久々のシャルル・エドシック
左から
シャルル・エドシック ロゼ レゼルヴNV
シャルル・エドシック ロゼ ヴィンテージ2018
シャルル・エドシック ブラン・ド・ブランNV
パイパー・エドシック エッセンシエル ブラン・ド・ブランNV
シャルル・エドシック ブラン・デ・ミレネール2007
新シェフ・ド・カーヴ
7月1日付でシェフ・ド・カーブに就任なさるエミリアン・エラールさん(左)
シリル・ブランさん(右)は2015年から2023年まで活躍
現在はイタリアのフェッラーリの醸造責任者です。
シリルさんはヴーヴ・クリコのロゼ造りで高評価を得たロゼの達人
2018年ヴィンテージはシリルさんが手掛けた逸品
NVの古樽使用もシリルさんの置き土産のような・・・
中央のエリーズ・ロスフェルドさんは2023年から現職でしたが、
日本に来日する機会がないまま退任、残念

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第1フライトはロゼから
#1:シャルル・エドシック ロゼ レゼルヴNV
生産者:シャルル・エドシック(NM)
品種:ピノ・ノワール40%(レ・リセの赤ワイン5%含)、シャルドネ35%、ムニエ25%
クリュ毎にステンレスタンクで醸造、ブルゴーニュの古樽で醸造したワインを8~10%使用
ベースヴィンテージ:2019年
リザーヴワイン:25%(平均5年熟成)
ドザージュ:8g/L
価格:15,400円
芳醇でなめらかなロゼ、「シャルルのテイスティングルームではまずロゼから」が口癖だったシリル・ブランさん。メゾンの顔ブリュットNVが骨格あるタイプなので、それよりライトなロゼからスタートするのがシャルルの流儀。そのロゼは綺麗なサーモンピンクで、柑橘系果実や杏似の酸、白桃やパンデピス、塩味と旨味、味わい良好
#2:シャルル・エドシック ロゼ ヴィンテージ2018 2025年6月2日発売開始
生産者:シャルル・エドシック(NM)
品種:ピノ・ノワール59%、シャルドネ41%、ブージー産赤ワイン8%使用
区画:トリニー、アンボネー、トクシエール、ヴェルテュ
ブージー、ヴェルジー、アイ、アヴネ
ドザージュ:9g/L
価格:29,700円
エレガントでリッチなロゼ、気泡細やか、口中クリーミー。第一アロマは控えめ、温度変化でスミレや赤いバラ、ラズベリーやブルーベリー、ザクロやブラッドオレンジ、フレッシュでありながら複雑味があり、長く心地良い余韻
2種のロゼはそれぞれラベルの色を反映している印象
2018年は生産者が“銅色/copper”と表現する色調
第2フライトはブラン・ド・ブラン
#3:シャルル・エドシック ブラン・ド・ブラン
生産者:シャルル・エドシック(NM)
品種:シャルドネ100%
ベースヴィンテージ:2020年
リザーヴワイン:30%(平均5年熟成)
区画:オジェ、ヴェルテュ、ヴィレーヌ・マルムリ―
トレパイユ、モングー等、15のクリュを選別
品種、クリュ毎にステンレスタンクで醸造
ブルゴーニュの古樽で醸造したワインを10~15%使用
ドザージュ:8g/L
価格:15,950円
白い花、レモンやオレンジ、熟した白桃、果実の甘露煮、ヘーゼルナッツ、土壌由来のミネラル、軽いビター感、今回“古樽”使用を意識して味わったのですが、以前のスタイル(ステンレスのみ)との大差は感じず、強いて言うなら、温度が上がってからの厚みのあるテクスチャー
#4:パイパー・エドシック エッセンシエル ブラン・ド・ブラン
生産者:パイパー・エドシック(NM)
ぶどう品種:シャルドネ100%
ベースヴィンテージ:2016年
区画:コート・デ・ブラン、モンターニュ・ド・ランス、セザンヌ
デゴルジュマン:2022年11月
ドザージュ:6g/L
価格:10,120円
柑橘系果実、和柑橘、アーモンド、トースト、パンデピス、ミネラル、活き活きした果実の味わい、舌の上に残る若干のビター感、余韻の厚みはシャルルより少ない印象、第4週講座では15名中2名がパイパー、13名がブラン・デ・ミレネール推し
#5:シャルル・エドシック ブラン・デ・ミレネール2007 初VTの1983年から数えて7番目のVT
生産者:シャルル・エドシック(NM)
品種:CH100%
区画:GCオジェ、クラマン、アヴィーズ、ル・メニル・シュル・オジェ/ PCヴェルテュ
ドザージュ:7g/L
価格:46,200円
過去40年間で7番目のヴィンテージ(1983、1985、1990、1995、04、06、07)、注いでいる瞬間から芳醇なアロマ、グレープフルーツや和柑橘果実、ブリオッシュ、塩バター、アカシア、中盤から持続性のある酸味、層を成して広がる旨味。2021年12月に2006年ヴィンテージ、2022年9月に04年ヴィンテージをお出しして以来のブラン・デ・ミレネール、第3週&第4週ともボトルの状態完璧、美味!
ボトルシェイプの変化
↑
上記は2021年12月の講座で供出した2006年VTですが、
今月の講座で出した2007VTと比べると
ボトルのフォルムが変わっています。
鶴首だと空気の通りが抑えられるので、酸化熟成がより緩やかになりますね。
NVには樽も使用
「ステンレスタンクだけの使用」を貫いてきたシャルル・エドシックが、
2021年の流通から
ブルゴーニュの古樽を使って醸造したワインを使用しはじめていたことを知りました。
これは新たな発見
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参考 クレイエール画像
photo by Fumiko/2015年11月
受講生から「クレイエールとは何ですか?」との質問があったので、
古代ローマ人が行っていた石切場の模型図を載せておきます。
参考になれば嬉しいです。
【製品についての問い合わせ先】
日本リカー株式会社:電話03-5643-9770
posted by fumiko at 23:58|
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NHK文化センター青山 シャンパン講座
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