2010年08月19日

本物を見る目を養おう! 桐島洋子先生の『骨董物語』@ポーラ ミュージアム アネックス

50代になってから骨董蒐集(こっとうしゅうしゅう)を始められた桐島洋子先生
先生の蒐集品の数々が、現在、銀座ポーラミュージアムアネックスに展示されています。
『骨董物語』と題された空間には中国とフランスの逸品が! 
そしてそれらを慈しみながら解説する桐島先生の映像が随時流されています。

「人生の熟成は神の祝福であり、加齢によって輝きを増し、味わいを深める骨董との付きあいは何よりの励みになります」と語る先生の生き方をコレクションを介して見ることができます。

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[コピーライト]Photo by Fumiko AOKI

『スリーピング・ビューティー(眠れる美女)』と命名された青花磁器、繊細で雅な姿です。
透けるような肌合い、さわるともろく壊れそうな薄手の器の感じ、おわかりいただけますか。
17世紀、イギリスに運ばれながら、荷揚げされないまま倉庫で眠っていた器たち。
300年の眠りから覚めた美女たちを、桐島先生はスリーピング・ビューティーと名付けています。

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[コピーライト]Photo by Fumiko AOKI

ルビー色の鮮やかなこと!
優雅にルビーグラスを愉しんでいた1700年代にタイムスリップしてみたい気分になります。

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[コピーライト]Photo by Fumiko AOKI

素材だけでなく、シルエットの美しさに魅了されました、きれいです!

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[コピーライト]Photo by Fumiko AOKI

ルネ・ラリックの香水瓶、う~ん、このブルーには引き込まれました

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[コピーライト]Photo by Fumiko AOKI

オーギュスト&アントナン・ドーム兄弟の作品は色遣い、デザインへのこだわりが随所にあって

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[コピーライト]Photo by Fumiko AOKI

ロマノフ王朝の1903年のディナーメニュー!
ワインを生業にしている私にとっては非常に興味ある中身でした。
牛フィレにコス、ジビエのシチューにシャンベルタン、キジのローストにシャンパン・・・ボルドー、ブルゴーニュ、シャンパンという供出順序も時代を知る上で面白かったです。


[コピーライト]Photo by Fumiko AOKI
誕生年の『Chピション・ロングヴィル・バロン1937』を手に。お気に入りの1枚(2008年5月撮影)

桐島洋子『骨董物語』は8月22日(日)まで開催されています、入場は無料です。
目利き能力を養うためには、本物を見るのが一番。そこには画像やネットでは伝えきれない“凄さ”、“素晴らしさ”があります。
posted by fumiko at 09:23| Comment(10) | TrackBack(0) | お気に入りシリーズ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
私もこの前初めて「東京美術倶楽部」に連れて行っていただきました。
初めてひとつだけ、お皿を買いました。えへへ。
うえの収集品、とても美しいです。
明日、銀座に用があるので是非伺ってみようと思います。
Posted by yuka at 2010年08月19日 13:43
これはどれも芸術品ですね~

ルネ・ラリックは深海をイメージさせます。
Posted by Shin.Sion at 2010年08月19日 13:46
ラリックもいいですねぇ。赤やブルーも吸い込まれそうな深みあるの色ですね。ぼくはモーゼルのグラスが好きでそれでビールを飲むのが好きなんですが、なかなかビールに合う器は見つけるのが難しい気がします。やはりガラス器ではワイン用のものが主流なんでしょうか。
骨董展いってみます。
Posted by gillman at 2010年08月19日 22:23
器って魅了されやすいですよね。
コーヒーカップやティーカップに一時期ハマッていました。
Posted by vientre-dolor at 2010年08月19日 22:53
ドーム兄弟のガラス、魅力的ですね。
私も収集こそしていませんが、20代の頃はアールヌーボーやデコのガラスが大好きでよく美術館やアンティーク屋さんに出かけていました。
Posted by miumiu at 2010年08月19日 23:20
yukaさん、コメント、ありがとうございます!
>明日、銀座に用があるので是非伺ってみようと思います。
時間は作るもの、是非是非いらしてくださ~い!
ワインを扱う方にとってグラスの陳列棚は・・・ふふ、お楽しみに!!

Shin.Sionさんなら「どのように撮るのかな」な~んて考えています♪
香水瓶は材質、色合い・・・上質感が出ていますよね。

Kowaさん、チェックありがとうございました。
ツイッターもそろそろ稼動させませんか~

グランマ・ぴよ様、チェック、ありがとうございました!

gillmanさん、嬉しいコメントありがとうございます。
ブログ以外に聖杯ゆかりのモーゼルグラスやタンブラーほか、
魅力的な蒐集品がたくさんありました。
土・日は込みそうなので平日(明日しかないですが)がお薦めです

vientre-dolorさんが1500のキリ番を踏んでくださったのかな
ありがとうございました!

miumiuさん、コメントありがとうございました。
「アールヌーヴォーがお好きでしょ」(笑)
ヴィンテージ着物好きからも連想できま~す!
Posted by fumiko at 2010年08月20日 00:15
ステキなグラスですね。
こんなグラスで飲むワインはさぞ美味しいでしょうね^^
Posted by toki at 2010年08月21日 13:10
tokiさん、お久しぶりです。
そうですね、貴婦人の気分で優雅な時間を過ごせると思います。

kojiさん、チェック、ありがとうございました!

Winoさん、nice、ありがとうございます。

REIさん、お変わりございませんか。
Posted by fumiko at 2010年08月22日 18:29
美術館で見るものでなく、手元にあるというのが、凄いですね。
骨董に負けない生活空間を維持するのは、大変そうです。
Posted by hako at 2010年08月30日 21:11
hakoさん、チェック&コメント、ありがとうございます。
先生がお使いになっている森羅塾用のお家は年代を感じる広い邸宅
なので、骨董の名品がす~っと馴染んでとても良い感じです。
Posted by fumiko at 2010年09月01日 02:50
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