1818年創業のビルカール・サルモンは7代にわたり家族経営を貫いているメゾンであり、星付レストランやミシュランシェフから絶大な人気を得ています。4月に来日した6代目アントワン・ローラン=ビルカール氏は、メゾンの顔 “ブリュット レゼルブ”の大胆な内容チェンジについて、要となるポイントを語りました。ワイン王国webの記事も併せてご笑覧くださると嬉しいです

#1 ブリュット ロゼ
セパージュ:ピノ・ノワール33%、シャルドネ43%、ムニエ24%
ベースヴィンテージ:57%/2020年
リザーブワイン:43%/2018年、2019年
ワイン醸造:ステンレスタンク100%
ドザージュ:5.10g/L
ベースヴィンテージ:57%/2020年
リザーブワイン:43%/2018年、2019年
ワイン醸造:ステンレスタンク100%
ドザージュ:5.10g/L
#2 ブリュット スー ボワ
セパージュ:ピノ・ノワール30%、シャルドネ40%、ムニエ30%
ベースヴィンテージ:68%/2015年
リザーブワイン:32%/2006を含む5ヴィンテージ
ワイン醸造:オーク樽100%
ドザージュ:4.9g/L
#3:ル レゼルブ
セパージュ:ピノ・ノワール28%、シャルドネ29%、ムニエ43%
ベースヴィンテージ:29%/2020年
リザーブワイン:71%/2006年から2019年までの14ヴィンテージ
ワイン醸造:ステンレスタンク92%、オーク樽8%
ドザージュ:3g/L
セパージュ:ピノ・ノワール28%、シャルドネ29%、ムニエ43%
ベースヴィンテージ:29%/2020年
リザーブワイン:71%/2006年から2019年までの14ヴィンテージ
ワイン醸造:ステンレスタンク92%、オーク樽8%
ドザージュ:3g/L
#4 ブラン・ド・ブラン グラン クリュ
セパージュ:シャルドネ100%
ベースヴィンテージ:68%/2017年
リザーブワイン:32%/2012年、2015年、2016年
ワイン醸造:ステンレスタンク100%
ドザージュ:3.9g/L
#5 キュヴェ 二コラ フランソワ 2012
セパージュ:ピノ・ノワール60%、シャルドネ40%
ヴィンテージ:2012年
ワイン醸造:ステンレスタンク90%、オーク樽10%
ドザージュ:3.8g/L
セパージュ:シャルドネ100%
ベースヴィンテージ:68%/2017年
リザーブワイン:32%/2012年、2015年、2016年
ワイン醸造:ステンレスタンク100%
ドザージュ:3.9g/L
#5 キュヴェ 二コラ フランソワ 2012
セパージュ:ピノ・ノワール60%、シャルドネ40%
ヴィンテージ:2012年
ワイン醸造:ステンレスタンク90%、オーク樽10%
ドザージュ:3.8g/L
ベースヴィンテージは2020年
リザーブワインはパーペチュアル(2006~2019までの14ヴィンテージ)
NVで14ヴィンテージを贅沢に使うのは凄すぎ
アントワン氏は画像のグラスがちょうど良いとおっしゃっていましたが、
私はもう少し大きめのグラスでも良いと思いました。
温度変化でリザーブワインに由来する複雑味が明確に出てきたから、というのが理由です!
キュヴェ・二コラ・フランソワの新ヴィンテージ2012
シャンパーニュ地方にとって2012年はグレートヴィンテージ
健全に育ったぶどうは豊かな糖分と十分な酸味を備え、
屈指の出来栄えとなるシャンパーニュになっています。
シャルドネの比率が多いロゼ
食通に好まれる味わい
ロゼも“ブリュット”が外れ、ル ロゼになります。
✨✨✨
5月のNHKシャンパーニュ講座でビルカールの新・旧比較
#1:ル レゼルヴ(新)
ぶどう品種:ピノ・ノワール28%、シャルドネ29%、ムニエ43%、
ベースヴィンテージ:2020年/29%
リザーヴワイン:2006年~2019年までの14ヴィンテージ(パーペチュアル)/71%
ドザージュ:3g/L
価格:11,660円
#2:ブリュット レゼルヴ(旧)
ぶどう品種:ピノ・ノワール30%、シャルドネ30%、ムニエ40%
ドザージュ:8g/L
価格:11,000円
#1と#2の大きな違いは3点
①リザーブワインの比率、②瓶熟の期間、③ドザージュ量
それと「ル レゼルブ」は少しだけ木樽を使用
#2のベースヴィンテージは明確でなかったので非記載
リザーブワインはベースヴィンテージの2つ前までのワインを使っていたので、
もしベースヴィンテージが2020年なら、リザーブワインは2019年と2018年ということになります。
第3週&第4週とも、多くの受講生が、味わいの変化を感じ取ってくださいました。
昔からのBSファンは、旧バージョンがお好みだったかも
私は旧バージョンの果実感が好きでした。
新バージョンは、温度やグラスによる変化、時間の経過で複雑味が増してきます。
#3:ル シエルジュロ2020
ぶどう品種:ムニエ100%
ドザージュ:0g/L
価格:24,200円
マルヌ渓谷のテロワールを生かした単一区画シエルジュロのムニエ100%。シェフ・ド・カーヴのナタリーさんがムニエの出来を見て決断。この2020年がファーストヴィンテージになります。酸味は穏やか、石田博ソムリエから「他に類を見ないスタイル」と評されたアイテム
#4:ラ コート ア ブラ2015
ぶどう品種:ピノ・ノワール100%
ザージュ:0g/L
価格:24,200円
5代目が区画に注目して誕生させたシャンパーニュ、2008年から毎年生産。自社畑キュミエールにある区画コート ア ブラのピノ・ノワール100%、完熟ぶどう由来の豊かなアロマ、凝縮感、豊潤さ、口中で広がる酸味の心地よさ、厚み、ジョセフ・ペリエのDNAを感じさせるアイテム
第3フライトはキュヴェ ジョセフィーヌ2014
第1フライトのBSビルカール・サルモン、第2フライトのJPジョセフ・ペリエ
各メゾンの味わい&スタイルを感じ取ってもらった後で、(ブラインド供出)の#5が、
第1フライトと第2フライトのどちらに類似しているか判断してもらいました。
各週とも9割が正解していたので、この試みは一応成功だったかと・・・
BSはミネラルや酸のキレが特徴
それと比べるとJPはフェミニン、穏やかで控えめ
キュヴェ ジョセフィーヌは
1982年のファーストヴィンテージから85年、89年、90年、95年、98年、
2002年、2004年、2008年、2012年そして最新2014年で、11回のみリリース
今年で創業200周年になるジョセフ・ペリエ
JP来日セミナーでは石田博氏がゲストスピーカーとしてコメントを担当しました。
詳細はワイン王国webで!
コルクについて
左は第3週のコルク、右は第4週のコルク
開栓時、中央のラ コート ア ブラ2015だけ、短い手応えを感じた(並べても中央だけ低い!?)ので、メゾンに質問
回答:長さの違いは意図したものではなく、天然素材ゆえの差異&期間の差。製造工程によっては寸法にわずかな差異が生じます。というのも、コルクはコルク樫の樹皮から採取されますが、樹皮の成熟度によって厚さが異なるためです。もちろん規格化と均一性の追求は行われていますが、瓶口に栓をしている期間の長さによってもコルクの長さに違いが出てきます。
お送りいただいた写真の栓は、3種類のキュヴェ、異なるヴィンテージ、異なるデゴルジュマン(澱抜き)であり、ボトル内で過ごした期間も異なります。これらが3本のコルク寸法に差がある理由です。また、コルクは抜栓後にわずかに膨張して元の体積に近づきますが、瓶詰め前の完全なサイズには戻りません。コルクは完全に天然の素材であるがゆえに、若干異なる動きを示すことがありますが、目的 -特に密封性- はしっかり果たしています。