ぶどうの作柄に期待
9月3日に訪問した登美の丘ワイナリー
B-9aの畑の甲州
(C)サントリーホールディングス(株)広報部
畑やぶどう樹、施設等は地図で位置が確認できます。
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【サントリー編】
登美の丘ワイナリー収穫感謝祭
※遅い時間帯はアクセスできないと思います
富士見ホールからの見晴らし、雄大な富士山!
要注目! 副梢栽培
サントリーが取り組んでいる副梢栽培の区画
ANNによる副梢栽培のニュース
百聞は一見に如かず
副梢栽培の畑のメルロ
副梢栽培だと、通常収穫より、完熟するのが1ヶ月くらい遅くなるので、
醸造所内の機器の管理にも余裕が出ます。
【参考】
糖度やアントシアニン含有量(色調)、有機酸や香気成分の数値にも明確な差があり、
良い結果が得られています。
温暖化の影響で収穫の時期が早まっている昨今
気候変動対策として大いに注目できます!
【参考】
脱炭素化に向けて山梨県が取り組んでいるのは※4パーミル・イニシアチブ
※地中に投入した炭化貯留では、炭化枝の微小な穴に微生物が棲みつくので、
二酸化炭素削減だけでなく、土壌の活性化につながることにも期待できます。
世界品質を目指すためのさらなる進化
FROM FARM醸造棟の完成
9月3日プレスに披露された醸造棟のエントランス
登美の丘は約50区画に分けた畑を管理しています。
新醸造棟がオープンしたことで、区画に応じた小ロット仕込みが可能になり、
収穫量に応じた最適な容量での造り分けにより、
ぶどうの個性や特徴をさらに引き出すことができます。
SUNTORY FROM FARM ⇒ https://www.suntory.co.jp/wine/nihon/
※遅い時間帯はアクセスできないと思います
富士見ホールのセミナールームでテイスティング
左から右に
▪サントリーフロムファーム 登美の丘 甲州2023
▪サントリーファーム 登美 甲州2023
▪サントリーフロムファーム 登美の丘 赤2022
▪サントリーフロムファーム 登美 赤2021
プレスツアーで案内役を務めてくださったお三方
登美の丘ワイナリーの篠田健太郎チーフワインメーカー
ワイン本部経営戦略部の柳原シニアスペシャリスト
登美の丘ワイナリーの大山弘平栽培技師長
新ワイナリーツアーのご案内
9月19日からスタートしています!
栽培・醸造・熟成までの一貫したワイン造りのこだわりが体感できますので、
現地で日本ワインの“今”を感じてください。
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【メルシャン編】
日本ワインと国産ジビエが紡ぐ“地域共生”の新しい食文化
メルシャンと日本ジビエ振興協会による協働プロモーション
シャトー・メルシャン事業本部ホスピタリティ・マーケティング部の春日井琢記さんは、「シャトー・メルシャンはワイン造りや地域共生を意識しながら活動していますが、根底にあるのは“日本を世界の銘醸地に”をスローガンのもと、日本の風土で造られたワインを楽しむ文化の確立です。藤木さんとの出会いで、日本ワインとジビエの共通点を理解しました。結果、地域共生の“長野県つながり”で、茅野市にレストランを経営する藤木さんと県内(上田市と塩尻市)に2つのワイナリーを所有するメルシャンがコラボレーションすることになりました」とプロモーションに至る背景を説明。
長野県庁の営業本部営業局の中塚満次長は「長野県は山が多いので、野生鳥獣による被害が増えており、令和5年の農産物被害は約7億円でした。鹿や猪からの被害を防ぐために、以前は処分するだけだった対策から、今は、ジビエの振興を地域の産業のひとつとして捉えていくようになりました」と挨拶。
安蔵光弘エグゼクティブ・ワインメーカーは日本ワインと国産ジビエの共通点を解説
鹿や熊騒動を思いながら・・・
昨今のX(旧:twitter)の鹿話題にはうんざり😡
5月に東大寺を訪ねた時には、多く観光客がいましたが、
参拝者は境内の鹿たちと適度な距離感を保っていました。
片や、日本各地で問題になっている熊の出没は、
危険と背中合わせなので、とても心配です。
要注目! 野生鳥獣による農林被害の現状
参考データ:メルシャン/出典は上記資料に記載
藤木代表理事は開口一番、「日本全国で野生鳥獣による農作物の被害額は年間で164億円、そのうちの約7割が鹿、猪、熊、猿によるものです。『エスポワール』は国定公園のなかにあるので、野生鳥獣の捕獲ができず、貴重な高山植物や竹&ササ等が食べられてしまうので、土砂崩れを誘発し、山林災害になっています。47都道府県で鹿や猪から被害を受けていない県は皆無です」と言及。
日本ワインと国産ジビエの共通点
参考データ:メルシャン
▪ジビエ対策としては、2014年に厚労省が「野生鳥獣肉の衛生管理に関するガイドライン」で、捕獲や血抜き等の詳細なルールを設定。質の高いジビエが市場に流通するようになりました。ちなみに、農水省の発表では、鹿や猪は120万頭捕獲しており、そのうちの10%は食肉として活用しているとのこと。
ガイドラインができて11年過ぎた2025年、ジビエ対策の第2弾として、“GIBIERde創生”を標語にした、各県&各地域による特徴ある食文化のための「脱鳥獣対策」が動き出しています。標語は“美味しいから食べよう!”
▪2003年に「日本ワインコンクール」開始。客観的な品質評価の場ができたことに加え、2009年の「改正農地法」等で、ワイナリー自体がぶどう栽培をするケースが増大。2015年に国税庁が「果実酒等の製法品質表示基準」で「日本ワイン」を定義。
今や、両者ともに、日本の風土や味わい深さを表現できるようになっています。
日本ワイン&国産ジビエのマリアージュ
新たな可能性を求めて披露された3種の組み合わせ
猪、鹿、熊について詳細な話を伺ったのは初めて
シャトー・メルシャン北信右岸シャルドネ リヴァリス2021×猪と信州リンゴの煮込み
藤木:高山村産の12月に仕留めた猪。白ワインとリンゴで煮込んで肉質を柔らかくし、皮を付けたまま油で揚げた長いもを添えた一品。仕上げに胡椒の香り。くちどけの良い脂として、よく聞くのは和牛だと思うが、和牛の融点は40度、片や猪は28度。牡丹鍋は猪肉と脂分を食すと体が温まるから良いと言われる。“猪の脂”は食しても、もたれることがなく、人の体温で外に出てしまうのでお薦めできるジビエ。
安蔵:高山村と須坂市で収穫したシャルドネ。柑橘のアロマ、ミネラル(砂利が多い水はけのよいところで産するシャルドネに出る特徴)、すっきりした酸味、穏やかな樽香。樽の香ばしさは揚げた長いもの香りと合う。口中の温度が37度程度なので、猪の優しい脂をワインの酸味が中和してくれて美味しい。リンゴ無しだと甘くないが、からめると甘味が強調され、ワインの様々な要素を感じる。弊社でも猪に畑のぶどうを食べられているので、ワインとも相性が良いはず(笑)
シャトー・メルシャン 塩尻メルロー2019×鹿ポワレ
鹿とメルロとの相性はとても良かったです。
藤木:八ヶ岳山麓で獲れた夏鹿。鹿は草食動物で、青い葉や野菜が多い夏だと餌が豊富なので冬鹿より美味しい。肉は二切れあり、調理はソース無(塩だけ)とソース有(針葉樹の要素あり)。骨と筋肉を赤ワインで出汁を取り、仕上げにジントニック(杉、モミ、カラマツetcのアロマのあるタイプ)を添加。味わうと爽やかさを感じるはず。
安蔵:2か所の畑があり、標高は桔梗ヵ原が740m、片丘が800m前後。垣根栽培のメルローに、一部棚栽培のものを使っているので、ワインにしし唐やハーブの要素を感じる。ソースと合わせると、甘味とのバランスが良く、繊細な鹿の肉質がメルローの鉄分的なニュアンスと相乗。
人生初、びっくり😲の熊肉体験
熊と聞かなければわからない肉質、若干オイリーなニュアンス
豪州取材でカンガルー肉が出てきた時以来の衝撃
藤木:高山村産の脂のない冬眠前の月の輪熊。雑食なので個体差があり、美味しいか不味いかに分かれるが、その理由は餌。テリーヌの中央にあるのは干し柿。熊は3年に1度美味しい柿が実ると木に登って柿を食べ尽くす。柿をふんだんに食べた熊は融点の低い脂分が美味しい肉質になる。調理では臭み消しにせり科の野菜を使い、添えたのはピオーネの手製ジャム。
安蔵:2003年に開園した自社圃場の椀子ワイナリーは約30㌶、標高650ⅿ、メルローに適した粘土質土壌。2019年は厚みとタンニンを備えた凝縮感のあるワイン。繊維質の赤身肉の香りがとても良く、干し柿と合わせて食すと甘さが出て美味。繊維がとろける感じで、タンニンのあるワインと良く合う。
プロモ-ション活動の詳細は
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長野県の八ヶ岳の中腹に位置するエスポワール
2009年にサントリーの取材で伺いました。


