年創業の老舗シャンパン・メゾン。ヴ―ヴは未亡人の意味で、クリコ夫人は夫亡きあとメゾンを継承し、盛り立てた立志伝中の女性。

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元気色のイエローラベル、どこにいても目立ちます!

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スイスの郷土菓子エンガディーナ(くるみをキャラメルと合せ、タルト生地で包んで焼いたお菓子)のナッツ風味がイエローラベルのなかのナッティさと相乗。苺タルトに添えられたゴマのチュイルのサクサク感とゴマ風味も好相性。密度の違う食材の組み合わせの妙でした!

唯一のロゼはペリエ ジュエ

ペリエ ジュエはフレンチをランダムに合せてみました。
酸味、ミネラル、ソフトなタンニンを備えたロゼの守備範囲は広いです。

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繊細でフレッシュな果実味プラスしっかりしたボディのブラゾン・ロゼには、ローストした鴨(ソースは骨から取った出汁を使用)にオレンジのコンフィチュールを添えた〝鴨肉のロティ オレンジの香り〟を合せて。ジューシーな鴨、甘酸っぱいオレンジはシャンパンの酸味と果実味に寄り添って◎

クリュッグ グランド・キュヴェは〝まぐろの握り 白トリュフ〟と
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1843年の創業以来、6代にわたり、独自の個性を育んできた家族経営のメゾン。10年超のヴィンテージの120種類ワインをブレンド。シャンパーニュ地方における樽使いの名手。6年以上の熟成を経て、クリュッグならではの味わいを表現。

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今回マリアージュ体験できなかったのが、クリュッグとまぐろの握り 白トリュフ
1回目に立ち寄った時には品切れ。料理ができる時間をスタッフに確認して再度出向きましたが、人気のクリュッグなのでまたまた品切れ。ご縁がなかった一品!

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泡沫の溌剌さは上から見ると良くわかります!
持続性の高い酸、豊潤な味わい、時間の経過で様々な要素を感じ取ることができるシャンパン!

レクサスコーヒースタンドでは暖炉を囲んでマシュマロ
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箱根は夕方になるとグッと温度がさがります。中庭に設えた暖炉の火に気持ちがなごみます。
ここではマシュマロをほんのりあぶって・・・コーヒー色(焦がしたらNG)


ピエール・モンキュイ キュヴェ・ドゥロスGCは〝スズキのパイ包み〟と
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君嶋屋さんのスタンドでピエール・モンキュイ、白ぶどうシャルドネ100%のブラン・ド・ブラン!
メニル・シュル・オジェが拠点のモンキュイ家、硬質なミネラル感、メリハリの利いた綺麗な酸、エレガントなスタイル、時間の経過で旨味成分を感じます!

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料理もソースもクラシックスタイル。すずきを帆立のムースで包み、さらにゆでたほうれん草を巻いてパイ包みに。トマト風味のハーブソースがパイ包みの味わいをさらにふくよかにしていました。マリアージュ絶妙、〝おいしい組み合わせ〟に出逢えた幸福感。
会場で遭遇した君嶋社長も、至福のマリア―ジュに大満足なさっていました!

ピアソラの〝鮫〟の演奏も
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ピエール・モンキュイを飲みながら、レストランステージで早川純さんのバンドネオンを満喫。途中参加だったので、全曲は聞けなかったのですが、大好きなピアソラの曲の演奏もあり、鮫釣りが好きだったピアソラの『鮫』はしっかり聞くことができました、バンドネオンの音、イイですね!

メインステージでは
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ヴォーカリスト&フリューゲルホルンプレイヤーTokuさんのステージでは、昨年生誕100周年だったフランク・シナトラの『マイ・ウェイ』が印象的でした!


会場を鳥瞰、フィナーレはプレーヤー全員で!


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セラーを横目に見ながら


ディナーは10周年記念鮨会席
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車海老の塩焼き、子持ち昆布、百合根のすり流し
シャンパン探求後の胃に優しく馴染んだすり流し

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もち豚おかき揚げ、鱈白子、湯葉蒸し、生姜あん
生姜あんの上品な味わいと体を温めてくれる生姜の効用を実感

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中トロ、鮃、カンパチ、イクラ
留椀(赤だし)の後、バニラと赤い果実のアイスクリーム
すし飯は別腹なのかな(笑) 赤だしに癒されました!



ハイアットリージェンシー箱根リゾート&スパの10周年イベントでは主催者側の意気込みを感じました。シャンパンと料理のマリアージュでは吟味された素材がとても美味で、それらの組み合わせから応用できるヒントをたくさんいただきました。スタッフの対応も丁寧かつソフト。イベントに参加なさった来館者の印象も良かったことと思います。
15年周年、20周年に向けてのさらなる飛躍を期待しております!

ここで改めて、ジェロボームの尾上様、山下様、長縄様に御礼申し上げます。
素敵な時間を満喫させていただきました、ありがとうございました!


最後にロマンスカーでのドギマギ体験
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帰路は強羅駅から箱根湯本駅まで出て、ロマンスカーで一路、表参道駅へ。箱根湯本は始発駅なので全車両のドアは開きましたが、実は・・・行きはドギマギ!

行きの座席は3号車、初めての千代田線表参道駅乗車でした。
時間通りに電車が到着しても、ドアが開かない、えっ?!
私のところに走ってきた駅員さんから、「3号車のドアは開きません、4号車まで移動してください」と言われ、隣の車両まで一目散 ???
あとで知ったのですが、東京メトロ線内では開閉するドアが限られていて、乗降可能なのは1、4、5、7、8、9号車とのこと。知りませんでした!

私は出発時間の15分前から表参道駅のホームにいましたが、その間、ドアに関するアナウンスは一切なし。間に合ったから良かったものの、高齢者や海外からの旅行者もいるのですから、開閉するドアの号車に関する構内アナウンス(英語でもは必須です。乗車できて、良かった!
posted by fumiko at 23:02| Comment(2) | TrackBack(0) | シャンパン | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年12月14日

一夜限りの発売記念ディナー『ベル エポック ブラン・ド・ブラン リミテッド エディション2004』

アートとシャンパンで彩る一夜限りのゴージャスなディナー
ペリエ ジュエ ベル エポック ブラン・ド・ブラン リミテッド エディション2004

ペルノ・リカール・ジャパン(株)は、10月3日にペリエ ジュエから数量限定ギフトボックス入りシャンパン『ペリエ ジュエ ベル エポック ブラン・ド・ブラン リミテッド エディション2004』を発売しました。このボトルはペリエ ジュエが2012年から始めたアーティスト・コラボレーションによる限定ボトルの第4弾で、今回の相方は世界を舞台に活躍中のガラスアーティスト三嶋りつ惠さんです。

10月末、エルヴェ・デシャン最高醸造責任者(セラーマスター)を招聘して、一夜限りの発売記念ディナーが開催されました。

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白を基調に施されたセッティング、純白の空間がキレイ!

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ペリエ ジュエのイメージカラーは淡グリーン
ドレスコードはSomething Gold

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ボトルそのものが芸術品の『ベル エポック ブラン・ド・ブラン リミテッド エディション2004』
フォイルの部分には細かな泡が施されています!

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リミテッド エディションをズームイン


Photo by E Kuriki
エルヴェ・デシャンさんと三嶋りつ惠さんとの3ショット


アート、料理とのマリアージュ@ フォーラムフロア12 
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壮観ペリエ ジュエのフルートグラス

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ウェルカムシャンパン&前菜 × ベル エポック2004
ベル エポック2004はシャルドネ50%、ピノ・ノワール45%、ピノ・ムニエ(エペルネの北にある古い自社畑ディジー産)5%のブレンド。上品な酸、白い花、ミネラル、スパイス、ドライフルーツ、アーモンド、シャルドネのエレガントさを表現したスタイル

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テーマカラーのゴールドに合わせる色はピュアさ、純粋さを表す白

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ペルノ・リカール・ジャパンのヤン・ソエネン マーケティング本部長はあいさつで、ディナーにおけるマリアージュについて語っていましたが、当日はベル エポックとその造り手エルヴェ・デシャン最高醸造責任者とのマリアージュ、ベル エポックとアーティスト三嶋りつ惠さんとのマリアージュ(コラボレーション)、ベル エポックと京都在住のフランス人シェフステファン・パンテルさんの料理とのマリアージュを楽しむことができました!

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エルヴェさんは「ブラン・ド・ブランは1993年に誕生したもので、ペルノ・リカールから新しい千年紀を祝うための特別なキュヴェを造って欲しいとの依頼があり手掛けました。ペリエ ジュエは創設以来シャルドネをメインにしてきたメゾンなので、それを基盤に自社畑のなかの優れた2区画のぶどうを使い、メゾンの歴史を集約するような、洗練されていて気品があり、ピュアで想像力を表現するようなキュヴェを造りました」とコメント。

三嶋さんは2004年ヴィンテージを実際にテイスティングして作品へのイメージを膨らませたようです。「光栄な仕事をいただき、素晴らしいコラボレーション(マリアージュ)ができたと思っています」と挨拶しました。

ステファンさん考案のスペシャルメニュー
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京都『RYORIYA STEPHAN PANTEL』のオーナシェフ、ステファン・パンテルさんは堪能な日本語でメニューを解説。2年前にベル エポック ロゼ リミテッド エディション 2005@ 東福寺のお披露目ランチで初めてステファンさんの料理を味わいましたが、味噌等、和食材に精通しているところが凄いです!

燻製香とシャンパンのハーモニー
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シャンパンヴィネガーでマリネした鯖のタルタルと柿 燻製したクリームとすだちの香り
生姜とレモングラスが香る海老とカリフラワーのサラダ ココナッツとカリフラワーのムース
フォアグラのコンフィ大根の奈良漬け巻き 南国フルーツソース


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世界中を飛び回っているエルヴェさん

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ベルエポックのブラン・ド・ブランはコート・デ・ブランのクラマン(29ha)にある2区画(ブロン・ルロワ&ブロン・デュ・ミディー)のシャルドネから造られる生産量10,000~13,000本のみの希少シャンパン

エルヴェ :フローラル、レモン、心地良いグレープフルーツの苦み(白い皮のビター感)があります。2002年ヴィンテージはレモンの要素が強かったのですが、それは2004年と比べて2002年のほうが日照度が少なかったことに由来しています。

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鱈の炙り、生からすみとシャンパンのクリームソース
旬の焼き野菜 レモンのペースト


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ベル エポック ロゼ2006

2006年は多くの畑が春の終わりに霜の害を受けましたが、ペリエ ジュエの畑はダメージを受けずに済みました。シャルドネ(クラマン、アヴィーズ、ル・メニル産)45%、ピノ・ノワール(マイィ、アイ、ヴェルジ―、リリー産)50%、ピノ・ムニエ(ディジー産)5%、11%の赤ワイン(ピノ・ノワール/ヴェルテュとヴァンセル産)をブレンド。ドザージュ量8g/L。赤系果実(ストロベリー、ラズベリー、カシス等)のアロマ、柑橘系のレモンの酸味、若干のタンニン、繊細かつ力強さも備えたスタイル

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仏産仔牛のロースト、ヘーゼルナッツと味噌の泡仕立てソース
バターナッツのピュレ、仏産キノコのタルトレット


スペシャルゲストはチェロ奏者の吉川よしひろさん

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国内外で活動中の吉川よしひろさんは、スタンディング‘’一人チェロパフォーマンス’’奏法で多くのオーディエンスを魅了しています。その独自のスタイルは生まれながらにして片耳聴覚障害のハンディキャップを補うために考案されたものだそうです。当日は■私のお気に入り ■さくらんぼの実る頃(シャンソン) ■タイムズスクエア(オリジナル)の3曲を披露してくださいました!


マグナムの熟成について
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ベル エポック ブラン・ド・ブラン 2004 マグナム
エルヴェ:花の香り、レモン、塩味を感じます。
750mlと1500mlの熟成の変化ですが、双方のボトルの直径は同じ、栓と首の部分にある酸素の量と循環も同じ。酵母との接触はマグナムの容量が大きい分、ゆっくり進み、熟成には2倍の時間がかかります。

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梨のヴァシュラン、洋梨のエキューム、レモンバタークリーム、黒大豆醤油のアイスクリーム
エルヴェ:マグナムのフレッシュさと活気が洋梨やレモンクルームのニュアンスと合っています。

確かにシャンパンと食材双方の酸が重なり混然一体感!

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特製ボトルカバーつきギフトボックス入り(750ml)、参考価格88,000円(税別)
手塩にかけた作品を手にする三嶋さん、後方にギフトボックス入りのボトルが見えますね。


ディナー時、以前いただいたグリーンのボールペンを持参。それをエルヴェさんにお見せしたところ、「新バージョンがあるよ」と言って、白とグリーンのペンをくださいました、ふふ、可愛いです。

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嬉しかったアネモネのプレゼント


[黒ハート]表参道エリア『ペリエ ジュエ グラン ブリュット』バイ・ザ・グラス フェア
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12月下旬まで、表参道エリアの約40店舗がバイザグラスフェアを実施しています。
イルミネーションを楽しみながら、ペリエ ジュエのグラン ブリュットを味わってみませんか。
詳細はコチラから>>> http://jpspecial.perrier-jouet.com/2016/pj_popup/fair.html

[バー]マップをクリックすると拡大します
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posted by fumiko at 23:23| Comment(0) | TrackBack(0) | シャンパン | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年09月17日

12月発売!! パイパー・エドシックのブノワ・コラール代表が語る極上シャンパン『レア ロゼ2007』

シャンパンの名門パイパー・エドシックの『レア ロゼ2007』
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左から
12月にデビューする『レア ロゼ2007』
初リリースから8番目のヴィンテージになる『レアヴィンテージ2002』
PHの顔 エッセンシエル キュヴェ ブリュットNV

今年の12月、パイパー・エドシック(PH)から華やかなロゼがデビューします。
ティアラをまとったボトルの『レア ロゼ2007』です!
ファーストヴィンテージの2007年は、17のクリュのぶどうをブレンドし、8年以上の熟成を経てリリースされます。ぶどう品種はシャルドネ56%、ピノ・ノワール44%、ドザージュ量10~11g/L、総生産量1500本、希望小売価格は6万円(税別)、レアヴィンテージのデビュー以降、40年近い歳月を経て登場する新製品。日本への割り当て本数は未定ですが、争奪戦になりそうです!

来日したブノワ・コラール新代表に個別インタビュー

フランス東部ベルフォール生まれのコラールさんは1973年生まれの精鋭。ネスレ社で管理部門業務を経験後、1997年モエ・ヘネシーに入社。同社シャンパーニュ、アメリカ、フランス、ドイツ支部に勤務、2000年にMHDフランスで大手流通担当ディレクターとして営業部門に就き、その後、2011年までMHDの主要部門で活躍。2012年にCLSレミー・コアントローに入社し、オントレード・セールス・ディレクターを務めた後、2015年10月パイパー・エドシック代表に就任。今は長年の経験を生かし、世界的流通網の再編成に注力中です。

今世紀最も受賞歴が多いメゾン
PHは今世紀で最も受賞歴の多いメゾンと言えます。その源は、英国ロンドンのインターナショナルワインチャレンジ(IWC)で8回もスパークリングワインメーカー・オブ・ザ・イヤーを受賞しているシェフ・ド・カーヴのレジス・カミュさんです。ゆえにパイパーを知るためにまずカミュさんをご紹介しておきます。
2010年来日して行ったブレンドセミナー時、インタビューした記事が最後の部分に掲載してあります。彼の〝人となり〟が良く出ているので、その箇所だけは是非ご覧ください。
>>>http://non-solo-vino.blog.so-net.ne.jp/2010-07-12
2016年4月から輸入元が日本リカーに変わり、その直後行ったセミナーです。PHの最新情報になります。>>>http://non-solo-vino.blog.so-net.ne.jp/2016-05-25


なぜ今、2007年ヴィンテージのロゼなのか

~ レア ロゼはずっと造りたいと思っていたものであり、2007年ヴィンテージの中に自分が長年探し求めていたものを見つけることができた。~ レジス・カミュ

コラール:レジスはレア ロゼに対するヴィジョンを持っていました。力強さ、複雑味であり、それを毎年のキュヴェのなかに探していました。そして2007年ついに見つけることが出来ました。ご存知のようにPHは100以上のクリュのワインをブレンドし、全てを別々に醸造しているので、キュヴェとリザーブワインのタンクを数えると300以上あります。その中にあった小さなタンクの赤ワインを飲んだ時に、果実味、酸味が理想通りだったので、レジスはこれだとひらめきました。

レア ロゼはその赤ワインがベースになり、その周りに他のクリュを加えていくという発想です。
それはオーブ県コート・デ・バール地方リセ村のピノ・ノワール(PN)。2007年のPNを試飲した時、果実味、力強さ、酸味、つまり彼が探していたこれら3つの要素が備わっていたので、彼はこの赤ワインに恋をしました。「ルールを破った」と表現していますが、それはモンターニュ・ド・ランス地方のPNではなく、9割がリセのPNだからです。熟成のポテンシャルのあるシャンパンを造りたいということで、CHはヴェルジ村のぶどうを使っています。北のエリアなので美しい酸を備えています。


12日パリでお披露目されたレア ロゼ2007


「パリでのプレゼンテーションではどんな反応がありましたか?」との私の質問に、「参加者には驚きも喜びも感じてもらえました」とコラール代表。
生産量が少ないアイテムなので大きなイベントにはしないで40名という招待者。カミュさんは素晴らしいキャリアを持っていますが、つつましやかな方なので、少人数の集まり、小規模なものにしたかったそうです。

お披露目会の開催に関して、コラール代表がカミュさんに「ではどうしたら良いだろう?」と問いかけると、彼は「インドに行くべきだ!」と答えたそうです。

なぜインド? 
これはレア ロゼを試飲した時に最初に感じるスパイス、果実味、ラズベリー、ハーブ等、アジアをイメージさせる香りがあったから、というのがその理由。12日はシークレットガーデンということで、お庭にユニークな小宇宙をつくり、ゲストをもてなしたそうです。

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ティアラを作成中の銀職人

インドには行きませんでしたが、お披露目されたディナー会場の画像を拝見するとインド風の装飾
PH側は、銀職人(シルバーをカッティングしティアラを作る)、フレグランスのメーカー、フローリストを揃え、ゲストは銀職人によるティアラに触れ、調香師の香りを利き、花の色や香りを体感。さらにはシェフの料理を味わうことで味覚も加わり、ゲストの五感を刺激したようです。
カミュさんの意図するところは「ワインメーカーは銀職人であり、フレグランスのメーカーであり、フローリストであり、シェフでもあります。グラスのなかのシャンパンにはそれらの要素が詰まっているので、レア ロゼを飲んだ時にそれらを感じて欲しかった」とのこと。興味惹かれます!

創業100周年はファベルジュ、200周年はヴァンクリフのボトル装飾

ティアラを手掛けたのは若手デザイナーのアルテュス・ベルトラン
ぶどう畑の葉や樹を表現した、まさにジュエリーのぶどう畑です!

PHでは創業100周年にあたる1885年に、当時のオーナーだったフェルディナン=テオドール・クンケルマンが宝石職人ピエール=カール・ファルベルジュに依頼し、ユニークなジュエリーボックスを完成させます。その100年後(200周年)の1985年にはヴァンクリフがボトル装飾を担当。ヴィンテージは1976年。この200周年ボトルの推定金額は100万フラン超。レアヴィンテージとレア ロゼのティアラは若手デザイナーのアルテュス・ベルトランさんが手掛けており、ぶどう畑からインスパイアされて、葉や樹を表現しています。

日本市場への戦略
コラール:PHにとって戦略国は6つあり、日本はそのなかのひとつです。これからは輸入量だけでなく、メゾンのイメージを構築したいと思っています。日本は世界一ソムリエの数が多い国で、ワインへの深い知識もあり、また、ガストロノミーの国であり、高品質なキュヴェのニーズもあります。最適の場所でPHの存在を示したいと思います。

エッセンシエル キュヴェ ブリュットはガストロノミーのためのシャンパンであり、味がわかる人たちに向けてのシャンパンです。弊社のブリュットより熟成していて、ドザージュ量も低め、味わい的にはエクストラ・ブリュットで、レジスがフランス本国と日本のために生産したシャンパンです。ヴィンテージものやレアヴィンテージ等、PHのシャンパンは日本の質の良いレストラに入れるべきだと考えていますので、今後はレストラン市場に進出していきたいと思っています。


コラール代表お気に入りのマリアージュ
エッセンシエル キュヴェ ブリュットNV × 帆立とネギのバター炒め
有塩バターで帆立とネギを炒める。調味料は塩と胡椒を少々、シンプル&ナチュラルが基本
ロゼ ソバージュNV × 鴨胸肉とマッシュルームの串焼き
鴨胸肉、マッシュルームをそれぞれ金串に刺して焼く。鴨の肉の部分と脂分がロゼ ソバージュの果実味とタンニンと。また、マッシュルームのソフトな食感とジューシーさもロゼの果実味とナイスハーモニー
 レア ロゼ2007 × ラムフィレのクラスト
フライパンにラムフィレ全体を軽く焼き(中のお肉は柔らかくてジューシー)の外側にマスタードを塗り、そこにハーブとレモン皮を加えたパン粉をまぶしてオーブンで焼き上げる。ロゼの持つ果実味と良く合い、付け合せのナスのピュレの柔らかさがラム内部の肉質とも良い相性に

表現しすぎないことでエレガントさが際立つ
レア ロゼの色調はオレンジを含む濃いピンク、野イチゴやラズベリー、アジア的なスパイス、酸味は穏やかで、口中では継ぎ目のない状態(シームレス)で旨味が広がり、余韻も長い。グラス内の温度があがると、味わいはより複雑になり、赤系果実の美味しさが長く残ります。
「一本芯がありながら主張しすぎないスタイル。それは日本の〝やまとなでしこ〟のようです」とコラール代表に伝えました。彼からの返信は「強さ、複雑さ、エレガントさを備えたレアロゼ。表現しすぎないことでよりエレガントになります」、まさにそうです!


私的感想

12日のパリでの発表後、その足で日本に来日したブノワ・コラール代表
超ご多忙にも関わらず、インタビューの時間を割いてくださったことに深く感謝です。コラール代表は、質問に対してとても丁寧に、そして、必ず付随するキーポイントに言及してくださる気配り名人でした。
インタビュー終盤、コラール代表がお好きという料理話になった時には、ハッピーフェイスに。終始弾んでご自身のお気に入りマリア―ジュ情報を語ってくださったことも嬉しかったです。
新代表の指揮下、パイパー・エドシックの新たな躍進が楽しみです。

EPiグループの本間様、PHのウィラハン・マミ様、日本リカーの佐々木様&内藤様、お世話になりました!
 
製品のお問い合わせは日本リカー(株)商品部 ℡03-5643-9772
posted by fumiko at 23:56| Comment(0) | TrackBack(0) | シャンパン | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年06月02日

第8回「Champagne Joie de Vivre(生きるよろこび)」賞は映画監督の河瀬直美氏に!

今年で8回目を迎えた〝Champagne Joie de Vivre 賞
同賞は1998年ドイツで設立され、溌剌とした創造活動をする方、作品を通して〝生きるよろこび〟を与えてくれる方に授与しています。2008年から日本、スイス、2013年からはベルギー、スペイン、イギリス、イタリアにも広がっています。

祝宴を彩る華やかなシャンパン

ロゼ・シャンパン&マセラシオンのロゼ(ピノ・ノワール100%) 


プレスティージ マルチヴィンテージ


 プレスティージ


シャンパーニュ・ロゼ

両国の架け橋になった人へのオマージュ
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シャンパーニュ委員会(CIVC)日本事務局の川村玲子代表は「シャンパーニュはヨーロッパでは〝生きるよろこびのお酒〟と言われており、日本では2008年から実施しています」と挨拶。続いて、CIVC本部のティボー・ルマイユー広報部長が、受賞者 映画監督の河瀬直美さんを紹介、受賞理由についてコメントしました。

ルマイユー広報部長は「ジョワ・ド・ヴィーヴルはフランスと日本の架け橋になっている方に対してオマージュを送るために作られたもので、河瀬さんは昨年フランス芸術文化勲章シュヴァリエをフランス大使から授与されています。2つの国を近付け、2つの文化の共通の価値観を外観の違いを超えて見せてくれています」と述べました。


シャンパーニュ委員会(CIVC)のティボー・ルマイユー広報部長からお祝いのシャンパンを贈呈された河瀬直美さん。受賞式前日がお誕生日だったのでダブルのお祝い!

河瀬さんはシャンパーニュ訪問に触れ、「生きた物作りをしている点がとても勉強になりました。繊細な部分を伴ってものごとが成り立っていることを実感し、私自身も映画作りを通して、一筋縄ではいかないことを、1つずつ丁寧に積み上げていく作業こそが、〝生きるよろこび〟だと感じました」と挨拶


2泊3日のシャンパン旅行&副賞はシャンパーニュの詰め合わせ


バカラ パシフィック(株)から贈呈された特別副賞のミルニュイ フルーティシモのブルー

ちなみに第1回(2008年)は池坊由紀さん(池坊次期家元)、第3回は尾上菊之助さん(歌舞伎役者)、昨年第7回

は千住博さん(日本画家)・明さん(作曲家)・真理子さん(ヴァイオリニスト)等、各界で活躍中の皆さんが選出されています。


シャンパーニュ地方で


河瀬さんはカンヌでのお仕事のあと、シャンパーニュへ。現地ではきれいな虹も見たそうで、生きるよろこびを体感なさったようです。メゾンで撮影した何枚かの画像も披露してくれました。
現地では予約しなければ訪問できない美しいカーヴがあるNM(Reims)、ドイツ人によって設立されたNM(Reims)、若手ヴィニュロンが頑張っているRM(Merfy)の3つを訪問
シャンパーニュ委員会(CIVC)はシャンパーニュ地方の生産者をすべて統括しているセミパブリックの団体で約5000のシャンパーニュメーカーが加入。CIVCは特定のメゾン名は出さないので、拙ブログも未記載



世界遺産に指定されている荘厳なカーヴ


自然派農法の先駆者 福岡正行さんの著書に薫陶を受け実践している若手ヴィニュロンと



乾杯の音頭は国際交流基金の安藤裕康理事長
「河瀬監督はカンヌの常連であり、フランス中で高い評価を受けています。芸術に対して厳しいフランス人の吟味を経て素晴らしい評価を確立しているので、その先は世界のひのき舞台です。世界の河瀬、世界の直美として頑張って」とエールを送りました!

お祝いの席には最新作『あん』の出演者の皆さんも

カンヌ国際映画祭「ある視点」部門のオープニング作品として公開された映画『あん』

の樹木希林さん、永瀬正敏さん、浅田美代子さん


出演者の皆さんのテーブルは映画『萌の朱雀』にちなんだ〝萌〟

カクテルパーティーでふるまわれた約50種のシャンパン

夜景にはシャンパンが映えます!


ソムリエの手際よいシャンパンサービス


ライトアップされた東京タワーを見ながら〝爽(13種)〟


シュヴァリエの称号をもつシャンパンラバーさんがサービス!


養母 故河瀬宇乃さんの映像も


河瀬さんの人生にとってかけがいのない存在だった養母宇乃さん

「養母は100歳までは生きられなかったのですが、天寿を全うしました。最後の言葉は〝ごはん、おいしい〟でした。本当に毎日毎日を生きる、そのよろこびに満ち溢れていた人でした。皆さんにもバ~ッと花開く、そんなパワーをお伝えできればと思います。

私にとっての生きるよろこび、それはこの人から受け継いだ目に見えないもの。私は次にそのことを息子に、その〝生きるよろこび〟を伝えたいと思います」と語っていました。

そして・・・河瀬さんが最後に見せてくれた写真。
それは出産直後のもので、養母の手と生まれたばかりの息子さんの手が繋がっている、まさに〝生きるよろこび〟の伝承を感じるワンショットでした。視覚と言葉による見事な構成。生きるよろこびを感じるお酒シャンパンと〝Joie de Vivre〟の世界が見事に重なり合ったひとときになりました。
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2016年02月14日

デュヴァル=ルロワの歴史の要『クロ・デ・ブーヴリー』と偉大な『ファム』

9日は、青木企画のデュヴァル=ルロワ ワインメーカーズ・ディナーの前に、輸入元ヴィレッジ・セラーズがホテル・ニューオータニ ガーデンタワーで、醸造責任者サンドリーヌ・ロジェット=ジャルダンさんを講師にしたプレス&ソムリエ向けのセミナーを行いました。

1859年創業のデュヴァル=ルロワ

の本拠地はコート・デ・ブラン地区ヴェルテュ村、年間生産量は430万~450万本、自社畑は200㌶で40%を賄っています。栽培比率はシャルドネ40%、ピノ・ノワール35%、ピノ・ムニエ25%で、全体の50%がグラン・クリュとプルミエ・クリュです。

100年前からの所有畑クロ・デ・ブーヴリー

画像協力:デュヴァル=ルロワ
シャルドネの単一畑、樹齢は50年、沖積土で東向き3.5㌶、斜度は11度


画像協力:デュヴァル=ルロワ
同じ位置から撮影した50年前のクロ・デ・ブーヴリー

4ヴィンテージを垂直試飲

左から
2008年、2005年、2003年、2002年
クロ・デ・ブーヴリーの初ヴィンテージ(VT)は2002年。1995年からリュット・レゾネを採用。今回はすべてノン・ドザージュ(デゴルジュマン:2016年1月11日)の状態でフランスから空輸。発酵はステンレスタンクで、醸造はステンレスと木樽220Lを半分ずつ使用。各容器内でMLFを実施しています。


以前、当主キャロルさんが来日した折に、2008年ヴィンテージについて質問したことがあります。
「収穫時、気温が下がって冷蔵庫のなかにいるような状態だったので、酸がしっかり保たれた上質なぶどうが穫れました。確実にヴィンテージものが造れます」と答えていました。その言葉を思い出しながら、試飲して、最初に感じたのは新鮮なライム! 柑橘系でもレモンとは違う、ピュアで青々しさのある酸!
4VTのなかでも総酸が一番高い8g/L(収穫9月18日)、ちなみに猛暑だった2003VT(収穫は8月27日)は総酸は5.85g/Lでした。

2008年は美しいVTのひとつ。色調は他の3つと違い、緑がかった淡いイエロー。白い花の風情、活き活きしたライムの風味、海洋性気候の影響を受け、酸味が上がったVT。これからの熟成に期待したい」とサンドリーヌさん。大越さんは「口中ではボリューム感がありますが、タイトな印象で冷涼なイメージのシャンパン」と。

2005年の色調はまだ若さを感じるイエローで、ミネラル、ベジタル、シダー、グリエしたニュアンス。アフターに軽いビター感。口当たりはソフト、中盤以降に重厚感とローストした要素。最後にレモンの風味。ランチ時に現行VTの2005が登場(ドザージュ4.5g/L)


2003年は4月~9月までの日照時間が1449時間(2005年は1137時間)もあった異常気象の年。色調はそれを反映した黄金色、気泡は繊細、粘性豊か。香りは熟した黄色系果実、バターやスパイスのニュアンス。酸味は穏やかながら豊潤で口中をきれいに洗い流してくれる印象。ぶどうの収量も減り、1トン/㌶のところが、6000kg/㌶だったそうです。
市販した2003年VTのドザージュ量は2.5g/Lでしたが、通常のようにMLFは行ったとのこと。

2002年は初ヴィンテージ!
大陸性気候の影響を受けた暑くて乾燥した年。凝縮感のある溌剌とした酸、口当たりは繊細で余韻に残るアタックは滑らか。エレガントなスタイル。

クロ・デ・ブーヴリーはヴィンテージ・シャンパンでありながら、毎年生産しています。その理由は〝気候の変化〟の調査です。2002年VTからスタートしたばかりですが、100年前から所有する畑なので、メゾンの面々は畑のことを熟知しており、単一品種(シャルドネ)を使って、同じ醸造方法で仕込むため、スタイルも同じ。ゆえに、気候の変化が理解できるというわけです。20年、50年、100年後を見据えたキャロルさんらしい考え方です。
サンドリーヌさんいわく「大陸性気候の影響が強くなっているので、収穫するシャルドネも、フィネス、エレガンスから、果実味が強く、リッチな要素が出てきています」



ランチには『ファム』2ヴィンテージの比較も

セミナー(左から4本目まで)
クロ・デ・ブーヴリー2008、同2005、同2003、同2002

ランチ(5本目から順に
フルール・ド・シャンパーニュ プルミエ・クリュNV
シャルドネ70%、ピノ・ノワール30%、ベースワインは2011年、ヴァン・ド・レゼルブ15%、ドザージュ8g/L(2014年末にデゴルジュマン
気泡、味わいともに繊細、上質な酸、ミネラル感、口中滑らか
ファム・ド・シャンパーニュ グラン・クリュ2000
シャルドネ95%、ピノ・ノワール5%、ドザージュ4.5g/L
気泡元気、マンダリンオレンジ、ブリオッシュ、ヘーゼルナッツ、アフターに軽いビターテイスト
ファム・ド・シャンパーニュ グラン・クリュ1996シャルドネ79%、ピノ・ノワール21%、ドザージュ4.5g/L
2000年よりパワーのある酸味&ミネラル感、気泡はワインに溶け込み滑らか、5~10年は熟成させたいVT
クロ・デ・ブーヴリー2005
シャルドネ100%、ドザージュ4.5 g/L
ブリオッシュやバター、ハチミツや木の実のニュアンス、上質な酸、バランスが取れたエレガントなスタイル
ロゼ・ブリュット プレスティージュ プルミエ・クリュNV
ベースワインは2008年、サーモンピンクの色調、野イチゴ、イチジク、スパイス、凛とした酸味
すべて750ml


サンドリーヌ・ロジェット=ジャルダンさんと通訳の大越基裕プロフェッショナル・ワインテイスター
サービスは谷宣英エグゼクティブソムリエ


カリフラワーのエスプーマ、キャヴィア添え


帆立貝のポワレ、ブールブランと西洋ネギのフリット
ファム96の滑らかさとミネラル感が帆立の食感と好相性


舌平目のグラチネ、サヴァイヨンソース
食材とソースがフルール・ド・シャンパンの穏やかなクリーミーさに馴染んで


仔牛のロースト、香り豊かなジュ・ドゥ・ヴォー、フリカッセシャンピニオンとともに
ベジタルな要素を感じるシャンパンに野菜たちを合せることで新たな相性探求ができました。レモン水でボイルしたアンティチョークの酸の風味がクロ・デ・ブーヴリー2002の溌剌とした酸と絶妙


あまおうとマスカルポーネ いちごソルべとライムのエキユームにロゼ・ブリュット プレスティージュ プルミエ・クリュを合わせて


この後、開催した日比谷・松本楼でのワインメーカーズ・ディナーは11日付のブログにアップしています。ご笑覧いただけましたら幸いです。
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2016年02月11日

デュヴァル=ルロワ ワインメーカーズ・ディナー ~ハートのシャンパンから愛を込めて~

ハートのシャンパンから愛を込めて@日比谷・松本楼

画像協力:ヴィレッジ・セラーズ
デュヴァル=ルロワ(DL)が位置するコート・デ・ブラン地区ヴェルテュ村は〝ハート〟形の村なので、メゾンのトレードマークも〝ハート〟


バレンタインデー直前イベントとして、『デュヴァル=ルロワ』のシェフ・ド・カーブ(醸造責任者)サンドリーヌ・ロジェット=ジャルダンさんをお迎えしてワインメーカーズ・ディナーを行いました。会場は私が全幅の信頼を置いている日比谷松本楼

、輸入元ヴィレッジ・セラーズ

(VC)です。


ハートがたくさん!


この会に関しては松本楼の見事な集客力のおかげで、募集開始1時間で満席になりました!

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スタート前、関係者集合!
右から)VCのリチャード・コーエン社長&中村芳子専務ご夫妻、青木、サンドリーヌさん、松本楼・小坂文乃副社長、通訳・コメンテーターの大越基裕さん(プロフェッショナル・ワインテイスター)

第1部はフルール・ド・シャンパーニュから

キャロル・デュヴァル=ルロワ当主はお料理上手でシャンパンに合わせたレシピを数多く書いています。山田シェフはキャロルさんのレシピを生かしたメニューを考案してくださいました。グラスはVCがオーストラリアから輸入している『PLUMM プラム』を使用しています。


乾杯とディナー(前菜)用に供出した『フルール・ド・シャンパーニュ プルミエ・クリュNV』は1911年から生産しているアイテムで、シャルドネ70%、ピノ・ノワール30%、ドザージュ8g /L。細やかな気泡、クリーミーな口当たり、ミネラル感、品の良い酸味、万人に好まれるタイプ

料理に合わせて

チーズブレッドスライスとイベリコ豚
イベリコ豚の生ハム、ラグー、リエット
「フルールにはパンのイースト香やベジタルな要素があるので料理に使われているパンや野菜に合わせやすい」と大越コメント


シャンパーニュ地方の規定7品種のなかのひとつ、白ぶどう『プティ・メリエ・ブリュット』100%の希少シャンパン。酸味主体、ミネラル、ベジタル、鋭角的で細身の印象。時間の経過で若干ハチミツの要素。生産時は通常3樽は造りますが、日本への輸入は5年間で36本のみだった由。基本的にキャロルさんが、ソムリエの学習のために生産しているアイテムです。コーエン社長は「初めての試飲」と語っていました。

プティ・メリエはグーエ・ブラン×サヴァニャンの交配品種です。
余談ですが・・・カルフォルニア大学デイビス校の遺伝子学者キャロル・メレディス博士によるDNA鑑定で、〝シャルドネ〟の両親が高貴品種ピノ・ノワールと無名品種グーエ・ブランであることが発表されたのは記憶に新しいところ(と言っても2000年でしたが)です。このグーエ・ブランはフランスではワインに使われるのは禁止されていて、フランスの農家が自家用に栽培していた品種だそうですが、この2種が自然交配して高貴品種シャルドネが生まれました。グーエ・ブランはピノ・ノワールとの交配で、シャルドネのほか、ガメ・ノワール等の16品種も誕生させています。


アンコウとフォアグラのモザイクテリーヌ
フルールやプティ・メリエにはベジタルさがあるので、「中心の料理だけに合わせるのではなく、脇に添えられている野菜たちとも合せて」と大越さん。同意!


メゾン&シャンパンについて解説中のサンドリーヌさんと通訳の大越さん


第2部で『ファム』のマグナム1996&2000登場

マグナムサイズでサービス。(右から)1996年ヴィンテージ(シャルドネ79%、ピノ・ノワール21%、ドザージュ4.5g/L)、2000年ヴィンテージ(シャルドネ95%、ピノ・ノワール5%、ドザージュ4.5g/L)


舌平目とズワイ蟹のファルスをグリエ、ブールフォンデュソース


フランス ブレス鶏と編笠茸のフリカッセ


ヨーグルトとフロマージュブランのムース、ベリーを添えて、カクテル仕立て


フルール・ド・シャンパーニュもマグナムでサービス!
デザートに合わせて楽しめたレディ・ロゼ・セック(ピノ・ノワール70%、シャルドネ30%、ドザージュ25g/L)


大容量のファム両ヴィンテージ圧巻! ポテンシャルがありました。
同日のランチ時の取材で味わった750mlとは印象が全く異なりました。20年、16年経ているにも関わらず、香り&味わいとも超フレッシュ。酸味活き活き&溌剌としていて、この先、20年熟成させても大丈夫だと確信しました。96に熟成による変化を若干感じましたが、古酒独特の焙煎香はまだ表現されていませんでした。グレート・ヴィンテージの大容量ボトルは〝時間が友達〟であることを、改めて実感しました。



小坂副社長から男性陣にチョコのプレゼント

サプライズに思わず笑顔


コーエン社長と大越さんにもチョコが


皆さまにはサンドリーヌさんからハートのミュズレとDLのシャンパングラスを!

素敵な花束をいただいて

サンドリーヌさんへの贈呈者はワイン仲間の吉井君、このあとハグ(笑)


贈呈者の二瓶さんは、文乃さんと大学の先輩・後輩の間柄


デュヴァル=ルロワの華麗なるアイテム


花束のパステルカラーが春を感じさせてくれました!


■ワインのこころ(2月11日付)ハートのシャンパンから愛を込めて


■ワインメーカーズ・ディナー当日、セミナーとプレスランチがあり、サンドリーヌさん(通訳:大越さん)から同メゾンの特質&アイテムについて細かく伺いました。シャンパンについては重複するアイテムがあるので、この後のブログに記述します。


2016年最初のイベントが終わり、ほっとしています。
ご参加くださった皆さまには心から御礼申し上げます。
来賓の山本博先生には貴重なご意見をいただきました。ありがとうございます!!

サンドリーヌさん、VCのコーエン社長、中村専務、仲野さんはじめ、スタッフの皆さま。会場をご提供くださった松本楼の文乃さん、料理面でわがままを聞いてくださった山田シェフ、シャンパンの供出温度・サービスでお気遣くださった髙橋ソムリエ、映像サポートの髙木さん、泉谷マネージャー&スタッフの皆さま、そしてサンドリーヌさんの通訳をしてくださった大越さん。
本当にありがとうございました!


マダム・キャロル・デュヴァル=ルロワからの1996 のメッセージ

今後ともデュヴァル=ルロワをよろしくお願いします。
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2015年12月27日

〝ロゼ・シャンパーニュをリーデルのグラスで学ぶ〟をフィードバック!

自由が丘ワインスクール新校舎オープン記念の一環として開催した〝ロゼ・シャンパーニュをリーデルのグラスで学ぶ〟講座は、お陰様で、40名の定員超えで無事終了しました。
今回はリーデル・ジャパン

のチーフ・ワイングラス・エデュケーターの庄司大輔さんとのコラボで、4種のロゼ・シャンパン、5種のワイングラスとプラカップを使いながら、相性を検証しました。

3世代のシャンパン・グラス
冒頭、庄司講師から形状の変遷について、第1世代のクープ型(口径が広がっているグラスで、ノーベル賞晩餐会等で使用)、第2世代のフルート型(縦長グラス)、2・5世代の縦長で膨らみのある型(ワイングラス近似)、そして第3世代の卵型グラスとの解説がありました。

第3世代については、7月9日付のワインのこころ

〟でも紹介しています。グラスの特徴を把握していただくためにも、ご一読いただけると嬉しいです。

さて、当日用意したグラスは
4aitemu.jpg
左から
A)<ヴィノム> シャンパーニュ(フルート)
B)<ヴェリタス> シャンパーニュ・ワイン・グラス
C)<ヴェリタス> ロゼ・シャンパーニュ
D)<スーパー・レジェーロ> シャンパーニュ・ワイン・グラス
E)<ヴェリタス> カベルネ/メルロ

4種のロゼ・シャンパン

#1:Delamotte  ブリュット ロゼ/セニエ
PN80%、CH20% ドザージュ:9g/l
#2:G.H.Mumm ロゼNV /アサンブラージュ
PN60%、CH22%、PM18%、赤ワイン12~14% ドザージュ:6g/L
#3:Larmandier-Bernier ロゼ・ド・セニエ プルミエ・クリュNV/セニエ
PN100% ドザージュ:3g/L
#4:Drappier ロゼ ブリュット ナチュール NV/セニエ
PN100% ドザージュ:0g/L (残糖2.5g/L)


第1フライトから第4フライトまでの検証
第1フライトは卵型 vs ラッパ型

第1世代のクープ型が準備できなかったので、プラカップを使用。口径が広いと香りが飛んでしまう傾向にあり、シャンパンが口中にど~っと入ってくるので、泡の刺激を強く感じ、えぐみ(苦み)も残る印象です。実際のクープ型でも素材が薄いと触感は違うと思いますが、舌への刺激は、やはり、他の形状のグラスとは違ってきます。ちなみに宮中等の晩餐会で使われている理由の1つが、グラスの安定感です。

卵型のBヴェリタスグラスだと、「舌先をくすぐるような、きめの細かい泡を感じ、舌の中央部に酸と一緒にミネラル感が持ちあがってくる感じ」と庄司講師 

青木Bのグラスは口径が狭まっているので、ドゥラモットのピュアで、石清水のようなミネラル感が口中に優しく、す~っと入り込み、余韻に酸味のきれいさが長く残ります。マシンメイドながら、素材がとても薄いので触感がよく、美味しさが増幅します。


第2フライトはマシンメイドとハンドメイド

マム・ロゼのキャップシールの魅力はレオナール・フジタの『バラ』

2015年9月に発売されたの『スーパー・レジェーロ』はハンドメイド。極薄で、羽根のような軽さのグラスです。「Bのグラスを軽いと思っていましたが、Dを持つと、改めて薄いなぁと感じます。このグラスはテクスチュアまで見えてくる薄さです」と庄司講師

青木:マムをDで味わうと、泡がクリーミーでシルクのようなタッチ、口あたりがソフトです。ミネラル感と赤い果実のニュアンス、中盤以降に酸、ビター感と続き、シャンパンを構成しているそれぞれの要素が、きちん、きちんと層になって広がってきます。Bのグラスだと最初に赤い果実のインパクトがあり、ビター感もDほど強くなく、甘やかさやまろやかに集約されて消えていく印象。マムらしさを感じるのはBのグラス、Dで味わうとマムはしとやかな印象に


活気あふれた雰囲気になりました!

第3フライトはピノ・グラスとフルートグラス
庄司講師は「Cのグラスはワインが1本入る大容量なので、スワリングは、グラスを回すのではなく、グラスを傾けて、グラスの内側にワインの膜を張らせるリンス式の方が良いです」と述べた後、「ロゼ・シャンパンは味わいの点で、まさに、このグラスなんです。飲み口に煙突があり、グラスを相当傾けないとワインが口に入ってこないので、飲む時には、シャンパンが舌先から優しく入ってくるのが特徴です。大きなグラスですが、ワインは口中に細く長く流れて入ります。果実味がストレートで、タンニンもしっかり感じ、まろやかです」と。

さらに続けて、「そこで、皆さんを納得させていたCのグラスとラルマンディエ・ベルニエの組み合わせから離れて、シャンパンをAフルートグラスに移動させると、どうでしょうか? 香りは弱まり、口中では泡の印象を強く感じます。Cとの組み合わせが良かっただけに、繊細さに欠けるようになります」とコメント

青木:丁寧に造られているビオディナミのシャンパン、ピノ・ノワール100%なので、ブルゴーニュグラスで楽しむ感覚です。素直に美味しい組み合わせで、きめ細かなタンニンも感じるので、Eのカベルネグラスと合わせても良い印象です。

第4フライトはピノ・グラスとカベルネグラスで

庄司講師は「先ほどと同じようにリンス式のスワリングをしてください。最初にシャンパンが舌先にぽんと乗って、そこで泡のきめ細かさ感じます。飲み込むと酸味を含んだ果実味がしっかり残っています。この果実感を覚えておいてください。それでは、シャンパンをEのカベルネグラスに移してください。入れ替えた瞬間は香りは立っていますが、時間が経つと香りが薄まってきます。この2つのグラスの大きな違いは口中への入り方です。Eだとわ~っと広がって入ってくるので、酸をとても強く感じます。ピノ・グラスだと、舌先にす~っと入り込むので、全体的にまろやかでやさしい印象になります」。

青木:ドラピエのシャンパンはノン・ドゼで、4種のシャンパンのなかで一番ドライながら Cで味わうと、ぶどう本来の甘さを感じます。逆にEだと、全体が平坦で、酸だけが強烈な印象という形で終わってしまうので、せっかくの上質なシャンパンが本領発揮できません。グラス選びの大事さを感じます。



グラスを長持ちさせるためのアドバイス

布巾は大きめのサイズ(庄司講師が使用しているのはリーデルオリジナル布巾)

庄司講師が語った大事なポイントは
■酔っている時は洗わない
■グラス洗い&拭きあげの際、ねじれの力を加えない!
■水滴が付着していたら必ず拭き取る

グラスを洗う時は台座は台座、ボウルはボウルで。はさみ洗いはねじる方向に力が動いているので避ける。洗剤は使わなくても大丈夫。口紅やチーズ汚れは軽くスポンジを押し当てて、縦方向に何回か動かす方が良い。お湯(水より乾きやすい)ですすぐと拭きあげしやすい。

水滴が残ったまま乾燥させると白い斑点が残るので、洗い終わったら、ガラス表面の水滴は拭きあげる。前日、洗い置きして、翌日拭くというのは絶対に避ける。

拭きあげでは
BCのヴェリタスシリーズは口径がすぼまっているので、手を入れるのは危険。そうではなく、ボウル部分に布巾をふわふわと入れ、そのかたまりに指を添えて、4~5回、まわすと拭きあがるので、水滴が取れれば、それで片付ける。

「来客時、ステムを2~3回拭いておくだけで、輝きの印象が違うのでおすすめ」と庄司講師
グラスは使う時が大事! 食器棚から出したら、ひと手間かける気遣いを。ベストな方法は洗うこと。その時間がないなら食事を作りながら湯気(蒸気)をあて、水分はふき取る。さらに時間がない時は、これから飲むワインでリンスをする。


リーデルの最新グラス、ハンドメイドの『スーパー・レジェーロ』

(手前)ステムも長く、羽根のように軽い『スーパー・レジェーロ』、()ヴェリタス・シャンパーニュ


台座の裏にはマクシミリアン・ヨーゼフ・リーデルの頭文字MJR(手書き文字) の刻印が!
その文字を囲むように描かれている〇部分に切れ目(5カ所)が入っていますが、この切れ目は発売毎に異なってくるので、それによって生産年がわかるとのことでした。まさしくヴィンテージグラスです。


200脚超のグラスの準備のため、庄司講師は16時(セミナーは19時開始)から拭きあげをしてくださいました。自由が丘ワインスクール

の柳田由香校長、海老原さんにも大変お世話になりました。そして、ご参加くださったシャンパンラバーの皆さまにも心から御礼申し上げます。
お持ち帰りいただいたヴェリタスグラスがいつもでも元気な姿で使用されることを願っています。
ありがとうございました!
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2015年12月21日

受付開始12月25日! ワインメーカーズ・ディナー ~ハートのシャンパンから愛を込めて~

シャンパーニュ地方唯一の女性当主&女性醸造家コンビ『デュヴァル=ルロワ』


シャンパンメゾンのデュヴァル=ルロワから女性醸造家サンドリーヌ・ロジェット・ジャルダンさんが初来日します。それを記念して、ワインメーカーズ・ディナーを開催いたします。


開催日時は2016年2月9日(火)19時~22時、会場は日比谷・松本楼、主催は輸入元ヴィレッジ・セラーズ、そしてMCはシャンパン・アンバサダーの不肖 青木冨美子が務めさせて頂きます。

題して、バレンタインに飲みたいハートのシャンパン『デュヴァル=ルロワ』への誘いです。
『デュヴァル=ルロワ』はコート・デ・ブラン地区の南のヴェルテュ村にあります。鳥瞰図で見るとまさに〝ハート〟形なんです! 

キャロル・デュヴァル=ルロワさんは5代目の夫亡きあと、当主に就任。持ち前の才覚と洞察力で、メゾンをシャンパーニュのトップ15社に入るまでに成長させました。現在、(一社)日本ソムリエ協会主催の『J.S.A.ソムリエ・スカラシップコンクール』における公式スポンサーですが、同メゾンは日本のみならず、世界の若手ソムリエ育成のため、多大な尽力をしています。まさに、ゴッド・マザーのキャロル・スタイルです!

そして、同メゾンのもう1つの特徴がシェフ・ド・カーブ(醸造責任者)が女性であること。サンドリーヌ・ロジェット・ジャルダンさんは2005年から、シェフ・ド・カーブとして活躍中。シャンパーニュ地方唯一の女性当主&女性醸造家のコンビになります。


初来日のサンドリーヌさんにはメゾンの魅力を大いに語っていただきますが、当日のハイライトはトップ・キュヴェ『ファム』の、それもマグナムサイズでの比較試飲です! 
ミレニアムヴィンテージの2000年と成人式ヴィンテージの1996年をご堪能いただきます。

いつも参加者を魅了している『松本楼』 の山田シェフの料理にもご期待ください。今回は〝料理本〟を上梓しているキャロル女史考案料理をアレンジしたシャンパンマリアージュになります。
当日、サンドリーヌさんの相方を務めてくれるのは同メゾンからオフィシエを受章している大越基裕さんです。


             記
日時:2016年2月9日(火)19時~22時(開場18時30分)
会場:日比谷・松本楼 ボワ・ド・ブロ―ニュ 
千代田区日比谷公園1-2  電話:03-3503-1612(直通)
会費:18,000円(料理&シャンパン) (税・サ別)
■デュヴァル=ルロワ フルール・ド・シャンパーニュPC NV (1500ml)
■デュヴァル=ルロワ プティ・メリエ
■デュヴァル=ルロワ ファム・ド・シャンパーニュGC 2000 (1500ml)
■デュヴァル=ルロワ ファム・ド・シャンパーニュGC 1996 (1500ml)
■デュヴァル=ルロワ  レディ・ロゼ・セックNV
定員:50名  
受付開始12月25日(金)11時から。ボワ・ド・ブロ―ニュあてにお電話願います!


2016年の初春にふさわしい豪華な内容になりますので、皆さまのご参加をお待ちしております。
男性陣にはバレンタインに合わせた特別プレゼントもご用意いたします!
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2015年10月28日

日本先行発売!ベル エポックの新アイテム『エディション オータム2005』

移ろいゆく〝秋〟を愛でるロゼ・シャンパーニュ
IMG
レセプション・パーティーのお部屋はベルエポックカラーの淡グリーン
ウェルカムシャンパンはベル エポック2006




10月19日、世界に先駆けて発売された季節限定キュヴェ『ペリエ ジュエ ベル エポック オータム2005』、そのお披露目が27日@ 港区の八芳園でありました。

冒頭のあいさつでペルノ・リカール・ジャパン(株)のティム ペック社長が、「2012年にも八芳園で限定ボトル『ペリエ ジュエ ベル エポック フローラルエディション2004』

の発表を行いました」と述べていましたが、芸術とかかわり深いベル エポックは才能あるアーティストを起用し、エミール・ガレの遺したアネモネボトルで時空を超えた融合& コラボレーションを試みています。

ちなみに11月15日にはウィーンを拠点に活躍するデザイナーデュオ「ミシャー' トラクスラー」との限定コラボレーションパッケージ『ペリエ ジュエ ベル エポック2007 by ミシャー' トラクスラー』(26,500円・税別)を発売する予定です。


初秋をイメージしたイチョウカラーの会場で

来日したエルヴェ・デシャン最高醸造責任者は新アイテム『オータム2005』について、次のように語りました。
エルヴェ:京都を旅した時に、燃えるような色の紅葉にインスピレーションを受け、黄色から赤色に移り変わる秋の様子をボトルの中に詰めたいと思いました。昨秋京都で発表したリミテッド・エディション『 ベル エポック ロゼ2005』

が『オータム2005』のベースになっていますが、その繊細なハーモニーと味わいに、ヴァリエーションを加えたものが、このシャンパンです。色調は赤銅のニュアンス、香りはレッドカラント、ザクロ、柿、オレンジの皮の砂糖漬け、軽く焙煎したカカオ豆、また味わいからは秋のエネルギーを感じます。それは秋の夕べに感じることができるものです。清少納言の『枕草紙』にも秋は夕暮れと書いてあるように、秋は夕暮れはとても良いものです。 


真っ赤に紅葉したレッドカラーのお部屋で









セパージュはCH45%、PN50%、PM5% 参考価格 50,000円(税別)




映像とダンスのパフォーマンス





映像クリエイターの花房伸行さんが『オータム2005』を味わって創りあげた映像は、女性ダンサー神戸里奈さんのしなやかな肢体と一体化し、神秘的かつ躍動的なインパクトを与えてくれました。
製作に際して、花房さんから 「シャンパンを口にした瞬間の感覚とその後に広がる余韻が印象的でシャンパンそのものの色香を感じ、一気にイメージが広がりました」というメッセージが届いていましたが、『オータム2005』が口中で変化していく感じが、音楽・ダンス・映像の3つと融合し、シャンパンのごとく、見事なハーモニーを醸し出していました。

エルヴェさんも「花房さんの作品には、私が感じている〝秋〟が すべて含まれていると思いました。つまり秋独特の魅力であるエレガンス、品の良さ、優雅さ等で、それらが音楽によって融合されていると感じました」とコメントしていました。

シェフのドミニク・ブシェとのコラボレーション

この日のもう一つのハイライトは東京・銀座に2015年、グランドオープンしたドミニク・プシェ・トーキョーとのコラボ。スペシャルキュヴェ『オータム2005』に合わせたフィンガーフードが!




季節の記憶=エルヴェ流シャンパーニュ考
エルヴェさんにスペシャル エディションを造るにあたってのポイントを伺ってみました。
エルヴェ:香りを含めて、各季節のセンセーションを記憶しておかなければなりません。各季節にはそれぞれに独特の色があります。温度もそうです。秋は暖かさを感じますが、それは夏の熱とは違う消えゆく熱です。

アッサンブラージュ(ブレンド)する時、シャンパンには寒さを思わせる〝酸〟が存在しているので、酸を基本にすれば、秋を表現するのは、それほど難しい作業ではありません。冬は好きではないのでイメージしません。夏もシャンパンのイメージにはなりません。なぜなら温度が一定していて同じ色しかないからです。私はいつも春と秋を探しています。この2つの季節が表現しやすいのは、温度が変化しているからです。


当日のドレスコードはSomething Autumnでした。 エルヴェさんのネクタイがピンク色だったので、色に関して質問! これに対して「初秋をイメージした色だよ」とエルヴェさん
ワイン界の女性たちからとてもとても人気があるエルヴェさんの魅力は何といっても笑顔!
今回の記念画像でも最高の笑顔をくださいました!

秋を感じる焼き菓子

秋色の袋にはドライフルーツで彩られた焼き菓子が


可愛いメッセージ&紅葉、帰宅後まで秋の余韻を残す心ニクイ演出でした!

製品のお問い合わせはペルノ・リカール・ジャパン(株)℡03-5802-2671
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2015年10月10日

追記! 第2弾 シャルル・エドシックの醸造責任者シリル・ブランが語るメゾン最新情報

再発見のシャンパン
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収穫作業が終わり、只今、MLF(マロラクティック発酵)の最中です。その合間をぬって醸造責任者シリル・ブランさんが来日。メゾン&アイテムについて語りました。

シャルル・エドシックは9月1日から日本で発売されていますが、十数年ぶりの日本上陸になります。輸入元日本リカーの竹内社長は「好調な滑り出しです。素晴らしいシャンパンですが、日本では一時発売されていなかった時期もあるので、世界的名声に比べると、日本での知名度はまだです。〝再発見〟のシャンパンとして広めていきたいと思います」との抱負を述べていました。

私は9月のシャンパン講座

で4アイテムを取り上げ、講座生とテイスティングしました。彼らの評価は高く、シャンパンラバーに深く浸透していくメゾンだと確信しました。講座生からいくつかの質問が出ていたのですが、ブランさんとのプレスランチで解決することができました。シャルル・エドシックの追記ブログ、保存版としてアップしておきます。

シャンパーニュ・アイ村出身のシリル・ブラン醸造責任者
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今回が13回目の来日となるブランさん。両親は3代続くワイン生産者、ネゴシアン&樽製造者で、幼い頃からぶどう畑で過ごしていたそうです。「アイ村にある我が家は小規模生産なので、大きな規模のメゾンで働きたいと思っていました。種々の品種や種々のクリュが扱えることは魅力です」と語っていたブランさんの前職はヴ―ヴ・クリコでのワインメーカー、ワインコミュニケーションチームの代表。15年以上の活躍の後、今年5月にシャルル・エドシックの醸造責任者に就任しました。


ブラン流儀は最初にNVロゼ
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供出されたのはロゼ・レゼルヴ、ブリュット・レゼルヴ、ブラン・デ・ミレネール1995の3アイテム

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スタートのシャンパンはNVロゼ、夕陽を受けた富士山のようなシルエットが!

シャルル・エドシックを試飲する時には「まずロゼから」がブランさんの流儀。同メゾンの全アイテムでリザーヴワインが一番少なく、使用する赤ワインの持ち味もソフトなことが理由のようです。

ブラン:白ワイン95%、赤ワイン5%のブレンドで、べースとなる白ワインの80%(PN、PM、CHが3分の1ずつ)は2008年VT。残り20%(PN、CH半々)は平均5年のリザーヴワインを使っています。ドザージュは11g/L、瓶詰めは2009年、デゴルジュマンは2014年末。添加する赤ワインはレ・リセ産のピノ・ノワールです。シャンパーニュ地方の南端、ブルゴーニュに近いレ・リセのぶどうはフェノールの含有も少なく、収れん味もソフトなので、全体にまろやか。肉付きが良く、何杯も飲みたくなるような美味さ、芳醇さがあります。ロゼというと赤い果実だけと思われがちですが、それだけでなく、白い果実や黄色い果実も同時に感じるシャンパンです。

2種のロゼとドザージュ量について
シャルル・エドシックではNVとヴィンテージのロゼを生産しています。NVはフレッシュ感、ヴィンテージもの(現在2006年)は熟成感をスタイルにすることで差別化を強調。〝リッチで複雑〟という評価を受けているメゾンなので、シャンパーニュ入門者にすんなりと親しんでもらえるタイプがNVです。ちなみに私はシャンパン講座で2006年のロゼ(白ワインPN、CH90%で赤ワインはレ・リセとモンターニュ・ド・ランスのピノ・ノワールを10%使用)を出しましたが、余韻に広がる酸味と旨味が生きた魅力的な1本でした。受賞関連ではロゼNVが今年のIWC(英国)でGold+Regional Trophy、WS92点、ヴィンテージ2006はDWAでGold Medal、WS94点をゲット。各ロゼはその他多くの賞を獲得しています。

NVの11gというドザージュ量に関しては「中程度および多めの糖分は酸化の保護の役割を果たすので、それによりフレッシュさが保たれると考えています。デゴルジュマンをしてからの時間を大事にしているので、その間に糖分がワインに馴染み、糖分があることで一種の保存料になります。少ないドザージュだと酸化が進むので」とブランさん。


オーラキングサーモン 花穂シソと共にタルタルにキャビアを添えて 
× ロゼ・レゼルヴNV

うずらの卵がタルタルの上に乗っていたのですが、卵を食べても生臭さは皆無。ロゼのフレッシュさが卵を食べた後の口中をクリアにしてくれた印象です。ブランさんは「卵はワインに合わせにくいものです。今回相性が良かったのは、卵の火の入れ方が絶妙で、卵特有の硫黄っぽさが出ていなかったから」と。

ブラン:ロゼとサーモンの色彩同化したマリアージュ。サーモンの厚み、肉付きがシャンパンと良く合っていました。
私的感想:シャルル・エドシックのロゼがフレッシュであることが良くわかりました。リザーヴワインが平均5年という点にその秘密がある感じですが、リザーヴワインの平均が10年のブリュットだと熟成感が違うので、卵と合わせた時の印象がどう変わるか、体験したかったです。



オマール海老、アヴァカドのフォンダンとザクロ・姫人参のハーモニー
× ブリュット・レゼルヴNV

シャルル・エドシックを代表するシャンパン。ベースワインは2007年(PN、PM、CH3分の1ずつ)が60%、10年以上を経たリザーヴワインが40%のブレンドで、ドザージュ量は11g/L。
シャルル・エドシックのシャンパンは発酵・熟成、リザーヴワインの保存すべてステンレスタンクのみ。ブリュット・レゼルヴを味わえば、その熟成感がリザーヴワインの質の良さと量の多さに由来することが実感できます。現在、ブリュット・レゼルヴとブリュット・ヴィンテージの裏ラベルにはワインに関する情報が記載されており、近々、ロゼにも導入される予定です。ちなみに受賞に関しては今年のIWCでGold Medal、WSで93点、ロゼ同様多くの賞を得ています。

ブラン:オマールだけでなく、種々の野菜が入っていたので、多面体のシャンパン、幅広く合うシャンパンであるブリュットが、オマールの歯ごたえ、アボカドのクリーミーさと合っていました。


甘鯛 うろこ付きで香ばしく焼き、白ユリ根と柚子のナージュに浮かべて
× ブラン・デ・ミレネール1995

ブラン:デゴルジュマンは2014年6月です。コート・デ・ブランの4つのGC(クラマン:柑橘、アヴィズ:厚み&シルクタッチ、オジェ:厚み&シルクタッチ、メニル・シュル・オジェ:ミネラル)と1つのPC(ヴェルテュ:フローラル)が互いを補完し合っています。

魚にはヨード風味があり、口中での脂分、噛みごたえ、うろこの皮のカリカリ感がとても良く、魚のまわりのソースに使っていた柚子風味、スモーク風味が、シャンパンのなかにある柑橘やスモークのニュアンスと良い相性でした。

ステンレスタンクだけしか使っていないブラン・デ・ミレネールから感じるナッティなニュンアンス。それがどこからくるのかという質問に対して、ブランさんは「地下層が石灰質であること、カカオやヘーゼルナッツ等の焙煎香はアヴィズやオジェの村の特徴であること、バター風味は澱と長く接触してことに由来すること。そして、ドザージュ量(9g)の適度さ。少量だと時間経過しているうちにシャンパンが疲れてしまうと思います」と回答。シャンパン編の講座でも、私を含む講座生全員がナッティさを感じていたので、ブランさんのお返事に納得。
1995年に続くヴィンテージ(まだ公表せず)は2017年頃に市場に出るそうです。ただし、1996年ではなく、それより若いヴィンテージの模様。20世紀最高のヴィンテージといわれる1996年をリリースするのはまだまだ先になりそうです。

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マロン 軽く仕上げ、メレンゲのグラスを包み、キャラメル・エグランティーヌのソースを添えて 
× ロゼ・レゼルヴNV

ショコラとロゼワインのソフトなポリフェノールの同化でナイス・マリアージュ!
ブランさんが「マロンの甘さがなければブラン・デ・ミレネールに合いました」とコメントしていたのですが、シャンパン講座でブラン・ド・ミレネールを出した時、講座生から〝マロン〟という表現が出ていたことを思い出し、ブランさんのひとことに同意!


11月現地訪問に期待
シャルル・エドシックの創始者チャーリーが1867年に購入したクレイエール(石灰質のカーヴ)はローマ人たちが掘った石切り場で、2世紀の貴重な遺産。シャンパーニュ地方最古のクレイエールがルイナールとシャルル・エドシックが所有する場所のようです。シャルル・エドシックのカーヴは全長8キロ超。両メゾンのクレイエールに、カベ(厚さ15㍍)で仕切られた場所があるようなので、チェックしてきます!

秀逸な2015年ヴィンテージ
ブランさんは2015年ヴィンテージについて、「ここまで素晴らしいものは見たことがありません。ぶどうの状態は完璧で、とても良く熟しています。豊潤で複雑味があり、将来が期待できるヴィンテージです。シャンパーニュ地方の熟練したぶどう栽培家たちは1947年のヴィンテージに似ていると言っています。私はその年には生まれていませんが、1947年は飲んだことがあります。1900年代最高の年だったと言えます。MLFが終わった段階で、11月半ばからは毎日すべてのキュヴェをテイスティングすることになりますが、素晴らしいシャンパンができると感じています」とコメントしていました。
シャルル・エドシックは時間をかけるメゾンなので、2015年ヴィンテージの完成までじっくり待ちたいと思います。

製品ついての問い合わせは日本リカー(株)03-5643-9770

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2015年09月14日

ピエール・エマニュエル・テタンジェ当主来日と『コント・ド・シャンパーニュ2006』のお披露目

9月1日からテタンジェの輸入元がサッポロビールになったことを記念してピーエル・エマニュエル・テタンジェ当主が来日しました。ピエールさんの初来日は25 年前で、今回で通算20回目です。
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テタンジェの顔〝ブリュット レゼルヴNV〟

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テタンジェのなかの癒やし系アイテムが〝ノクターン〟、ドザージュ量は18g/lで、若干甘めのスタイルです。「このアイテム以外は、すべて9g/Lです」とアジアパシフィック地区担当マネージャー、フェレオ・デュ・フーさんが教えてくれました。デュ・フーさんは25ヶ国を担当しています。

コント・ド・シャンパーニュだけの贅沢なワインセミナー
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愛娘ヴィタリーさんのイメージポスターの横で、ブリュット・レゼルヴを手にピエールさん
自慢の娘なので、来場者に 「娘のヴィタリーだよ」と嬉しそうPR

ピエールさんは「今日のセミナーは特別です。弊社の最高級品で生産量が少ないコント・ド・シャンパーニュのブリュットとロゼだけに特化して行うのは極めてまれだからです」と述べた後、コント・ド・シャンパーニュは白ぶどう100%で造られるブラン・ド・ブランで、初ヴィンテージは1952年。良年だけに造りますが、53年にも造っています。ちなみに私は53年産です」とご自身のヴィンテージもアピール!


ピエールさんはフルートグラス派
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昨今、ワイン業界では白ワイン用やピノ・ノワール用のグラスでシャンパンを飲むことが多くなってきました。私もグラスについて書いています。最近はリーデル社のヴェリタス・ニューワールド・ピノ/ロゼ・シャンパーニュがお気に入りです。

ピエール当主は「シャンパンはフルートグラスで飲むべきだと思っています。それはカンヌ映画祭のレッドカーぺットとタキシードがシンボルであるのと同じく、シャンパンとフルートグラスはペアであり、シンボルだからです」とコメントしていました。ワインラバーさんは如何ですか?


世界に先駆けて2006年ヴィンテージをお披露目!

2005年に米国系投資グループにテタンジェが買収され、紆余曲折の後、テタンジェの権利を取り戻し、経営権を引き継いだピエールさん。「社長になったのが2006年なので、記念の年です」と語っていたので、2006年は新生テタンジェの年になります。

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ロゼはピノ・ノワール70%、シャルドネ30%、ブージー産の赤ワインを15%以上ブレンド。きめ細かく規則正しい気泡の連なりから長熟であることがわかります。赤い果実のニュアンスが魅力、高価なロゼシャンパン!


正式発売は12月中旬予定、コント・ド・シャンパーニュのファンの方は要チェックです!

サッポロビールの動員力はさすがでした。セミナーは満席、今回は定員を超える多くのお申し込みがあったため、隣にもうひとつ、お部屋を用意してモニターで実況中継をしていました。テタンジェのフルラインナップをサービスした試飲会場も盛況で400名超の参加者があったようです。

サッポロビールさんが、テタンジェのブランド力をさらに高め、目標数量販売を早々に達成なさることを期待しています!!
続きを読む
ラベル:テタンジェ
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2015年07月28日

「シャンパーニュと和食」ランチセミナー&カレッジ春期講座の総括

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明日からカレッジの夏期(7月ー9月)シャンパン講座が始まります。
猛暑には最適な〝泡もの〟で、講座生を大いに癒したいと思っています。

シャンパン情報では、シャンパーニュ委員会日本事務局主催『シャンパーニュと和食』ランチセミナーとカレッジ春期リポートのアップが大幅遅延になってしまいました。ご容赦 m(_ _)m

CIVC新総局長ヴァンサン・ペランさんとのランチセミナー
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CIVCヴァンサン・ペラン総局長、同日本事務局川村玲子代表、石田博ソムリエ


1月にCIVC(シャンパーニュ委員会)の総局長に就任したヴァンサン・ペランさんが5月に来日!
シラク政権時代に大蔵官僚として活躍していたペランさんは幅広い人脈をお持ちです。従来のトップとは違った視点で新たな取り組みもなさると思っています。

今月、シャンパーニュがユネスコの世界遺産に登録されましたが、来日時、「7月早々には世界遺産に登録されるはずなので、決定したら、世界遺産の富士山を背景に、シャンパンを持った写真をツイートしてください」と笑顔で語っていました。日本は梅雨で、期待の写真は送れませんでしたが、シャンパーニュ地方の祈願成就、本当におめでとうございます! 
さらに、「昨年日本は輸入量1000万本をクリアしたので、それを記念して、今年の11月にはシャンパーニュ騎士団の叙任式を行いますよ」とも語っていました。先週、マンダリンオリエンタルでの正式開催が決まった由。シャンパンの弾けるニュースが続いていて、嬉しいです。

日航ホテル『さくら』の和食に合わせて
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ランチセミナーでは石田講師が日本のシャンパン市場を支えるシャンパンラバーさんに向けてシャンパンレクチャーをしました。セレクトした■アサンブラージュによる違いをテーマに選んだ3種 ■シャルドネ100%と黒ぶどうが70%のシャンパーニュ2種をブラインドでテイスティング

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視覚、味覚を刺激した前菜

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ペランさん絶賛! メバル、海峡サーモンの花畑盛り
アンリオのブリュット・スーヴェランと合わせた時のバランス◎

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料理長が炊き立ての新生姜土鍋ご飯を披露

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フルーツとも相性の良いシャンパン

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供出されたシャンパンのボトルは載せられないので、キャップシュールでご紹介

CIVCはセミパブリックの団体で、委員会が交付する業者番号がないとシャンパーニュを醸造できないため、約5000のシャンパーニュメーカー全てが会員になっています。現在、世界14カ国に海外事務所を開設。同日本事務局は1992年からシャンパーニュの名称保護を一般消費者、メディア、ライフスタイル誌に向けて発信しています。


春期講座のまとめ
エレガントな『ルグラ』
4月にフォーカスした『ルグラ』はコート・デ・ブラン最北のシュイィに自社畑5㌶を所有。契約畑(10㌶)のぶどうと合わせて、年間150,000本を生産しています。

ちなみにシャンパーニュ地方全体の面積は33,000㌶、そのうち、白ぶどうのエリア、コート・デ・ブランは2,200㌶。さらにグラン・クリュのシュイィは520㌶になります。

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ルグラは200年以上続くメゾンです。祖父の代からシャンパン造りを開始、それ以前はぶどう栽培を生業にしていました。樽は使わないメゾンで、ピュアなミネラル感とエレガントな酸が特徴です。世界各国のホテルやレストランにオンリストされているシャンパンであり、生産量の多くはフランス国内のレストランに納められていたので、国外に出ることは滅多にありませんでした。

現当主は6代目のジュリアンさん。彼の父親は1970年代、自分が造ったシャンパンを持ってパリで行商を。その味に惚れ込んだシェフたちから高い評価を得ていました。そのなかにはポール・ボキューズやギィ・サヴァワ等もいて、その流れから多くの星付きレストランで愛飲されるようになりました。

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#1;R&L ルグラ ブリュット ブラン・ドゥ・ブラン
生産者:ルグラ(NM/輸入元:BB&R)
ぶどう品種:CH100%、
ドザージュ:7g/L 
価格:6,380円
#2:R&Lルグラ ロゼ
生産者:ルグラ(NM/輸入元:BB&R)
ぶどう品種:CH85% PN15% ※B de Bに15%の赤ワインを添加
ドザージュ:7g/L
価格:7,890円
#3:R&L ルグラ キュヴェ オマージュ
生産者:ルグラ(NM/輸入元:BB&R)
ぶどう品種:CH100%
ドザージュ:5g/L
価格:11,450円

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12年に亡くなった父親が最後にブレンドし、ジュリアンさんがデゴルジュマンをした特別なアイテム

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生産量は5000~6000本、細いロープと赤いロウで締めたコルク


1990、1996、2000の贅沢な垂直試飲
#4:R&L ルグラ キュヴェ エクセプショルネル サン・ヴァンサン2000
生産者:ルグラ(NM/輸入元:BB&R)
ぶどう品種:CH100% 
ドザージュ:4g/L 
価格:12,960円
#5:R&L ルグラ キュヴェ エクセプショナル サン・ヴァンサン1996
生産者:ルグラ(NM/輸入元:BB&R)
ぶどう品種:CH100%
ドザージュ:4 g/L
価格:16,200円
#6:R&L ルグラ キュヴェ エクセプショナル サン・ヴァンサン1990
生産者:ルグラ(NM/輸入元:BB&R)
ぶどう品種:CH100%
ドザージュ:4g/ L
価格:21,280円

偉大な年のみ生産しているアイテム。過去50年間でリリースされたのは59年、64年、69年、75年、79年、83年、88年、90年、96年、2000年。2015年末には2008年をリリース予定。生産量は15,000本

バランスが良く、フレッシュで飲みやすい2000年。ミネラル、柑橘系果実、複雑味のある96年はまだ酸が豊かで10年、20年後でも楽しめる長熟タイプ。モカやナッツ、古酒の旨味を備えた1990年は喉ごしまろやか。どのVTも長い余韻があり、現段階で96や90VTを入手できることが何より素晴らしいことでした。



CIVCの講座のセレクトを参考に
5月の講座では、CIVCのランチセミナーで試飲したアイテムを参考にして、第1フライトは〝ブレンド〟タイプ。第2フライトでは2004年ヴィンテージに特化して学習してみました。

第1フライト 
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#1:ルイ・ロデレール ブリュット・プルミエNV
生産者:ルイ・ロデレール(NM/輸入元:エノテカ)
ぶどう品種:CH40%、PN40%、PM20%
ドザージュ:10~11g/L
#2:ゴッセ グラン・レゼルヴ・ブリュットNV
生産者:ゴッセ(NM/輸入元:テラヴェール)
ぶどう品種:CH43%、PN42%、PM15%
ドザージュ:8g/L
#3: アンリオ ブリュット・スーヴェランNV
生産者:アンリオ(NM/輸入元:ファインズ)
ぶどう品種:CH50%、PN50 %
ドザージュ:8g/L

#1#2のブレンド比率は似ていますが、#1はMLFをしているメゾン、樽でキープしたリザーブワインの使い方が絶妙、バランスの良さを感じます。#2はMLFをしていないメゾンで、上質な生地とドザージュ量の塩梅が見事。 #3(MLFはしています)はピノとシャルドネだけのシャンパンで全体の仕上がりがエレガント

ピノ主体の2004年ヴィンテージ比較
第2フライト
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#4:ボーモン・デ・クレイエール フルール・ド・ロゼ ブリュット2004
生産者:ボーモン・デ・クレイエール(CM/輸入元:モトックス)
ぶどう品種:PN60% CH30% PM10% 
#5ヴ―ヴ・クリコ ヴィンテージ・ロゼ2004
生産者:ヴ―ヴ・クリコ・ポンサルダン(NM/輸入元:MHDモエ ヘネシー ディアジオ)
ぶどう品種:PN62%、CH30%、PM8%
#6:ボランジェ ラ・グランダネ・ロゼ ブリュット2004
生産者:ボランジェ(NM/輸入元:アルカン)
ぶどう品種:PN3分の2、CH3分の1
赤ワイン(コート・オー・ザンファンの同じVT5~7%)ブレンド
ドザージュ:8g/ L

赤い果実のニュアンス、アセロラ、スモーキー、造りの丁寧さを感じさせるボーモン・デ・クレイエールのロゼ。3つのなかでは香り閉じ気味、ミネラル、中盤以降軽いビター感のヴ―ヴ・クリコ・ポンサルダンのロゼ。
講座生の人気No1だったボランジェの『ラ・グランダネ・ロゼ』は時間経過で魅力が増してきます。複雑味があり、今、飲んで、とても美味しいシャンパンです。

余談ですが、先日、『ラ・グランダネ・ロゼ2005( PN72% CH28% 、赤ワイン(ラ・コート・オーザンファン/PN100%)を5%ブレンド。ドザージュ6 g/L、デゴルジュマン2014年9月、希望小売価格22,000円(税別))』の発表がありました。きれいなサーモンカラー、グレープフルーツやオレンジのような柑橘系果実、上品な酸味が魅力、フェミニンなスタイルです。2005年を一言で表現するなら、クラシックなヴィンテージ。難しい年だったにもかかわらず、ボランジェで秀逸なVTが造れた要因のひとつは〝自社畑の比率の高さ〟。生産に必要なぶどうの約70%を自社畑から供出できることは品質面でも優位にあることを示しています。

7月のシャンパン講座は、メドックのスーパーセカンド『シャトー・コス・デストゥルネル』が手掛けたシャンパン『ミシェル・レィビエ』でした。この分はカレッジ春期講座まとめの第2弾として改めてアップします!
posted by fumiko at 22:02| Comment(0) | TrackBack(0) | シャンパン | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年06月16日

ローラン・ペリエからのスペシャルデータ ~ 北野武さんのシャンベラン・ドヌール受章リポート~

1812年創業のシャンパーニュメゾン『ローラン・ペリエ』
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2014年3月訪問 Photo by Fumiko
立志伝中の人物ベルナール・ドゥ・ノナンクールさん(現オーナーの父/2010年11月逝去)が母親からメゾンを引き継いだ時点では100位に甘んじていましたが、60年間に及ぶシャンパンへの情熱、独自の発想の成功で売上高は世界第3位(2012年データ)になりました。

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2014年3月訪問 Photo by Fumiko
トゥール・シュル・マルヌにあるメゾンは豊かな自然に恵まれています。

ローラン・ペリエの推薦で北野武さんがシャンベラン・ドヌール(名誉侍従)を受章
シャンパーニュ騎士団最高位の称号を受けることになった北野武さんは外国人初の受章者になります。これはご本人のみならず、日本のシャンパン業界にとっても、名誉な出来事です。

Lairent-Perrierにて
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(C)Michel Jolyot
叙任式前に北野武さんはローラン・ペリエ社を表敬訪問なさいました。

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(C)Michel Jolyot
両国の国旗が飾られたメゾン正面で、オーナーのアレクサンドラ・ペレール・ドゥ・ノナンクールさんと最高醸造責任者のミッシェル・フォコネさんと

Tasting room (by French architect Jean-Michel Wilmotte)
(C)Michel Jolyot
ジャン・ミッシェル・ウィルモットさんが設計した新醸造所で
新しいカーヴには14基のステンレスタンクが並んでいます。タンクのデザインはフォコネさんです。セラーの設計をしたジャン・ミッシェル・ウィルモットさんは1965年以降、グラン・シエクル賞(グラン・シエクルあるいはシャンパン造りに貢献した人をたたえる賞)の審査員の一員でもあります。

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(C)Michel Jolyot
200周年を迎えた後、改装したテイスティングルームで、200周年を機にリリースされた『レ・レゼルブ グラン・シエクル』を試飲

同日のテイスティングシャンパーニュ(すべてマグナムボトル)
#1:Laurent-Perrier Brut
#2:Grand Siècle
#3:Les Réserves Grand Siècle (collector's limited edition) 画像のシャンパン
#4:Alexandra Rosé 2004


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(C)Michel Jolyot
17世紀ゆかりのボトルが展示してあるスペースで説明を受ける武さん
このボトルはルイ14世の時代、ヴェルサイユ宮殿で使用されていた手吹きボトルをコピーしたもので、現在、NVのロゼに使われています。


The ceremony at the Ordre des Coteaux de Champagne in the Palais du Tau (Rheims)
6月12日、ランスのトー宮殿で開催されたシャンパーニュ騎士団の叙任式典

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(C)Michel Jolyot
アレクサンドラさんはシュヴァリエの称号メダルで
武さんは〝K〟の家紋付の羽織袴、正式な5つ紋!


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(C)Michel Jolyot
シャンパーニュ騎士団ビルカール・サルモンのアントワーヌ団長からシャンベラン・ドヌールを授与されました、おめでとうございます!!


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(C)Michel Jolyot
武さんを囲んで騎士団メンバーとの記念ショット
ドラピエのミッシェル・ドラピエさん(騎士団前団長)やドゥーツのファブリス・ロセさん等のお顔も

Gala dinnerにて
メニューの一部を
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(C) Michel Jolyot
シャンパーニュソースのたたきホタテ

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(C) Michel Jolyot
フォコネさんがデザインしたスペシャル『グラン・シエクル』もサービスされました。


Special lunch at Château de Louvois
式典翌日は、ローラン・ペリエが所有するシャトー・ド・ルーヴォワでプライベートランチ

メゾンがあるトゥール・シュル・マルヌの北方にルーヴォワの村があり、そこにシャトー・ド・ルーヴォワがあります。17世紀、ルイ14世の治世下に活躍したミシェル・ル・テリエの息子フランソワ=ミシェル・ル・テリエ(ルーヴォワ侯)の居城だったところで、その優雅な庭園はヴェルサイユ宮殿で名をはせた著名な庭園設計家ル・ノートルが手がけました。

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(C)Michel Jolyot
赤い制服の楽隊のお出迎えを受けた武さん
庭園でアレクサンドラさんと妹のステファニー ムヌー ドゥ ノナンクールさんと

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(C)Michel Jolyot
ランチではキュヴェ・アレクサンドル・ロゼ2004がサービスされました。
同日のメニューとシャンパンは
#!:Lobster with peaches ロブスター ピーチ添
served with Alexandra Rosé 2004
#2:Fattened hen with seasonal vegetables and truffle broth 肥育鶏、季節の野菜、トリュフブロス
served with Les Réserves Grand Siècle (magnum)
#3:Parmesan, aged for 24 months, and Old Gouda cheese 24ケ月熟成のパルメザン、古ゴーダチーズ
served with Les Réserves Grand Siècle (magnum)
#4:Fresh Mara des Bois strawberries, orange blossom coulis and almond cake with Rheims pink biscuits マラデボワのイチゴ、オレンジの花のクーリとランスピンクのビスケットとアーモンドケーキ
served with Cuvée Rosé

アレクサンドル・ロゼですが、これはオーナーの名を冠した優雅なシャンパンです。シャンパーニュのなかで現女性オーナーの名を付けたロゼはないので、これは特別な存在です。ここで、200周年記念祝賀ディナーの折にブログに書いた一文を載せさせていただきますと・・・

花嫁の父に代わり雄弁に語ったロゼ・シャンパン
キュヴェ・アレクサンドラ・ロゼは1987年、アレクサンドラさんの結婚式の席上、お披露目されました。本人も知らなかったサプライズです。

1982年はピノ・ノワールとシャルドネの収獲が同じという極めて珍しい状況になりました。ドゥ・ノナンクール氏はセラー・マスターと相談、ピノ・ノワールの漬け込み中に少しシャルドネを入れてロゼ・シャンパンを造ることを考えます。果実の香りが豊かなピノ・ノワールにシャルドネのパワーを入れるという発想です。そのロゼはカーブのなかで静かにデビューの時を待っていました。日の目をみたのは1987年10月、アレクサンドラさんの結婚式で、花嫁の前に“キュヴェ・アレクサンドラ・ロゼ1982”というラベルのロゼ・シャンパンがありました。
結婚式までは内緒というドゥ・ノナンクール氏やセラー・マスターのフォコネさん、ステファニーさんたちの極秘作戦は成功しました。

アレクサンドラさんはその時のことを、
「フランスでは花嫁の父親は子供のことを話すので長いスピーチをしますが、父は感動のあまり、一言も言葉がでませんでした。でもその父に代わって雄弁に語ってくれたのが、グラスに注がれたアレクサンドラという名のロゼ・シャンパンでした。そのロゼを前にしてわかったこと、それは父が情熱を傾けてきた事業を私と妹に譲りたいということでした」と。
今回、久々にアレクサンドラさんのお顔を拝見し、ますます知的に美しく輝いていると感じました。
本当に素敵な女性です!


最後に今回の独占記事に関して
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Photo by Fumiko
ローラン・ペリエと輸入元サントリーから推薦を受け、シャンパーニュ騎士団からシュヴァリエ(2009年)とオフィシェ(2012年)の称号を拝受しました。シャンパンに絡むイベントではローラン・ペリエからいつでも手厚い応援をいただいておりました。ブログで発信するシャンパン情報についても見てくださっていました。そのような長いお付き合いのなかで、今回、北野武さんのシャンパーニュでの叙任やルーヴォワ城でのプライベートランチ等の貴重な画像やデータを、「冨美子のブログで紹介して良いよ」ということで、迅速に送ってくださいました。これは本当に身に余る光栄な出来事でした。
ローラン・ペリエのアレクサンドラさんはじめ、ジャン・クリスチャン輸出部長、広報のアン・ロールさんにこころから感謝しています。本当にありがとうございました!


Dear Anne-Laure san & Jean-Christian san,

Regarding the ceremony of Takeshi san, I would like to thank you for sending me a lot of valuable pictures and data. It was my great honor and pleasure to have had this opportunity.
I'll do my best as a champagne ambassador of Laurent-Perrier as until now.
I look forward to your continued friendship! With many thanks,
Fumiko



ブログ内に掲載の Credit: by Michel Jolyot 付の写真はすべてシャンパーニュメゾン『ローラン・ペリエ』に帰属しています。
ローラン・ペリエおよび北野武さんの知的所有権、肖像権に関わりますので、掲載写真はすべて転載厳禁です。良識ある対応、よろしくお願いします。
posted by fumiko at 23:23| Comment(1) | TrackBack(0) | シャンパン | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年06月13日

シャンパンメゾン『ローラン・ペリエ』から北野武氏のシャンベラン・ドヌール叙任速報!

ローラン・ペリエ

後援のもと、俳優、監督の北野武氏のシャンベラン・ドヌール(名誉侍従)叙任のニュースはすでに流れていますね。



式典は現地時間の12日、17世紀からの歴史あるシャンパーニュ騎士団(オルドル・デ・コトー・ドゥ・シャンパーニュ)によって執り行われました。ちなみに北野氏はシャンベラン・ドヌールの叙任を受ける初の外国人になります。

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(C) Michel Jolyot 画像転載厳禁 

先ほど、ローラン・ペリエの広報アン・ロールさんから上記の画像(@グラン・シエクルの施設)が届きました!
後日、叙任式の画像やガラ・ディナーのメニューが届くことを期待しつつ

12日、北野武氏はトゥ―ル・シュル・マルヌにあるローラン・ペリエを訪問。オーナーであるアレクサンドルさんと最高醸造責任者のミッシェル・フォコネさんと面談し、その後、叙任式に向かい、無事、シャンベラン・ドヌールを受章なさったとのこと。

今日(13日)はローラン・ペリエが所有するルーヴォワ城で、アレクサンドラさんと妹のステファニーさんとのプライベートランチ。今頃はその時間だと思います。


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昨年5月、ローラン・ペリエからオフィシエ・ドヌールを受章した時の北野武氏
輸入元サントリーの櫻井鋼社長とローラン・ペリエのジャン・クリスチャン輸出部長、帝国ホテル『レ・セゾン』のティエリー・ヴォワザンシェフも交えて。この時、武さんは「グラン・シエクルは飲みやすいから好き」とおっしゃっていました。

日本におけるシャンパンの動きは快調です!
なかでも、最高級のレンジ、高価なロゼ・シャンパンが売れているのが特徴です。
北野武氏のシャンベラン・ドヌール受章で、さらに弾みがつけば嬉しいです。

改めまして、ローラン・ペリエ社、北野武さん、おめでとうございます!
posted by fumiko at 20:23| Comment(0) | TrackBack(0) | シャンパン | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年06月04日

第7回『Champagne Joie de Vivre (生きるよろこび)』賞の受賞者は千住3兄妹!

生きることの意味を知っている人が楽しむ飲み物シャンパーニュ
6月1日に行われた〝ジョワ ド ヴィーヴル(生きるよろこび)〟賞の授賞式
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当日は〝爽(シャルドネ100% 7アイテム)〟〝バランス(3セパージュ 6アイテム)〟〝濃(黒ぶどう主体 12アイテム)〟〝艶(ロゼ 6アイテム)〟〝甘口 2アイテム〟〝福(プレスティージュ 12アイテム)〟に区分されたシャンパンが揃いました。

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ティエリー・ダナ駐日フランス大使は「今日はシャンパンのジョワ ド ヴィーヴルの授賞式ですが、シャンパンとジョワ ド ヴィーヴルはフランス語では同義語。生きるよろこび、これはまさにシャンパンそのものだからです。フランスには赤、白、甘口など特別なワインがありますが、シャンパンの特徴はどのようなシーンでも似合う、生命のよろこびを与えてくれるところです」と素晴らしいシャンパン賛美


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(左から)選考委員の国末憲人さん、小林康夫さん、委員長の磯村尚徳さん、西角ますみさん、池田美樹さん

今年の受賞者は千住博(日本画家)、千住明(作曲家)、千住真理子(ヴァイオリニスト)の御三方
「日本で最高の芸術一家である千住家の3兄妹は、それぞれが一流の活動を行っていますが、それと共にファミリーを支えた文子さん(2013年6月没)を含めた芸術的な雰囲気がジョワ ド ヴィーヴルの賞に値すると考え、顕彰することにしました」と磯村委員長が選考理由を説明


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川村玲子シャンパーニュ委員会日本事務局代表からシャンパンの贈呈

川村代表は冒頭のあいさつのなかで、ジョワ ド ヴィーヴル賞は国を越えて生きるよろこびを分かち合う〝シャンパーニュの精神〟のシンボルになる人たちを選出する賞であることを説明。加えて、シャンパーニュ委員会では17世紀から今日に至るまで世界各界の著名人のシャンパンにまつわる名言を編集していることについても言及していました。ウィンストン・チャーチルは〝シャンパンは生きることの意味を知っている人が毎日楽しむものである〟との言葉を回想録に遺しているようですが、愛馬にポル・ロジェ(著名なシャンパンメゾンでチャーチルが愛飲)と命名したシャンパン好きの首相らしい名言です!

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バカラ パシフィック株式会社の小川社長から副賞の「ミルニュイ(〝千の夜〟の意味) フルーティッシモ」コレクションのブルー、クリア、ルビーのシャンパングラスが贈呈されました、安定感のある美しさ!


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受賞者3人とティエリー・ダナ大使と川村CIVC日本代表


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受賞者へのプレゼントは2泊3日のシャンパーニュ旅行とシャンパンの数々


受賞者の作品紹介
千住 博さんは3人を代表して「人生のよろこびのお酒であるシャンパンを十分に楽しみながら毎日過ごしています。 今晩もおいしくシャンパンがいただけるのではないかと思っています、本日の受賞を嬉しく思っています」とあいさつ

絵画から
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代表的な〝桜〟の作品。「日本は4つの季節、豊かな自然に恵まれています。私は自然のなかに身を置いて作品を描いてきました」と博さん

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ヴェネツィアのビエンナーレに招待されて出品した作品
いままですべて天然素材で描くというコンセプトだった博さんですが、蛍光塗料に出合い、その素材の素晴らしさに惹かれていきます。「蛍光塗料で描くと、昼は穏やかであっても、夜になると神秘的、ミステリアスになり、人間的な表現ができると感じています。屏風の形は海外に行くと新しい空間として捉えられています」

最近は和紙を使い、〝崖〟をテーマに作品を描いています。「西洋の紙は揉むと破れてしまいますが、和紙は破れることなく、むしろ、しなやかになってきます。日本の文化は紙を中心した文化だと思っています。だとすると、自らの傷(3・11以降)、皺のなかに美を見出していこうとする発想こそが日本文化が世界に向けて発信する次の時代へのメッセージだと思っています」と博さん

千住博さんが手掛けた『Koshu』ワインのラベルも、和の雰囲気を生かした気品あるものでした!

音楽では

「兄妹がこのような場に揃うのは何年振りのことです。我が家ではシャンパンでよく乾杯をしていました。母が亡くなった時も、母が次の世界に旅立ったことを祝う意味で乾杯をしました。献杯ではありません。今夜は母を葬送した『アンダンテ』とNHKの大河ドラマ『風林火山』のテーマ曲を披露します。 私はピアニストではないのですが、今日は特別です」と明さん

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(C) Fumiko A  画像転載厳禁
凛とした真理子さんが奏でるヴァイオリンの音色が大使公邸の広間を包みこんで・・・
天上から母上の文子さんが我が子の様子を笑顔で見ているような、そんな気がしていました。
素晴らしい空間にいることの幸福感、これこそ、私にとってのジョワ・ド・ヴィーヴル!

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千住3兄妹と選考委員の皆さま


心地よい良いテラスで
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プレスティージュのシャンパン11銘柄のコーナーにはジョセプ・ペリエのオーナーの姿も

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緑が美しいフランス大使公邸の庭園、ライトが一段と映えます!


世界に向けて躍進し続けている千住博さん。今年は千住真理子さんにとって40周年、明さんにとって30周年とのことでした。
千住3兄妹のますますのご活躍を願っています!

日本画と音楽とシャンパン、日本とフランスの融合。最高の出会いのひと時に、心から乾杯の気分でした!
posted by fumiko at 08:02| Comment(2) | TrackBack(0) | シャンパン | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年02月27日

3月2日発売! 優雅な『ベル エポック エディション プルミエール2007』

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昨夜、虎の門のアンダーズ東京で行われたペリエ ジュエ レセプションパーティー

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旧暦で言えば1月9日なので、まだ少し肌寒い日でしたが、会場のルーフトップバーではパーティーの主賓、優雅なベル エポックがいつものように参加者を魅了していました。
アール・ヌーボーの巨匠エミール・ガレの遺した足跡、アネモネボトルは永久に輝いています!

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画像提供:ペルノ・リカール・ジャパン
2015年3月2日発売の『ベル エポック エディション プルミエール2007』
参考価格:28,000円(税別)、熟成期間:5年、品種:シャルドネ90%、ピノ・ノワール10%

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エルヴェ・デシャン7代目最高醸造責任者から、「このシャンパンは桜の時期に日本を訪れた際、インスパイアされたもので、桜独特の色合いと新しい命の芽吹きを感じ、そのエネルギーを表現したいと思って造りました。ペリエ ジュエの象徴であるシャルドネに少量の赤ワイン加え、淡い桜色に仕上げることで、春の暖かみを表現しています」とのメッセージがありました。


限定キュヴェのためのアート
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画像提供:ペルノ・リカール・ジャパン
初お披露目の作品!
1968年オランダ生まれのアーチスト トード・ボーンチェさんがデザインしたエンシャンティング・ツリー。枝には白のアネモネやベル エポックのアネモネグラスが咲き誇っています。

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画像提供:ペルノ・リカール・ジャパン
写真家の清水朝子さんが今回の限定キュヴェをイメージした作品
パステルカラーの光玉がふわふわと漂い、春の穏やかで優しい雰囲気、素敵です!


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ペルノ・リカール・ジャパンのティム・ペック代表取締役社長は「シャンパーニュ市場はとても活発です。日本におけるペリエ ジュエはアメリカ、フランス、英国に次いで第4位の市場になっていますが、トップキュヴェの『ベル エポック』に関して言えば、日本が世界ナンバーワンです。ペリエ ジュエのファミリーに新しいメンバー『エディション プリミエール』が加わりましたので、今後さらに躍進させていきたいと思います」と、あいさつで意気込みを語りました。

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枝先のシャンパングラスに限定キュヴェを注いで

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シャンパンツリーと対比して東京タワーを並べてみました。
ルーフトップバーからは東京が一望できます!

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五感で楽しむペリエ ジュエらしい配慮
シャンパンだけでなく、美術だけでなく、素敵な音楽も!


カクテルパーティーで
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春の息吹を感じるホワイトアスパラ
軽いビター感のあるアスパラとベル エポック2006を合わせて

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ホタテや魚介類はシャンパンとナイスマリアージュ
オレンジ系柑橘はロゼやエディション プルミエールと楽しめます!

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エディション プルミエールと相性が良かったフォアグラ!

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モッツレラチーズとドライトマトを組み合わせた可愛いアミューズ

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ベル エポック2006も特別供出

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エルヴェさんが日本の桜をインスピレーションとして創りあげた限定キュヴェ


ペリエ ジュエを五感で楽しめる空間
〝春の歓びを味わうプロモーション〟として、アンダーズ東京内の2ヵ所でペリエ ジュエとアートを楽しむことができます。

1階 Bebu(ビブ)ラウンジ
オープン期間:2015年2月26日(木)~3月23日(月)
営業時間:11:00~22:30
場   所:アンダーズ東京 1F「Bebu(ビブ)ラウンジ」
東京都港区虎ノ門1-23-4
問合わせ先:03- 6830- 7739

ゲルハルト・パスルガー総料理長がペリエ・ジュエのシャンパンに合わせて考案したスペシャルなマリアージュセットや清水朝子さんが撮影した写真の展示が楽しめます。
グラン ブリュット:グラスシャンパーニュ&マリアージュセット 3,000円
ブラゾン ロゼ:グラスシャンパーニュ&マリアージュセット 4,000円
エディション プルミエール2007:ボトルシャンパーニュ&マリアージュセット 55,000円
※すべて税別


52階 ルーフトップバー
オープン期間:2015年2月27日(金)~3月20日(金)
営業時間:17:00~24:00 /金・土は17:00~25:00
場   所:アンダーズ東京 52F「ルーフトップバー」
東京都港区虎ノ門1-23-4
問合わせ先:03- 6830- 7739

東京が一望できる最上階のバーにエンシャンティング・ツリーが展示されています。シャンパングラスが枝の先に咲き誇る作品を前に、新登場のシャンパンを味わいながら、春の歓びをenjoy!
グラン ブリュット:グラス2,200円/ボトル12,000円
ブラゾン ロゼ:グラス3,200円/ボトル17,000円
ベル エポック エディション プルミエール2007:ボトル45,000円
※すべて税・サービス料別


製品についてのお問い合わせはペルノ・リカール・ジャパン(株) ℡03-5802-2671

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2014年11月25日

『タルラン』の新アイテム古代品種から造った『BAM』と松本楼でのコラボ!

初めてのメーカーズ・ディナー

私の11月第3木曜日はシャンパンワールドでした!
15年振りに来日したタルランの12代目ブノワ・タルランさんとのコラボレーション


松本楼でのイベントは昨年10月(創業110周年記念)と今年2月(10月のアンコール)以来。初めてのメーカーズ・ディナーでシャンパン生産者だっただけに、より弾みがつきました。今回は『タルラン』と輸入元『(株)八田』の共催になりました。

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上品さが漂うセッティング、(株)八田お手製のフライヤーも

料理とシャンパンのマリアージュ
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フォアグラや秋トリュフ、ロゼシャンパンに良く合う柿等、当日の食材をご披露

サービスしたシャンパンは5アイテム
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(左から供出順に)
#1:マグナムサイズのTradition Brut トラディション・ブリュット
PN56%、PM39%、CH5%、ドザージュ6g/L、14,000円(1500ml)
ベースワインは2005年と2006年が40%、2007年が60%。リザーブワイン50%使用

#2:新アイテムのBAM バム
プティ・メリエ68%、ピノ・ブラン16%、アルバンヌ16%、ドザージュ0g/L、19,000円
#3:新アイテムのLa Vigne Royale ラ・ヴィーニュ・ロワイヤル2003
PN100%、ドザージュ2g/L、20,600円
#4:Rose Brut ロゼ・ブリュット
CH85% 、PN15%、ドザージュ6g/L、7,000円
#5:Rose Prestige ロゼ・プレスティージュ2003
CH88%、PN12%、ドザージュ3g/L、10,500円
タルランはMLFをしないメゾンです

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フォアグラのパルフェ ルバーブのコンポートと秋トリュフのあしらいは#1と合わせて

イヴェント終了後、ご参加いただいたフードコーディネーターの方から「お料理全部がとても美味しかったのですが、一番最初のフォアグラの上にのっていたコンソメのジュレの味わいにビックリしました。コンソメが美味しいということのは丁寧に作られている証拠だと思います」とのメールをいただきました。
この賛辞はとても嬉しかったです。私はフォアグラのクリーミーさとジュレの旨味がトラディションのなめらかな口あたり&旨味成分とバランスの良い駆け引きをしていたと感じました。


#1のトラディションはマグナムサイズでサービスさせていただきました。
レギュラーサイズ(750ml)と1500mlのマグナムの熟成具合の違いは・・・同じ時期に瓶詰めしたシャンパンを飲み比べてみると、マグナムのほうが魅力的であることがわかります。その理由はマグナムは容量が2倍ある分、澱と触れ合う面が広いこと。さらに澱抜き(デゴルジュマン)の際、若干の酸素がボトルの中に入り込みますが、ボトルの首の部分の細さは同じなので、容量が2倍のマグナムのほうが酸素の溶け込み方もゆっくりと進むので、瓶内での変化も穏やかで熟成具合もより良いのです。

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2003年からブノワさんが取り組んできた古代品種3種からなる新アイテム
BAMのピノ・ブランB、アルバンヌA、プティ・メリエMの頭文字から成り立っています。「口に入って酸がバンと爆発するような印象なので命名した」とブノワさん。ベースワインは2007年と2008年。ブラン・ド・ブランですが、シャルドネを使用していないブラン・ド・ブランです。

古代品種、BAM誕生までの経緯、タルランのこだわりについてはコチラ

を!

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平目の昆布〆と柚子風味の聖護院蕪のマリネ 生カラスミのヴィネグレットは#2と合わせて

相性を考え、柚子を使ってマリアージュさせたかった一皿。グラスにもこだわりたかったので、リーデル社のブルゴーニュ型を使いました。BAMの香りの立ち方も華やかで、しっかり目の酸も強烈に出すぎることなく、全体のバランス良好。昆布〆、柚子風味のマリネとも絶妙でした。

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これも新アイテム、『ラ・ヴィーニュ・ロワイヤル2003』
カテゴリーはピノ・ノワール100%のブラン・ド・ノワール。構想は11年前からで、本拠地のウイィ村(斜度15~20度)から15kmほど離れたセル・レ・コンテ村の南向きの急斜面(斜度は38度~40度)にある単一畑から造られるワインです。コンテとはアンリ4世の名前。「通常、土を掘り返す作業(空気を入れるため)をする時には馬を使いますが、この畑にだけは馬が行きたがらないので、それに代わるものとして小さなキャタピラを使っています」とブノワさん。セラー以外で#3のシャンパンを味わうのは今回が初めてとのこと。

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ペルドロー(山うずら)、セップ茸、オニオンのタルトレット グリュイエールチーズ焼きは#3 と合わせて

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長崎県産カサゴのオリーブオイル焼き フヌイユのプレゼとペルノー風味のディルオイル

ロゼ2種と合わせて
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フランスペルゴール産乳呑み仔牛フィレ肉のロースト モリーユ茸のマディラソース オレンジ風味

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フランボワーズのムースグラッセとアールグレーカスタード 洋梨のコンポートを添えて

#4のロゼはシャルドネ主体の爽やかな味わい。ベースワインは2007年、3年間の瓶熟
#5のロゼはより繊細で複雑身のある味わい。ステンレスタンクと大樽を使用。10年間の瓶熟


会場内の様子
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ブノワさんはBAM以降のアイテムを解説。彼にとっては初のメーカーズ・ディナーであり、八田・ワイン事業部の谷川さんも初通訳で、参加者からは初々しいコンビとの評価も。


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ブノワさんと松本楼の小坂文乃副社長。いつもながらの細やかなご配慮に感謝です。

特別ゲストの山本博先生からは、シャンパンがまだスティルワインだった時代の話から、レコルタン・マニピュラン(RM)の話まで。「RMの5指に入るのがタルラン」との嬉しいお言葉もありました。山本先生と初対面の方も多かったので、先生の著書だけ読んでいた方には有意義なスピーチだったのではと思っています。

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会の後半には各テーブルを回っていただき、皆さんにたっぷり質問していただきました。

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文乃副社長お手製のオシャレな花束をブノワさんに贈呈、とっても喜んでいただきました!

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素敵なシャンパンラバーさんとの記念画像、シャンパンは女性を輝かせる飲み物ですね


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新アイテムの『BAM』命名については前述の通りですが、実はブノワさんの友人がこんなことを言ったそうです。「BAMはブノワの〝B〟とメラニーの〝M〟なので、つまりはB&M(=BAM)ではないか。メゾンの個性を象徴していることになるのでちょうど良い」と。メラニーはブノワさんんの妹でタルランの広報を担当。ブノワさんと歩調を合わせ頑張っている才女です。

松本楼の小坂社長、文乃副社長、山田シェフはじめスタッフの皆さま、ありがとうございました!
輸入元の(株)八田の城野社長&皆さま、特別ゲストの山本博先生、ご参加くださいましたシャンパンラバーの皆さまにも心から御礼申し上げます。

Dear Benoit san,
I'm very glad I could share the new item "BAM" with you. In addition,I'm grateful to the success of collaboration. We'll still have a good relationship after this event. With many thanks!


タルランについてのお問い合わせは(株)八田まで。電話03-3762-3121
URL:http://hatta-wine.com/


[黒ハート]ブノワさんからメッセージが届きました。
今はカーヴの作業で頑張っているようです。追記(2014年12月7日)しておきます。ブノワさん、ありがとうございました!!

Bonjour.....,

Me voici de retour en Champagne dans les vignes d'Oeuilly.
Je voulais vous remercier de ces magnifiques rencontres au Japon.
J'ai vecu un sejour etonnant et unoubliable avec de surperbes degustations et mariage culinaire d'exception.
C'etait un veritable plaisir de pouvoir echanger avec vous autour des vins de Champagne et du gout a la japonaise.
A present, je pars travailler en cave surveiller les vins aui m'attendaient pendant mon absence.
Et je vous invite a venir ou revenir au domaine, vous serez chaleureusement bienvenu.

A tres bientot, ici ou au Japon !

Domo-Arigato!!

Benoit Tarlant


こんにちは

シャンパーニュのウイィ村の畑の中に戻ってきました。
この度は、日本での皆様との素晴らしい出会いに感謝を申し上げます。
素晴らしいテイスティングとそれに合わせた特別な料理とのマリアージュは、どれも素晴らしく、忘れられない滞在となりました。
シャンパーニュと日本の味を囲みながら、皆さんと交流ができたことは、私にとって大きな喜びです。
今は、ドメーヌ不在中も、私の帰りを待っていてくれたワインを見守るために、カーヴ内で作業をしています。
今度はぜひドメーヌに遊びに、そして、以前遊びに来られたことのある方々は、再度遊びにいらしてください。
皆様のご訪問を、温かくお迎えいたします。


では、また近いうちに、ドメーヌ、または日本でお会いできるのを楽しみにしております。

どうもありがとうございました。

ブノワ タルラン

posted by fumiko at 23:05| Comment(0) | TrackBack(0) | シャンパン | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年11月07日

ポル・ロジェの〝キュヴェ・サー・ウィンストン・チャーチル2002〟デビュー!

ポル・ロジェ キュヴェ・サー・ウィンストン・チャーチル2002
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画像協力:ポル・ロジェ
10年以上カーブで静かな眠りについていた2002年ヴィンテージ


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画像協力:ポル・ロジェ
11月1日、キュヴェ・サー・ウィンストン・チャーチル2002、発売開始!
14番目のヴィンテージで希望小売価格は30,000円(税別)


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そのお披露目の為に来日したのがローラン・グルクール社長です。今年3月現地でお目にかかったので、私は8か月ぶりの再会!

同メゾンの発展に多大な貢献をなさったパトリス・ノワイエル前社長の後任として現職に就いたローランさん。昨年3月にパトリスさんと一緒に来日して『キュヴェ・サー・ウィンストン・チャーチル2000』の発表とワインセミナーを行いました。ポル・ロジェの沿革に関する情報も記載してありますので、まずはポル・ロジェ備忘録

をご覧ください。

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2002年VTの披露はリューズ@六本木で行われました。昨年との違いは料理とのマリアージュ探究ができたこと。サー・ウィンストン・チャーチルはリューズ愛用の木村硝子製ヴィンテージ・シャンパングラスでサービス。ステムが長く、視覚的にも美しいグラスです。


ローラン社長の話を現地訪問時の画像と共に


「シャンパンメゾンで、発酵も醸造もステンレスタンクだけのところは?」と聞かれて、真っ先に名前が浮かぶのがポル・ロジェとローラン・ペリエ。英国王室御用達であり、ロイヤルウェディングでも重用されていた両メゾン。違いはトップキュヴェでしょうか。前者には英国のチャーチル首相の名を冠した男性的なイメージの『キュヴェ・サー・ウインストン・チャーチル』があり、後者は女性オーナーの名を冠した『グラン・シエクル アレクサンドル・ロゼ』があり、フェミニンなイメージ。ともに大好きなメゾンです!

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2014年3月 by Fumiko Aoki
「10年かけて醸造施設の改装を行いました。現在90㌶強の自社畑を所有し、55%を賄っています。自社畑が多いことは品質の安定につながります。基本的に一番搾りのみを使用。2014年の年明けからデゴルジュマンの年月を明記するようにしました」とローラン社長
画像はアルコール発酵用のステンレスタンクで、区画ごと(ぶどう品種やグランクリュやプルミエクリュ)に仕込んでいます。

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2014年3月 by Fumiko Aoki
大きなステンレスタンクはブレンド用

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2014年3月 by Fumiko Aoki
動瓶に関してポル・ロジェはすべて手作業、 伝統と革新を尊重するメゾンと言えます。
現在4名の動瓶師さんがいます。1日5~6万本/人の作業をするそうです、これは驚異的!

現在カーブを改装中。動瓶のために50万本くらいをまとめて置けるスペースを考えている由

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2014年3月 by Fumiko Aoki
2000年VTのキュヴェ・サー・ウィンストン・チャーチルと遭遇

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2014年3月 by Fumiko Aoki
メゾンでのテイスティングのワン・ショット、チャーチルは2000年ヴィンテージ

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2014年3月 by Fumiko Aoki
棚には国別に整理されたラベルが


リューズ

の料理とのマリアージュ

飯塚シェフの素材に対する気配りと五感を刺激するメニューは魅力的でした!

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a:アミューズ ブーシュ
ポル・ロジェの看板シャンパンNVの素直な味わいと良く合って

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b:カリフラワーのなめらかなムースとズワイ蟹のアンサンブル
クリーミーなムースと食材の中に隠れている蟹の食感。ブラン・ド・ブランとのバランス良

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c:鴨フォアグラのソテーとセップ茸のラヴィオリ 栗のエキュームを乗せて
どのようなお料理とも相性良く付く合うブリュットNV、さすがオールマイティーの風格!
チャーチルのミネラル感とフォアグラの相性、口中でよりふくらみが増す印象

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d:妻有ポークと豚足をクレピネット包み焼きに 粒マスタードのソースで
ジュ―シーなポーク。ナイフを入れると様々な味わいの要素が出てくる包み焼きはとても美味。
ロゼ、チャーチルと合わせるとバランスも良く、ナイスなマリアージュ。ロゼと豚足は絶妙!

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e:プラリネのガトー へーゼルナッツのグラスを添えて
甘口リッチ(ドミ・セック)NVがあれば良かったのですが、あいにくドライなタイプのみ・・・
お菓子のなかのナッツ風味とブリュット・ヴィンテージの香ばしさの相乗効果


ワインは5アイテム
#1:ブリュット・レゼルヴNV
メゾンの顔であり、DNAといえるシャンパン。「一番最初に親しんでいただけるアイテムなので、いつも同じ味わいであることが大事です。ゆえに造るのが一番難しいシャンパンです」とローラン社長。ドザージュは8~9g/ L。リザーブワインは25%程度。基本的にベースになっているヴィンテージから〝3つ前の年までさかのぼったワイン〟をリザーブワインとして使用しています。現行のNVのベースワイン2008年か2009年なので、2009年がベースであれば、2008年、2007年、2006年の3VTがリザーブワインになります。

#2:ブラン・ド・ブラン2004
シャルドネ100%のブラン・ド・ブランをローラン社長は「飲むダイヤモンド」と表現! 
グラン・クリュのワリー、アヴィズ、オジェ、ル・メニル、クラマンのぶどうを使用。「数量・品質ともに2004年は素晴らしい年でした。ここで大事なことは、ヴィンテージ・シャンパンを全部使い切ってしまうのではなく、リザーブワインとして保存して、NVに使うことによってNVの品質がより良くなります」と

#3:ブリュット・ヴィンテージ2004
伝統的に造っているシャンパン。ピノ・ノワールが多いスタイル(PN60%、CH40%)はチャーチル好み、英国市場で人気があります。

#4:ブリュット・ロゼ・ヴィンテージ2006
ベースになっているのは1つ前のブリュット・ヴィンテージ(PN65%、CH35%)。アンボネ―、ブージー、キュミエール産の赤ワイン(ピノ・ノワール)を10~15%添加。ドザージュ9g/L。フルーティーで爽やか、エレガントさを求めたスタイル

#5:キュヴェ・サー・ウィンストン・チャーチル2002
ぶどう品種はピノ・ノワールとシャルドネで比率は非公開
チャーチルはポル・ロジェのピノ・ノワールが多いスタイルのヴィンテージ・シャンパンが好きで、よく飲んでいたそうです。最初に購入したのは1908年のことで、ヴィンテージは1895年。その後も買い続け、お気に入りのVTは1914年、1928年、1934年、1947年だったそうです。

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2014年3月 by Fumiko Aoki
チャーチルが愛馬にポル・ロジェと命名した話は有名です。もう1つ、ポル・ロジェのあるシャンパーニュ通り44番地を「世界で最も飲みごたえのある住所」という名言で表現しています。
  

2002年ヴィンテージレポート
全般的に暖かく、冬は特に穏やかで、降水量は平均的、唯一の問題は春に若干の霜と雹に見舞われたことです。非常に暑い夏でしたが、旱魃の影響はほとんどなく、8月末と9月頭に降った雨に救われました。9月10日から好天に変わり、ぶどうの糖度が上がり、非常に健全な状態で成熟しました。収穫は、最も早い区画では9月12日から始まり、9月28日に終了。よく熟したぶどうで潜在アルコール度数は10.5%

テイスティングノート
外観:黄金色、滑らかで心地よく続く気泡が楽しめます。
アロマ:エレガントかつ力強く凝縮したアロマはトーストしたブリオッシュ、新鮮なカリン、ピーチ、アプリコット、花、シナモンスパイス、ライムリーフなどを連想させます。
味わい:重みがあり力強さの中にベルベットのような質感を備え、長く続く純粋な酸味を楽しめます。テロワールとヴィンテージからなる重みと複雑なキャラクターで、余韻の続くあと味は、このワインのもつ威厳と軽快なシトラス感のある酸味を感じさせます。すぐに味わっていただけますが、熟成も十分期待できます。

プレス評価
ル・ギド・デ・メイユール・ヴァン・ド・フランス2015 (ポル・ロジェの格付け☆☆☆) 19
ギド・デ・ヴァン・ベタンヌ・エ・ドゥソーヴ 2015 (ポル・ロジェの格付け☆☆☆☆☆) 19.5 
ジャンシス・ロビンソン 18  
出典:ジェロボーム(株)

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左から#1~#5 の順


「1999年、シェフ・ド・カーブに就任したドミニク・プティさんはポル・ロジェのシャンパンの品質向上に寄与してきました。7度での滓下げや瓶熟の期間延長(4~5年)等の試みはシャンパンの味わいに反映しています」とローラン社長。ドミニクさんは20年間、クリュッグで活躍なさった方ですが、木樽使いのメゾンからステンレス100%のメゾンに変わっても天才肌の技には関係のないこと。明らかなことはポル・ロジェのシャンパンに磨きがかかったという事実です。

シャンパン編講座でもポル・ロジェは人気者です。もし、チャンスがあれば、キュヴェ・サー・ウィンストン・チャーチルの1999年VT、およびブリュット・ロゼ・ヴィンテージの2002年を味わってみてください。今、最高に美味しい状態です。1999年の奥行に満ちた深い味わい、赤い果実の玉手箱のようなロゼ2002年。ポル・ロジェの素晴らしさが実感できますよ。

製品のお問合わせはジェロボーム(株) 03-5786-3280まで


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2014年11月04日

ベル・エポック・ロゼ2005 リミテッド・エディションのお披露目@京都・東福寺

ベル・エポック・ロゼ2005 リミテッド・エディション
[黒ハート]本日(11月4日)、『ペリエ・ジュエ』社から素敵なロゼ・シャンパンがリリースされました!

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エミール・ガレが描いたアネモネの花園に舞い込んできた一羽のハチドリ!
2012年に日本人のアーティスト東信さんが日本古来の花々を挿入して完成させたフローラル・ボトル

以来の時空を超えた融合、今回の案内役は可愛いハチドリ。静止したまま、花の蜜を吸うことができるので、花を傷つけることがないのです!

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ブラジル、サンパウロ生まれでNYとリオ・デ・ジャネイロを拠点に活躍しているヴィック・ムニーズ作のボトル。ムニーズさんはガレが描いたボトルの奥行を生かしてハチドリをゴールドで描き加え、幻想的かつアーティスティックに仕上げました。ボトルを通して、向こう側からもハチドリが見えますね。ギフトボックス入り 750ml /53,000円(税別)


京都・東福寺でのお披露目会
10月27日、プレスへのお披露目は東福寺が舞台
当日の流れを画像を中心にして紹介していきますね。

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京都 臨済宗大本山東福寺

内にある『三門』は1952年に国宝建築物指定されました。
右側に見える急な階段を上って

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特別参観を許されて最上階へ。足利家や秀吉、徳川家などの天下人も渡ったそうです。

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東福寺の爾(その)英晃主事長による案内
右に見える大額『玅雲閣』の筆は室町幕府4代将軍・足利義持のもので、〝妙〟は本来は女偏が一般的ですが、女人禁制だった時代を反映して〝玄〟偏を使用しています。

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前夜は雷が鳴っていましたが、この日は好天。京都市内が展望できました。


方丈庭園でのシャンパンランチ
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重要文化財の東福寺本坊庭園で和洋の融合

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建物の中に入るとウェルカムシャンパンのサービス

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素晴らしい! 淡いピンクのクロスの上に可愛い工夫

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今年8月、ペルノ・リカール・ジャパンの社長に就任なさったティム・ぺックさん(豪州出身)
24年間、ペルノ・リカール・ジャパングループで活躍、台湾の代表から日本に赴任なさったとのことですが、初めての京都にも満足なさっていました。

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ロゼの発表に合わせてネクタイ(クロード・モンタナ)にも気配り、人気者の7代目最高醸造責任者エルヴェ・デシャンさん。2005年は冬が寒く、雨が多かったため、ピノ・ノワールに従来のような力強さが足りなかった由。一方、シャルドネの質はとても良かったので、2005年ヴィンテージに関しては〝ロゼだけ〟で行くことを決断。フレッシュでイチゴや柑橘系果実、さらにオレンジやココアを感じさせる味わい、赤系デザートとの相性も良好

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白と金と淡グリーンがオシャレ!

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京都『RYORIYA STEPHAN PANTEL』のオーナシェフ、ステファン・パンテルさんがメニュー解説。流暢な日本語に参加者から思わず歓声も!料理は京野菜をふんだんに使った贅沢さがありました。

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一皿目はお弁当仕立て
シャンパンヴィネガーのしめ鯵、柿と祇園豆、ポン酢のジュレで合わせて
フォアグラのコンフィ奈良漬け巻き、南国フルーツソース
大根で包んだ海老、スパイスオイル風味

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2005年のリミテッド・エディションのサービス、金のネックが豪華

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同じヴィンテージ2005年のマグナムサイズ登場!

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2種の色の違いも見ながら・・・グラスに付けられた金とピンクにも注目!

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鯛とおろし海老芋のロースト 旬の野菜と共に バニラとレモンのバター風味

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シャラン産鴨肉のロースト マルメロワインでブレゼした腿肉と菊芋 マルメロ味噌添え
ベル・エポック・ロゼ2004と合わせて

マルメロとロゼの相性の絶妙さ、ステファンさんの発想に感心!

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ピスタチオのクリームに浮かべたすだちのイルフロッタント フランボワーズのコンポートと共に

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ディスプレイ用に描かれた等身大のボトル絵の前でお茶目なエルヴェさん

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シャンパンは〝五感を刺激する飲み物〟
この日の為に用意されたのが、京都・松栄堂作の『お香』でした。限定ボトルの香りをイメージしたもので、トップノートはピオ二ー、続いてストロベリー、ラズベリー、カシスなどの赤系果実のアロマ、柑橘系のレモンの酸味も加わって

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エルヴェさんを囲んで、着物姿の料理研究家内坂さんとの3ショット


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ペルノ・リカール・ジャパンから届いた〝日本のこころ〟を感じるステキな招待状。ドレスコードの欄には〝Something Gold〟の記載。ということで、今回は淡グリーンとゴールドで織り上げた西陣風のパンツスーツにしました。ベル・エポックカラーだったので、しっかり同化できました!


ペルノ・リカール・ジャパンのティム・ぺック社長、栗木部長、スタッフの皆々さま
フランスから来日なさった最高醸造責任者エルヴェさん、東福寺の爾主事長
歴史ある建造物拝観、贅沢な空間に同席させていただきまして、ありがとうございました!

東福寺のベル・エポック・ロゼ2005 リミテッド・エディション発表に関しては12月5日発売の『ワイン王国』でリポートさせていただきます。読んでいただけると嬉しいです。

■製品に関するお問合わせはペルノ・リカール・ジャパン(株) 電話03-5802-2671まで
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2014年07月05日

ボランジェR.D.2002! 1952年から50年目の特別なヴィンテージ!!

マダム・ボランジェが考案した『ボランジェR.D.2002』
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女性が表舞台で活躍することがまだまだ少なかった1900年代の中盤、世界中を飛び回り、メゾンの発展に大きく寄与していたのがマダム・ボランジェです。そして、彼女の斬新なアイデアを生かし、製品化されたのが同社が誇る自根のシャンパン『ヴィエイユ・ヴィーニュ・フランセーズ』と「最近デゴルジュマン(オリ引き)された」を意味する『R.D.』


今春発売を開始した『R.D.2002』はマダムが考案してリリースした1952年ヴィンテージ(発売は15年の熟成期間を経た1967年6月)から数えて50年目にあたるヴィンテージで、2002年は24番目のボトルになります。
直近では1997年ヴィンテージが2008年にリリースされて以降、750mlのレギュラーサイズでのリリースは6年ぶり。1999年ヴィンテージが1500mlのマグナムサイズのみ、2000年ヴィンテージが3000mlのジェロボアムサイズ(限定350本)のみでリリース。
久しく750mlのレギュラーサイズが登場していなかったので、それに合わせてギフトボックスも新しくなりました。ボランジェの力の入れ具合が伝わってきます。

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お披露目に際しては、コマーシャル・ダイレクターのギイ・ド・リヴォワールさんが来日!

ギーさんは冒頭、メゾンを立ち上げた3人、アタナス・ド・ヴィレルモン提督(海軍の軍人)。提督のかつての同僚ポール・ルノダン。そしてヴュルテンベルク王国エルヴァンゲン生まれのジャック・ボランジェや、1941年から30年にわたり活躍したマダム・ボランジェについてコメント。さらに沿革にも触れていました。2012年10月のラ・グラン・ダネ2004年お披露のリポートをリンクしておきますので、ボランジェを知り尽くす意味で是非ともご覧ください。
>>>http://non-solo-vino.blog.so-net.ne.jp/2012-10-27

今回の会場は東京ミッドタウンのオークウッドプレミア。当日のメニューは輸入元アルカンの佐藤シェフが同社扱いの食材をふんだんに使い、まずは『スペシャル・キュヴェ』、『ラ・グラン・ダネ2004』、『ロゼNV』に合わせて楽しめる各皿を提供していました。その一部をご紹介すると・・・

メニューの数々
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参加者から評判の良かった三種の小さいクロワッサン  チーズ、アンチョビ、タプナード

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ホセリート ハモンイベリコ ベジョータとスペイン産クール・ド・レッチュ
三種オリーブとコルニッション キリ・スティック添え

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ルージェ フォアグラ カナールのテリーヌ エスプレッソ風味

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ルージェ ブルターニュ産オマール・ブルーのソテー デュカの香り セロリラブのピューン添え

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複雑味のあるR.D.に合わせて、ブレス産プーレ 胸肉のロースト トリュフ風味のソース 長野県産キノコ添え ヴァドゥヴァンマサラでマリネした腿肉のコンフィを添えて

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ボランジェとフランボワーズのジュレ
チョコレートムースとミニショコラ キルシュ風味のグリオット
キャラメルポワールとペリゴール産のクルミ、イジニーのキャラメルを練り込んだパウンドケーキ
二種のマンゴーを使ったマンゴープリン
イタリア産マロンを使ったミニ・モンブラン

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ビスキュイ・シャンパーニュ

50年目を記念して
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『R.D.2002』の登場、50年目を祝い乾杯!
7月3日付のワインのこころで「マダムが考案したボランジェR.D.

記念すべきビンテージ2002登場」のタイトルでまとめています。

R.D.のコンセプトは(1)時間 (2)希少性 (3)大胆さ。熟成の期間は初ヴィンテージで15年という長い期間を経ています。2002年の数量についての正式発表はなし。希少性のあるシャンパンです。
ぶどう品種:ピノ・ノワール60%、シャルドネ40%。23のクリュを使用。グラン・クリュ70%、プルミエ・クリュ29%。ピノ・ノワールを主体にするボランジェにしてはピノの比率が少ないのですが、それは2002年のシャルドネの出来が良かったことに起因。
ドザージュ:3g/L、動瓶(ルミュアージュ)もデゴルジュマン(2013年9月実施)もすべて手作業。
輝きのある黄金色、フレッシュなミネラル感、赤系果実、ハチミツ、エスニックノーズ、ナッティさ、口中に中盤以降広がる複雑味、10度くらいからスタートして温度変化を楽しむ。ピノやシャルドネを感じるブルゴーニュグラスがお薦め! 希望小売価格38,000円(税別)

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スクリーンサイドにはW杯の決勝進出を反映したフラッグが!
フランスは今朝の準々決勝で、惜しくもドイツに負けてしまいましたが、シャンパンを飲む機会は引き続き多いと思います。R.D.は数量的には少生産なので入手の争奪が予想されますが、ボランジェのシャンパンは、どのレンジも素晴らしいです。その良さを体感するためには、ゴルゴーニュグラスで楽しむことをお薦めします。香りや味わいに関して、今まで気が付かなかった発見があるはずです!
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2014年06月16日

アヤラ尽くし ~新ラベルお披露目会&アヤラに特化したシャンパン編講座~

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2005年にボランジェの傘下となり、2007年からアルカンが輸入販売を開始したシャンパンメゾン『アヤラ』は、今春、主力商品4アイテムのラベルをチェンジしました。数か月前にイタリアとフランス市場で行ったラベル披露会も好評だったようです。

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お披露目に際し、こちらも2011年12月からアヤラの新しい顔になったジェネラル・マネージャーのアドリアン・ムーフラール氏が来日し、同社のスタイル等を語りました。ボランジェから異動 してきた34歳の アドリンさんはシャンパン業界のなかも際立つナイスルッキング!

会場は東京ミッドタウンにあるオークウッドプレミアのラウンジ。通常はメンバーのだけのスペースですが、この日はアルカンが扱う食材を使い、同社からシェフも同行してお料理をサービスしてくださいました。

シャンパンメゾン『アヤラ』
1860年、外交官の息子エドモンド・ド・アヤラが設立したメゾンで、英・仏市場における販売も良好でした。フランスでは1882年グランド・マルク組合の創立メンバーに。また、英国ではエドモンドの兄弟が上流階級にメゾンを紹介していったことで、1980年には王室ご用達になりました。20世紀には100万本の生産量を誇るファミリー企業でしたが、2005年からボランジェに経営を委譲。ただし、メゾンはファミリー企業としての形態をそのまま維持しています。
甘口主流(70g/L)の時代、英国市場にブリュットのカテゴリーにあたるタイプ(ドザージュ量を20g以下におさえたドライなタイプ)を輸出、ブリュットタイプの先駆けをつくりました。本拠地はボランジェと同じアイ村にあります。男性的なイメージのボランジェとは対極にあり、アヤラが守っているスタイルはフレッシュ&エレガンス&ドライさです。

女性的なシャンパンである理由は
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資料を整理したところ、1920年代のポスターには女性を描いたものがあり、広告には〝白〟と〝黒〟を基調にしていたことが判明した由。今回のラベル変更に関しては、歴史的な意味を踏まえ、フラッグシップのブリュット・マジュールに黒のラベルを採用しています。

フェミニンである理由は■フレッシュでエレガントなタイプ/シャルドネの比率を重視 ■小振りのステンレスタンクを使用することで新鮮さを逃がさないよう工夫 ■セラーマスターは女性/カロリーヌ・ラトリヴさん、ちなみにシャンパン業界でセラーマスターが女性というのは、アヤラとデュヴァル・ルロワの2メゾンだけです。

ラベルチェンジした4アイテム
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(左から)
■ブリュット・マジュール・・・ラベルは基調の黒 
■ロゼ・マジュール・・・ピンクゴールドのラベル
■ブラン・ド・ブラン・・・白のベラル
■ブリュット・ナチュール・・・・ドザージュは0g/L、ラベルはシャンパンゴールド


シャンパン編講座とクロスさせながら
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お披露目会の翌日のシャンパン編講座で超フレッシュな情報&7アイテムを試飲しました。

第1フライトは右から
#1:ブリュット・マジュールNV
ぶどう品種:ピノ・ノワール40%、シャルドネ40%、ピノ・ムニエ20%、ドザージュ:7g/L
瓶内熟成3年、価格5800円(税別)
メゾンの顔らしい、素直に飲みやすいアイテム。ドザージュ量は控えめながら〝原料となるワインの質の高さ〟があるので、バランスの良さを感じます。柑橘類や白い花の香り

#2:ブリュット・ナチュールNV
ぶどう品種:ピノ・ノワール40%、シャルドネ40%、ピノ・ムニエ20%、ドザージュ:0g/L、
瓶内熟成4年、価格6300円(税別)
ベースのシャンパンのブレンド比率はすべて同じ、糖分の添加量だけが違います。アドリアンさんが「食事を通して楽しめるシャンパン」とコメントしていましたが、シャープでミネラル感にあふれ、ぶどう本来の旨さを感じさせる1本です。ノン・ドゼ嫌いな方でも2杯は飲めるはず。#1より1年瓶熟期間が長いのですが、色調はクリーンで淡いゴールド

#3:ロゼ・マジュールNV
ぶどう品種:シャルドネ50%、ピノ・ノワール40%(6%のピノ・ノワール含)、ピノ・ムニエ10%
ドザージュ:7g/L、瓶内熟成3年、価格7500円(税別)
イチゴやラズベリー、香りのなかにアヤラが大事にしているシャルドネのフレッシュさがあります。

実は2009年の8月にシャンパン編講座でアヤラにフォーカスしていました。
>>>http://non-solo-vino.blog.so-net.ne.jp/2009-08-08

5年の歳月が経過するうちに、生産しなくなったアイテムも。ロゼのノン・ドゼとペルル・ダヤラのノン・ドゼです。加えて、ブレンド比率とドザージュ量も変わっていますので、過去のデータをチェックいただければ幸いです。今回、アヤラを飲んで、実感したのはフレッシュさとエレガントさ。ボランジェの技術力が大きく反映していると思いました!


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第2フライトは左から4本目から右端までの4アイテム

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#4:アンリオ ブラン・ド・ブランNV (輸入元:ファインズ)
ぶどう品種:シャルドネ100%、ドザージュ:10g/L以下、価格7500円(税別)
主にコート・デ・ブランのシャルドネ(メニル・シュル・オジェ、アヴィズ、シュイイ、ヴェルチュ、モンテギュ、トレパイユ、エペルネ、ヴィトリー地区)を使用。長期熟成に耐える上質の酸、レモンのシロップ漬け、シャンパーニュグラスより、シャルドネグラスでゆったりと香りと味わいの変化を楽しんで欲しい1本

#5:ブラン・ド・ブラン2007
ぶどう品種:シャルドネ100%/ドザージュ:6g/L、価格9000円(税別)
#6:ブラン・ド・ブラン2005
ぶどう品種:シャルドネ100%/ドザージュ:6g/ L、価格9000円(税別)
ブラン・ド・ブランはセラーマスターのカロリーヌが力を入れているアイテム。ぶどうはすべてコート・デ・ブランの5つのクリュ(クラマン、アヴィーズ、オジェ、キュイ、ヴェルテュス)を使用。平均6年の瓶内熟成。2007年VTは若々しさ、ミネラル、白い花、グレープフルーツ、白桃、中盤から酸味の広がり、余韻は繊細でスリムな印象。2005年VTは熟成した白カビチーズ、ハチミツ、酵母由来の旨味、余韻に軽いビター感、若干の雑味。2007年にベースの生地の質の良さを感じ、2VTの比較では個人的には2007年が好きでした。ただ、2007年ももう少しキープしてから再度トライしたい気分です。

#7:ペルル・ダヤラ2005
ぶどう品種:シャルドネ60%、ピノ・ノワール20%/ドザージュ:6g/ L、価格15000円(税別)
ぶどうはグラン・クリュ(シュイイ、アイ、メニル・シュル・オジェ)のみ使用、コート・デ・ブランのシャルドネ80%、アイ村のピノ・ノワール20%、動瓶は手作業、約8年の瓶内熟成。ピュアで華やか、口中での泡の感触ソフトでクリーミー。温度変化を楽しみながら、ブルゴーニュ型グラスで!

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その時々のシチュエーションでボランジェとアヤラを使い分けて楽しんで!個人的には#2
のノン・ドゼが凛としていて好きでした。ドザージュゼロながら、料理と合わせても品よく寄り添ってくれるシャンパンです。お買い求めやすい価格も魅力です、enjoy!!


[るんるん]昭和女子大学オープンカレッジのシャンパン編夏期講座(7月~9月)

の募集が始まりました。〝残数わずか〟なので、早目にお申込み願います。ジャンルは〝暮らし〟で検索を!
素敵で楽しい泡の世界をご一緒しましょう、お待ちしています!!
ラベル:アヤラ
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2014年02月23日

G.H.マムのスタイルを表現した『ブリュット・セレクション』&『ブラン・ド・ノワール』新登場!

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銀座エスキス

でお迎えしてくれたのは、大~好きなコルドン・ルージュ!

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2008年が初来日だった最高醸造責任者のディデイエ・マリオッティさん
「ポンパドゥ―ル夫人の名言に、〝シャンパンは女性をさらに美しくする唯一の飲み物〟というのがあります」と嬉しげに語っておりました!

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G.H.マム『ブラン・ド・ノワール』はフランス国内では2年前から販売されていますが、自国以外では日本市場が世界初のお披露目になります! 

ディデイエ:数量が限られているので入手が難しいアイテムですが、日本のシャンパンラバーの皆さまは大事な方々なのでご披露させていただきます。
ピノ・ノワールはG.H.マムのメゾンを象徴する〝魂の品種〟であり、GC(グラン・クリュ)ヴェルズネイ村のぶどうを100%使用しています。私としては新しいキュヴェを造るチャンスがあることは誇りです。
 

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ディデイエ:ディナーのスタートはG.H.マム『ブラン・ド・ブラン』、100%シャルドネ、100%GC、100%GCクラマン村にこだわったシャンパンです。シャルドネのピュアさ、ミネラル感が特徴。〝クラマン〟は仏語の古語で〝白亜の国〟を意味しています。

 
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きすと干し柿のチュイール/セルフィーユ・チュベロとトリフのクルスティアン

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カリフラワーのブランマンジュ、キャビィア添え
和風柑橘の柚子とブラン・ド・ブランの相性が絶妙で印象的でした!


G.H.マムの顔、コルドン・ルージュと合わせて
ディデイエ:造るのが一番難しいアイテム。800万本の量を生産するためのルールやレシピはなく、毎年11月から12月に300種類以上のキュヴェをテイスティングすることで、生まれてくるメゾンの象徴的シャンパン。コルドン・ルージュはマムの世界の導入部のシャンパンであり、新鮮なフルーツのイメージ、それは市場に出たばかりの白い果実や黄色い果実、洋梨、白桃 アンズ等、またフレッシュさを保つための酸味が程よく備わっています。


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フォアグラとカキのアンサンブル
カキが不得意な私には、イカが代役でした

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サザエのフリカッセ、レモンバームのエミュルション



G.H.マム『ブリュット・セレクション』、このアイテムもフランス以外では、日本が世界初のお披露目です。シャルドネはアヴィズ村とクラマン村、ピノ・ノワールはアイ村、ブージー村、ヴェルズネイ村の5つのGC畑のぶどうを使っていますが、なかでもヴェルズネイ村は1840年にマムが入手した歴史的な由緒ある畑。このシャンパンはまさにブレンドの妙、NVで多種なワインを組み合わせています。リザーブワインは20%使用。ドライフル―ツやスモークした香り、モカやブリオッシュやナッツの香り。アペリティフだけでなく、料理に合わせて楽しめるスタイルです。


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金目鯛のポワレ、生姜とジュニバベリーのナージュ


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G.H.マム『ブラン・ド・ノワール』
ディデイエ:深みがあり、直線的なシャンパン。ビター感が長い余韻をもたらしてくれます。NVですが、2002年ベースなので10年以上熟成させています。シャンパンは辛抱の世界、それを表現しているシャンパンです。

ピノ・ノワールについて
ディデイエ:ピノ・ノワールはサラブレッドに似ていると思います。純血種で、どこか不安定になるリスクがありますが、騎手がきちんとコントロールすれば力を発揮します。ゆえに、このブラン・ド・ノワールも少しだけ温度を上げて飲むことで、名馬が最速力で走った時にように、シャンパンのなかの秘めたる能力を感じていただけるはずです。

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仔牛のロースト、竹の子とトリュフのミルフィーユ仕立て

GHマム『ロゼ』と合わせて
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クレーム・ダンジュ、フリュイルージュとレモンの香りのソルベを添えて

素晴らしいハーモニーの絶品!
アルザスのフルール・ド・ビエールのゼリーからはさりげなくビールのホップの香りが漂い、合わせるとことでシャンパンがしっかりした味わいに変わりました。この一皿のなかに20種以上の味わいのパーツが入っていて、それは見事でした!

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素敵な食事には素敵なシャンパン(ワイン)は欠かせませんし、素敵なシェフの存在も!
リオネル・ベカシェフは「今回も豊かな知識が得られる経験ができました。テクスチュアの違い、香りの違い、ヨードや 果実、酸味等、いろいろなパレットを使って、シャンパンの多様性に合わせて料理を表現してみました。すべてのシャンパンをテイスティングしてメニューを考えたので、皆さんと同じような喜びを感じています」と語っていました。
シャンパンとの相性を徹底追及した各皿だったので、本当にこころから感激できるマリアージュの数々でした。素敵な感動をありがとうございました!

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来月発売とのことですが、数量も少ないアイテムなので、見つけたら絶対に〝買い〟の1本!

製品のお問い合わせはペルノ・リカール・ジャパン(03-5802-2671)まで
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2013年12月31日

年内最後のブログはペリエ・ジュエの最高醸造責任者エルヴェさんとベル・エポック2006!

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11月21日はボージョレ・ヌーヴォーの解禁日でしたが、同夜はヌーヴォーではなく、シャンパン取材! ペルノ・リカール・ジャパン(PRJ)の招聘で来日したペリエ・ジュエ社ベル・エポック

の最高醸造責任者エルヴェ・デシャンさんを囲んでのスペシャルディナーでした。

ベル・エポックの3つのエレメント
エルヴェさんから「今回のディナーでベル・エポックの再発見をしていただければ」とのあいさつがありました。キーワードは(1)花のような・・・白い花、フレッシュフルーツ、エレガンスに形容されるシャルドネ種がポイントであること (2)気品のある・・・素晴らしいぶどう畑から生まれ出るエネルギー、活気を備えていること (3)ダイヤモンドカット・・いくつものカット面があるダイヤモンドのようにいくつものクリュ(区画)をブレンドすること、これらがベル・エポックの要素です。

その言葉を象徴するように、スタートのシャンパンとして登場したのがブラン・ド・ブラン、それも2002年ヴィンテージ(VT)、なんという贅沢さ! 80年前から所有する特別な2区画〝ブロン・ルロワ〟と〝ブロン・デュ・ミディー〟から造られるシャルドネ100%のシャンパン。エルヴェさんは「初VTは1993年で、2000年ミレニアムのお祝いのために造りました。シャルドネらしさを大事にしつつ、洗練された力強さがあります。2002年は風がぶどうを乾かしてくれたことで果実に糖と酸が備わり、ワインにバイブレーション(波動的に広がる)のような味わいを与えています」とコメント

ベル・エポック・ブラン2006について
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2006年VTは10月にリリースされたばかりです。
エルヴェ:セラーでの熟成は6年、ベストな状態でリリースしたかったからです。2006年は夏暑かったのですが、7月は連日40度以上の日が1カ月続き、8月は雨が多かったです。幸い9月の収穫前に太陽と風が戻ってきたので、健全な状態のぶどうを収穫することができました。ミネラル感が際立つシャンパンです。

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ベル・エポック ブラン・ド・ブラン2002(左)とベル・エポック・ブラン2006(右)を手にエルヴェ・デシャンさん

エルヴェ:2006年は収穫してすぐのワインを試飲して、酸とアルコールのバランスの良さがあったので、うまく熟成していくVTと感じました。白い花、アカシアやレモンの蜂蜜、桃、グレープフルーツや新鮮なパイナップル、生姜でも生ではなくマリネした辛くない生姜の要素。シュル・リー由来のアーモンドや焼き菓子のニュアンスもあり、口中ではデリケートでクリーミー、絹のようになめらかな酸(動きがありながらやわらかいイメージ)が骨格を形成しています。余韻は長くてまろやかです。

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レモン バニラ風味のジュレにし、アニスの香るクレームと
ベル・エポック ブラン・ド・ブラン2002と合わせて

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甘鯛 うろこ付きで香ばしく焼き、百合根と柚子のナージュに浮かべて
べル・エポック・ブラン2006と合わせて

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大山鶏胸肉 グリエにし、舞茸のフリットとポテトのピュレとともに
ベル・エポック・ブラン2002と合わせて

エルヴェ:ベル・エポック・ブラン2002はシャルドネ50%、ピノ・ノワール45%、ピノ・ムニエ5%です。シャルドネ優性の世界をつくることで、ハーモニーを形成しています。家族と同じで、同じ親から生まれても瞳の色の違いがあるように、ベル・エポック・ファミリーにも違いはありますが、ベースにあるエレガントさは感じていただけるはずです。細やかな気泡とほどよい酸味が長く残ります。デゴルジュマンは4年前に行いました。ブリオッシュやバター、ヴァニラの香りがあります。メインディッシュの鶏と合わせることで、デリケートなまったり感が双方を引き立てています。


2013年ヴィンテージについて
昨年、今年と欧州の気候変動が気になっています。そこで今年の様子を伺ってみました。
エルヴェ:2013年は自分の記憶のなかでは〝遅い春〟という表現になります。通常6月15日くらいに咲く花が7月1日にならないと咲きませんでした。結実不良で、シャルドネに被害が出ました。7月には暑くなりましたが、開花から収穫まで約100日必要なので、収穫が9月末から10月初旬になりました。
実はこの100日の間にもいろいろあり、ヒョウが混じった悪天候で大きな被害を受けたエリアもあります。シャルドネに関して、7月27日に凄い嵐があり、2つの区画(ブロン・ルロワとブロン・デュ・ミデュー)の30%が被害を受けました。9月は比較的好天で、9月15日を境に気候ががらりと変わりました。9月後半は雨が降ったものの、ブルゴーニュよりは良かったですし、全体に健全なぶどうが収穫できました。VTものが造れるかどうかを答えるのは今はアルコール発酵が終わったばかりなので時期尚早です。

青木私感:2区画から造られるブラン・ド・ブランの総生産量は10,000本~13,000本、稀少シャンパンだけに2013年の嵐の影響は気になります。加えて、冒頭に登場したシャンパンがいかに意味あるものかも実感できました。

赤ワインが丸みのある力強さを与えているロゼIMG_0625 (2)  .jpg
エルヴェ:ベル・エポック・ロゼ2004には10%の赤ワイン(アイとヴェルテューのピノ・ノワールを使用、マイィのピノ・ノワールも若干量 /ピノ・ノワールの産地はVTにより異なります )。サーモンピンクの色調、花の香り、シャクヤク、バラ、フランボワーズ、野イチゴ、オレンジ、ピンクグレープフルーツ。エレガントでベル・エポックらしいチャーミングさを備えたシャンパン、赤ワインが丸みのある力強さをもたらしています。

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シュクル フリュイルージュのムースにバニラのブリュレを合わせて
芸術的な球形、美しいだけでなく、崩れた形にも味わいあり。
ロゼシャンパンとの組み合わせは視覚、嗅覚、味覚で楽しむことができました!

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メニューにサインをしてくださっているエルヴェさん、一生懸命さが素敵!

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エルヴェさんファンはた~くさんいます。特に女性からの人気が高いです。
私も含め、皆さん、この笑顔に魅了されています!

私が「メールの返信がとても早いですね」と言ったところ、「早く書かないと忘れちゃうから(笑)」との返事が。エルヴェさんのこのようなウィットさに富んだところ、ホント好きです!


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お洒落なベル・エポック用のキャビネット
PRJ扱いのシャンパンにはペリエ・ジュエとG.H.マムがあります。
両社ともこだわりのディスプレイを所有、これにはいつも感心しています。

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昨日(12月30日)、ソネ・ブロから11月の月間ブログ報告が届きました。閲覧数の多い第3位まで明記してあるのですが、第2位は松本楼110周年記念イベントでした! ここではマム社のシャンパンの魅力にフォーカスしたので、多くの方に見ていただくことができて、とても嬉しいです!  ペルノ・リカール・ジャパンのマーケティング本部ブランドコミュニケーション部の栗木英一郎部長とアントニー・ドゥヴィール シャンパン・メンタリング・ディレクターにも大変お世話になりました。ありがとうございました!


さて、シャンパン本のご紹介です。
[バー]シャンパンラバー必携のシャンパーニュ・データブック
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ワイン王国が2014年版の『シャンパーニュ・データブック』をリリースしました!
定価は本体2190円+税、日本で買える、飲める300メゾンが掲載されています。
故小林史高氏の足跡をしっかり継いでくださったのは、スーパー才女の安田まり女史、遠藤誠氏が監修をしています。シャンパンラバーさん必携の1冊です!


今年も拙ブログへのお立ち寄り、ありがとうございました!
2013年の後半、特に9月の南米出張から12月初めまで中味の濃い取材が続きました。その分、お伝えしたい項目が山ほど~ジェロボーム10周年記念イベント、ユニオン・デ・グラン・クリュ・ド・ボルドー、三国ワイン7大シャトーを味わう晩餐会、それから、積み残しているチリ・アルゼンチンリポートも!  お正月休みを利用して頑張らなくちゃ。引き続き、よろしくお願いいたします。

皆さまにとりまして2014年が健康で、喜びあふれる一年でありますように!!
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2013年04月13日

ベージュアラン・デュカス東京とペリエ ジュエとのコラボ『ペリエ ジュエ フラッグ シップ』2013

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ペリエ ジュエのディナーでいただいたアネモネと啓翁桜とグリーンを配した花束
とってもオシャレです

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4月4日にペルノ・リカール・ジャパン(株)主催で行われたぺリエ ジュエ ディナーのイヴェント
屋上テラス『ル・ジャルダン・ドゥ・ツイード』でのウェルカムシャンパンは、この日のためにフランスから取り寄せたグラン・ブリュットのマグナムボトルでサービスされました。
ライトアップされた東京タワーを取り込んでの撮影
携帯でのショットなのですが、夜景でここまで撮れると嬉しいです!

ペリエ ジュエ フラッグ シップ@ベージュアラン・デュカス東京 
オープン期間:2013年4月3日(水)~2013年10月末予定
場所:ベージュ アラン・デュカス東京10階 屋上テラス
営業時間:12時~23時/定休日 月曜日・火曜日(悪天候およびイベント開催日はクローズ)
問合わせ先:03-5159-5500(ベージュ アラン・デュカス東京)

4月の3日(水)~28日(日)12時~20時30分/月曜・火曜休
屋上テラス『ル・ジャルダン・ドゥ・ツイード』で『GINZA SAkura Box』のお楽しみ!
詳細は http://beige-tokyo.com/newsletter/130307/index.html

ペリエ ジュエ ディナーイヴェントでは
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画像提供:Anthony DEVILLE (C)
フランス料理界の巨匠 アラン・デュカスさん(右)も登場!
ペルノ・リカール・ジャパンのシャンパン・メンタリング・ディレクター、アントニー・ドゥヴィールさんと

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小島総料理長によるスペシャルメニュー、まずはアミューズブーシュ
サワラのトマトソース添え、アーモンドソース

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モリーユ茸と白魚のミジョテ、ジャガイモのクルスティアン

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タイのグラッセ、グリーンピースのア・ラ・フランセーズ
これって、ベル・エポックのグリーンをイメージしていますよね

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フランス産の仔牛のロースト、ほんれん草とキャロット
人参は小島総料理長が朝、通勤時運んできたものです

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桜の季節に良く似合うロゼシャンパン『ベル・エポック ロゼ2004』

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ヴァシュラン 赤い果実とヴァニラ

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赤系果実の凝縮した旨味が、ロゼの果実風味と酸味に相乗して混然一体に!

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彩愛玲さんによるハープの生演奏

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五感を大いに刺激してくれるシャンパンメゾン『ペリエ ジュエ』
エミール・ガレのアネモネで知られる『ベル エポック』は日本が世界一のシェアを誇っています


[かわいい]松本楼創業110周年記念イヴェント
親しくさせていただいている日比谷・松本楼の小坂文乃副社長からお声掛けをいただき、今年創業110周年を迎える同社の特別企画の一環として、映画とシャンパン

の回を担当させていただくことになりました。開催日は今秋10月19日(土)です。
当日はマムのシャンパンをテーマにしますので、定番のコルドン・ルージュのほか、レオナールフジタのバラで有名なロゼやトップキュヴェのルネ・ラルーもお出しする予定です。また。先ほどの画像でご紹介させていただいたペルノ・リカール・ジャパン(株)のシャンパンアンバサダー、アントニー・ドゥヴィールさんによるとってもスペシャルなシャンパンサブラージュもご覧いただきますので、お楽しみにおいでください。

私の担当日以外にも素敵な内容が目白押しです。110周年企画に合わせた会費設定も超破格で、まさに内容と会費が反比例のイヴェントです。お席に限りがありますので、早めの対応で!

詳しくはコチラ

で!
映画とシャンパン好きの皆さまとお目にかかれますことを楽しみにしております!
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2013年03月27日

2000年ヴィンテージのお披露目『サー・ウィンストン・チャーチル』とポル・ロジェ・セミナー2013

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1849年に設立されたファミリー経営のシャンパン・ハウス『ポル・ロジェ』
「初来日から今年で40年目になります」と語る名物社長パトリス・ノワイエルさん。数か月後に退職なさることが決まっているので、今回は次期社長のローラン・ダルクールさん(現在は輸出全般の責任者)を同伴し、熱のこもった永久保存版になる内容のセミナーをしてくださいました。これは貴重な備忘録!

量より質のメゾン『ポル・ロジェ』
エペルネを本拠地とするポル・ロジェ(PR)社は自社畑90haを所有。50%は自社で、40%は20年以上の付き合いがある栽培農家(彼らはPRの畑も担当)のぶどうでまかなっています。残り10%は市場に出回っているぶどうを購入して使用。

生産量は180万本、シャンパーニュでは3億2000万本のシャンパンを生産しているので、PRの占める割合は全体のわずか0.5%程度、世界的知名度からみれば、量がとても少ないです、まさに量より質のメゾンです。

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メゾンの顔ブリュット・レゼルヴNV、贈答用の包装紙やPRのロゴ入りのリボンも揃っています。
ロイヤルウエディングのレセプションに登場したのが、このシャンパンです

チャーチル首相へのオマージュシャンパン
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ノワイエル社長から4月に発売するプレステージ・キュヴェ『サー・ウィンストン・チャーチル2000』についての解説がありました。この日(3月18日)が日本初のお披露目!1945年以来、親交ある英国首相チャーチルとポル・ロジェ家。1965年のチャーチル逝去後、彼の末娘と話し合いを行い、1984年6月に『キュヴェ・サー・ウィンストン・チャーチル1975』がシャンパン界にデビューしました。お披露目の会場に選ばれたのはチャーチルの生家ブレナム宮殿! キュヴェ・サー・ウィンストン・チャーチルは彼が愛したシャンパンスタイルを表現したオマージュシャンパンです。

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ラベルの農紺と臙脂(えんじ)のボルドーカラーはチャーチルが海軍出身だったことにちなんだもので、海軍の制服の色を取り込んでいます。

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セミナーに供出されたシャンパンは全部で7アイテム

シャンパン造りへのこだわり
■各畑で収穫したぶどうは畑のそばの作業所でただちにプレスしてエペルネに搬入
■動瓶(ルミアージュ)は4人の職人による手作業、機械(ジャイロパレット)は使いません。職人さんたちは1日に5万本~10万本を処理、すべてが終わるまでに5~6週間を要します。
※ジャイロパレットを使うとだいたい作業は1週間で完了
■デゴルジュマン(澱抜き)後、6か月経過してからシャンパンを出荷
■長い瓶熟期間・・・現在流通しているブリュット・レゼルヴNVのベースワインは2008年ヴィンテージ、サー・ウィンストン・チャーチル2000は12年以上の歳月を経ています。
■すべてのシャンパンはキュヴェ(一番搾り)のみ使用。PRのタイユ(2番搾り)は他メゾンのキュヴェと交換、その条件は100Lのキュヴェと130Lのタイユ。30Lの損になっても、上質な生地を得るためには必要不可欠
■地球温暖化の好影響で糖度が高い、完熟したぶどうが収穫できるようになった反面、酸がソフトになっているので、ドザージュ量は15年前(11~12g/L)より、少なめ(9~10g/L)

7アイテムについて
#1:ピュア(ブリュット・ナチュール)NV
#2:ブリュット・レゼルヴNV
2007年に誕生した#1と、メゾンンの顔#2のブレンド比率はすべて同じ(シャルドネ、ピノ・ノワール、ピノ・ムニエ各3分の1ずつ)。ただ、使用するキュヴェ(原液)は#1 のほうに、よりピュア(純粋)なものを使っています。その理由は糖分添加をしていないシャンパンなので、純度が高くピュアであることが必要だからです。 #2 には25~30%リザーブワインを使用、これによりシャンパンに重厚感が加わります。#2 のドザージュ量は9g/L。2アイテムとも果実味があり、アペリティフ、和食や甲殻類に合わせて楽しめます。「フレッシュ感があるので夏場に向いているのが #1 のピュア」とノワイエル社長

#3:ブラン・ド・ブラン ヴィンテージ2000
ノワイエル社長はブラン・ド・ブランについて「高貴品種のシャルドネだけで造るので、ロールス・ロイスのようなもの」とおっしゃっていました。グランクリュのアヴィーズ、オジェ、クラマン、シュイイの自社ぶどうと、メニルに畑を所有する栽培農家からのぶどうを使用。白い花や石灰由来の切れ味の良い酸味、ミネラル感、ドザージュ量は9g/L

#4:ブリュット・ヴィンテージ 2002
ヴィンテージを造る条件は、ピノ・ノワールとシャルドネの出来が良いこと。PRではヴィンテージ物にピノ・ムニエは使いません。2002年は特にシャルドネの出来が素晴らしく、質・量ともに潤沢。比率はピノ・ノワール60%、シャルドネ40%、ドザージュ量は8g/L、将来的にリリースする2008年ヴィンテージはグレートヴィンテージなので期待していてくださいとのことでした。

#5:ロゼ・ヴィンテージ2004
赤ワイン(ピノ・ノワール主体、時にはピノ・ムニエを使用)を15%ブレンドしたロゼ。PRの目指すロゼは色調が美しいこと。またロゼシャンパン愛好家の主流は女性なのでフルーティさを大事にしているとのことです。ドザージュ量は9g/L。「前のヴィンテージ2002年は赤系果実(イチゴやフランボワーズ)の印象でしたが、この2004年ヴィンテージは黒系果実(カシス)のニュアンスが良く出ています」とノワイエル社長

#6:キュヴェ・サー・ウィンストン・チャーチル2000
13回目となるヴィンテージ。酸味はフレッシュ、力強く、複雑味があり、口中に長く残る旨味、ドザージュ量は9g/L。1999年、現行2000 年の後には、2002年がリリースされる予定

#7:リッチ(ドゥミ・セック)NV
ブレンド比率は #1#2と同じ、糖分だけが異なります。50年以上前は甘口シャンパンが主流でした。昔はぶどうの酸味が強く、熟したぶどうができなかったので、糖分を多く添加することでシャンパンのバランスを取っていました。リッチは昔のシャンパン造りのスタイルを表現したもので、糖分は34g/Lです。ゴルゴンゾーラと合わせて!

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セミナー終了後、パトリス・ノワイエル社長(左)とローラン・ダルクールさんの2ショット

1999年からポル・ロジェ社のシェフ・ド・カーブはドミニク・プティさんです。20年間クリュッグで活躍してきた方なので、ノワイエル社長に「木樽使いのシャンパンメゾンで働いていたドミニクさんが、木樽を一切使わないポル・ロジェに来て、シャンパン造りで、なにか違いは出ませんでしたか」と質問してみました。答えは「問題は全くなかった」と。加えて、「彼は細部に精通しており、技術的にも安定しているので、すぐに慣れました。我々も心配していませんでした」とおっしゃっていました。PRの新施設も昨年完成した由。ますます勢いを増すことでしょう。

日本市場は第4位!
PRの輸出相手国として日本は現在第4位にいます。ロイヤルウエディングのレセプションで#2のブリュット・レゼルヴが使われたことは、世界中に知れ渡りましたが、その効果が一番出ていたのが日本で、シャンパンの売れ行きが伸びたそうです。

ノワイエル社長在職中にはノン・ドゼのピュア開発などがありました。同社の発展に多大な貢献をなさってきたノワイエルさん! エペルネでも丁寧なおもてなしをしていただきました。長い間、ありがとうございました! ローラン・ダルクール次期社長のご活躍にも期待しております。
輸入元ジェロボームの株主は、ポル・ロジェ、ドメーヌ・ペラン、ヒューゲルの3社です。3ファミリー企業の素晴らしいワインの拡売に今後も力を入れて頑張ってください。
商品の問合わせ:ジュロボーム03-5786-3280 http://www.jeroboam.co.jp
ラベル:ポル・ロジェ
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2013年02月18日

シャンパンを愉しむすべての方への提案、G.H.マムのシャンパン作法プロトコル

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G.H.マムの最高醸造責任者ディディエ・マリオッティさん
今までタイミングがあわず、お会いするチャンスを逸していましたが、今回やっと実現しました。
拙書も受け取っていただきました、光栄に存じます!

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プロトコル・ディナー、開始前のテーブルセッテイング
会場は乃木坂『Restaurant FEU』

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ブラン・ド・ブランに合わせて
フレッシュフォアグラと大山地鶏のプレッセ
佐賀産無農薬ゆずのマーマレード添え

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コルドン・ルージュに合わせて
萩産甘鯛のうろこ焼きとブルターニュ産オマール海老のグラッセ
シャンパントリフビネガーを使用した海の幸のバターソース

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キュヴェ・ルネ・ラルー1999と合わせて
仙台牛サーロインのゆっくりロースト
ローズマリー風味のジュ、福井県大野の里芋グラタン

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ロゼのブレンド比率はPN60%、CH22%、PM18%、シャンパーニュ産の赤ワイン(12~14%)をブレンド


G.H.マムが提唱するプロトコル
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マム社はシャンパンの文化に忠実なメゾン。シャンパンラバーにその文化の再発見、シャンパンの愉しみを知ってもらうために12章に分けて完成させたものがシャンパン・プロトコル

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グラス選びも大事なプロトコル、italesseのグラスを使って味わいの違いを体感
ルネ・ラルー1999はPNとCH各50%のブレンドです。右のグラスだと、CHの繊細さや柑橘系の要素を素早く感じ取ることができますし、左のグラスだとPNの持つ豊潤さ、厚みがよくわかります。
これはどちらのグラスが良いということではなく、グラスとシャンパンの関係のプロトコル

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マム社お気に入りのプロトコルがサブラージュ!
特製のサブラージュ用サーベル、とってもオシャレです

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周囲への気配り、床と舞台正面にはビニールクロスでしっかりガード

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アジア・パシフィック リージョンディレクターのヤン・ソエネンさんはサーベルで見事な技を披露

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手慣れたフォーム、落ち着きのあるパフォーマンスでした

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ディディエさんの手元にご注目ください!
サーブルではなく、マムのマーク入りのシャンパングラスです。
グラスの台座を使ってのサブラージュは初めて見ました!

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風鈴のような音色、リズミカルな音色の後・・・

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あっという間にカット、その瞬間をキャッチ!

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なんときれいな断面でしょう

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マム・ロゼのサブラージュで残った王冠部分、きれい!
2月14日日付の産経EX【ワインのこころ】は「マム・ロゼ」 藤田画伯へのオマージュです。
ナポレオンⅠ世に由来するサブラージュの歴史についても触れています。

[リボン]G.H.マム社からのプロトコル情報、プロトコルバッグの概要はこちら
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2013年01月03日

謹賀新年! 祝・ローラン・ペリエ社200周年記念レ・レゼルブ グラン・シエクル!!

あけましておめでとうございます!!
今年もよろしくお願いいたします。
年初のブログは大好きなシャンパン・メゾンの素敵なマダムとメゾン創立200周年記念のお話

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ローラン・ペリエ社のアイコンは白いカラーです!

“フランス的な生きる喜び”を表現したもの、それがレ・レゼルブ グラン・シエクル
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画像協力:サントリー
ローラン・ペリエ (LP) 社のアレクサンドラ・ペレイル・ドゥ・ノナンクール当主と輸入元サントリーワイン・インターナショナル(株)の八木徹社長、アレクサンドラさんは偉大な父、故ベルナール・ドゥ・ノナンクール氏の跡を継いでメゾンを仕切っています。八木社長は「200年という歴史からみれば、両社のつきあいはまだ短いのですが、パートナーとしてお互いなくてはならない存在になっています」とあいさつ

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クリスマスに届いた素敵なカード、200周年を機にリリースされたレ・レゼルブ グラン・シエクル

200年という歴史を持つ若いメゾン
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晩秋、クリスチャン・マセ駐日大使および夫人がアレクサンドラ・ペレイル・ドゥ・ノナンクール女史出席のもと、同大使公邸でローラン・ペリエ社創業200周年の記念晩餐会を開催しました。
お庭には折り紙細工のインスタレイションが! それはまるでシャンパンの泡のごとく繊細で・・・

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越後妻有アート トリエンナーレ「大地の芸術祭」2009参加作品で、今回はLP社のために作成
杉浦久子・杉浦友哉(仏政府公認建築家)+昭和女子大学杉浦研究室
折り紙制作協力:新潟県十日町市本町・南魚沼塩沼の皆さん

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庭園でのウエルカムシャンパンはフラッグシップの『グラン・シエクル』

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公邸の正面玄関からロビーにかけてLP社の200年間にわたる軌跡をカーペットで展示

「200年という歴史を持つ若いメゾン」と語っていたアレクサンドラさん
その理由は1812年創業したメゾンでも、ドゥ・ノナンクール氏が母親からメゾンを引き継いだ時点では100位に甘んじていたわけであり、氏の60年間に及ぶシャンパンへの情熱、独自の発想の成功が、LP社を売上高で世界第4位までの地位に押し上げたので、そのような意味からアレクサンドラさんは冒頭のように表現していました。

1812年から2012年までの沿革(敬称略)
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未亡人マチルド・エミリー・ペリエの奮闘
■1812年に樽職人だったアンドレ・ミシェル・ピエルロがトゥール・シュール・マルヌに定住。事業拡張ののち、(公証役場に勤務していた)息子アルフォンソ・ピエルロに家業を譲る。セラー・マスターとしてウジェーヌ・ローラン(ぶどう農園の息子で酒造りを知っていた)を雇用。ピエルロには子供がいなかった。メゾンの後継者にローランを指名。彼は妻のマチルド・エミリー・ペリエと共にメゾン隆盛に奮闘、ウジェーヌ・ローランはトゥール・シュール・マルヌの多くの区画や最上のテロワールからとれたワインを購入、精力的に働くが、カーブの拡張工事中の事故がもとで早逝、未亡人となったマチルドがメゾンを引き継ぐ

■マチルドは女手ひとりで事業をさらに拡大、1905年メゾンは夫の名ローランと実家の名ペリエを合わせた『ローラン・ペリエ』名に。彼女の采配下、1914年までに年間5万ケースの生産量のメゾンに成長、1920年には国際市場に進出、海外での販売ルートも拡張。英国のリクエストに応え、ノン・ドザージュ(当時の名はヴァン・サン・シェークル)を生産。ヴァン・サン・シェークルは1889年のパリ万博の年にリリースされ、エッフェル搭のオープニングで使用された、1913年まで同搭内のレストラン『ジュール・ヴェルヌ』でオンリストされていた

■1925年マチルドの死により、娘ウジェーヌ・オルタンスがメゾンを継承。2つの戦争と世界恐慌で、シャンパーニュ地方は暗黒の時代。オルタンスは維持ができなくなり、メゾンを売却。1939年マリー・ルイーズ・ランソン・ドゥ・ノナンクール未亡人(アレクサンドラの父方の祖母)が購入

ドゥ・ノナンクール家登場
■マリー・ルイーズ・ランソン・ドゥ・ノナンクールの4人の子供(息子3人)のなかで、第2次世界大戦から帰還したベルナール・ドゥ・ノナンクールがメゾンをサポ―ト。母からの「良き働き手でなければ良きボスになれない」との言葉に従い、ワイン造りの精神を学ぶ為、ランソン&ドラモット家で修業
1948年10月18日、28歳でシャンパーニュ『ヴーヴ(未亡人の意味)・ローラン・ペリエ』の社長に就任、この時点で生産量8万本、100番目のメゾン。初代セラー・マスターにエドワール・ルクレール任命、1949年~1959年の10年間で8万本から35万本までの生産量に

ベルナール・ドゥ・ノナンクール氏の偉業の数々
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[コピーライト]Photo by Jean-Marie Curien  転載禁止

■ビール造りをヒントにステンレスタンク使用の醸造法を早々に採用、木樽をすべて排除、低温コントロールできる180hlのタンク22個を設置、ハウススタイルの“Freshness, Finesse, elegance ”を表現することに注力、生産量は35万本から180万本に!
■1951年ベルナール結婚、花嫁(アレクサンドラの母親)は『ローラン・ペリエ』のルーツを担う“ペリエ家”の流れを汲む人物であり、長い歳月を経て、ドゥ・ノナンクール家とペリエ家の運命の糸がつながる。
  
■知名度のないメゾンとして、どのように打って出るか、ベルナールは他メゾンとの差別化を考える
・1959年シャンパンのブレンドの妙を生かした独創性のある『グラン・シエクル』発売
・1968年『ロゼNV』リリース まともな飲料とは理解されていなかったロゼ・シャンパンをその時代に発売。ロゼ・シャンパンは「赤系果実がワインの乗り移ったものでなければならない」との考えを生かし、ピノ・ノワールを使い、最良の畑の最良のぶどうを漬け込んで生産、ロゼNVは確立したアイテムとして動き出す

・1975年2代目セラー・マスターにアラン・テリエ就任。ワイナリーの受容能力は4000hlから8万hlまで増大、生産量は590万本、世界170か国へ輸出
・1979年6月28日英国のチャールズ皇太子と叔父マウントバッテン卿(79年8月逝去)がトゥール・シュール・マルヌを訪問

・1981年糖分添加をしていないノン・ドゼの『ウルトラ・ブリュット』発売
・1987年ドゥ・ノナンクールの長女アレクサンドラの結婚を機に『アレクサンドラ・ロゼ82』デビュー
・1988年アレクサンドラ、ローラン・ペリエに参入
・1995年次女ステファニー、同社参入

・1996年ジャック・シラク大統領からドゥ・ノナンクール会長、レジオン・ドヌール3等勲章受章!
・(1973年から働いていた)ミシェル・フォコネがふたりの前任者からのシャンパン造りを引き継ぎ、3代目セラー・マスターに就任
・2010年10月29日ベルナール・ドゥ・ノナンクール会長逝去
・2011年2月200周年に向け、新ラベルとパッケージ採用
・2012年創業200年祭!!
トゥール・シュル・マルヌでの3日間(ぶどう栽培家、地元の顧客、海外の代理店、そして3日目はすでに退職した人たち)の祝賀会から開始し、パリでの特別イヴェントで完結

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画像のコルクですが、左側はロゼNVのもの、右側はレ・レゼルブのものです。レ・レゼルブは1996年以降、大瓶(マグナム&ジェロボアム)で保存されていました。16年間の熟成を経ています。普通、シャンパン用のコルクは3層で成形、左側にあるコルクのように、チップ(クズ)を圧縮したものを3層のうちの一層に使用しています。でもレ・レゼルブのそれはチップを一切使わない無垢の特別調達です

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200周年のために特別にリリースされた『レ・レゼルブグラン・シエクル』は95年、93年、90年の3VTのブレンド。カーブのなかでは“キュヴェ №571J”と呼ばれていました。シャルドネとピノ・ノワールから構成されていて、シャンパーニュ地方の10の有名なグラン・クリュ100%のぶどうを使用。ドザージュ量は6g/L。ボトルのネック部分は職人の手によって黒いひもが巻かれています

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12月最終週の産経EXワインのこころに『レ・レゼルブ グラン・シエクル』について書きました。スタイリッシュなアルミ製のラベルの貼付、Les Reservesの刻印、すべて職人さんによる手作業です。発売総本数は非公表ですが、日本ではマグナムサイズ130本限定で25万円。ジェロボアムサイズ(このサイズが市場に出るのは初めて)30本で50万円とのこと

まるでルーヴォワ城にいるようなおもてなし
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LP社はルーヴォワに17世紀ゆかりのお城を所有しています。そして、グラン・シエクルの名前もシャンパンボトルも17世紀ゆかりのものです。なぜ17世紀なのかは、2009年にasahi.comに書いたコラムにその理由が書いてあります。

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この日のためにルーヴォワ城専属のシェフ、ヴァレリーさんも同行していました。そして大使公邸の専属シェフ、セバスチャンさんとのコラボで、シャンパンに合わせたスペシャルメニューを考案

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グラン・シエクルをレギエールでサービス
■帆立のたたき、シャンパーニュ地方特産桃色レンズ豆を添え

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レ・レゼルブ グラン・シエクルマグナム
■ブレッス産若雌鶏のポトフー、トリュフ風味野菜とブイヨン
■パルメザンチーズと成熟ゴーダチーズ
ルーヴォワ城でのディナー同様に、料理は各自好きな分量をお皿に

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ドゥ・ノナンクール氏とセラー・マスターは、リリースした『グラン・シエクル』を、メゾンの記憶として、少量キープしておくことを常としていました。それらのなかから、今回200年記念のために登場したレ・レゼルブは、まさに故ベルナール・ドゥ・ノナンクール氏へのオマージュシャンパン。さて、その味わいですが、フレッシュでありながら豊潤。3VTが調和したバランスの良いシャンパンで、大きな底力を感じました。

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■ランス特産桃色クッキーに乗せたスグリのブラマンジェ
シャンパーニュを代表する桃色クッキーの台に乗せ、砂糖煮スグリを添えた仏料理最古のデザート、ロゼの赤系果実風味と良く合います

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ロゼNVはマグナムサイズでサービスされました!


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2012年10月27日

シャンパーニュ・ボランジェ アジア圏初のお披露目になったラ・グランダネ2004

ファミリー経営のシャンパンメゾン『ボランジェ社』は164haの自社畑を所有し、生産に必要なぶどうの60%を自社でまかなっています。

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輸入元のアルカンが、ボランジェ社の新輸出部長ギイ・ド・リヴォワールさんを招聘して来日セミナーを開催。セミナー開始前には、ウエルカムシャンパンとして、スペシャル・キュヴェがサービスされました。

ボランジェ社では2008年から全ボトルを鶴首のスリムな瓶型に変更しています。その第1弾がスペシャル・キュヴェ、新ボトルは市場に出ています。11月にはNVのロゼも登場する予定。ヴィンテージシャンパンについては熟成期間が長いため、新ボトルでのデビューは、まだ先になります。

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ボランジェ社の歴史について丁寧な解説がありました

メゾンにとって大事な年号
■1829年/ボランジェ社設立の年。3人の重要な人物がいました。ひとり目はアイ、キュイ、クラマンにぶどう畑を所有していたアタナス・ド・ヴィレルモン提督(海軍の軍人)。ふたり目は提督のかつての同僚のポール・ルノダンで、セラーマスター。そして、3人目がヴュルテンベルク王国のエルヴァンゲン生まれのジャック・ボランジェで、ワイン販売を担当、この3人によってボランジェ社はスタートします。

当時はドイツ語読みのボリンガーと呼ばれていました。ナイスガイだったジャック・ボランジェは提督の娘と結婚し、これを機にフランス語読みの「ボランジェ」に変わります。

■1884年/ヴィクトリア女王からロイヤルワラント(英国王室御用達)を拝受し、それ以来、歴代の王に愛用され続け、すべてのボトルにロイヤルワラントの印が入っています。

■1911年/『スペシャル・キュヴェ』という名が生まれた年。これは英語と仏語の混ざり合った言葉です。ボランジェを愛していたエドワード7世がシャンパンを所望した時に、「あのスペシャル・キュヴェを持って来て」と召使に言ったことから命名されたもので、今に至っています。

■1941年/マダムボランジェの継承。創業者と同じ名前のジャック・ボランジェがメゾンを継いでいましたが、彼の死により、マダムボランジェが後任者となります。先見の明があった彼女は、30年にわたり、同社を発展させました。イギリス市場での成功に加え、国際市場、特にアメリカでの人気に拍車をかけます。マダムボランジェが考案したR.D.は、1952年がファースト・ヴィンテージになります。

■1992年、自ら『ボランジェ憲章』を作り、シャンパンの品質の憲章を定めました。

■2012年/フランス経済・財務・産業省から「無形文化財企業(Entreprise du Patrimoine Vivant/EPV)」の認定ラベルを取得。このラベルは優れた工業、手工業のノウハウを持つフランス企業に与えられるもので、樽での醸造、AOCの規定よりも長い熟成期間、トレーサビリティを保証する最先端の装置など、製品造りにかける同社の要求水準の高さが証明されました。カルティエやエルメスなども認定されていて、シャンパン界ではボランジェが初めてです。

フランス農水省が新たに進めている環境保全農業の「環境価値重視(Haute Valeur Environnementale/HVE)」認定も取得。農業企業では2軒目という早さであり、これは環境グルネル(環境問題についての協議会)で制度が提案され、実験段階を経て、2011年6月政令により制度として整えられたもの。生物多様性、施肥、病害虫防除、水の管理の4点について厳しい指標が設けられています。


4アイテムのテイスティング
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(左から)
#1:スペシャル・キュヴェ
ブレンド比率:ピノ・ノワール60%、シャルドネ25%、ピノ・ムニエ15%
リザーヴワイン(グラン・クリュとプリミエ・クリュを樽で発酵させ、コルク栓をしてマグナムボトルで5~15年、あるいはそれ以上熟成させたもの)を使用、グラン.・クリュとプルミエ・クリュは85%以上

7年熟成させている#2のル・グランダネ2004と遜色ない色あい、これは「リザーヴワインの効果」とルヴォワールさん。香りは力強く、口中での余韻は長い、力強さとクリーミーさのバランスが秀逸

#2:ラ・グランダネ2004 (新ヴィンテージ 今冬発売予定)
ブレンド比率:ピノ・ノワール 3分の2、シャルドネ 3分の1
グラン・クリュとプルミエ・クリュ100%、コルク栓と栓止め金具(アグラフ)使用

「皆さんは国際的にもかなり早い段階でテイステイングしていますし、アジアでは一番早く飲んでいます」とルヴォワール輸出部長
ヴァニラ、トースト香、オレンジのニュアンス、重厚さあり、長期熟成型ワイン

#3:ブリュット・ロゼ
ブレンド比率:ピノ・ノワール62%、シャルドネ24%、ピノ・ムニエ14%
ヴェルズネイとアイ村にあるコート・オー・ザンファンの区画の赤ワインを5~7%使用
色調はオレンジを帯びた赤褐色、赤い果実(チェリー、木イチゴ、ラズベリー)、スパイシーさ、タンニンの要素、スペシャルキュヴェに似たニュアンス

#4:ラ・グランダネ ロゼ2004 (新ヴィンテージ)
ブレンド比率:ピノ・ノワール 3分の2、シャルドネ 3分の1
コート・オー・ザンファンの同じVTの赤ワインを5%~7%使用
16のクリュ(グラン・クリュ89%、プルミエ・クリュ11%)使用
輝きのある銅に似た色調、果実味 樽由来のスモーキーな香り、力強さとエレガントさ、長期熟成型ワイン
アジア料理(鳩肉を使った広東料理)、デザートなら赤系果実、シガ―に合わせて。
あまり冷やさずにグラス内の変化を楽しんで!!

ロゼのスタイルの基本
■リッチすぎるものは造らない
■ブレンドする赤ワインが力強いタイプなので凝縮感がある
■赤ワインの比率を多くしない(5~7%)

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ギイ・ド・リヴォワール輸出部長はとても上品な紳士でした!
ドザージュ量に関してR.D.は3g/L、それ以外は8g/Lであり、次のR.D.は2002年VTを2014年に登場予定とのことでした。

ジェームズ・ボンドとのかかわり
映画007シリーズがスクリーンに登場してから、今年で50年になります!
今までシャンパンは13作品に出ていますが、これは映画のプロデューサーと同社の株主との39年来の友情にもとづいたものです。今回、映画化50年を記念して『007限定デザインボトル ラ・グランダネ2002』がリリースされました。映画もボランジェも大好きな私は、自分へのご褒美で購入してしまいました!国内販売数量700本、希望小売価格2万円(税別)です。

新しくなったボランジェ社のサイトも要チェックです!
http://www.champagne-bollinger.com/en_UK
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2012年08月21日

世界初のお披露目! 限定ボトル『ペリエ ジュエ ベル エポック フローラル エディション2004』

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昨年200周年を迎えたペリエ ジュエ社が満を持して発表した『ペリエ ジュエ ベル エポック』初の限定ボトル“フローラルエディション2004”、その自然美の世界にお誘いいたします

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八芳園のお庭に設けられたお洒落な空間
晩餐会を祝福するかのように朝からの雨はやみ、周囲は心地よいみどりの風情です

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ウェルカムシャンパンがベル エポック2004、なんという贅沢さでしょうか
今日はベル エポック尽くしのようです!

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乾杯の音頭執りはペルノ・リカール・ジャパンの代表取締役ジャン-エチェエンヌ グルグさん(左)とマーテル マムペリエ ジュエ社のCEOリオネル ブレトンさん(右)、そしてスペシャルなボトルを制作なさったフラワーアーティストの東信(あずま まこと)さんでした

ブレトンCEOは「ブランドをリフレッシュするにあたり、どの国のアーティストを選ぶかという点で、真っ先に浮かんだのは日本です。ベル エポックが日本で成功していることもありますが、日本とはさまざまな共通点があります。東さんの作品を見ていて感じるのはまず自然です。これはアールヌーボーと関係があります。次に伝統、これは職人技とつながります。そして最後がオリジナリティー、これは美に不可欠です。ゆえにこの代表作を東さんが考えてくださったのは自然なことだったと思っています」と語っていました。

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スクリーンの後ろには白とベル エポックのイメージカラーであるグリーンを配したドレスに身を包んだモデルさんたちが勢揃い! 身長も見事に統一されていて美しい~

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晩餐会のゲスト約150名の前にして、フローラル エディション2004がその姿を現しました!

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新ボトルを祝う素敵なセレモニーです

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テーブル上の一段高く名なったスペースに置かれたフローラル エディションに全員が注目!

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ラッキー、私の目の前に限定ボトルが!
この2004年ヴィンテージについては、ペリエ ジュエの最高醸造責任者エルヴェ・デシャンさんが「例外的に素晴らしい収穫年であり、それを完璧に表現した自信作」と述べています。

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エミール・ガレのアネモネに東さんがデザインした日本古来の花々を使って完成した新ボトル
裏には東さんのサインが入っています

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晩餐会のためのお料理を手掛けたのは『カンテサンス』の岸田周三シェフ
一皿目は車海老と桜海老、ポワローヴィネグレット

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砂糖もクリームも加えない玉蜀黍(トウモロコシ)のブルーテとフォアグラ、全粒粉のクランブル
ここまではベル エポック2004と合わせて

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帆立貝と茄子のプレッセ
ベル エポック ブラン ド ブラン2002と合わせて

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エルヴェ・デシャン最高醸造責任者はマグナム1996について「ビターな酸が特徴で、ローストしたようなアロマを感じます。熟成させることでより素晴らしくなります」とコメント

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メインはイベリコ豚のローストとノワゼット
1996のロースト感とビターな味わいがイベリコ豚と絶妙なバランス、当日一番の相性でした!

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デザートに合わせて登場したのはベル エポック ロゼ2004

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タルト・ココ・アナナス メレンゲのグラス

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テーマカラーの“グリーン”を身につけての参加がお約束だったので、私は淡グリーンの帯締と帯揚で遊ばせてもらいました。会場入口でグリーン髪飾りもいただいて!

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「アネモネの生命力を現代にどう置き換えるかということをポイントに制作しました。歴史あるボトルと現代の美という時空を超えた贅沢なコラボレーションは、まさに挑戦的な仕事であり、作品は自然の象徴としてのアネモネと現代の象徴としてのフレーム人工物を掛け合わせたもので、アネモネを囲む植物は日本古来の植物になっています」と東さん

会場内の装飾にはこころなごむ生花が使われていました。これに関しては、「シャンパーニュ地方の景色を感じていただきたいと思いました。生花は時間と共に変化していきます。シャンパンも同じです。長い時間を経て私の作品も記憶に残るものになれば嬉しいです」とのコメントでした


7月25日に上梓された東さんの『植物図鑑』には1600種が網羅されていますよ!
写真は椎木俊介さん、版元青幻社、定価3200円+税

[黒ハート]来月の9月20日(木)から数量限定発売になる『ペリエ ジュエ ベル エポック フローラル エディション2004』、ボトルを前にしながら、白いアネモネが繋ぐエミール・ガレと現代のエミール・ガレ東 信さんの時空を超えたコラボレーションを感じてください!
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2012年06月20日

デュヴァル・ルロワ会長来日リポート ~遺言を守りメゾンを発展させた偉大なファム~

シャンパンメゾンデュヴァル・ルロワの会長キャロルさんとは2008年11月以来の再会! 輸入元ヴィレッジセラーズ主催のセミナーは2回あり、初日の会場は(社)日本ソムリエ協会会員対象@グランドプリンスホテル高輪、2日目はプレス、ソムリエを含めた得意先対象@シャングリ・ラ東京でした。

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『ファム2000』を手に@シャングリ・ラ東京で
冒頭、ヴィレッジ・セラーズのリチャード・コーエン社長と中村芳子専務にお礼の言葉がありました。「数多くのシャンパンを扱うのではなく、唯一無二のものとして大事に取り扱ってくださっていることに感謝しています。弊社は販売面、輸出面でも人間的な付き合いを大事にしているので、同じ考え方であることに共感しています」

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フランス語の通訳はシャンパン業界から絶大な信用を得ている三島ちづ子さん

デュヴァル・ルロワはヴェルテュに住んでいたぶどう栽培業者のデュヴァル家とランスに住んでいたネゴシアンのルロワ家の結びつきから歴史が始まります。1859年のことです。メゾンは家族によって引き継がれ、6代目に入りました。キャロル会長は夫亡き後、1991年に5代目の経営者としてメゾンを継承し、維持・発展させてきました。「メゾンを継承し、息子たちにつないで欲しい」との遺言も守り、現在 『デュヴァル・ルロワ』はシャンパーニュ地方でトップ15社に数えられるようになっています

シャンパン造りに関して
■自社畑200ha
■5か所の村に圧搾機を16台設置。ぶどう収穫後すぐ圧搾、果汁はヴェルテューの醸造所に搬入
■ジャイロパレット204台所有、1週間で20万本処理。導入以前は3週間かかっていた作業が3日間終了。但し、トップキュヴェ『ファム』のルミアージュ(動瓶)はいまでも手作業
■年間の生産量は500万本~550万本、輸出60%(イギリス、ベルギー、ドイツ、アメリカ)
■シャンパンのストックは1800万本
■環境保護に注力(ボトルのリサイクル、コルク樫の再植樹など)

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マーケティングデイレクターのロジャー・ベゴーさんは2011年の出荷量について「輸出相手国の1位はイギリスで3450万本、日本は5位で約800万本」と説明

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キャロル会長の象徴ファムは従来のゴールドから左のラベルにチェンジ。ボトルのロゴは3人のご子息のイニシャル(ジュリアン、シャルル、ルイ)。ワインのネーミングは「シャンパンメゾンで女性経営者は君だけであり、君がメゾンを継ぐのだから」との亡夫の言葉を反映したもの

テイスティングにはファム1996も登場
#1:デュヴァル・ルロワ ブリュット・デザイン・パリNV
ぶどう品種:ピノ・ノワール70%、ピノ・ムニエ20%、シャルドネ10%、ドザージュ8g/L
希望小売価格6000円(税別)
気泡の細やかさが特徴、ムースや茶碗蒸の滑らかさと合わせると絶妙
ミレジム・デザイン・パリ2006もリリースされています

#2:同 フルール・ド・シャンパーニュ・プルミエ・クリュNV 100周年記念ラベル
ぶどう品種:シャルドネ80%、ピノ・ノワール20%、ドザージュ8g/L
希望小売価格6000円(税別)
1911年から生産、曽祖父がぶどう畑を歩いていて白い花の香りを感じ、ネーミングにした家族の伝統を表現しているシャンパン。キャロルさんのお気に入りシャンパンはこのフルール・ド・シャンパーニュとファムとのこと

#3:同 オーガニック・ブリュットNV
ぶどう品種:ピノ・ノワール100%、ドザージュ8g/L
希望小売価格7500円(税別)
エコセール認定、原料ぶどう由来の凝縮した風味、長く続く余韻と広がりが特徴

フランス国内の販売分はピノ・ノワールとシャルドネ各50%で、輸出用はピノ・ノワール100%
ゆえに日本で流通しているものはピノ・ノワール100%。「健全なぶどうでなければなりません。年毎のばらつきもあり、生産量も少ないので、国内販売用と輸出用に限られたぶどうをやりくりして造っています。醸造面でも他のぶどうとは混ぜられないので、別扱いで生産する必要があり、手間がかかります。経費の面でも大変です」とキャロルさん

#4:同 ファム2000
ぶどう品種:シャルドネ95%、ピノ・ノワール5%、ドザージュ4.5g/L
希望小売価格15000円(税別)
グラン・クリュのみのぶどうを使用。区画ごとに醸造し、オーク樽で熟成したワイン(25%)をブレンド。初リリースは1990年ヴィンテージ、続いて95年、96年、2000年(2012年から販売)。軽やかでエレガント、フェミニンなタッチ

#5:同 ファム1996
ぶどう品種:シャルドネ79%、ピノ・ノワール21%、ドザージュ4.5g/L
希望小売価格18000円(税別)
例外的ともいえる素晴らしいヴィンテージ。オーク樽で熟成したワイン(7%)をブレンド。5つのグラン・クリュ(シュイイ、アヴィズ、オジェ、ル・メニル・シュル・オジェ、アイ)のぶどう使用

#6:同 ロゼ・ブリュットプレステ―ジNV
ぶどう品種:ピノ・ノワール70%、ピノ・ムニエ20%、シャルドネ10%、ドザージュ9g/L
希望小売価格9000円(税別)
マセラシオンしたピノ・ノワール(ヴェルテュ産)にシャルドネをブレンドしたロゼ
フィネス、複雑味、まろやかさ

ファムのブレンド比率の違いは
プレスティージシャンパンは自社畑のぶどうを使って最高のものを造っているので、年毎にぶどうの出来が違うため、比率も違ってくるそうです。キャロルさんは「我々がイメージするシャンパンを造りたいという思い、それはメゾンを守りたい=品質を守りたいということにつながっているのです」と

後半(続)はインタビューをまとめています。

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2012年05月09日

メゾン&ドメーヌ アンリオがアンバサダー制度で弾みを!!

(株)ファインズとその良きパートナーであるメゾン&ドメーヌ アンリオが共同で「アンリオ アンバサダー制度」を設立しました。

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アンリオ家が所有する3メゾン、シャンパーニュ地方のメゾン アンリオ

、ブルゴーニュ地方のウィリアム・フェーブル

ブシャール ペール エ フィス

では多様で上質なワインを造り出しています。

(左)アンリオのシャンパン『ブラン・ド・ブランNV』、爽やかでフレッシュ、伸びのある酸が魅力
(右)ボトル左から、ブシャールP&Fの『ボーヌ・グレーヴ・ヴィーニュ・ド・ランファン・ジェズュ2009』、メゾンアンリオの『キュベ アンシャンテルール1998』、Wフェーブルの『シャブリ・グラン・クリュ レ・クロ2009』

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(左)初代アンバサダーの『銀座レカン』の大越基裕シェフ・ソムリエ
(右)ファインズの中西卓也社長

アンバサダーの仕事は、難しい言葉ではなく、ソムリエならではの豊かな表現力で、「アンリオのスタイルと魅力」をワインラバーの皆様に伝道すること。2012年上半期の活動は・・・
■アンバサダーお薦めの今月の1本を紹介
■メゾンアンリオのローラン・フレネ醸造責任者とコラボレーションを展開
■和食とのマリアージュを通して、アンリオ社のスタイルを広く告知etc

大越アンバサダーと高良(たから)康之料理長の見事な饗宴
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アンリオに合わせたスペシャルメニューで完璧なまでの相性を披露してくださった高良料理長

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キャロットムースと赤ウニのハーモニー パプリカ風味のアリュメット(ネジ巻き状のパイ)を添えて

ブラン・ド・ブランと合わせて
大越アンバサダー「口の中でムースが溶けていくはかなさと、シャンパンの泡のはかなさには重なるものがあります。赤ウニの塩味とシャンパンの塩味(ミネラル)がマリアージュのポイントです。シャンパンには柑橘系のアロマ、軽いヨード香、食パンの白い部分の香りがあり、早い段階から酸味が感じられるので、味わい全体がとても新鮮です。今回温度には一番気を遣いました。今日(27日)は雨で湿気もあるため、いつもより気持ち低目で供出しています。通常は6~7度ですが、0.5度位下げています」

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ホワイトアスパラガスとズワイ蟹のマルブレ仕立て エストラゴンの芳香

ブラン・ド・ブランとあわせて
大越アンバサダー「ブラン・ド・ブランとこの料理のポイントは“酸の同調”で、キャビアの塩味とレモンの酸味が、ブラン・ド・ブランのミネラル感と酸味にうまく調和しています」

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ブリュット・ミレジメ2003
大越アンバサダー「猛暑といわれた2003年の特徴は、テクスチュアとスパイス感とスモーキーフレーバーだと思います。色調は濃く、スモーキーさやオリエンタルスパイスの香りを感じます。ブラン・ド・ブランと比べると酸は穏やかです。ブラン・ド・ブランは縦に伸びていく酸味ですが、2003年は横に広がっていく酸味です。インパクトがあり、テクスチュアに優れています」

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スパイスを纏ったマコガレイのグリル ディアブルソースのイマージュ

本当に手の込んだ逸品でした!
ブリュット・ミレジメ2003と合わせて
大越アンバサダー「マコガレイにはクミン、ピンクペッパー、レモンの皮の塩漬、ゴマ、サフランのスパイスを使いました。噛みたくなるような豊かさのある2003年ヴィンテージなのでソースもそれに負けない味わいの肉系ソース、フォンドヴォーを使っています」

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リリースしたばかりのキュベ・アンシャンテルール1998

を手にする大越シェフソムリエ、新ラベルに変わったボトル(左)

キュベ・アンシャンテルールの名前の由来、素晴らしさは産経EXのコラムで!
http://sankei.jp.msn.com/life/news/120510/trd12051015590011-n1.htm

大越アンバサダー「長い熟成によってのみ得られる優しさがあり、キャラメルやカフェモカ、クミンやヘーゼルナッツ、ブリオッシュの第3アロマを感じます。フレッシュさと複雑さを備えていて、味わいの充実感があり、長期にわたって楽しめるシャンパンだと思います」

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“アルモール・エ・アルゴン” チンタセネーゼポークとアサリのラグーのコンビネーション

キュベ・アンシャンテルール1998と合わせて
大越アンバサダー「今回豚肉に決めた理由は穏やかな香りとサクサクした食感です。シャンパンの溌剌さと熟成した風味をどれだけ出すかということで、隠し味を施しています。1つめは酸化のニュアンス、これはコンソメのなかに少しシェリー(フィノ)を加えました。もう1つはシャンパンのなかに赤・黒系の果実を感じるので、コンソメにつぶしたフランボワーズを入れています。それからほんの少々ココナッパウダーを振ってあります。シャンパンの香り、味わいの変化をお楽しみいただきたいので、大きなグラスでお出ししています。今は7度位ですが、このあと少し温度を上げた10度でサービスします」

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私的感想:豚肉の脂身部分が口中でトロ~リととろける状態が絶品で、14年の時を経たアンシャンテルールと合わせると、きわめて滑らか! 口中で混然一体感が広がり、最高の組み合わせ。今回だけのメニューということでなく、『銀座レカン』のスペシャリテにして欲しい逸品でした!

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バナナとアミガサ茸のブロシュット “スープニール・ド・オーベル・デ・シーム”

キュベ・アンシャンテルールと合わせて
生姜と蜂蜜を練りこんだ生地、プロシェット(串焼き料理)の串はヴァニラ!
アンシャンテルールの供出温度は10度。香りふくよか、若干温度があがったことで、酸味がまるくなり、デザートの甘さとのバランスも良く、贅沢な組み合わせになりました!

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可愛いプティフール

大越アンバサダーの表現に大いに納得しながら、かなり細かい質問もさせていただきました。とてもとても勉強になりました。中西社長は「消費者に一番近い存在であるソムリエさんの豊富な表現力、知恵をレストラン内だけにとどめておくのではなく、もう少し広く活用することができればということで、今回のアンバサダー制度を考えました。ブランドオーナー、インポーター、お得意先との三位一体に、ソムリエさんを巻き込んだ“四位一体”で頑張りたいと思っています」とおっしゃっていました。

アンリオ社は派手な広告は一切しないことで知られています。このアンバサダー制度がワイン活性化の新たな弾みになることを期待しています。
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2011年12月02日

ペリエ・ジュエ200周年祝賀会@東京・原宿ル・アール東郷

語り継がれる歴史のメゾン!
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エミール・ガレのアネモネボトルで知られているペリエ・ジュエ社の200周年祝賀会が開かれました

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会場内にはシンボルフラワーのアネモネを配した飾り付けが

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イヴェントの幕開けは最新ヴィンテージの2004年
白いドレスをまとった貴婦人のようなシャンパン シャルドネの上品さ、エレガントさがあります!

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今年から日本に赴任なさったジャン-エチエンヌ グルグ社長のあいさつ
「伝統は夢、自分を成長させるもの」と

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2004年をサービス、テーマカラーのグリーンと良くマッチしています。

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200周年の特別キュヴェは米国のデザイナー
ダニエル・アーシャムがデザインした石膏製のBOXにおさめられています!

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まさに“The Living Legacy”
世界限定100セットのみの『ペリエ・ジュエ ベル・エポック1998 ビサントゥネール』
2本のシャンパーニュがセットで、1本は手渡され、1本はエペルネにあるセラーで最長100年間保管し、次世代に受け継がれるという形にしています。価格は100万円!

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ファンが多い7代目醸造責任者のエルヴェ・デシャンさん!
1998年マグナムボトルを持っていただき、メインコーナーで撮影させていただきました!

「ペリエ・ジュエの特徴であるシャルドネのエレガントさを、先代の醸造責任者アンドレ・バヴレからシャルドネの10年かけて学びました」とエルヴェさん

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これが200周年記念キュヴェ『ベル・エポック1998 マグナムサイズ』、100年持つシャンパンです!
繊細すぎるほどの気泡、おわかりいただけますね。

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ペリエ・ジュエ社のフルラインアップ

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エルヴェさんを囲んで、ゲストの宮尾俊太郎さん(バレエ)、山本寛斎さん(デザイナー)、松田美由紀さん(女優)、上妻宏光さん(津軽三味線奏者)

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200周年記念アミューズ・ブーシェ、美味!

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かわいいマカロン! アイテムはすべて松嶋啓介シェフが監修なさったそうです。

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ロゼは赤やオレンジ系のフルーツと良く合います。画面右はアネモネボトルの原型、通常はエペルネのペリエ・ジュエ本社の迎賓館に大事に保管されています! 今回特別のお披露目でした。

『ビサントゥネール』に関するお問い合わせはペルノ・リカール・ジャパン(03・5802・2666)まで
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2011年09月11日

テタンジェの新しい顔クロヴィスさんと新作テタンジェ・コレクション

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日本リカー(株)、テタンジェ社共催の素敵なイヴェント、東京湾ナイトクルーズ!
乗船中の飲み物はもちろんテタンジェ社のシャンパンです!

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ナビゲーターは今春メルシャン執行役員から日本リカー代表取締役に就任なさった大久保哲朗社長とテタンジェ社のクロヴィス・テタンジェ取締役輸出部長。1978年生まれのクロヴィスさんはピエール・エマニュエル・テタンジェ社長の長男で2007年から同社に入社。現在はファミリーの代表として世界中を飛び回っています。既婚で3人のお子さんのパパ、一番の趣味は読書という知性派です。

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約2時間30分のシャンパンクルーズの舞台はヴァンテアン号

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楽隊の陽気な笑顔、こころが和みます

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カウンター上に並んだ『ブリュット・レゼルヴNV』のグラス
テタンジェ社の顔、エンブレム的存在のシャンパンです!

乗船前にいただいたウエルカムシャンパンは『キュヴェ・プレステージュ・ロゼNV』でした。
「なぜロゼから?」とクロヴィスさんに質問したところ、「ロゼにはスピリチュアルな意味もあるので」とのお答え。なるほど、そこで自分が船になったつもりで進水式さながらロゼシャンパンで自分浄化!
これで船の旅も安全です(笑)

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ズワイガニとパプリカのベイクドチーズ 
なすのタップナードとファルスしたズッキーニのオーブン焼き 
シャンパンは『ブリュット・レゼルヴNV』、軽やかさと精密さを備えた味わい

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かぼちゃの冷製ポタージュ
山形牛のサーロイン炭火焼
オリジナルソース(八丁味噌、赤ワイン、ブルーベリー)と天然塩“海の精”のテイスト
シャンパンは『プレリュード・グラン・クリュNV』、シャンパンファンからのリクエストで誕生した自信作

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パッションフルーツのソルベ
マスカルポーネのムース マンゴーを中心としたフルーツ 紅茶のビスキュイ
シャンパンは『ノクターン・セックNV』、やわらかな甘さが特徴、スパイシーな料理にも合います

デザート後は抽選会、テタンジェ提供の豪華な景品が用意されていました。
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クロヴィスさんが引いたA賞は、当選者の体重分だけのシャンパンプレゼント、凄いです!

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大久保社長が引いたB賞はペアで楽しむ東京湾ナイトフライト(25分間)
フライト前にはテタンジェのシャンパン1本のサービス付

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当日の参加者は50名。ラッキーなA賞の当選者は西武グループの金野克博さん! ソムリエ協会の理事時代のお仲間でした。目録を授与され満面の笑顔。現在の体重は70キロプラスαだそうです。
B賞は河野はるみさん! 仲の良いご夫妻なので同乗するのはダンナ様ですよね(笑)

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(株)プリンスホテルの小飼一至シェフソムリエと金野さんとのツーショット

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2011年02月15日

亜硫酸(SO2)に関する一考察 ~数の子とシャンパンに絡んで~

バレンタインのロゼ色から一夜にしてホワイトデイ、今日はブルースカイが綺麗でした。
今回は私の記憶を補うための備忘録!
ワインにとって大事な「亜硫酸SO2」についてまとめておきます。

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その前にほんの少しだけ寄り道

数の子とシャンパンの相性の悪さはSO2が原因なの? 
前回のブログ数の子とシャンパンには多くの方がRTやご意見をツイートしてくださいました。本当にありがとうございました!
@yokokumaさんのツイートには、数の子とシャンパンのバッドマリアージュに関連する「SO2原因説も要検証かと」という文言がありましたが、これは昨年、ツイ友@taste_and_fun(沼田)さんがポストしていたので、私も拝読しました。読後、某ワイナリーのSO2無添加の白ワインと数の子を合わせて相性を試しました。しかしながら結果は無残、口中に生臭さが残り、ナイスマリアージュとはとても言えません。その時のワインには酸化臭があり、瓶詰してから日数が経っていることがわかりました。

それゆえ、@yokokumaさんに「SO2を添加しないワインの場合、瓶詰直後のフレッシュな状態なのか、1年以上経過して酸化の可能性がある状態なのかで出てくる答えは変わります。その点をどうお考えですか?」 とツイートしました。添付のasahi.comリポートには「数の子や塩辛、イクラなどと合わせたところ、後味までさわやかな果実味が残った。すしなども含め、日本食全般に合う」 との記述はあっても、瓶内のワイン状態には触れられていません。新鮮さを感じさせる記述なので、たぶん「瓶詰直後の還元的要素が強い時だった」と推察できます。

沼田さんにも以前同じ問いかけをしたことがあります。沼田さんはご自身の体験として「通常、亜硫酸無添加ワインで、満足のいく品質のモノにあたることは少ないと思われます。このカテゴリーでの、高品質ワインの生産を望むのと同時に・・・(沼田さんの文・引用)」と記されていますが、私も無添加ワインの難しさはまさしくそこにあると思っています。

ゆえに、現段階での私の結論は、ワイン瓶内における「時間差=開けてみないとわからない不安定さ」、また自分で試した 「SO2無添加ワインの実験=生臭さ・苦さが出ていた」を前提にして、数の子とワインの相性の悪さの原因が、SO2に由来すると結論付けるには時期尚早と思っています。SO2無添加の高品質ワインで何度も試す必要があると思います。

カレッジの実験で、もう少し予算があれば、是非トライしてみたかったのがドラピエ社のブリュット・ナチュールNV サンスフルです。その名の通り、醸造時の亜硫酸無添加で、このシャンパン#6については昨年の講座で取り上げていますので、ご参考までに。
>>>http://non-solo-vino.blog.so-net.ne.jp/2010-08-06-1

昨年秋、同メゾンを訪問し、ミッシェル・ドラピエ社長に隅々まで案内していただきました。シャンパン造りのコダワリも充分伺うことができました。サンスフル完成までにかけた情熱、3年間の試行錯誤の末に出来上がったシャンパンについてドラピエ社長は、「すべての条件が完璧でないと造れない」と言い切っていました。SO2無添加ながら安定したスタイル、私は100%満足しています。

ノン・ドザージュ(残糖2g/Lあり)で、同メゾンが最も大事にしているぶどう品種ピノ・ノワール100%を使ったベースワインの綺麗なブラン・ド・ノワールということを考えると、#5マイィのブラン・ド・ノワール同様、数の子との相性は良いはずと思っています。来年のお正月前までに沼田さんと高品質な無添加ワインも入れた相性実験をしたいです。


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2011年02月11日

2011年版最新リポート ~数の子&シャンパン好きの皆様に愛を込めて~

お待たせしました!
数の子&シャンパン好きの皆様に愛を込めてリポートをお届けします!

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実験 数の子3パターン
左から
(1)松前漬け 準備手順後半部分参照
(2)数の子(下処理・沖縄のシークアンサ 一晩漬け込む)
出し汁に漬け込む前にシークアンサをよく洗い流す
隠し味として鷹の爪少々使用
(3)数の子(下処理 日本酒に一晩漬け込む)
出し汁にそのまま漬け込む
隠し味として柚子胡椒少々使用

3パターンの数の子に合わせるシャンパンは特徴が出ているタイプをセレクト

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#1:ランソン ブラックラベル MLF無
NM/ぶどう品種:PN50% PM15% CH35%

#2:ポル・ロジェ ピュアNV ドザージュ無・ステンレスのみ
NM/品種:PN PM CH同率

#3:ニコラ・フィアット ブリュット・ブルー・ラベルNV NVの典型的なスタイル
CM/品種:品種:PN40% PM40% CH20%

#4:ドラモット ブラン ド ブラン ミレジメ1999 白ぶどうのみ
NM/品種:CH100%

#5:マイィ ブラン ド ノワールNV 黒ぶどうのみ
CM/品種:PN100%

#6:アルフレッド・グラシアンNV 樽発酵&樽熟成、MLF無
NM/品種:PN10~20% PM40~45% CH40~45%
3~4年使用の228L樽、ドザージュ10~11g/L、
ヴァン・ド・レゼルヴ約15%(前年産)、瓶熟成36ヶ月以上


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各シャンパン状態良好

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右から2番目の色調が一番濃く、右から3番目が一番淡い
視覚による判断でPN100%、CH100%と推察できる

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講座用に取り分けした数の子

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2010年11月29日

美と精緻さのシャンパン『ベル・エポック』と現代の名工つきぢ『田村』の料理長が奏でる食の世界

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ピエール・ニコラ・マリー・ペリエと妻のアデル・ジュエの名に由来するペリエ・ジュエは1811年に創業しました。ベル・エポック・メゾン(迎賓館)に展示してあるロダンの彫刻は100周年のお祝いとして贈呈されたものだそうです。来年は記念すべき200周年! どのような企画が展開されるのでしょうか、楽しみですね。

ボトルに描かれた白いアネモネは1902年に3代目社長アンリ・ガリスがエミール・ガレに依頼して作成させたものです。ちなみにガレがこの時描いたのは日本産のアネモネ(原産地は地中海沿岸)でした。第一次世界大戦のさなかに封印されてしまったオリジナルボトルは長い間、日の目を見ないままの状態でしたが、1964年に当時のセラーマスターだったアンドレ・バブレが、エナメル塗料で描かれた原本を発見、その美しさに魅せられた彼はボトルにある白いアネモネをイメージして、シャルドネ主体のプレステージキュヴェを造りあげる決心をします。1969年、5年間の熟成期間を経て完成したシャンパンは、エミール・ガレの時代と同じ“ベル・エポック(美しき時代)”と命名されました。

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11月22日、つきぢ『田村』の正面玄関の白と黄色の菊

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「どんな人でも笑顔になればコミニュケーションが広がります」と語るのは7代目セラーマスターのエルヴェ・デシャンさん。「食べることが大好きで好奇心旺盛」とご自身を分析。温和な雰囲気はペリエ・ジュエから伝わってくるシャンパンの優しさと共通しています。

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セッティングされたテーブルの上に田村隆料理直筆の献立表、筆使いも見事です!

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5種の前菜、炙りふぐのお造り、焼物、ピンクペッパーを使った煮物、気合の入った蛤めしメニュー

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メニューを解説するにあたり、開口一番「私はみんなの党と同じです。持ち時間が5分しかないので」という料理長発言に一同爆笑。1分以内に笑いを取る料理長はさすが

「前菜、炙りふぐまでをグラン・ブリュットで。焼物はベル・エポック2002。蒸物と蛤めしはベル・エポック・ロゼ2002で」と田村料理長。

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2010年11月02日

シャンパンシーズンに向けて ~メゾン『アンリオ』のラベル&パッケージ変更~

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11月最初のブログはシャンパンからスタートします!
先日、本家フランスより、国内&海外の販売総責任者であるトマ・アンリオさんが新ラベルのお披露目を兼ねて来日なさったので、その仔細をご紹介しておきます。

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トマさんは1974年1月21日生まれの36歳、アンリオ家の次男です。
2008年から同メゾンのCEO、父ジョセフ・アンリオさんのもとで、アンリオ家の挑戦と継続を推し進めていくため、グループの一員となりました。新プロジェクトが発足して10日程しか経っていない時期に、来日し、新生アンリオの意気込み、アンリオシャンパンの新しいイメージを説明していたトマさん
日本市場に対する強い期待感が伝わってきました。

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紋章は19世紀からの由緒あるものです。
家紋を連想させるロゴはMaisonとHenriotを組み合わせ、それを勇気と高貴さの象徴として2匹のグレイハウンドが支えるデザインになっています。

より簡単に識別、認識できるようラベルは2点貼り仕様
ブランドとしての統一感を出すために、どのボトルも上部には共通の“黒帯”のラベルを使用
下部ラベルは全てのレンジで視覚的効果の高い色を配置
黒をベースにした光沢感のあるパッケージ
化粧箱の内側を外側のカラーラインと同色で統一

2008年に200周年を迎えたアンリオ社ですが、自らの家名“アンリオ”を冠したシャンパンの更なる成長を考えて、今回ロゴやデザインの見直しを行いました。そのこだわりは、ボトルやパッケージをじかに触ってみるとわかります。見かけを派手にするのではなく、その内側にある“本物感”、“正確さ”、“繊細さ”を大事にしているアンリオらしさがよく出ています。

当日はホテル日航東京の日本料理『さくら』で、ウエルカムシャンパン「ブリュット・スーヴェランNV」、和食に合わせて「ブラン・ド・ブランNV(旧称:ブラン・スーヴェラン・ピュール・シャルドネNV)」、「ミレジメ1998」、「キュヴェ・アンシャンテルール1995」の4アイテムが供出されました。

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前菜:銀杏豆腐銀庵掛け 揚げ銀杏 車海老 くるみ/御造り:本鮪づけ 真鯛泡醤油ゼリー

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揚物:秋刀魚大葉挟み揚げ

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アンリオ社のシャンパンの素晴らしさは“きれいな酸を生かした熟成にある”と思っています。アンシャンテルール1995のミネラル感、フレッシュさに加えて白コショウやナッツ等の熟成に由来する味わいはゴボウ類などの根菜と相性が良く、また画像には載せていませんが、最後に登場した栗ご飯の栗、白カブのお漬物とも絶妙なハーモニーを醸し出していました。

今年も残すところ、あと2ヶ月余りです。これからの時期、シャンパンを召し上がる機会も増えてくると思います。どうぞ新生アンリオの変化を視覚、触覚、味覚で体感なさってください♪

問い合わせ先:(株)ファインズ広報・羽根田さん/電話(03)5745-2190


[プレゼント]青木冨美子の公式blogお薦めワイン

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2010年09月16日

圧巻!15年瓶熟のマグナムサイズのデゴルジュマン(滓抜き)@ドラピエ社

4日からシャンパーニュ&ブルゴーニュに出かけ、12日無事戻りました。滞在中は中身の濃い取材の連続で連日ワクワクものでした。それぞれのテーマにあわせて、タブロイド紙と月間誌にフランス情報を掲載させていただく予定なのですが、ブログ向きの面白い光景をドラピエ社で目撃しましたので、まずはそれをアップしてみます。

何かと言うと、デゴルジュマン(滓抜き)です、それもマグナムサイズ(1,500ml)! フィリポナやジャック・セロスのメゾンで素手によるデゴルジュマンは見たことがありますが、大容量のマグナムは初めてでした。

ことの起こりは、我々のテイスティング中、同社にシャンパン造りを依頼しているBOERL&KROFFの関係者が来訪。彼らのシャンパンをデゴルジュマンして味見をするという話になり、そこでテイスティングを一端中断して、地下のカーブに行くこと。貴重な体験!
シャンパンの気圧は5~6もあります。モンマルトルにあるレストランLE PETIT VERDOTのオーナーソムリエ石塚秀哉氏なら空手で鍛えた技もあり、片手での抜栓も簡単ですが、通常抜栓する時は内部のガス圧を抑えるために力は必要、ましてやマグナムとなれば・・・

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ミシェル・ドラピエ社長自らデゴルジュマンをします

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瓶内熟成の間は王冠を使います

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王冠を抜く道具も見えますね

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緊張した表情

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そろそろ抜けそうです

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あっ、横にあるボトルに白い泡が・・・

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ボトル内部からのガス圧との勝負

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ボトルの口元から細かな気泡の筋が見えます

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ドラピエ社長の表情は真剣そのもの!

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少~しガス圧も落ち着いてきました

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安堵の表情、お疲れ様でした
周りはお気楽にシャンパンを注いでくれる瞬間をいまや遅しと待っています・笑

このシャンパンは1995年ヴィンテージもの。15年目の滓抜きの場に居合わせ、味見させていただけたことは本当にラッキーでした。味わいはピュアで上品、製品化する時はドザージュするそうすが、ノン・ドゼでも十分いける味わいでしたよ。
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2010年07月12日

『パイパー・エドシック』の最高醸造責任者来日! ~調合(ブレンド)が意味するもの~

1週間以上、間があいてしまいました(・_・、)
素晴らしいワイン生産者&関係者の来日が続き、ブログでお伝えしたいことがたくさんあるのですが、すこ~しアップが遅れ気味です。できるだけ急ぎま~す。

今回はシャンパンメゾン『パイパー・エドシック』の最高醸造責任者レジス・カミュさんの7回目の来日にともなう、面白い実習を含めたセミナー報告です。ここではシャンパン造りにおける調合(英:ブレンド、仏:アッサンブラージュ)が意味するもの、同メゾンのシャンパンスタイル等をまとめておきますね。

リカーショップ愛の安井康一社長から「7月7日ウチでパイパーのセミナーをやるから空けといて」と言われていたので、7日を楽しみにしていました。セミナーではシャンパンのベースワイン(原酒)の調合を体験。6~7年前にアンリオ社のオーナーが来日した時、東京で初体験して以来です。当時と今を比べると、シャンパン探究の年数を重ねている分、より興味深く話を伺うことができました。

シャンパンメゾンの顔はノン・ヴィンテージ(NV)、そのスタイルは毎年同じ
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ぶどう栽培の北限に近いシャンパーニュ地方では毎年良いぶどうが穫れるとは限りません。そのため、メゾンの顔と言えるノン・ヴィンテージのシャンパンは、異なる収獲年(ヴィンテージ)、異なる畑(クリュ)、異なるぶどう品種(基本的に白ぶどうのシャルドネ、黒ぶどうのピノ・ノワール&ピノ・ムニエの3品種)の原酒を調合することで、毎年均一な品質の味わいを出すようにしています。これはシャンパーニュ地方の長い歴史のなかから生み出された知恵であり、シャンパーニュ地方はフランスで唯一、赤ワインと白ワインをブレンドしても良いAOCになっています。
Appellation d'Origine Contrôlée(アペラシオン・ドリジーヌ・コントロレ)の略。1935年に制定されたワインの法律

調合(ブレンド)ってなに?
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左から順に2009年ヴィンテージの(1)シャルドネ(アヴィーズ村)、(2)ピノ・ノワール(アイ村)
(3)ピノ・ムニエ(ジュイ・レ・ランス村)の原酒
2007年ヴィンテージの(4)リザーブワイン(シャルドネ+ピノ・ノワール)

各メゾンにはリザーブワインと呼ばれる、過去何年間かにわたって保存されているスティルワイン(非発泡ワイン)があります。シャンパン造りでは、収穫したてのぶどうから造ったワイン(原酒)をリザーブワインと調合し、蔗糖(しょとう=糖分)と酵母を加えて瓶詰してから、王冠で密閉します。発酵は糖分と酵母があれば自然に起きるので、瓶内では新たな活動が始まり、密閉されているためガスが逃げません。その結果、ボトルの中で誕生する細かな自然の気泡が保持される、というわけです。

(1)はコート・デ・ブラン地区にあるグランクリュ、アヴィーズ村の原酒
特徴:春の白い花の香り、果実のフルーティさ、繊細、優雅、ミネラル

(2)はヴァレ・ド・ラ・マルヌ地区にあるグランクリュ、アイ村のピノ・ノワールの原酒
特徴:赤い種つきの果実、骨格、腰の強さ

(3)はランスに近いジュイ・レ・ランス村のピノ・ムニエの原酒
特徴:フローラル、フルーティ、色の濃い果実が詰まったバスケット

(4)は2007年産のシャルドネとピノ・ノワールをブレンドしたリザーブワイン
特徴:シャルドネ由来のバター、ハチミツ、ブリオッシュ、ピノ由来のふくらみのあるポテンシャル

実習では1,000mlのビーカーに(1)を500ml、(2)250ml、(3)250ml、(4)50mlを入れ、その後、攪拌(かくはん)して各自試飲。同メゾンでは5~6ヶ月かけて、100~120ほどの原酒やリザーヴワインの中から50種あまりを選び、ブレンドして毎年同じ味わいのNVを造り出しています。

赤いラベルが目印のパイパー・エドシック・ブリュットは“輝きがあり弾ける”スタイルが特徴であり、総生産量の85%がNVという点も、同メゾンのNVにかける思いが現れています。

テイスティングワイン@リカーショップ愛
#1:Piper-Heidsieck Brut
●PN50~60% PM25~35% CH15~20%  リザーブワイン最大20%
3つの品種の足りない点を補う合う目的でブレンドを行っています。

#2:Piper-Heidsieck Rare1999 
●CH70% PN30%(モンターニュ・ド・ランスにあるプルミエクリュのCH、PN)
1976年初リリース、76年は酷暑の年でした。当時の醸造スタッフたちは酷暑だったからこそ、ピュアなスタイルのシャンパンを造ろうと考えたそうです。85年は厳しい年、88年は自然が豊かな年、99年は独特の年であり、それらをレアヴィンテージで表現。次のリリースは2002年を予定とのこと。

#3:Piper-Heidsieck Brut Vintage2000 
●PN55% CH45%
参考として:2007年はPMにとって素晴らしい年であり、通常PMはヴィンテージ物にはブレンドしませんが、2007年産のPMだけは例外中の例外として、ヴィンテージ物に使ったそうです。

#4:Piper-Heidsieck Rose Sauvage
●PN50~60%(赤ワイン20~25%) PM25~35% CH15~20%  リザーブワイン最大20%
「赤の色素は安定しにくいため、調合して30ヶ月後に色をしっかりキープしておかなければなりません」とカミュさん。シナモン、ピンクGF、ブラッドオレンジ、ワイルドスパイス等のニュアンス


料理とシャンパンのマリアージュも加わって@マンダリンオリエンタル東京「SENSE」
翌日の8日はマンダリンオリエンタル東京でプレス・セッションが行われました。“ノン・ヴィンテージの可能性”をテーマに、常に安定した味わいを生み出し続けるNV、加えてさらに前進していかなければならないNVにフォーカスし、参加者一同、調合を実際に行いながら、料理とのマリアージュにトライ。同メゾンのシャンパンスタイルを学習しました。

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実技で供された各グラス、グラスが違うと色調も違って見えます。左から(1)、(2)、(3)、(4)の順

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同テーブルで調合に挑戦した名越康子さん(右)と在日19年日本語が堪能なレミー・コアントロー 北東アジア・パシフィック代表取締役マンゴ・ギルクリスト氏(中央)

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青パパイヤのオリエンタルハーブサラダ、水蛸と青柳の葱生姜マリネを添えて
ブリュットNVとオリエンタルハーブの口中での相性良し。香りと旨味が畳みかけるように広がって

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香港点心師 張シェフ特製本日の三種蒸し餃子/広東ニ種野菜のコンビネーション
ブリュットNVの泡効果、舌に残る脂分をきれいさっぱり洗い流してくれる印象

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SENSE特製車海老のマンゴーマヨネーズソース、ベビーリーフ添え/和牛ひき肉入りチャーハン
ブリュット・ヴィンテージ2000の香ばしい黄金糖のようなキャラメル風味がマンゴーの甘味と絶妙 / 同ヴィンテージ2000のロースト風味とチャーハンの焦げた印象もバランス良

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レモンゼリー入りスイカのピュレ、バジルシードコラーゲンとミントの香り
ロゼ・ソバージュNVとはヴィジュアル的に相性最高! ソバージュを飲んでスイカを合わせると、シャンパン単独で飲むと感じなかった酸味、スパイシーさが出てきて面白いマリアージュに


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2010年06月13日

尾上菊之助さんが第3回“Joie de Vivre(いのち華やぐ)”賞を受賞@フランス大使公邸

6月11日、フランス大使公邸で行われた“Joie de Vivre(いのち華やぐ)”の受賞式および祝賀会にはプレス&ワイン関係者他260名が集い、尾上菊之助さんを祝福しました。

シャンパーニュ地方ワイン生産同業委員会(CIVC)では、活動、作品などによって、“生きる喜び”を表現できる人に“Joie de Vivre(ジョワ・ド・ヴィーヴル)”賞を授与しています。日本では2008年から受賞式を行っており、第1回・華道家池坊由紀さん、第2回・和紙創作家堀木ゆり子さんと過去2回とも女性が受賞してきましたが、今回は歌舞伎界のホープ尾上菊之助さん! 選考委員は磯村尚徳さん(初代パリ日本文化会館館長・日仏メディア交流協会会長)を筆頭に、西川恵さん(毎日新聞専門紙編集委員)、小林康夫さん(東京大学大学院総合文化研究科・教授)、西角ますみさん(婦人公論編集長・読売新聞出版担当編集長)と今年からメンバーに加わった池田美樹さん(マガジンハウス「Age」編集長)の5名です。

選考基準について磯村委員は、1)歴史と伝統を体現し、かつ上品な人、2)将来性豊かな人、3)シャンパンをブームにしたアラサー、アラフォー世代の女性に受け入れられる人、と説明。菊之助さんに対して「家族ぐるみで日仏親善、文化交流の第一線でご活躍ください」とエールを送っていました。

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CIVC日本事務局の川村玲子代表から菊之助さんに記念のシャンパンが贈呈されました。
1回&2回とも洋装だった川村代表も久々の和服、エレガントな雰囲気で素敵でした♪
Joie de Vivre賞として「シャンパーニュ地方3日間の特別旅行」のプレゼントもありました!

1977年生まれの菊之助さんは、人間国宝の尾上菊五郎を父に、女優の富司純子を母に、ベルリン映画祭の銀熊賞を受賞し、NHK大河ドラマ「龍馬伝」でも活躍中の寺島しのぶを姉に持つ芸能一家、伝統ある尾上家(寺島姓)の長男。歌舞伎界を担う若手のホープとして人気も高く、父親譲りの気品ある女形は魅力。歌舞伎以外の分野(演劇、映画)でもその才能を遺憾なく発揮しています。

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副賞の6種類のシャンパン。中央左から時計回りにペリエ・ジュエ、ボワゼル、ブルーノ・パイヤール、ニコラ・フィアットはジェロボアムサイズ(3000ml)、ボーモン・デ・クレイエール、ローラン・ペリエ

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フィリップ・フォール駐日フランス大使の音頭で乾杯した後、撮影タイム!
左から駐日大使、副賞バカラ「ミルニュイ フルーティッシモ ルビー」のプレゼンターを務めた女優の草刈民代さん。当日のシャンパンは同社の「ベガ シャンパングラス」で楽しみました(貸出協力)

初めて覚えたフランス語は「s'il vous plaît シルヴプレ」だったという菊之助さん。前半受賞のあいさつは丁寧なフランス語!! 「緊張感のある舞台こそが、私にとっての“ジョワ・ド・ヴィーヴル”であると感じています」とコメントしていました。

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受賞式後は4タイプに分類されたシャンパンとビュッフェを楽しむ祝賀会。
1)エスプリ(生き生きとフレッシュなシャンパン27銘柄)、2)ボディ(コクのある力強いシャンパン11銘柄)、3)ハート(ロマンティックなバラ色のシャンパン18銘柄)、4)魂(神秘的なまでに完璧なプレスティージュシャンパン13銘柄)、4つのタイプは1)~4)の順に、20分ずつ時間をズラしながら参加者に振舞われました。

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ボディのブースでフランソワーズ・モレシャンさん発見! いつまでも優雅な方!
当日は10名のソムリエさんがサービスを担当していました。お疲れ様です♪

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ボディのシャンパンで供出されたフルーリー・ペール・エ・フィス・ブリュットはマグナムサイズ(1500ml)、容量の大きなサイズでいただくシャンパンは贅沢な気分になれます。
フルーリーは素敵なメゾンです!

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ロゼと言ったら・・・サーモンピンクの色合いが美しいビルカール・サルモン
セニエ製法のローラン・ペリエ・ロゼも外せません!

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菊之助さんのお祝いに駆けつけた寺島しのぶ&ローランご夫妻、フランス人のローランさんと結婚してから、寺島家では英語、フランス語、日本語が飛び交う国際色豊かな家庭になったそうです(笑)
温かな雰囲気が伝わってくるご姉弟でした!


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2010年05月19日

ローラン・ペリエ期間限定のガーデン ~ふたつの文化の融合~

シャンパンメゾンの『ローラン・ペリエ社』がガーデン・アートへの更なる取り組みとして、
アジア初の期間限定ロゼ色をイメージした庭園を披露します。
場所はシャネル銀座ビルディング屋上テラス『ル・ジャルダン・ドゥ・ツイード』
期間は5月21日(金)から23日(日)の3日間

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18日に行われたプレス向けプレヴューでは来日中の同メゾン当主ノナンクール会長の長女アレクサンドラさんと、ガーデンを手がけた“花の彫刻家”ダニエル・オスト氏があいさつ。まずはローラン・ペリエのロゼNVを手に、おふたりの音頭で乾杯です!

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細かな気泡が絶え間なく続き、赤い果実を連想させる香りがあたりに広がって・・・

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オスト氏は現代的庭園の禅の精神と柔らかな曲線によるミニマリズム(単純簡潔さによって効果を高めようとする芸術手法)を取り入れ、西洋と東洋の出会いを表現するため、ピンクのバーベナ(Verbena lewisia & Verbena Hortensis)を主体にした西洋の花とコケを選びました。

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バーベナの花の繊細な桃色はローラン・ペリエのロゼをイメージさせます。

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オスト作のガーデンにマグナムボトルとグラスに注がれたロゼを配して

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“東洋”をイメージしたガーデンには池があり、風の流れでピンクの花びらが様々な姿に変化して

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夕暮れになると白壁にローラン・ペリエの文字が浮かび上がり・・・
シャネルのロゴも不思議なリズムを醸し出しています。

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17時過ぎからスタートしたプレヴューもいつの間にか東京タワーがライトアップする時間帯に。
東京タワーの対面の方向からは建設中のスカイツリーも見えますよ♪

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今回の主役を務めるローラン・ペリエのロゼ!!

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輸入元サントリーワインインターナショナル(株)の八木徹代表取締役社長とアレクサンドラさん、
ダニエル・オスト氏の記念画像。
素敵なアレクサンドラさんはイヴェントに合わせたピンクのコスチューム♪

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背景に見えるのが“西洋”を描いたガーデンの全景です。
アレクサンドラさんとワイン王国村田惠子編集長との3ショット。ガーデンは開催期間終了後には潔く撤去してしまうとのこと。楽しめるのはわずか3日間のみです!

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21日~23日の期間中、ローラン・ペリエ ロゼとベージュ アラン・デュカス東京のマカロンとのセット(@2,000)をお愉しみいただけます。イヴェントの詳細はサントリーニュースリリースを要チェック願いま~す!

[るんるん]昨年リポートした『Laurent-Perrier』の記事です。
こちらも併せてお目通しいただけましたら幸いです♪
>>>http://non-solo-vino.blog.so-net.ne.jp/2009-05-22
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2009年12月12日

ロスチャイルド家のシャンパンと男爵夫人、加えてオープンカレッジのシャンパン編

PFVのプレスランチョンの翌日、またまた素敵な取材がありました。それも私の大好きなシャンパンだったので朝からワクワクしていました♪
シャンパンの名は『バロン・ド・ロスチャイルド』、ロスチャイルド3家のジョイントベンチャーによって誕生したニューフェイスで、輸入元は世界のトップ生産者のワインを多く扱うエノテカ(株)です。

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デビューしたのは「ロゼ」、「ブリュット」、「ブラン・ド・ブラン」の3アイテム

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正午過ぎに主役登場! フィリピーヌ・ド・ロスチャイルド男爵夫人です!
エノテカ広尾本店の棚に陳列してある歴代のシャトー・ムートン・ロートシルトのボトルコレクションをご主人のジャン・ピエール・ド・ボーマルシュ氏と談笑しながら見学。ブリュットが注がれたグラスを手に男爵夫人はカメラを構えるわれわれに向かって

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右手で持とうかしら? それとも左手が良い?

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わかった、両手にしましょう(笑)

前日のPFVの時と同じく、1976年の初来日当時は女優で、それ以来日本のファンになったことを語り、その後、新発売のシャンパンについて解説

まさに満を持しての発売であり、そこに至るまでには長い道のりを要したとか。かつてロバート・モンダヴィと組んで行ったオーパス・ワンがそうであったように、プロジェクトを完成させるのには時間がかかることを強調していました。自社畑はまだありませんが、現在7軒の契約農家の計220haの畑(グラン・クリュ、プルミエ・クリュ)のぶどうを購入して使っています。本拠地はコート・デ・ブランのヴェルテュで、次なる作業は綺麗なセラー造り。自社畑の購入は諸条件の良い場所探しをしているところで、ヴィンテージ・シャンパンも予定しているとのこと。同ワイナリーの方針は“クオリティ、クオリティ、クオリティ”なので、あせらず事にあたる由。

通常のシャンパンと比べて、シャルドネの使用率が高く、リザーブワインも40%と高め。ドザージュは約6g/L、デゴルジュマン後、6ヶ月間セラーに寝かせてから出荷させています。
初年度の生産量は10万本と少ないので、販売するマーケットの広さ&質の良さから判断して当面は日本だけの販売。この決断の裏には廣瀬恭久社長への厚い信頼が多分にあると感じました。

1822年、オーストリア皇帝はロスチャイルド家の5人兄弟全員に男爵の位を授けました。それ以来、同家では団結のシンボルとして5本の矢が赤い盾を囲んでいる紋章を使っています。盾の下にある3つの文字(Concordia、Integritas、Industria)はロスチャイルド家のキーワードであり、男爵夫人は「文字はラテン語です。Concordia(調和)、これはtogether皆一緒ということです。Integritas(誠実)はhonesty正直、バンカーであるロスチャイルド家にとって、これはとても重要なことです」と補足していました。カリスマ性に溢れた男爵夫人の後継者はご子息のフィリップ・セレス・ド・ロスチャイルド男爵です。

本店での会見後、麻布の「ねぎ坊主」に移動。
シャンパンに天麩羅を合わせてのマリアージュを体験。

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特別供出のワインとしてシャトー・ムートン・ロートシルト1997も登場!
ロゼは胡麻油の風味と好相性、かき揚げの海老の甘さ&てんつゆの甘さとのバランスも絶妙

バロン・フィリップ・ド・ロスチャイルドのグザヴィエ・ドゥ・エイザギール社長はシャンパンのプロジェクトについて 「最初はバロン・エドモン・ド・ロスチャイルドが言い出したと思いますが、シリアス&カジュアルな話合い(笑)から、“皆一緒に”との思いが繋がったもので、4、5年前の話です」と。また1997年ヴィンテージについては「暑かったり、凄い雨があったり、湿気があったり等、とにかく変化の多い年で、収穫は早め(9月11日から)でした。CS82%、メルロ13%、CF3%、PV2%のクラシックなスタイルで、重すぎず、今、飲み頃のワインだと思います」とコメント。

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ロゼと柿の相性は抜群でした!! 果肉の柔らかさと程よい甘さがロゼの果実風味を引き締め、何とも言えない口当たりに。酸を感じさせる赤系の果物ではなく、ロゼと共通する色合いで、触感が程よい固さの柿が良く合うと思います!

そして、この日最高のハプニングは、ロスチャイルド男爵夫人に“ハグ”していただいたことです♪
廣瀬社長、阿部常務、貴重な機会をありがとうございました!!


5つ矢はフランクフルトのマイヤー・アムシェル・ロスチャイルド、ウィーンのサロモン・マイヤー・ロスチャイルド、ロンドンのネイサン・マイヤー・ロスチャイルド(フィリピーヌ・ド・ロスチャイルド男爵夫人の家系)、ナポリのカルマン・マイヤー・ロスチャイルド、そしてパリのジェ-ムズ・マイヤー・ロスチャイルド(ドメーヌ・バロン・ド・ロスチャイルドのエリック・ド・ロスチャイルド男爵、バロン・エドモン・ド・ロスチャイルドのベンジャミン・ド・ロスチャイルド男爵の家系)を意味しています続きを読む
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2009年11月16日

『ド・スーザ』のシャンパンと2007年世界最優秀ソムリエのアンドレアス・ラーソン

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カレッジの秋期講座第2回シャンパン編では『ド・スーザ』を取り上げました。
ナパから戻ってすぐの講座だったので、ドメーヌ・シャンドンで購入してきた赤のスパークリングワインも仲間に入れ、全部で6アイテムのワインを試飲。第1フライトとして左から3本目までのブリュットを、続いて第2フライトとしてロゼ2本を利き比べました。

コート・デ・ブランの特級畑アヴィーズ村の中心にカーヴを持つ『ド・スーザ』は、ブラン・ド・ブランで高い評価を得ているレコルタン・マニュピランで、1999年からビオディナミを導入しています。
特徴は●樹齢の古いぶどう樹が多い ●ドザージュが少ない ●収穫はぶどうの完熟を待って行う

今回はその対抗馬として同じくコート・デ・ブランのル・メニル・シュル・オジェ村にある『ピエール・ペテルス』のプレステージを供出してみました(左から2本目)。シャンパン名は『キュヴェ・スペシャル・レ・シェティヨン・ブリュット ブラン・ド・ブラン グランクリュ2000』、オーナーはロベール・ペテルス氏で、彼の叔父にあたるのが著名なジャック・ペテルス氏、ヴーヴ・クリコの元醸造長です。

<第1フライト>
■Brut Tradition ブリュット トラディション(ド・スーザ)
シャルドネ50%、ピノ・ノワール40%、ピノ・ムニエ10%のブレンド。バランスが良く、万人から好まれるタイプ。講座生の6割が「好みの香り」と答えていました。

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裏ラベルにはデゴルジュマン(澱抜き)の年月が記載されており、2007年世界最優秀ソムリエであるアンドレアス・ラーソンさんの推薦マークも添付されています!

■Cuvee Speciale Les Chetillons Brut Blanc de Blancs Grand Cru2000
キュヴェ・スペシャル・レ・シェティヨン・ブリュット ブラン・ド・ブラン グランクリュ2000
シャルドネ100%。最初は柑橘系果実、スワリングでトロピカルフルーツの香りに。味に丸みがあり、熟したぶどうの良さが伝わってくるシャンパン。口中なめらか、長い余韻。講座生の5割が「好きな味わい」と回答。香り&味わいともに魅力的なシャンパン。

■Cuvee des Caudaliers キュヴェ・デ・コダリー(ド・スーザ)
シャルドネ100%。第一香控えめ。白い花、酸を予感させる香り、へーゼルナッツ、ヴァニラ。空気と触れ合うことで複雑味が増し、柑橘系果実の内側の白皮に通じるエグミ感あり
※コダリーとは余韻の長さを示す単位で、それをシャンパン名に使用

<第2フライト>
■Brut Rose ブリュット・ロゼ
シャルドネ92%、ピノ・ノワール8%、セニエ法で色素を抽出。アセロラのような明るい赤に近い色調。口当たりが柔らかく、赤い果実と合わせて楽しみたいシャンパン。

■Cuvee des Caudalies Rose キュヴェ・デ・コダリー・ロゼ
シャルドネ90%(アヴィーズ)、ピノ・ノワール10%(アイ)。典型的なサーモンピンクの色調、ヴァニラ、へーゼルナッツ、スパイス、甘草、漢方薬的なニュアンスあり。クリーミーな口当たり、複雑で奥行きのある味わい。私を含め、多くの講座生をとりこにした素晴らしいロゼシャンパン!!

<番外>
■Domaine Chandon Sparkling Red ドメーヌ・シャンドン スパークリング・レッド
ジンファンデル、ピノ・ノワールのブレンド。深みのある濃厚な色調。黒系果実やマッシュルームの香り、ぶどうの旨味とスパーシーさを備えたワイン。赤のブリュットタイプのスパークリングワインと気泡の関係については以前、メルシャンの安蔵光弘ワインメーカーから、わかりやすい解説をいただきましたので、参考までに転記しておきます。

スパークリングワインは炭酸ガスの泡を持ちますが、瓶内2次発酵をしたものは泡の持ちが良いと言われています。シャンパンのように瓶内2次発酵を行うものは、酵母と澱が長期間接触しているため、たんぱく質がワインに豊富に溶け出します。たんぱく質は界面活性作用(石鹸はこの作用を持つため、泡立ちます)を持つため、泡持ちが良くなるのです。

これに対して、赤ワインはタンニンなどのポリフェノールを多く含むため、ワイン中のたんぱく質はタンニン分に結合します。そのため、赤ワインの場合は、ワイン中に界面活性作用を持つたんぱく質が少なくなるので、泡持ちは白ワインほどではないと考えられます。

講座の翌日には、『ド・スーザ』3代目当主エリック・ド・スーザさんとアンドレアス・ラーソンさんの来日試飲セミナーが行われたので、復習&学習かたがた参加させていただきました、感謝です♪続きを読む
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2009年07月06日

ビオディナミのシャンパン・メゾン『フルーリー』

春期講座最後のシャンパン編では、シャンパーニュ地方で初めて「デメテル(Demeter)」の認証を取得したメゾン『フルーリー』を取り上げました。輸入元は虎ノ門にあるヴァン・シュール・ヴァン


大畑澄子マネージャーが仕切るワインの専門店です

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Fleury P&F

の創立は1895年。ヴィディナミ農法を導入後、試行錯誤を切り返しながら今のスタイルを確立。現当主は3代目ジャン・ピエール・フルーリー。

テイスティングワイン
#1:Brut NV/ブリュットNV
ピノ・ノワール100%、2004年60%と2003年40%のブレンド 
同メゾンの看板ワイン、ピノの厚みを感じる上質タイプ、次回はマグナムボトルで試したいです!

#2:Fleur de l’Europe/ NV フロー・ド・ロープNV
ピノ・ノワール85%、シャルドネ15%、2000年60%と1999年40%のブレンド 
平均樹齢20年、ノーベル賞の授賞式のレセプションやストックホルム市庁舎内のレストランでのオリジナルラベルとして使用されていた由

#3:Cuvee Robert Fleury1998/ キュヴェ・ロベール・フルーリー1998
ピノ・ノワール、シャルドネ、ピノ・ブラン各3分の1ずつ
98年に亡くなった父親へのオマージュシャンパンで、85%が樽発酵、15%がタンク発酵。時間の経過とともに香りに変化が現れていたシャンパン。へーゼルナッツや蜜のニュアンス、心地良い木香とエグミ感が魅力。

#4:RoseNV/ ロゼNV
ピノ・ノワール100%
透明感のある赤に近いオレンジカラー、口中ではかなりドライ、果皮からのタンニンを十分感じさせるロゼ。メインの料理でも楽しめるタイプ

#5:Blanc de Blancs DOUX1997/ ブラン・ド・ブラン ドゥ1997
シャルドネ100%
その昔、高価な甘口シャンパンを楽しんでいた王侯貴族たちの優越感が伝わってくるような癒しのタイプ。まさに一期一会、甘露な味わい。日本に輸入されている「Doux」は少ない。フルーリーのこのシャンパンは別格!

☆☆☆★☆☆☆★☆☆☆★<☆☆☆★☆☆☆★☆☆☆★☆☆☆★

講座中、いくつか質問が出たのですが、その中で気になったことがあります。
「今日のワインにはビオ臭がしませんでしたが、ビオディナミで造ったワインでビオ臭のしないものもあるのですね」というものです。

尊敬するオーストリーのニコライホフやブルゴーニュのマダム・ルロワ、ドミニク・ラフォンなどが造るワインには不快な臭いなどありません。醸造学上、「ビオ臭」という言葉はないはずですが、ここ何年か、馬小屋臭のようなブレタノマイセス由来の臭いを「ビオ臭」と表現していることが多いように感じています。

そこで・・・
講座翌日、拙オフィシャルサイトの「プロの流儀」の質問として、エノログの戸塚昭先生に
Q:
「ビオ臭」と呼ばれるものがどのようなものか、わかりやすい解説をいただけませんか?

という質問を送りました。

先生から「わかりました」というお返事をいただきましたので、今、回答が届くのを楽しみに待っているところです。すべてが整い次第、オフィシャルサイトにアップいたしますのでチェックなさってみてください!!
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2009年06月08日

カレッジ夏期講座募集開始&シャンパーニュ・リポート第3話もアップしました!

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ローラン・ペリエのアレクサンドラさんからいただいた1996ヴィンテージ
繊細で芳醇、奥行きのあるシャンパンでした。

本日(8日)から夏期講座の募集開始です。
『オーダーメイドなワイン講座 ~シャンパンの奥深さを愉しもう~』はすでに満席、キャンセル待ちとのこと。泡もの好きな方が多いことは心強いことです。暑いさかりの講座に泡は打ってつけです。

今期、実は超お薦めの講座があるのです。
日本&オーストリア友好140周年を記念した
“リーデル・グラスで楽しむオーストリアワイン”講座
です!
ナビゲーターは私とリーデル・ジャパン(株)ワイングラス・エデュケーター庄司大輔氏。大輔ファンの私としてはまさに願ったり叶ったりの講座と言えます。10日から『Wine Summit2009』の取材でオーストリアに出かける予定もありますので、最新情報をチェックしてきます。大好きなヴァッハウ『ニコライホフ』のサースさんともお会いする約束ができたのでワクワク、尊敬する生産者です。

大輔氏いわく「過去において弊社のグラスを使ったオーストリアワインセミナーははじめてかも」と。参加しないと絶対後悔する講座だと思います。

ご夫婦でいらっしゃるとグラスがペアで揃う利点もあるので、なお一層グッドです。
現在、最大収容のお教室(30名収容)をお願いしています。
人気の単発講座になりそうなので、ご興味のある方は早めにアクセスしてください!!

アサヒ・コム 穫れたてシャンパーニュ・リポート
第3回はパールとハートがトレードマークの『デュバル・ルロワ』、気になるメゾンです。
http://www.asahi.com/food/column/champagne/TKY200906050273.html
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2009年05月16日

シャンパーニュ騎士団からいただいた素敵なプレゼント『シュヴァリエ』の称号

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昨夜はシャンパン好きの私にとって最高の一日でした。
俵万智風にいうと・・・シュヴァリエ受章記念日、です♪続きを読む
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2009年03月05日

世界初のテイスティング、アンリ・ジローの『フュ・ド・シェーヌ2000』

KFW HENRI GIRAUD(株)の山崎昌義代表取締役は2003年に香港の有名なワインコレクターの紹介で初めてアンリ・ジローを味わったお話を披露。大のシャンパン好きで知らないシャンパンはないと自負していた氏が、その時に供出された1990年ヴィンテージを味わい、エレガントで力強く、フレッシュさを併せ持つシャンパンに圧倒されてしまった由。山崎氏はそれから5年あまりの歳月をかけ、今回正規輸入することになるわけですが、世界初となる『フュ・ド・シェーヌ2000』を含むアンリ・ジローのテイスティングセミナーには氏の思いがたっぷり詰まっていました。

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12代目当主クロード・ジロー氏は自社畑があるアイ村について、「アイは特別のクリュです。アイは日本語では“愛(amour)”なんですね」というスピーチをしていました。
プレスティージキュヴェ『フュ・ド・シェーヌ2000』は生産量3万本の稀少シャンパン。日本を唯一の市場にしているそうです。ぶどうは完熟するまで待って手摘みで収穫、圧搾後、すぐに木樽の中で発酵させ、さらに樽内で熟成させています。瓶熟7~8年、ドザージュは9g/L。
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2009年02月20日

シャンパン用ぶどう品種にフォーカス

カレッジのシャンパン編第2回では講座生の皆さんと面白い体験をしました。
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画像は左から
(1)オブリ・フィス ブリュットNV(ぶどう品種:ピノ・ムニエ40%、シャルドネ30%、ピノ・ノワール30%)
(2)オブリ・フィス ル・ノンブル・ドール“カンパナエ・ヴュテレス・ヴィテス”ブリュット2002
(ぶどう品種:フロモントー別名ピノ・グリ24%、プティ・メリエ20%、ピノ・ノワール20%、アルバンヌ15%、シャルドネ10%、ピノ・ムニエ8%、ピノ・ブラン2%、アンフュメ1%) ←規定8品種を使用
(3)デュフール ブラン・グルマン・エクストラ・ブリュット2003 (ぶどう品種:ピノ・ブラン100%)
(4)オブリ・フィス ル・ノンブル・ドール“サブレ・ブラン・デ・ブラン”ブリュット2000
(ぶどう品種:シャルドネ40%、プティ・メリエ30%、アルバンヌ30%)
(5)ピエール・ジモネ ブリュット・キュイ・プルミエ・クリュ・ブラン・ド・ブランNV(ぶどう品種:シャルドネ100%)

これら5本は、すべてシャンパンですが、(2)のようにシャンパーニュ地方で認められている「8品種」をすべて使ったり、(4)のように8品種の中の「白ぶどう3品種だけ(Blanc des Blancs)」を使って仕込んだシャンパンが入っています。続きを読む
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2008年11月25日

『ローラン・ペリエ』のアレクサンドラ・ペレイル・ドゥ・ノナンクールさんと

21日、22日、23日、24日の4日間、ペニンシュラ東京で開催されていた『シルク・キュリネール』
世界各国から錚々たるワイン関係者が集まり、すごいイヴェントになっていました。

3日目の23日はオーパス・ワンランチョン、フランシス・フォード・コッポラプレゼンツ ルビコン・エステート・ワインメーカーズディナーほか、そして最終日となる4日目はルフレーブランチョン、ドミナス&Chペトリュス・ワインメーカーズディナー、ドゥーツシャンパン・ワインメーカーズディナー、ローラン・ペリエ・ワインメーカーズディナーほか、超贅沢な内容が目白押しでした。
ブログで紹介したオーパス・ワンのデヴィットもロジャーも実は『シルク・キュリネール』がらみで来日していました。そして・・・昨夜!
『ローラン・ペリエ』のアレクサンドラさんのワインメーカーズディナーにお声をかけていただき、素敵な時間を過ごすことができました。これもオーパス同様仕事抜きのお誘いだったので、自分癒しの最高のひとときだったのです!

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会場は24階の『Peter』、ひな壇の背後に大きなスクリーンを設け、シャンパンの気泡が写しだされる仕掛けになっていました。幻想的なブルーが綺麗!
『グラン・シエクル マグナムサイズ』のサービスを受けるアレクサンドラさん

アレクサンドラさんとは昨年の春、初めてお目にかかりました。ごあいさつ程度だったのですが、しっかり覚えていてくださったことに感激! 見た目通りのスリムで知的なマダムです!

グラン・シエクルとはhttp://non-solo-vino.blog.so-net.ne.jp/2006-10-16
彼女の名を冠したキュヴェ・アレクサンドラ・ロゼが誕生したいきさつはhttp://www.asahi.com/food/column/wine_saijiki/TKY200704160187.html
中央の大振りのグラスにあるのが『キュヴェ・アレクサンドラ・ロゼ』
http://non-solo-vino.blog.so-net.ne.jp/2007-04-08続きを読む
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2008年06月20日

満を持して登場した『ボランジェ』の凄いロゼ・シャンパン!

シャンパン好きの皆さまに嬉しいニュースです! 
名門ボランジェから30年ぶりに新アイテムが誕生しました!!

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(左から)スペシャル・キュヴェNV、ラ・グランダネ1999、新アイテムのNVのロゼ

新ロゼはボランジェ社が約10年前に構想を立ち上げて完成させたシャンパンで、『グランダネ・ロゼ』発売以来、30年振りの新製品。まさに満を持しての発売と言えます。現在シャンパーニュ全体の8~9%がロゼシャンパンなのですが、世界的なロゼブームということもあり、味わい深いボランジェの新アイテムは人気ものになること請け合いです。希望小売価格は12,600円(税込)

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マーケティングディレクターのステファンさんは、「NVのボランジェ・ロゼはスペシャル・キュヴェを父に、赤ワインを母に生まれた子」と表現していました。5%ブレンドされている赤ワインはアイ村ではなく、ヴェルズネー村産のピノ・ノワールが中心で、100%新樽を使用、ベースとなるヴィンテージは2004年とのことでした。続きを読む
posted by fumiko at 11:23| Comment(5) | TrackBack(0) | シャンパン | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする