シャンパーニュ講座春季スタート
ピエール・ペテルスは19世紀半ばにガスパール・ぺテルスがぶどう栽培を開始したことからスタートし、現在は6代目のロドルフ・ペテルスがメゾンを引率。ワイン界のトップ生産者たちとのコラボレーションでも活躍しています。
両メゾンは、◎ネゴシアン・マニピュラン ◎古樹を重用 ◎土壌の活性化 という共通項があります。
ド・スーザの場合、樹齢は平均45年、古いもので50~100年。ピエール・ぺテルスは平均35年、古いもので超65年。
ル・メニル・シュール・オジェのシャルドネは「強靭な酸味と強烈なミネラル」を誇り、熟成によって本領を発揮します。ペテルスでは代々引き継がれてきた自社畑で、時間をかけて優良な株を選定し、それらを苗木として使用する“マサル・セレクション”を取り入れているので、様々な特徴を持ったシャルドネがペテルスならではの味わいを醸し出しています。
醸造面において、ド・スーザはスタンダード・キュヴェ、レゼルヴはホウロウ加工された鉄製キューヴタンクで発酵・熟成。3Aの熟成には一部卵型の木樽、キュヴェ・コダリー、ミレジメの場合、シャルドネは木樽、ピノ・ノワールは大樽で発酵させています。
ピエール・ペテルスはステンレスタンク、フードル(大きな木樽)、セメントタンクを活用
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講座リポートの前に・・・
2月に来日したド・スーザの情報をまとめておきます!
輸入元wine to styleの招聘による来日記念プレスセミナーでは、
コトー・シャンプノワ・ルージュ(右)を含む6アイテムが登場
自然環境に配慮したド・スーザはラベルの素材にまでこだわり、
ぶどうの蔦を原料に和紙のような質感のものを作りました!
画像提供:WTS
1950年代初頭、アントワーヌ・ド・スーザ&ゾエミ・ボンヴィウがメゾンを創業。2代目エリック&ミッシェル夫妻(2枚目の画像/中央と右端)は、繊細なチョーク質土壌を生かし、ビオディナミ農法を導入して、深く根を張った樹齢のぶどう樹を活用したシャンパーニュ造りに尽力。醸造面でもメゾン独自のスタイルを深く追求し、世界から高評価を受けていました。
そんな最中、「2023年エリック当主が60歳で急逝」という知らせが届き、シャンパーニュ業界に衝撃を与えました。
今年2月に来日した長男ヴァランタンさんと次女ジュリーさん、今回は同行していなかった長女シャルロットさんたち3人は、2020年からメゾンに参画してエリックさんをサポートしていた由。現在、亡き父の遺志を引き継ぎ、母親ミッシェルさんと一緒にメゾン発展のためにまい進なさっていることがわかりました。ド・スーザを心から応援しています。
偉大なテロワールを所有しているだけでは不十分である。テロワールの特徴を表現してくれるぶどう樹に敬意を払い、大切にせねばならない! エリック・ド・スーザ
有機栽培に転換する当時から、農薬に頼り過ぎてはいけないと思っていた。有機栽培は宗教のように信じて行うものではなく、品質向上のための手段だと捉えている エリック・ド・スーザ
余談ながら・・・
日本への造詣が深かったエリックさんは、ソバ打ちのセットを持っていたので、時々、使っていたようです。三味線の吉田兄弟のコンサートにも出かけていました。飼い犬の名も和風で「泡酒(アワサケ)」、ジュリーさんの愛犬は「柚子(ユズ)」です。
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4月のシャンパーニュ講座
【第1フライト】
#1:ピエール・ペテルス キュヴェ・ド・レゼルヴ ブリュット BdeB グラン・クリュ
生産者:ピエール・ぺテルス(NM)
ぶどう品種:シャルドネ100%
リザーヴワイン:50%
ドザージュ:6~7g/L
価格:11,550円
画像提供:WTS
メニル主体のシャルドネ。#2と比べると、レモン、塩味、チョーク質のニュアンス、酸味のインパクト大。酸の存在感と、それに伴って広がるリザーヴワイン(2014年から1988年までのパーペチュアル)効果。幅広い奥行きを備えたピエール・ペテルスの看板アイテム
#2:ド・スーザ ブリュット・レゼルヴ BdeB グラン・クリュ
生産者:ド・スーザ(NM)
ぶどう品種:シャルドネ100%
リザーヴワイン:25%
デゴルジュマン:2023年6月27日
ドザージュ:5g/L
価格:14,850円
#1と異なり、クラマン、アヴィーズ、オジェ、ル・メニル・シュール・オジェの4つのグラン・クリュのシャルドネがハーモニーを醸し出すスタイル。アロマ豊潤、明るいイメージ。白い花、柑橘系果実のレモンやオレンジ、口中スムース、中盤以降まるみと複雑味
【第2フライト】
#3:ド・スーザ キュヴェ トロワ・アー グラン・クリュ
生産者:ド・スーザ(NM)
ぶどう品種:ピノ・ノワール50%、シャルドネ50%
ベースヴィンテージ:2018年
デゴルジュマン:2022年6月20日
ドザージュ:3g/L
価格:19,360円
シャルドネとピノ・ノワールは直接ブレンドされ、ぶどう果汁は同じ条件下で一緒に発酵。結果、「バランスと調和が生まれる」とド・スーザ。
第2フライト中、唯一、黒ぶどうを使ったシャンパーニュで、ブラインド供出でもかすかに黒ぶどう由来の味わいを感知。第3週&第4週の皆さんも正確に分析できていた印象。卵型の木樽の中で澱がやさしく循環し、ド・スーザ好みのクリーミーでシームレスな食感を表現したアイテム
3人の後方にあるのがタランソーの協同組合製作の卵型木樽
「力強いアロマ、味わいには深みとまろやかさ、余韻も長い。自然で永続的な澱の回転の恩恵」とド・スーザ
#4:ド・スーザ キュヴェ・コダリー エクストラ・ブリュット BdeB グラン・クリュ
生産者:ド・スーザ(NM)
ぶどう品種:シャルドネ100%
ベースヴィンテージ:2019年
リザーヴワイン:50%(パーペチュアル/1995年からの継ぎ足し)
デゴルジュマン:2023年1月10日
ドザージュ:3g/L
価格:26,400円
ド・スーザのトップレンジ、“コダリー”はワインを口に含んだ時の長さを測る単位(1コダリー=1秒)のこと。区画は3つのグラン・クリュ(アヴィーズ、オジェ、メニル)、樹齢は50~100年、発酵は大樽(新樽15%)。気泡はワインに溶け込み、口中スムース。黒蜜やナッツ、焙煎香、アプリコット似の酸、軽いビター感、味わいは重厚で複雑、旨味があり、余韻は長く、寄り添って繋がる酸味絶妙。4月の講座のマイベスト
#5:ピエール・ペテルス レ・モンジョリ2015 キュヴェ・スペシャル ブリュット BdeB グラン・クリュ
生産者:ピエール・ぺテルス(NM)
ぶどう品種:シャルドネ100%
デゴルジュマン:2022年1月10日
ドザージュ:3.5~4.5g/L
価格:39,600円
ル・メニル・シュール・オジェのモノポール「レ・モンジョリ」。双璧のキュヴェ「レ・シェティヨン」の南約500ⅿに位置し、若干粘土の割合が多い土壌。7区画のぶどうを厳選し、すべて別々に醸造。#5も気泡はワインに溶け込み滑らか。塩味、白胡椒、ヨード、中盤以降グラス内の温度変化でボディ感、スモーキー、柑橘果実の甘露煮
ド・スーザは天然コルク、ピエール・ペテルスはDiamコルク


