2025年09月27日

春季シャンパーニュ講座の〆となる6回目は秀逸メゾンをマグナムサイズで楽しみました🥂


講座の最終月はマグナムマンス
半年に1度全員集合 ~第3週&第4週合同講座~

The World’s Most Admired Champagne Brands 2025
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ランキング1~5位までをランダムに供出




ご参考までに・・・
The ListのTOP5をマグナムサイズで供出したのは、
直近では2020年8月だったので、5年ぶりになります。
当時のデータ(The List2020)を見ると、醸造責任者や造りに変化があります。

2020年8月の記録.png




ここから・・・The List の最新2025年版
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フォーカスした5アイテム/供出順は左から右に


受講生の皆さんには各メゾンの特徴、ブレンド比率等、
基本情報をお伝えしたあと、全アイテムをブラインドで試飲してもらいました。

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熟成香のインパクト大だった3番と4番
コルクにも熟成による変化あり
1番に比べ、2番と5番のコルクは若い!


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グラスに注いでみると・・・


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右端のグラスは他と比べて酸化のニュアンスを感じさせない印象


  o○.。o○.。o○ .。o○.。o○.。


#1:ボランジェ スペシャルキュヴェ
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ボトル情報はキャップシュールの数字
L2415950
2024年159日目のラベリング

ぶどう品種:PN60%CH25%、ムニエ15%
ベースヴィンテージ:2020年
ドザージュ:7~8g/L
価格:33,000円
輸入元:WINE TO STYLE

現在のシェフ・ド・カーヴはドゥニ・ブネアさん
マグナムボトルで5-15年間熟成させたリザーヴワインを使用していますが、
コルク栓はアグラフ(ホチキスの意味)
このアグラフ は参考商品

アグラフ.jpg

ゴールドの輝き、5アイテムの中でべースヴィンテージは最も若かったのですがコルクの締まり具合に熟成を経たニュアンス。果実感あふれるアロマ、スパイスやブリオッシュ、黒ぶどう主体のボディ感、旨味があり、余韻も長く、最後まで綺麗な酸味が持続するスタイル。後述するB-CorpはEPIグループに次いで2番目に取得。



🥂


#2:ビルカール・サルモン ル・レゼルヴ
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ぶどう品種:ムニエ43%、CH29%PN28%
ベースヴィンテージ:2020
熟成期間:50ヵ月
ドザージュ:3g/L
輸入元:JALUX

現在のシェフ・ド・カーヴはフローラン・ニスさん
ビルカール・サルモンのNVは大幅にチェンジしました。
春季講座で早々に取り上げたので、資料として添付しておきます。
日本市場に出ているのは今のところ「750mlのみ」
マグナムはJALUXがマグナムマンスのために分けてくださいました。
ありがとうございます!

リザーヴワインの比率が7割もあるビルカール・サルモン
注いだ瞬間は酸味主体で、きりりとした印象でしたが、温度変化で、
フレッシュさとリザーヴワイン由来の層をなす複雑な味わい
古酒の香りや味に慣れていない受講生には、却って好感が持てるアイテムだった感じ


🥂


#3:シャルル・エドシック ブリュット・レゼルヴ
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ぶどう品種:PN40%、CH40%、ムニエ20%
ベースヴィンテージ:2017年
デゴルジュマン:2023年
ドザージュ:11g/L
価格:31,900
輸入元:日本リカー

現在のシェフ・ド・カーヴはエミリエ・エラールさん
シャルル・エドシックの造りの変化にフォーカスした折、
💠NVの3アイテムは10%のブルゴーニュ樽で醸造したワインを使用
💠2016~2017年以降にボトリングされた瓶底にはシャルルの刻印入り
との情報を聞いていたので、今回改めて確認

当日の一番人気はシャルル・エドシックでした!
サービスしている時から3番と4番には際立つ熟成香がありました。
多くの受講生が、これら2つのどちらかが好みと答えていましたが、
3番がシャルルだと確信していた方は極少数
4番をシャルルだと思った方が多かったような・・・

果実のコンポートや白胡椒、ジンジャー
古酒由来の焙煎香やカカオ
ドザージュ量の多さがメイラード反応に反映していたはず
シャルル・エドシックはマグナムで本領発揮

シャルル・エドシック、パイパー・エドシック、レアを包括するEPIグループは、
気候変動、SDGsでシャンパーニュ地方の牽引役
2022年8月シャンパーニュ業界初のB-Corp認証を取得。
ぶどう栽培では農薬を一切使わず、生物多様性を重視
サステナブルなシャンパーニュ造りに尽力

利益重視ではなく、社会や環境に対して公益性の高い企業に付与される国際認証。
厳しい基準をクリアする必要があり、3年に1回見直しも行われます。


🥂

#4:クリュッグ グランキュヴェ 170エデイション
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ぶどう品種:PN51%、CH38%、ムニエ11%
ヴィンテージ最古1998年、最新2014年
リザーヴワインは全体の45%、12の異なるVTの195のワイン
ドザージュ:非公開
価格:97,570円 
輸入元:MHDモエヘネシーディアジモ


5年前のマグナムは163エディションで、ベースヴィンテージは2007年が73%。現行アイテムのリザーヴワインは12、異なるVTも195に変わっています。170エディヨンのベースヴィンテージ2014年は暑く乾燥した年と涼しい雨の時期の間で揺れ動く不安定な年だった由。
ゴールドカラー、複雑味を纏った熟成香、若干酸化のニュアンス、時間の変化で黄色系果実のコンポート、ロースト香、ミネラル、スパイス。4番を好みと答え、クリュッグだと言い切った方は25名中5名でした。


🥂

#5:ルイ・ロデレール コレクション244
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ぶどう品種:CH41%、PN33%、ムニエ26%
ベースヴィンテージ:54%/2019年
リザーヴワイン:36%パーペチュアル2012~2018/10%大樽2012~2018
ドザージュ:7g/L
価格:23,100円
 輸入元:エノテカ  

いつテイスティングしても安定感のある味わい
5つのなかで最も透明感のある色調
芳醇で甘やかなアロマ、酸味の広がり、塩味、バランスの良さ、長い余韻
講座生には3番と4番の印象が強かったようで、
ランキング第1位のルイ・ロデレール票がいまひとつだったのは残念でした。


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6ヵ月、大変お疲れ様でした!
10月からの秋季講座も宜しくお願いします🙇‍♀️

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