キーワードは単独所有、単一品種、単一年
2月にフォーカスしたコエッソン
12月にオーナー親子が来日してプレスセミナーを開催しました。
シャンパーニュ講座では過去に1~2アイテム出したことはありますが、
メゾンを丸ごと紹介するのは今回が初!
単独所有の畑ラルジリエの土壌分析の話も含めて、
躍進中のメゾンの“今”を深掘りしました。
🍀長文になりますが、お付き合いくださいませ🍀
🥂🥂🥂
12月に開かれたジェローム当主によるプレスセミナー(左) 、オレキスの春藤祐志オーナー自らサービス(右)
世界のワイン生産者や多くのワインラバーから愛されキャラの春藤さんが惚れ込んで直輸入しているのがコエッソンです!
🥂ワインバー オレキスOrexis 東京都港区麻布台1-11-3 / info@orexis.co.jp
コエッソンの沿革
2011年の地質調査の結果、八の字状に広がる4つの異なる区画であることがわかり、味わいの印象から、それぞれの区画をミネラル(無機質)、フリュイ(果実)、フルール(花)、マチエール(素材)と命名しました。
地質学者による調査結果
百聞は一見に如かず、ということで
ラルジリエが所有する畑はジュラ紀後期のキンメリジャン/粘土石灰質土壌であり、シャブリのグラン・クリュやコルトンの丘と共通しています。加えて畑の向きもシャブリに酷似。上記の画像は講座でお見せしたサンプル。シャンパーニュ地方ペリエ ジュエの白亜質(左)、シャンパーニュ地方のカーブの白亜質(中央)、シャブリ地方のキンメリジャンです。
最新アイテムのピノマニアック レ・リセイのラベルに描かれているのは
ジュラ紀後期の生息していた肉食恐竜アロサウルス
余談ながら【参考資料】
転載禁止:(C)Non Solo Vino
鉱物学の大家武田弘先生と作成した年表と地図
白亜紀より一時代古いのがジュラ紀になりますが、土壌はともに「石灰岩」です。
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シャンパーニュ講座の第1フライトは
キンメリジャン土壌の4アイテムをブラインドで比較
ぶどうはピノ・ノワール100%
この中の2アイテムだけ、単一区画
キンメリジャンと言えば白ぶどうを思い浮かべますが、
コート・デ・バールで栽培されているぶどうの約9割はピノ・ノワール
豊潤で奥行きのあるシャンパーニュを生み出す原動力
第1フライト
#1:コエッソン ピノマニアック レ・リセ
生産者:コエッソン(RM)
収穫年:2022年
ぶどう品種:PN100%(レ・リセイの4区画※をブレンド)、樹齢30~50年
※ヴァルモラン、ラ・グール・ド・ヴァルモラン、ランヴェール・ド・ヴァルモラン、ル・グラン・ヴァルプレウス
デゴルジュマン:2024年11月
ドザージュ:2g/L
価格:11,000円
発酵も熟成もステンレスタンク、瓶熟は王冠使用。丘陵地で場所によっては綱を付けて作業しないと危ない傾斜の区画もあり、広大な森とぶどう畑が共存するユニークな地域。「モミの木が多いので、ぶどうにその影響が出ている可能性も」とジェロ―ム当主。4アイテムのなかでは最もまるみがあり、香りも他と異なる個性。第3週の受講生が「ガムのような香り」とコメントしていたのですが、ハーブや松脂、バルサミック似の“青っぽい香り”はモミ精油に由来⁉
4区画は裏ラベルに記載
併せて正規輸入代理店AFLOS/アフロスであることも明記
#2:コエッソン ラルジリエ ブラン・ド・ノワール ヴァンダンジュ2020
生産者:コエッソン(RM)
収穫年:2020年
ぶどう品種:PN100%(ラルジリエのフリュイとフルールの単一区画)、樹齢38~44年
デゴルジュマン:2023年10月
ドザージュ:7g/L
価格:16,500円
発酵も熟成もステンレスタンク、瓶熟は王冠を使用。2020年は乾燥した年で3カ月降雨なし。「凝縮したぶどうで粒が小さく果汁も少なかった」と当主。清涼感のある白い花、花梨や洋梨のような肉厚の果実、キレ感ある酸味、塩味、フレッシュで中盤以降口中に広がるねっとり感、芳醇で最初から最後まで一貫した石灰のニュアンス
#3:フルーリー エクストラ・ブリュット ボレロ2008/生産本数8,620本
生産者:フルーリー(NM)
収穫年:2008年
ぶどう品種:PN100%(4区画※をブレンド)、樹齢45年
※シャルム・ド・フィン、コート・ド・シャンプロー、メアム・ボーシェ、モンテニエ
デゴルジュマン:2022年5月
ドザージュ:0g/L
価格:22,000円
輸入元:虎ノ門ヴァン・シュール・ヴァン
第1香から他の3つと異なる香り、醸造は木樽30%、ステンレスタンク70%、瓶熟はコルク使用。18年の歳月を経て気泡はワインに溶け込みクリーミー。黒蜜やブリュレ、ミネラル、緩やかな酸化のニュアンス、シェリーやリキュール。ノン・ドゼながら、ピノ・ノワールのぶどう造りを自負するフルーリーならではの上質感ある完熟ぶどうの旨味、温度変化で体感できるグラス内の味わい、複雑味の輪廻
#4:コエッソン ラルジリエ レ・サン・ボワぜ2020/生産本数2,000本
生産者:コエッソン(RM)
収穫年:2020年
ぶどう品種:PN100%(ラルジリエのマチエールの単一区画)、樹齢39~44年
デゴルジュマン:2023年11月
ドザージュ:5g/L
価格:20,900円
シャブリの4年使用の旧樽で熟成、MLF後、澱とともに熟成。瓶熟は王冠使用。4アイテムのブラインドで第3週、第4週ともに多くの受講生が#2と#4に類似性を感じ取っていました。まさしく、この2アイテムがラルジリエの単一区画のぶどうから造られたシャンパーニュ。2種を利き比べた場合、#4のほうにパワフルさや余韻の広がりを感じるのは、コエッソン初の樽発酵・樽熟成によるアイテムだからだと思います。
#3のフルーリーは収穫年が2008ということもあり、濃い黄金色。音楽愛好家のフルーリーファミリーは、初ヴィンテージ2004にインスピレーションを得て決めた名が『ボレロ』。空気とのふれあいで、徐々に重層感を増していく様をラヴェルのボレロに例えたのかなぁ🤔
第2フライトはロゼ
次回リリースからネーミングは「ロゼ・ド・マセラシオン」
#5:コエッソン ラルジリエ ロゼ・ド・セニエ ヴァンダンジュ2020/生産本数4,000本
生産者:コエッソン(RM)
収穫年:2020年
ぶどう品種:PN100%(ラルジリエのマチエールの単一区画)、樹齢37~42年
デゴルジュマン:2023年11月、瓶熟は王冠
ドザージュ:7g/L
価格:20,900円
ジェローム当主から次回リリースから、セニエではなく、マセラシオン表記にするとの説明がありました。セニエは果皮と果汁を一定期間浸漬(マセラシオン)させ、色素が抽出できた時点で「果汁だけ」を抜き取り、発酵を続ける製法で、仏語のセニエが「血抜き」を意味するので、「果汁を抜き取る=血抜き」として使われています。
以下、コエッソンからの正式な回答を記載しておきます。
「古典的なセニエは、果汁を濃縮させ赤色をつけることが目的だが、抜いてしまうとそこで、すべてがストップしてしまう。以前のロゼが軽く、酸が鋭いものが多かったのはそれが原因だった。セニエしないことで味わいに厚みや複雑性が生まれ、仕上がりの風味がコントロールしやすい。除梗と1日に2回のルモンタージュを行い、理想とする小粒の赤い果実のような味わいを引き出すことを重要視しており、マセラシオンの後はMLF、その後ステンレスタンクで熟成させている」
下の紙の文字は読める色合いながらきわめて赤に近いロゼ
昔のパイパー・エドシックのロゼ・ソバージュを連想
ぶどうはタンクで約12時間静置、MLF後、滓と共に29カ月熟成
「2020年は果汁が少なかったのでぶどうは凝縮していて色も濃かった」と当主
赤系果実満載、酸味は程良く、中盤にフェノール
用意したドライフルーツのクランベリーとの相性良好
スペシャルフライトで供したエグリ・ウーリエのラタフィア
村名:アンボネイ
ぶどう品種:PN100%
容量:700ml
価格:15,400円
糖度は1リットル中140g、甘さの裏にしっかりとした酸があるので、爽やかな食感
フランソワさんの技量、素晴らしいです!
出会えて良かったラタフィア


