みんなの歌で使われた当時の歌集
1968年のメキシコオリピックの閉会式で使われていた名曲〝ラ・ゴロンドリーナ(つばめの意味)〟はメキシコでは別れの曲として親しまれています。
純真無垢だったず~っと昔、私はこの曲とご縁があり、作詞をするチャンスをいただきました。
今日、ネットサーフィンで、みんなの歌、ラ・ゴロンドリーナ、ウキぺディアに飛んでOoh la la、ビックリ! そこにあった紹介文には・・・
日本では、青木富 (現在の字は冨/青木記載)美子が訳詞、サトウハチローが補作詞を担当し、日本語版が作られた。詞の内容は、毎年春になると必ず自分の住む町へと戻ってくるつばめを愛おしく思う気持ちを歌ったもので、原詞とは大幅に内容が異なっている。
つばめを愛おしく思う気持ち、との文面を見て、とても嬉しく思いました。

「コーラス部の発表会で新曲を披露したいので、青木、これから聞かせる曲に詞を書いてくれないか」と音楽の石澤先生から言われ、億面もなく、引き受けて書いたのが、このラ・ゴロンドリーナの詩です。この時は曲だけで歌詞はありませんでした。そして、みんなの歌の担当、佐々木史子ディレクターが先生の知人だったことで、私の拙い詞が目に留まり、「みんなの歌で使いましょう」という流れに。
ただ、若輩者の詩なので、大家サトウハチロー先生に見ていただこうという話になって、佐々木ディレクターに連れられて文京区のお宅に伺いました。私はかなり緊張していたので、何を話したか記憶にないのですが、ニットのお帽子のサトウハチロー先生の姿ははっきり覚えています。
ラ・ゴロンドリーナの原語はスペイン語ですが、NHKのみんなの歌は訳詩ではなく、曲のイメージから完成させた作詞です。原詩と大幅に内容が異なっているという記述に対する答えは、前述のような理由です。
Youtubeに発掘版がありました。
音声があまり良くないので、ボニージャックスのお声が生かされていませんが、10代早々の純な時の作詞なので聴いていただけると嬉しいです!
https://www.youtube.com/watch?v=Z8ckD9utHfE
懐かしい〝つばめ〟に愛を込めて!