2009年09月10日

日本・オーストリア友好140周年を江戸文化とのコラボで@浅草『一直』

ごあいさつ
会席一直

さんを舞台に展開したNon Solo Vino 
~日本・オーストリア友好140周年を記念して~ も無事に終了いたしました。
1週間遅れのアップになってしまいましたこと、何卒ご容赦願います。
女将の気分で(笑)、ご参加くださいました皆様に心から御礼申し上げます。
本当にありがとうございました!!

ichinao.jpg

『一直』さんは明治11年(1878年)創業なので、今年で131年!
DAN先生の手によって今年3月、モダンな造りのお店になってリニューアルオープン。
加えて、6代目の江原仁さんが1960年から4年間、ウィーンの日本大使館にいらしたというダブルご縁に助けられ、日本・オーストリア140周年記念のイヴェント会場として使わせていただくことになりました。
『一直』の皆様、大変お世話になりました。
ワインと料理のマリアージュは完璧、大満足です!

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お客様をお迎えするのは「一直」心尽くしの“大根”で作った菊の花

IMG_0931砥石.JPG
見事な葵の紋入りの砥石(といし)、貴重品です!

IMG_0935一直.JPGIMG_0960剣持さん.JPG
剣持春夫マスターソムリエはいつも見事なサービスをしてくださいます!
ありがとうございます!

IMG_0926ワイン.JPG
ウエルカムドリンクは
■ザーヘル・ゲミシュター・サッツ・ゼクトNV、古都ウィーンで造られている泡ものです
140周年を祝うシャンパンは
■5月にシュヴァリエの称号をくださったローラン・ペリエ社のグラン・シエクル! 

白ワインはヴァッハウ最高の生産者の競演。格付けもすべてスマラクトクラス、幸せです~
■クノール グリューナー・ヴェルトリーナー・シュット・スマラクト2007
■ピヒラー リースリング・デュルンシュタイナー・ケラーベルグ・スマラクト2006
■ニコライホーフ イム・ヴァインゲビルゲ・グリューナー・ヴェルトリーナー2002 

赤ワインはカンプタール・ランゲンロイスの
■ブリュンデルマイヤー セシル・バリック ピノ・ノワール2004

甘口ワインはノイジードラーゼ・イルミッツの
■クラッハー トロッケン・ベーレン・アウスレーゼNV

IMG_0968茶巾ゴマ豆腐.JPGIMG_0970ヒスイ.JPG
お通しは
■茶巾胡麻豆腐 小口才巻海老入り レモン割加減出汁 玉山葵
■かますひと干し煎り酒盗焼 翡翠(ひすい)銀杏バター炒め

IMG_0974丸椀.JPG
お椀は
■丸椀(丸はスッポンのこと) 芽葱 焼餅 つゆ生姜

うかつにもお造り(江戸まぐろ重ね造り)、御焼物(えぼ鯛西京焼)は撮り忘れ~

IMG_0991横.JPG
御煮物は
■東坡肉(豚の角煮のこと) にごし芋あんかけ ほうれん草の熱浸し とき辛子

IMG_1065.JPG
お食事は
■松茸と鱧の御飯 糸三ツ葉、香のもの

止椀は
■京湯葉 三ツ葉 粉山椒続きを読む
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2009年07月24日

オーストリア交流年の第3弾はNon Solo Vino@浅草『一直』で!

日本&オーストリア間で修好通商条約が締結されてから140年目の今年は
“オーストリア交流年2009”ということで様々なイヴェントが開かれています。

2005年以降オーストリア・ワイン・マーケティング協会(AWMB)からサポート
をいただき、ワイン事情を取材している私も、ワインラバーの皆様に同国のワ
インの魅力を知っていただきたいと思い、いくつかの活動をしています。
今日はその第3弾、Salone“Non Solo Vino”@浅草『一直』のご案内です。

.jpg
Non Solo Vino ”日本&オーストリア友好140周年記念イヴェント”
~江戸の伝統美とオーストリアワインの融合~
日時:9月3日(木)19時~
会場:浅草 会席「一直」http://www.ichinao.com/
定員:22名 定員になり次第、締め切ります
満員御礼。只今、キャンセル待ちです。
会費:35,000円(料理、ワイン、玉代、税すべて込)
連絡先:Non Solo Vino



音楽とワルツの都ウィーンには伝統に裏打ちされた長い歴史があります。
ウィーンに対抗できる場所はどこ?と考えた結果、江戸文化&伝統芸能を今も色濃く残す“浅草”にフォーカスしてみることにしました。会場となる会席『一直』の親方が現地オーストリアの日本大使館で3年間活躍していたこと、さらには同店が浅草芸者や幇間(関東には5名ほど、浅草には4名しかいません)の伝統芸を支援・推進している強力な存在という嬉しいご縁もあり、お話がスムーズにつながりました。

当日は幇間(ほうかん)の伝統的なお座敷芸や浅草芸者の邦楽&舞踊の和の世界をご鑑賞いただきながら、『一直』の料理とオーストリアワインのマリアージュを堪能していただきます。

ワインはオーストリア文化の核となるウィ―ンと世界遺産の地ヴァッハウのトップクラス6アイテムに加え、今5月シュヴァリエの称号をくださったローラン・ペリエ社のトップ・キュヴェ「グラン・シェクル」も用意しました。
江戸の伝統芸とオーストリアワイン&和食のコラボレーションを、Salone“Non Solo Vino”ならではの一期一会の空間で体感してください。

ナビゲーター:青木冨美子
ソムリエ:剣持春夫マスターソムリエ
ワイン
スパークリング:ザーヘル・ゲミシュターサッツNV(ウィーン)
シャンパーニュ:ローラン・ペリエ グラン・シエクル
白ワイン:1) クノール・リースリング・シュット・スマラクト2007、2) ピヒラー・リースリング・ケラーベルグ・スマラクト2006、3) ニコライホフ・イム・ヴァイン・ゲビルゲ・グリューナー・フェルトリナー・スマラクト2003(すべてヴァッハウ) 
赤ワイン:ブリュンデルマイヤー・セシル・バリックPN2004(カンプタール)
甘口ワイン:クラッハーTBA・NV(ノイジードラーゼ) 
グラス:リーデル・ジャパン(株)協賛
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2009年03月18日

青木冨美子のオフィシャルサイトができました♪

サクラ.JPG
http://www.non-solo-vino.net
Non Solo Vinoな空間からいろいろな情報発信をしていきたいと思っています。
「プロの流儀」に関しては、内容の濃い特別のページにしたいので、ワイン界の錚々たる皆様にご協力を仰ぎました。戸塚昭先生をはじめとする、村上安生、田中康博、味村興成、安蔵光弘、渡辺正澄の各氏と尊敬するソムリエの剣持春夫氏、東大名誉教授鉱物学の武田弘先生のお知恵もお借りできそうなので、とても光栄なことだと思っております、感謝です♪

新設したHPを通して、ワインの伝道&活性化ができれば、心から嬉しく思います。

20日からフランス取材に行ってきま~す!
リヨンではマルシェ視察、北ローヌではギガル&シャプティエの双璧訪問、ヌフ・デュ・パプでは待望のドメーヌ・ペランへ。ボルドーでは『神の雫』最終回に登場していたCh・ル・ピュイやサントリー買収後、26年目に入るChラグランジュをチェック! Chラトゥールでのプリムールテイスティングも。
そして、シャンパーニュのボランジェではヴァン・クレール体験を含めた視察、ローラン・ペリエでの至福の時間などなど・・・飛び切り素敵な内容に今からワクワクしています♪
現地生情報はHPとブログでも展開していきたいと思っていますので、よろしくお願いいたしま~す。
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2008年10月11日

【番外編】 渡辺先生が解くNon Solo Vinoの料理とワインの相性

『Non Solo Vino』 の第1部、第2部で、一躍アイドルになってしまった渡辺正澄先生(農学博士)に、当日のマリアージュについて分析していただきましたので番外編としてアップしておきます。
ベースの資料は当日配布させていただきました「料理とワインの相性表」です。
ご参加くださった皆様方にとりまして、相性診断の良きヒントになれば幸いです。

P1000268 2部.JPGP1000262渡辺先生.JPG
渡辺先生との掛け合いは漫才コンビになった気分で(笑) photos by Shizuka続きを読む
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2008年10月07日

第2部の『Non Solo Vino』は桐島洋子先生の世界で

第2部
第2部の開始です。階を移して、桐島洋子先生の講和の時間となりました。
ここで15分だけ時間を頂戴して、皆様にブラインドテイスティングに挑戦していただきました。


ブラインドワインのコメンテーターは、剣持春夫、渡辺正澄、小林史高の各先生

IMG_6013第2部 コピー1.JPG
IMG_6003第2部 コピー3.JPG
渡辺先生の珍回答に、会場はまたしても寄席状態。先生のキャラは参加者に大受けでした!

さて、秘密のワインは、
(1)桐島洋子先生に関係するもの
(2)フィンガーフード(キャベツとタンドリーチキンのタルトレット)
がヒントだったのですが・・・

IMG_6020第2部料理1.JPG


Photo by happy-san

実は今回の2種のフィンガーフードを選択するまでには、隠れた苦労がありました。
松本楼のシェフが画像にあるだけのサンプルを作ってくださったのです。
第2部のサプライズ企画に合わせ、小坂室長はじめスタッフの面々が、ブラインドのワインを試飲して、一番相性の良い2種類を考えてくださいました。ここまでやってくださるレストラン、普通ありませんよ!!  ホント、感謝、感謝です。続きを読む
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2008年10月05日

皆様に感謝、感謝のNon Solo Vinoです!

IMG_6061お花.JPG
久々の開催となったSalone『Non Solo Vino』@松本楼
ご参加くださった皆様、本当にありがとうございました!!
Non Solo Vino、 ワインだけじゃない“プラスα”をご体感いただけましたら、嬉しい限りです。
唯一の気がかりは終電時間・・・閉会が遅れましたこと、平にご容赦願いま~す。

画像は、スマイルキャッチャーのえめぞ~さんが担当してくれたので、
私は安心して進行役を務めることができました。ありがとうございました!!
IMG_6069メニュー .JPG
松本楼様お手製のメニュー。小坂室長にも感謝の意を! 
http://www.matsumotoro.co.jp/
IMG_5959シャンパンラインアップ1.JPG
右から供出順に
「テタンジェ・キュヴェ・プレステージ・ロゼ」、「ローラン・ペリエ・キュヴェ・ロゼ・ブリュット」
「ビルカール・サルモン・ブリュット・ロゼ」、「ボランジェ・ロゼ」
贅沢なロゼ饗宴になりました!続きを読む
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2008年09月04日

緑に囲まれた松本楼でロゼ・シャンパンの饗宴を! 講師は桐島洋子先生で!!

Non Solo Vinoロゴ.jpg

長らくのご無沙汰でした!
Non Solo Vinoファンの皆さまからのご要望にお応えして、
タイトル通りの素敵な会を久々に開催することにしました!
講師&会場ともに印象深かった2006年12月1日の会から、
1年半あまりが過ぎました。
http://non-solo-vino.blog.so-net.ne.jp/2006-12-02
http://non-solo-vino.blog.so-net.ne.jp/2006-12-02-1

あの会以上のものにしなければ・・・との思いがあり、考えました。
結果、作家の桐島洋子先生にご登場いただくことにしました。
女性として、母として、自信に溢れたかっこいい生き方をしている桐島先生に!

会場となる松本楼の企画室長小坂あや乃さんも先生の大ファンなので、
力強い応援をいただき、私も大船に乗った気分でおりま~す。

ウエルカムドリンクの後、
<第一部>がフレンチでのディナー
こだわりのロゼ・シャンパン4種をお料理に合わせて楽しんでいただきます。
ワインについては『レコール・デュ・ヴァン』の剣持春夫校長がいらっしゃいますので、
ワンランク上のワイン談義ができると思っております。

その後、階を変えて
<第ニ部>桐島洋子先生のセミナー
開始前に、少しだけお時間を頂戴しての青木の“サプライズ企画”が・・・乞う、ご期待!続きを読む
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2006年12月03日

国際政治記者の西川恵講師、凄すぎました!

リアルタイムで美食外交の裏にある政治的駆け引きを見てきた西川講師ならではお話、凄いの一言に尽きます。
素晴らしい美食体験と、“知性”が光る美食外交の裏側の興味深いお話が聞けて主宰としては大満足の会になりました♪


オーストリアにあるニコライホフのサース夫人が特別参加してくださいました。大好きな方です!
ドイツ語でご挨拶した時には、渡辺正澄先生が名通訳に!
山本博先生からはエールをいただき、会の後半には参加者との交流を楽しんでいただきました。


本間るみ子&山本博両先生がムルソー談義、画像からも光沢のある色調がわかります!


大谷社長、阿部常務、桜町部長! 飛び切りのワインをありがとうございました!!
リーデル・ジャパンの親愛なる庄司様、グラスの協賛、協力、感謝しておりま~す!


今回も笑顔ハンターのえめぞーさんの活躍で、“スマイルさん”をたくさんキャッチできました♪





中国国家主席をキーにした美食外交 by Megumi NISHIKAWA
国際政治記者として豊富な経験をお持ちの西川講師、まさに“Non Solo エリゼ宮(エリゼ宮だけでない!)」なる展開を見せてくださいました。今回はエリゼ宮そのもののもてなしは少なくして、中国の胡錦濤国家主席の仏・英・米でのもてなしと小泉首相を比較。

中国側にとって、国連の常任理事国5カ国の中で、仏・英・米3カ国は重要国であり、それら3国からいかに丁重なるもてなしを受けるかで、中国は国内の権力基盤の強化、権力の存在を明確に示すことになる、という内容を実際に訪問した年月日と美食外交で供されたメニュー(料理とワイン)から分析。国家元首としての接待なのか、あるいは公式訪問としてなのか、それ次第で相手側のもてなしは大きく違ってしまい、料理&ワインの格も下がるという、メニューの裏に隠された政治的な駆け引きなのです。

米のプッシュ大統領は小泉前総理が、超お気に入りで、そのもてなしも国家元首並だったことがホワイトハウスの首相歓晩餐会のメニューから読み取ることができます。つい先日の阿部新総理中国訪問では、供出される“スープの格の違い(上から順に燕の巣、ふかひれ、なまこ)から、両国間で微妙な駆け引きがあった裏話も披露され、興味深いお話が続きました。

説得力ある語り口で、「西川講師、さすが!」というのが私の正直な感想です。
貴重な時間を、ありがとうございました♪

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2006年12月02日

エリゼ宮の食卓とジョエル・ロブションのメニューの贅沢コラボ 【その1】

晴天に恵まれた昨日、第6回『Non Solo Vino』を開催いたしました♪
ご参加くださいました80名の皆様、本当にお疲れ様でした♪

Non Solo Vinoのメニュー            会場内のシャンデリアはバカラ製


冒頭、会場となった1階『ラ・ターブル・ド・ジョエル・ロブション』の佐田シェフから、メニューの説明がありました。今回、佐田シェフは西川恵講師の『エリゼ宮の食卓』を熟読し、J・ロブション氏自慢のお料理とのコラボレーションで、2度と再現できないメニューを考えてくださいました。そして、そのお料理と組み合わせるワインについては、剣持シェフソムリエこだわりのセレクトで、“最高のマリアージュ”を体験することができました。



エリゼ宮のメニューの基本は「前菜、メイン、サラダ、チーズ、デザート」と極シンプル、最高級の食材を使うことで知られています。また、お食事に要する時間は「55分」と決められています。
昨日の『Non Solo Vino』では、「アミューズ・ブーシュ(フォアグラ)、オードブル(オマール海老)、メイン(鴨)、サラダ、チーズ、デザート」というオリジナル構成になっており、上質なフォアグラ、黒トリュフ、シャラン産の鴨などの食材を見て、佐田シェフの思い入れを感じることができました。
西川講師の講話を入れた約3時間が、ご参加いただきました皆様にとって、“至福のひととき”だったことを心から願っております♪


a.フォアグラをブリオッシュとドミ・セックのアプリコットでサンドしたアミューズ・ブーシュ
フォアグラの中心温度54度、お湯の温度80度で仕上げたロブション氏のスペシャリテ
ブルーノ・パイヤールのシャンパンと合わせて楽しみました。
b.ブルターニュ産オマール海老のサラダ仕立て、根セロリのムースと甲殻類のジュレを添えて
黒トリュフを散らし、甲殻類のコンソメゼリーでアクセントをつけたロブション氏のスペシャリテ
剣持シェフソムリエのコメント:アルベール・グリヴォーはムルソーでNo3に入る卓越した造り手です。オマール海老はシャルドネとの相性がとても良く、『ムルソー・プルミエ・クリュ・レ・ペリエール2001』はナッツや蜂蜜の香り豊かで、酸味が上品。時の経過と共に奥行き、ふくよかさが広がります。2003年にワインコンクールで銀賞を受賞しているワインです。


c.シャラン産鴨のロースト、季節のキノコとニョッキ添え、ソース・サルミ
鴨の血に赤ワインを加えたソースで、まろやかさが出るようにフォアグラバターを使用
剣持シェフソムリエのコメント:優秀なネゴシアンであり、長期熟成型のワインを得意とするルイ・ジャド社の『ニュイ・サン・ジョルジュ・テール・ブランシュ1999』はフルボディで、色調も濃く、タンニンも豊か。5年、10年、20年と熟成することで旨み、凝縮感が際立ってきます。ソース・サルミに合わせるには、ある程度骨格のあるワインとあわせることが必要です。
d.サラダ・パストラル
数種類のハーブを使ったサラダ、黒トリュフたっぷりのロブション氏のスペシャリテ


e.ロックフォールチーズ
本間るみ子氏のコメント:羊の乳から作るロックフォールは王様のチーズと言われています。コンテやパルミジャーノ以外のチーズはほとんど1年以内に消費されてしまいます。11月、12月に出産した羊の乳から(翌6月まで)チーズを作りますが、4ヶ月以上の熟成が義務付けられているので、6ヶ月目をピークと考えると、11月以降、今がまさに旬の時期と言えます。
山本博先生のコメント:『クロ・デ・パプ』はシャトーヌフ・デュ・パプの建物の古い廃墟のそばにあるトップの畑を所有しているドメーヌの、素晴らしいワインです。
f.クラシックなリンゴのタタン、なめらかなバニラのクリームとアイスと共に
ソーテルヌのシャトー・ドワジィ・ヴェドリーヌ1998と楽しみました。


ワインは左から
g.ルイ・ジャド社のニュイ・サン・ジョルジュ・テール・ブランシュ1999/ワイン協賛:日本リカー株式会社
h.ドメーヌ・アルベール・グリヴォー・ムルソー・プルミエクリュ・レ・ペリエール2001
/ワイン協賛::株式会社ラック・コーポレーション
i.ブルーノ・パイヤール・ブリュット・プルミエ・キュヴェ
j.シャトー・ドワジィ・ヴェドリーヌ1998 ソーテルヌ
k.ドメーヌ・クロ・デ・パプ シャトー・ヌフデュ・パプ2002/ワイン協賛:エノテカ株式会社

昨日は進行役だったこともあり、西川恵講師のお話を100%聞きとることができなかったので、MDを聞き直している私ですが、その内容に改めて感嘆しています!Non Solo Vinoでしか聞けないお話だったのでは、な~んて思っています(笑)。
【その2】では、その概略をさらりと。皆様の笑顔はphoto by えめぞ~で行きま~す。

最後に剣持シェフソムリエ&山本博先生絶賛のワインをご協賛くださいました株式会社ラック・コーポレーション様、日本リカー株式会社様、エノテカ株式会社様、本当にありがとうございました!
また、佐田シェフおよび細やかな気配りでスマートなサービスをしてくださった剣持シェフソムリエ、小林支配人、スタッフの皆様、大変お世話になりました。心から御礼申しあげます♪

posted by fumiko at 22:30| Comment(10) | TrackBack(0) | Non Solo Vino | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年10月14日

第6回 『Non Solo Vino』の会場となるシャトーレストラン ジョエル・ロブション



恵比寿に用事があり、出かけたついで、夜景撮影の腕試し。
ガーデンプレイスの中庭から見たジョエル・ロブション の佇まい、キレイ、キレイ
12月1日、開催予定の第6回 『Non Solo Vino』も、お陰さまで定員80名
満席になりました!! 1階のフロアー貸切の会になります。
『Non Solo Vino』だけのオリジナル構成で行きま~す。
参加予定の皆様、体調を整え、今から楽しみにお待ちください。

日時:2006年12月1日(金)18時30分~
場所:恵比寿 『シャトーレストラン・ジョエル・ロブション』
〒153-0062 東京都目黒区三田1-13-1 恵比寿ガーデンプレイス内
電話 03-5424-1347
定員:66名→好評につき「80名」に枠を広げました!
会費:19,800円(消費税・サービス税込)
テーマ:「エリゼ宮、ホワイトハウス、バッキンガム宮殿の美食外交饗宴」
講師は毎日新聞国際政治記者、西川恵氏。サントリー学芸賞を受賞した
「エリゼ宮の食卓」がベースになっています。

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2006年07月29日

会場は抱腹絶倒! 葉山&渡辺両講師   <その2>

『ボア・ド・ブローニュ』では落ち着いた雰囲気のディナーをenjoy!たくさんの笑顔に囲まれ・・・


第ニ部は会場を3階から2階に移し、メインゲストである葉山考太郎先生の講話からスタート


5月に講談社から『偏愛ワイン録』を上梓した葉山先生は「造るワインの品質が高いほど、変人が多いと感じます」と断言。「別に“人柄”を飲むわけではないので」と付け加えてはいましたが、トップバッターとして取り上げたのが、ブルゴーニュのマダム・ラルー・ビーズ・ルロワ。完璧主義者でミスを絶対見せようとしない彼女を、葉山先生は「イチロー選手と重なる」と話されていたのが印象的でした。おっとり見えても策士的なドミニク・ローラン、エネルギーの塊アンジェロ・ガイヤ、高貴な紳士リーデルのゲオルグ社長、夫婦愛の結晶『プロヴィダンス誕生物語』等、彼らを取材した折の「裏話」や「私見」もたっぷり披露してくださいました。葉山ファンはセミナー後、サインや記念撮影で大満足。第ニ部も無事終了しました!

第三部はアルコールの酔いもまわり、絶好調になってきた渡辺正澄講師の登場です! 
再度シャンパンが供出されます。続いて松本楼ご自慢のカレー、そしてサワークリーム。
でも・・・先生の「料理とワインの相性」セミナーは完全に飲酒運転になっている~(苦笑)
会場は爆笑の渦、Non Solo Vino始まって以来の寄席状態です!



先生は、香辛料をたっぷり使って作るカレーには、ドイツの香り高い品種ゲヴュルツトラミネル(“ゲヴュルツ”は香辛料の意味)と合わせたり、辛味は甘味によって消し去ることができる、と解説した後、「ウクライナはボルシチの発祥地です。香辛料がたっぷり入ったボルシチに生クリームを使うと辛味が緩和されますし、ブルガリアではプレーンヨーグルトを使います。カレーとシャンパンを合わせる場合、炭酸ガスがまず口の中のカレーを洗い流し、サワークリームを少し添えることで口中に残っているカレーの辛味が消えてしまいます。これはサワークリームの中の乳酸が、シャンパン中の乳酸と合うからです」と述べ、なんとか第3部の結論にたどり着くことができました。ふ~っ(溜息)。
渡辺先生と初対面の参加者は、先生のお茶目なキャラにビックリしていました。


私が松本楼をお借りして第4回を開催した理由のひとつに「シャンパンとカレーの相性」を確認したいという思いがありました。そしてそのシャンパンは、大好きな映画 『カサブランカ』や『月の輝く夜に』に登場する『マム・コルドン・ルージュ・ブリュットNV』と決めていました。松本楼ご自慢のカレーなら私にとって絶好のチャンス、これは嬉しいことでした。

美食学の大家、塩田正志先生は以前、このように話されていました。
「美食学見地では、“格”がとても重要です。ですから、カレーと泡物を合わせる場合、バランスの点から言って、シャンパンではなく、ヴァン・ムスー(フランス・シャンパーニュ地方以外で造られる発泡酒)がお薦めです。ただ、カレーで口の味蕾を刺激し、さらに泡で刺激を受けると味蕾が不感性になるおそれがあります。体感的美食学の権威で、『美食の王子』と言われたキュルノンスキーなら、柔らかく口を洗うという意味で、ロワールのヴーヴレの辛口のペティアン(微発泡)を選ぶでしょう。一般論ではヴァン・ド・ターブルクラスのヴァン・ムスーが最適です。ただ、フレンチの正餐後にカレーをいただくということなら、“格”においても問題ないので、カレーとシャンパンを合わせることができます」と。


画像協力:日比谷・松本楼

この機会に実践したかったのは、コレです♪
シャンパンが甘口タイプなら文句なしにカレーと良い相性を示します。なぜなら、辛味と甘味の対極にあるからです。ですから、第三部でマムのやや辛口タイプのシャンパン『カルト・クラシック』を出せば、もちろん相性は◎。でも・・・今回はブリュットタイプです!2つの相性は決して良くありません。
そこで、両者の仲立ち役に「サワークリーム」が登場しました。これを添えて出すことで 「乳酸効果による相性の良さ」を実証することができます。
カレーを単独で食べた時と、そのカレーに「サワークリーム」を少し加えて食べた時の印象は全然違いました。渡辺先生によると、その理由はサワークリームの中にも乳酸があり、MLFをしているシャンパンの中にも乳酸があるからだそうです。炭酸ガスによって口の中のカレーの辛味が緩和され、まだ多少口中に残っている辛味を、今度は乳酸が完全に消し去る。先生考案の「料理とワインの相性診断」の実践編は完璧でした。会場からも賛同の声をいただき、嬉しく思っていま~す。

最後に素晴らしい舞台を提供してくださった松本楼の小坂企画室長始め、小倉総支配人、高橋ソムリエ他皆々様、心から御礼申し上げます!
ご協賛くださったサントリー(株)様、ありがとうございました!やっぱりマム、大好きです♪

第5回『Non Solo Vino』の告知
次回は9月21日(木)、18時30分~を予定しています。
●講師:本間るみ子氏 フェルミエ社長
●内容:短時間でマスターするチーズ塾と『チーズ・プラトー(チーズによるアート)』の面白さ
http://blog.so-net.ne.jp/non-solo-vino/2006-01-14-2
●会場:西麻布のリストランテ『イル・バンビナッチョ』
●定員:30名
●会費:12,000円
*興味のある方は早めにご連絡願います。>>>Non Solo Vino まで

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2006年07月28日

最高のロケーション、素敵な舞台になりました♪  <その1>

第4回 『Non Solo Vino』 が終わり、ホッと一息の私です。
http://blog.so-net.ne.jp/non-solo-vino/2006-06-03
ご参加くださった皆様、本当にありがとうございました!!
この回から、場所もご馳走のひとつと考え、講師&テーマに合わせて変えていますが、7月の舞台は“木々の緑”に囲まれた日比谷公園にある松本楼でした♪


まずは、第一部の公開です。3階の『ボア・ド・ブローニュ』で正統派フレンチを愉しみました。ここでは2種類のシャンパン、赤ワイン&甘口タイプの4アイテムをそれぞれの料理と合わせ確認。
グラスもワインのタイプに合わせセレクトし、中心となるシャンパンにはリーデル・ジャパンのキュヴェ・プレステージ(ボウルの底に傷があることで泡立ちが良くなっている)グラスを使いました。



最初のシャンパンは今年6月から高瀬物産(株)が新規アイテムとして扱い始めた『モントードン・ブリュット・レゼルヴ・プルミエール』。若干の熟成香、へーゼルナッツの香り、アプリコット、ドライフルーツなどのニュアンスがありました。
「ウナギのバルサミコ焼きとフォアグラムースのマルブレ仕立て(左下)」と「オマール海老のオレンジ風味マリネ、夏野菜のガスパッチョソース」と合わせましたが、バルサミコ酢の中に含まれるグルコン酸は魚の臭みを消す働きがあるそうです。オマール海老はコクがある味わいなので、MLFをしているシャンパン(乳酸を含んでいる飲料)とよく合います♪
 

参加者の表情がだんだんと輝いてきました! これはシャンパンの中にあるミネラルと炭酸ガスが飲み手を心地良く、爽快にさせる効果があるからだそうで・・・



2番目に登場したのは、(株)中島董商店が4月から新たなアイテムとして入荷した『アンリオ・ブリュット・ロゼNV』、鮮やかなサーモンピンク色を備えた爽やか系、ドライな味わいのシャンパンです。
3番目は、(有)ワイナリー和泉屋協賛の『コッリオ・ロッソ2000 ボルゴ・デル・ティリオ』で、鮮やかなガーネット色のメルロー&CSの混醸のフリウリのワインでパワーある長期熟成タイプ。渡辺先生は 「色調は濃く、まだ若々しい紫色が残っています。ワインは最初の30分で香りが開いてきます。今回驚いたのは、抜栓して数日後、ボトルに残っていた数センチのワインを飲んだところ、ボルドーの10年ものと思えるような素晴らしさでした。私個人としてはあと5年待って飲むとこのワインの本領が発揮されると思います」とコメント。オーナーは元薬剤師だったというだけあって、細かなデータ分析やワイン研究に余念がない方のようです。http://item.rakuten.co.jp/wine/580290/




画像左上は「真鯛のポアレ、茸のコンフィを添えてプロバンス風サフランソース」、右上はメインの「牛フィレ肉のステーキ、アンチョビとエストラゴンのモンパンシェバターと共に」です。それぞれをロゼシャンパン、赤ワインで愉しみました。
料理&ワインの組み合わせについては、渡辺正澄先生がご自身の力作「ワインと料理の相性表」を資料にしながら参加者に解説。料理とワインが供出される度毎に的確なコメントをご教授くださいました。特に先生の“こだわり”が出ていたのは、各テーブルに用意されていたディジョンのマスタードとレモン。松本楼のシェフが作るお料理はパーフェクトですが、もし料理の味わいに酸味が足りないと感じたり、味わいが弱いと感じた時に両者をつなぐ仲介役として、「これら2種を使うと良いですよ」と薦めてくださいました。さすが料理とワインの相性の達人!

渡辺先生は最後、我々に面白い仕掛けをしてきました。それは甘口ワインと「マンゴーのプディングとココナッツのクリームソース」の組み合わせ。ワインはモトックスが扱っているカリフォルニアの『シンフォニー』で超リーズナブルなクラス、軽く炭酸ガスを含み、香りには若干のスパイシーさとマスカットの甘やかなニュアンスがあります。グルナッシュ・グリとマスカット・オブ・アレキサンドリアの交配から生まれたシンフォニー種の個性が良く出ていると感じました。
渡辺先生いわく「ここでは、マンゴーに“コショウ”を加えることがポイントです。マンゴーを食べてワインを飲むと、少し“タンニン”を感じるので、マンゴーにコショウを加えることでバランスを取ります。この場合、ペパーミントでも構いません」と。全員が渡辺マジックを実践。口中での相性は◎、両者の関係はとてもまろやかになりました♪



フレンチを愉しんでいた我々がセオリー通りに進むなら、ソーテルヌやバルザックの超高級甘口ワインで着地するのがお約束。今回、敢えて格の違う甘口ワインを供出した背景には、渡辺先生が長年培ってきた独自の「相性」を、Non Solo Vinoに参加してくださった皆様に体感していただく目的がありました。私は奥が深い経験だったと思っています♪

渡辺正澄先生~、ありがとうございました! 
グラスをご協賛くださったリーデル・ジャパン様、また、ワインをご協賛くださった高瀬物産(株)様、(株)中島董商店様、(有)ワイナリー和泉屋様
Non Solo Vinoを引き立ててくださり、心から感謝いたします。ありがとうございました!

さて、第ニ部、葉山考太郎先生による講義、渡辺先生による『カレーとワインの相性診断』は、次回のBlogでご報告します。急がなくっちゃ♪

posted by fumiko at 23:23| Comment(10) | TrackBack(0) | Non Solo Vino | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年05月26日

佐藤護シェフの世界を味わう

リストランテ『カシーナ・カナミッラ』で開催された第3回『Non Solo Vino』で佐藤シェフ
が腕によりをかけて作ってくださった料理の数々。
画像は10種類のAntipastiの中から「尾鷲産生ウニ、トマトのコンソメゼリー寄せ」「明
石産タコのモザイク仕立て バジリコソース」「イタリア産ホワイトアスパラガスと黄卵の
マリネ」と、3種類のPrimi piattiの中からの一品「イタリア産ウサギのトマト煮込みソー
ス和え フェットッチーネ」。
参加者一同、フレッシュな素材を使った愛情たっぷりのお料理に大満足していました。

  
  

Secondi piattiの「天然鯛の香草塩釜焼き」を前に佐藤シェフと、「『マンジャ・ペッシェ』
時代から魚の扱いには慣れています」と望月マネージャー

  

>>>エル・ア・ターブルに紹介された『カシーナ・カナミッラ』情報

posted by fumiko at 23:23| Comment(7) | TrackBack(0) | Non Solo Vino | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年03月17日

知識の泉! 塩田ワールド

塩田正志先生の“美食学”、無事終了しました♪
普段先生とは雑談ばかりの間柄なので、講師としての先生のお話を伺うのは今回が初めて。
まずはびっくり! 実体験に裏付けされた知識の数々が、先生の饒舌な話術に乗り、どんどん溢れ出してきます。留まるところ知らずの印象です。前半はなんと科学の世界アインシュタインにまで話が及び、その博学には舌を巻きました。同時に自分の無知を実感(苦笑)

後半は、<いかにおいしく食べるか>のコツをユーモアたっぷりに伝授してくださり、参加者からの質問も交え、会は大いに盛り上がりました。WINE & DINEも佐藤シェフと望月ソムリエという最高のコンビが最高のマリアージュを考えてくださったので、今回は大船に乗った気分の私。長本和子オーナーにも大いに感謝しています! 参加してくださった皆様方、風雨の中、お疲れ様でした!!



次回 『Non Solo Vino』 は5月25日、講師は海外、特にパリやNYで注目の無印良品『MUJI』ショップ、この立ち上げから関わり、“シンプルライフ”の提案やシャンパンの小道具の創作等で活躍中のグラフィックデザイナー麹谷宏先生を予定しています。 何がヒットするかわからない今のご時勢、“時代を先取りする麹谷式着眼点”にフォーカスしてみたいと考えています。まあ、「麹谷先生といえばシャンパンしかないでしょう」ということで、ワインについてはすべて泡物で行きたいと思っています。

posted by fumiko at 01:23| Comment(23) | TrackBack(0) | Non Solo Vino | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする